転職先が決まらないとお悩みですか?
転職活動はコツを知らないとなかなか成功しないため、自分流のやり方でやると失敗しやすいものです。
とくに多いのが「言葉に出来ない」「モヤモヤして気持ちが表現できない」という悩みです。
率直に申し上げますと、転職活動で自己アピールを上手く行うためには、外資系コンサルタントの行っている「ロジカルシンキング」「プレゼンテーション能力」が必須になってきます。
つまり「言葉にする力」が必須です。
「なんとなくここを選んだ」
「自分には向いていると思う」
こういったふわふわ曖昧な動機では、どんなにあなたが魅力的で能力も成長性もある人材でも、採用されるわけもありません。
なぜなら、面接官にまったくあなたの魅力が伝わっていないから。
中には「私の気持ちや魅力に気づいて」という人もいます。
当然ながら、恋愛ではそれでよくても、仕事や転職ではダメです。
しかしそこに気づかず、見当違いの努力をする方もかなり多い。
・20代女性の転職活動でとくに多い間違い
- 資格を取るために時間とお金を費やす(資格はあくまで”手段”)
- 転職サイトの情報を真に受けすぎて、自分の考えでアピールを考えていない
- 業界分析が出来ていないため、受かる見込みのない求人にばかり応募している
- 身だしなみやマナーばかりにこだわり、中身がともなっていない
上の方法は、多くの20代が行いがちな誤りです。
…と言っても、正しい転職の仕方は誰も教えてくれるものでもありません。
転職に関するスキルは、自分で勉強しなければならないため、間違ってしまう人が多いのも仕方のないことです。
今回は、とくに20代に多い転職活動の間違いから調査した結果から、転職成功率を高める方法をご紹介していきましょう。
最後までお読みいただいた方には、とっておきの情報もお教えいたしますので、ぜひ読んでみてください。
20代が転職先が決まらない原因とは?
20代が転職先が決まらない大きな原因は、以下の6つです。
- 自己分析が出来ていない
- 業界分析・企業研究が出来ていない
- 求人を高望みしすぎている
- キャリア分類が間違っている
- ”スペック”を過信しすぎている
- 「言葉にする力」に欠けている
自己分析が出来ていない
就職・転職活動において、最近もっとも重要なのが「自己分析」。
・自己分析とは?
「自己分析は、自分の仕事選びの軸を明確にするため、そして自分のことを他人にわかりやすく説明するために重要です。『これが就活の何に必要なの?』と思われるかもしれませんが、エントリーシートや面接など、多くの場面において大切になってくるのです」
自己分析の厄介なところが「自分だけで考えてもわかりにくいところ」にあります。
とくに大きな成功経験のない20代のうちや、自信を失くしてしまいがちな転職活動時には、自己分析が上手く出来ない人も多いですね。
リクルート社のリリースしている「リクナビNEXT」の「グッドポイント診断」は無料で利用でき、自己分析に活用することができますので、試しに使っておくといいでしょう。
業界分析・企業研究が出来ていない
就職・転職で大事になるのが「業界分析」「企業研究」です。
わかりやすく言うと「どの業界に自分が向いているか?」「どの企業の社風や方針が自分に合っているか?」を、徹底的にリサーチして分析・研究していく必要があります。
ですが、これは突き詰めると株式選び並に知識や分析力が必要になってくるので、あまりやり過ぎるのもよくないですね。
ただし、まったく業界分析・企業研究をしないのも問題です。
というのも、業界分析や企業研究が出来ていないと、イメージだけで仕事を決めることになり、自分の選択肢を狭める結果になるからです。
一般的なイメージ (間違いが多い) | 現実 (残酷なまでに正しい) | |
営業職 | コミュニケーション能力がないと出来ない | ルート営業では”狭く深く”の人付き合い 人見知りでもなんとかなる |
事務職 | 人付き合いが苦手でも出来る 楽な仕事 | マルチタスク能力が必要 電話対応や接待の必要もあり |
大企業 | 安定していて待遇もよく将来性抜群 | リストラのリスクあり 待遇の悪いブラック企業もあり 場合によっては子会社に左遷も |
もし上のような図の「一般的なイメージ」ばかりで考えているのであれば、それはあなたが「イメージにとらわれている=現実を知らない」証拠です。
