「会社がカルト宗教みたいで生理的に無理…」
「朝礼で理念を叫ぶ仕事がおかしいと感じる…」
「会社が軍隊みたいなノリでなんか嫌…」
このようにお悩みではありませんか?
仕事では効率や生産性が重視されるようになった現代においても、古臭い伝統や慣習を大事にするような組織体質なら「宗教みたいな会社」「軍隊みたいな会社」も依然として存在します。
宗教みたいな会社は、朝礼で無駄に企業理念を叫ばせるたり人前でスピーチさせるような仕事をさせたり、経営者や上司がやたら仕事哲学を押し付けてくるなどの特徴があります。これは、給料さえもらえれば会社の思想などどうでも従業員の立場から、鬱陶しいと感じることも多いことでしょう。
このような企業のやり方は、大量採用を行っていた時代、新入社員に社会の厳しさを叩き込んで会社員としての心がけを作る上では有効な方法でした。ですが、会社に尽くしたところで定年退職後も不安の残るような現代において、ハラスメントだと感じて若者が辞めてしまう原因ともなる時代遅れのやり方だと言えます。
もちろん、宗教みたいな会社や軍隊みたいな会社そのものが悪いというわけではありません。営業職のようなパワフルさが求められる仕事では朝礼で叫ぶような時間が有効かもしれませんし、自衛隊のような組織では軍隊みたいな仕事に疑問を抱かずに上の指示をしっかり守る規律正しさが求められます。
ですが、もし読者が宗教みたいな会社や軍隊みたいな会社に疑問や嫌悪感を抱くのであれば、それは今の会社が自分に合っていない証拠なのかもしれません。そうであれば、宗教みたいな会社の無駄な慣習や業務は上手いこと「合わせてるフリ」で乗り切る必要がありますし、どうしても嫌なら転職も考慮すべきかもしれません。
そこで当記事では、宗教みたいな会社や軍隊みたいな会社でありがちなことを紹介した上で、その対処法から宗教くさい会社が生まれる原因や構造まで解説していき、どのように立ち回るべきかをお伝えしていきます。
宗教みたいな会社のおぞましき特徴とは?
宗教的な要素が会社組織や文化に深く根付いている企業を「宗教みたいな会社」と形容することがあります。それは一体どのような特徴があるのでしょうか?
社訓や経営理念が過激で自己啓発的
現代のビジネスの中で、会社の経営理念や社訓はその会社の魂とも言える部分ですが、過激で自己啓発的になりすぎると宗教的な雰囲気が生まれてしまうことがあります。
- 朝礼で社歌を歌ったり企業理念を叫ぶ:毎朝、全社員が集まり大声で社歌を歌ったり、企業理念や社訓を叫ぶ。
- 朝礼で目標を叫ばせる:個人の目標や会社の目標を大声で宣言させ、他の社員に共有させる。声が小さいと上司や先輩からの強烈な叱責が入り、大声を出すことを強要される。
- 研修が滝打ち修行:社員研修の一環として、厳しい自然環境での体力的・精神的な試練を課す。
- 社員同士の絆を強化するための夜遅くまでのミーティング:仕事終わりに会社のビジョンや目標について語り合う。もちろん、タイムカードは切ってるのでサービス残業扱い。
- 社員の家族にまで経営理念を伝える:家族イベントでの社訓の宣伝や経営理念の共有。
とくに「朝礼での企業理念の叫び」がその代表例です。まるでテレビのネタやヤラセのように思えるほどの光景が、驚くべきことに現実にの会社に存在するのです。
このような環境は、社員の独自性やプライベートを侵害する可能性があり、過度な熱狂の中に健全な判断を失いがちです。
社内規則や事業計画が宗教臭い
通常、社内規則は社労士のような専門家によって法律に則ったものを策定したり、事業計画は経営コンサルタントと協力して経営学に則ったもの策定します。しかし、その社内規則や事業計画も「宗教的=自社独自のルール全開」の場合があります。
会社の社内規則や事業計画が信仰のような形で強制される場合、社員は自らの意見や感情を封印し、会社の教義に従うしかない環境が生まれることがあります。
- 禁酒や禁煙の強制:健康や精神面での浄化を目的として、社員に禁酒や禁煙を強要する。
- 社内での瞑想時間の設定:一日の始まりや終わりに瞑想をする時間を設け、社員全員で行う。
- 社員の私服や髪型にまで規定がある:会社のイメージやブランドを保つため、私服や髪型にまで厳格な規定がある。
- 定期的な会社愛の告白:まるで宗教の懺悔や罪の告白のように、社員同士で自らの信念や会社への愛を告白し合う時間を持つ。
- 会社の目標やビジョンを家に持ち帰り、家族と共有するよう求める:会社の理念や目標を家族にも理解してもらうための取り組み。
このような宗教的な規則は、社員の自由を奪うだけでなく、多様性や創造性の喪失に繋がる恐れがあります。
ミスをした際や目標達成できない時に過度に叱責されたり自己否定を行わせる
ミスや失敗は誰にでもあるもの。しかし、過度な叱責や自己否定を強要される環境は、社員の自己評価を低くし、自尊心を損なうことがあります。
- ミスをした際の過度な謝罪会議:ミスの内容や原因を何時間もかけて分析し、その責任を一人の社員に押し付ける。
- 目標未達成の場合の社員の公開謝罪:目標を達成できなかった社員が全社員の前で謝罪を行う。
- ミスの責任を個人に押し付ける風土:チームでのミスや誤解も、一人の社員に責任を取らせる。
- 定期的な自己評価の時間での自己否定の強要:社員同士で互いの弱点や失敗を告白し、自己否定を行う時間を設ける。
- 過度な業績目標の設定:現実的に達成不可能な業績目標を設定し、常にプレッシャーをかける。
このような環境は、社員の自尊心や自信を損ない、精神的なダメージを受けるリスクが非常に高くなります。
社員同士の相互監視で競い合わせる「職場版バトル・ロワイアル」
企業文化の中で健全な競争は成果を引き出すことがあるが、それが相互監視となり、互いに足を引っ張るような環境は職場の健全な関係を破壊します。
- 毎週の業績報告でのランキング発表:週ごとの成果を競い合い、下位者にペナルティを与える。
- 相互評価システム:社員同士で互いの業績や行動を評価し、それが給与や評価に影響する。
- 過度な情報公開:社員のミスや過去の経歴、私生活までを公開し、それをネタに競い合わせる。
- 監視カメラの設置:オフィス内に監視カメラを設置し、常に社員の動きをチェック。
- 遅刻や早退の際の公開謝罪:遅刻や早退をした社員が全社員の前で謝罪を強要される。
このような「職場版バトル・ロワイアル」は、社員間の信頼関係を根本から崩壊させ、結果的には組織全体の生産性を低下させる恐れがあります。
辞めようとする社員への圧力や慰留が強引
社員の退職はその人の人生やキャリアの選択であり、それに対する過度な圧力や強引な慰留はその人の選択の自由を奪う行為となります。
- 退職の意向を示した社員の公開非難:退職を希望する社員の意向や理由を全社員の前で非難する。
- 退職金やボーナスの不支給をちらつかせる:退職を希望する社員に対し、退職金やボーナスの不支給を示唆する。
- 直属の上司や先輩からの強圧的な説得:退職を希望する社員の家を訪問し、退職を思いとどまらせるよう説得を試みる。
- 元社員へのネガティブな評価の拡散:退職した社員の評判を業界内で悪化させることで、再就職を難しくする。
- 引継ぎ業務の過負荷:退職を希望する社員に過度な引継ぎ業務を押し付ける。
このような退職への過度な圧力は、社員の人間としての尊厳を傷つけるだけでなく、企業のリテンション(継続率)を低下させる原因となります。
コンプライアンスや法律よりも会社ルールが絶対な君主制
法律やコンプライアンスは社会の秩序を保つための最低限のルールです。それを超えて、会社独自のルールを最優先する企業文化は問題を引き起こす可能性があります。
- 過度な残業が常態化:労働基準法を無視し、社員に無理な残業を強要する。
- 女性やマイノリティの差別:平等な機会の提供を求める法律を無視し、差別的な待遇を行う。
- 個人情報の適当な取り扱い:個人情報保護法を守らず、社員や取引先の情報を適当に取り扱う。
- 非合法的な業務の指示:法律や規則を無視し、非合法的な業務を社員に指示する。(ビッグモーターのように顧客の車をゴルフボールで破壊するなど)
- 精神的・身体的なハラスメントの容認:ハラスメントに関する法律や内部規定を無視し、問題行動を見逃す。
君主制的な企業文化は、社員の権利を脅かすだけでなく、企業全体のリスクを増大させる要因となり得ます。
絶対的な上下関係があり「上の命令は絶対」な主義
組織内での絶対的な上下関係や、上司の命令を絶対とする文化は、新しいアイディアや革新を阻害し、組織の柔軟性を失わせる恐れがあります。
- 意見や提案の無視:下位の社員の意見や提案を一切取り入れない。
- ミスの原因を下位の社員に押し付ける:上司のミスや失敗を下位の社員の責任とする。
- 不合理な業務指示:上司の命令に従い、効率的でない業務を強要される。
- 上下関係を重視した待遇の差:上位の社員と下位の社員とで、給与や待遇に大きな差をつける。
- 上司の私情を優先させる文化:上司の趣味や好みに合わせた業務指示や選択が常態化。
このような上下関係の強化は、社員の能力や潜在力を十分に活かせないだけでなく、社員のモチベーションの低下を引き起こす可能性があります。
断れない雰囲気での飲み会や社員旅行でプライベートまで侵食
プライベートの時間は社員のリフレッシュや家族との時間を過ごすための大切な時間です。それを会社のための飲み会や社員旅行で侵食する文化は、ワークライフバランスを崩壊させる恐れがあります。
- 毎週の強制的な飲み会:業務後の飲み会が毎週のように開催され、参加しないと評価に影響する。
- 社員旅行の自己負担:会社主催の社員旅行で、宿泊費や飲食費を自己負担させられる。
- 休日の会社行事:休日を利用しての会社の行事やボランティア活動が頻繁に行われる。
- 社外での上司との付き合い:業務外での上司との飲み会やゴルフなどの付き合いが強要される。
- 休暇の取得制限:プライベートの休暇を取得する際に、上司の許可が必要となる。
このようなプライベートの侵食は、社員のストレスを増加させ、長期的には健康や家庭との関係にも悪影響を及ぼす可能性があります。
宗教みたいな会社が抱える問題とは?なぜ洗脳じみたことを行うのか?
宗教的な色彩を強く持つ会社は、一般的な企業とは異なる特有の問題を抱えています。これらの会社がなぜ洗脳のような行為を繰り返すのか、その背後には何らかの理由や目的が存在します。以下、その特徴や理由を詳しく探ってみましょう。
社員の個性の消失:会社の理念や価値観を強要することで、社員の個性や主体性が失われることがある。
高い社員の離職率:洗脳的な環境に適応できない社員は、精神的なプレッシャーを感じて退職を選択することが多い。
低い業績:社員の自主性が損なわれ、新しいアイディアや提案が生まれにくい環境では、業績の向上が難しくなる。
上層部との乖離:トップ層が洗脳的な方針を推進する中、現場の社員との間に深刻な溝が生じることがある。
社外との孤立:特異な経営方針や行動基準により、他の企業や業界から孤立するリスクが高まる。
これらの問題は、独自の理念や方針を極端に推進することによって生じるものです。結果として、社員の健全な成長や企業の持続的な発展が阻害されることが懸念されます。
宗教みたいな会社で働き続けるとどうなる?無理に続けるべき?
宗教的な要素が強い会社での長期就業は、従業員に様々な影響を及ぼします。正直、そこでの経験が一人ひとりのキャリアにとってどれほど有益であるのか、また、そうした環境での労働が身体や心にどのような影響を与えるのかを理解することが重要です。
- 精神的ストレスの増加:洗脳的な環境は、自分の意見や感情を抑圧することで精神的なストレスを引き起こす。
- 自己価値の低下:常に会社の理念や価値観を優先することで、自分自身の価値や能力を疑い始めるかもしれない。
- キャリアの偏り:特定の組織文化や価値観の中でしか働いた経験がないと、他の企業や業界での転職が困難になる。
- 人間関係の疎外感:同じ考えを持たないと孤立してしまう文化の中では、真実の人間関係が築けなくなる。
- 健康問題の発生:精神的なストレスは、身体的な問題や疾患を引き起こすリスクがある。
宗教みたいな会社での経験は、キャリアにおける一つの経験として価値があるかもしれません。
しかし、自分自身の健康やキャリアの将来を考慮すると、無理にそうした環境で働き続けることはおすすめできません。自分の価値観や目標を見失わないよう、定期的に自分自身と向き合う時間を持つことが大切です。
宗教みたいな会社から自分の身を守るためには?辞めたい時はどうする?
会社は働く場所であり、私たちの多くの時間を占める重要な空間です。しかし、全ての会社が従業員の福祉やキャリアの成長を重視しているわけではありません。中には、異常な程度の業務要求や、宗教のような厳格なドクトリンを強いる企業も存在します。これらの企業での勤務は、精神的、時には身体的な健康を脅かす可能性があります。
そんな宗教的な熱狂を持つ企業から自分を守り、健全な環境でのキャリアを築くためには、どのような手段や方法を取るべきなのでしょうか?そして、そんな企業から逃れる時、正しい方法で退職するにはどうすればよいのでしょうか?このセクションでは、そんな疑問を解消し、より良い職場環境への第一歩を踏み出すためのガイダンスを提供します。
宗教じみた業務や社内の付き合いはすべて「茶番」として演じ切る
宗教的な環境の中で業務を遂行することは困難ですが、それを「茶番」として捉えることで、精神的な負担を軽減する方法もあると言われています。
- 毎日の朝礼:形だけの参加で、心は離れて自己保護。
- 強制的な飲み会:最低限の参加で、早めの退場を心がける。
- 上司の熱弁:頷きながら、実際は自分の意見を持つ。
- 洗脳的な研修:参加するものの、内容を鵜呑みにしない。
- 会社のイベント:出席はするが、心はその場に留めず。
茶番として捉えることは、一時的な逃避策かもしれませんが、あまりにも度を超えた宗教的な行為には注意が必要です。長期間その状態を続けると、自分自身を見失ってしまう危険があります。
法令違反行為は淡々と証拠を集めておき万が一に備える
宗教的な会社文化の中で、法律やルールを犯すような行為が行われる場合があります。その際には、証拠を収集して自分の身を守ることが大切です。
- 不正会計:証拠として関連する書類をコピーする。
- セクハラ/パワハラ:日時、場所、発言内容を記録する。
- 労働時間の違反:勤怠記録やメールのやり取りを保存。
- 業務上の過失:詳細な状況や経緯を記録する。
- 健康被害:医師の診断書や症状の経過を記録する。
証拠を収集することは、将来的に法的な問題や紛争が生じた際の保護に繋がります。黙って不正行為を放置することは、自身の将来やキャリアに大きなリスクをもたらす可能性があります。
精神面で問題が出たら心療内科の利用も検討する
宗教的な会社環境は、精神的な負担が大きく、それが原因で心の問題を抱えることもあります。
- 不眠や過眠:長期的なストレスや過労が原因。
- 気分の落ち込み:環境や職場の雰囲気による。
- 焦燥感やイライラ:自分の価値観と会社の価値観のギャップから。
- 過度な疲労感:休息が取れず、体が追いつかない。
- 自己否定感:自分の意見や考えが認められない環境での生活。
心の問題を抱えている時は、早期に専門家の意見やアドバイスを求めることで、取り返しのつかない事態を避けることができます。
転職活動を通して自社の異常性を再確認する
宗教みたいな会社は、従業員同士に強い連帯感を生み出す一方で、従業員の個性を奪ったり、プライベート面への侵食から多大なストレスを感じる人もいます。
そういった会社は組織風土が合っていないと言え、より自分に合った働き方が実現できる会社へ転職した方が、結果的により良いキャリアを歩めることでしょう。
▼宗教みたいな会社からの転職理由の例
- 新卒の早期転職: 大手企業での新卒の一括採用の結果、合わない部署や業務に配属されることもあり、そこでの不満が原因で早期に転職を考える新卒も多い。
- 新卒ドロップアウト組の需要: 業界内では新卒で大手企業とのミスマッチを経験した者たちに対する需要が高い。転職エージェントでは新卒ドロップアウト組向けの求人も多数用意されている。
- 即断即決の価値: 転職エージェントでは、すぐに転職を考える判断力や行動力が評価される。中途半端に勤務を続けるより、早めに転職活動を始めることが推奨される。
- 宗教みたいな会社の危険性: 朝礼での企業理念の叫びや、人通りの多い場所での不適切な行動など、時代錯誤の新人教育や業務は、新卒にとって大きなストレスとなる。
- 転職エージェントのサポート: 転職エージェントを通じての転職活動は、サポートが手厚く、職種や業界の選び方、面接のアドバイスなど、多岐にわたるサポートが受けられる。
転職を考える際、自社の異常性をしっかりと認識し、適切な判断を下すことは非常に重要です。特に新卒のうちから異常な企業文化に苦しむことは、長期的なキャリア形成や精神健康に悪影響を及ぼす可能性があるため、早期の転職活動やエージェントの利用を検討することが賢明です。
ただ、いきなり転職しようとしても、経歴が不十分なうちや自己アピールが不十分なうちは自力で転職しようとしても採用されにくいばかりか、下手をすると年収ダウンしてしまったり待遇がさらに悪くなる…なんて失敗にもつながりかねません。