一番手っ取り早い方法は、実際に働いている人たちから話や説明を聞き、わからないことは質問することです。
ネットで情報が得やすくなった反面、”自分の目と耳で確かめる”ことができない人が多くなっているのが、今の日本の人材業界の悩みでもあります。
求人を高望みしすぎている
20代で転職先が決まらない方は、求人を高望みしすぎている傾向があります。
・転職先が決まらない20代の求人願望例
- 月収◯万以上
- 勤務時間◯分以内
- 土日完全休業
- 人付き合いがあまり少ない職場
- 未経験でもOK
正直言って上の条件だけでも選択肢はかなり狭い状態だと言えます。
しかし転職経験があまりない方は、そういった事実にも気づけません。
また、求人サイトや求人誌の目立つ求人は、人気枠で応募が殺到するという点にも注意です。
広告求人は、目立つところに優良求人が掲載されるため、多数の応募者が殺到するという事情があります。
そうなれば「未経験者OK」と書かれていても、実際は経験者が優遇されるに決まっていますよね。
書類選考にさえ通過できない方は、そういった「企業側の都合」に対する想定が足りていないわけです。
キャリア分類が間違っている
また、20代で転職先が決まらないような方は、キャリア分類を間違ってい認識している可能性も高いです。
たとえば、就活生向けのノウハウや20代男性文系向けのノウハウを、20代理系女性の既卒・第二新卒層が読んでもまったく見当違いのことが書いてあるんですが、当然ながらそんなことには気づけません。
・「20代」と言ってもキャリア分類は様々
- 大卒の20代で、順調にキャリアコースを歩んでいる人
- 高卒・短大卒・専門卒で、退職歴のある20代前半
- 正社員歴3年以上で、今は非正規・無職の20代後半
以上の3者では、社会的な評価も採用される求人にも大きな違いがあり、求められるものも変わってきます。
しかし、自分のことで精一杯な20代の時期の転職活動では、そういったことにも気づけません。
自己分析の一環として「自分がどのキャリア層に分類されるか?」を知っておかなければ、いつまで経っても自分に合わない転職ノウハウに振り回されることになるのです。
…もっとも、最近の人材業界や労働法は非常にややこしくなっていて、自分だけでは「どのキャリア分類か?」が判断しにくくなっています。
また「契約社員」「派遣社員」といった非正規雇用の待遇の見直しも進んできており、決して正社員だけが正解ではない時代になってきている点にも注目です。
以下の記事では2015年の労働者派遣法改正などを踏まえ、現代の日本で派遣社員で生きるメリットについても紹介しているので、参考にしてみてください。
関連:正社員から派遣社員はもったいない?働き方をしっかり考えれば派遣は必ずしも負け組ではないと知っておこう
資格や経歴などの”スペック”を過信しすぎている
20代で転職活動が上手くいかない人は、資格や経歴などの”スペック”を過信しすぎている傾向があります。
転職においては、実務経験もないのに資格だけ取得したとして、大きく評価されるとは限りません。
就活生時代であれば、せいぜい学歴ぐらいでしか勝負するしかありませんでしたが、転職活動では「経験」「コミュニケーション能力」「実績」「人柄・熱意・やる気」と言った、あらゆる要素で勝負しなければなりません。
…であるのに、紙に書くだけでOKな「経歴」「資格」だけを過信しても大きく評価されるわけがないのです。
しかも、経歴や資格は勉強すれば誰でも取得できるため、多くのライバルが存在します。
「東大卒」
「TOEIC650点以上」
これは世間的に見ればすごいことではありますが、冷静に考えると「あまりにライバルが多すぎる」とも言えます。
同じような経歴や資格を持つライバルが、他にうじゃうじゃいるのです。
しかも、企業人事はミーハーではないので、ただ「東大卒です!」「すごい資格を持っています!」とアピールされたとして、本音は「で、仕事は出来るの?」と疑問に思い続けます。
資格をとることは有効な手段ではありますが、しっかりとした目的意識がなければ、ただの宝の持ち腐れにもなることは知っておきましょう。
「言葉にする力」に欠けている
転職活動では「履歴書」「職務経歴書」「面接」において、プレゼンテーション能力…つまり「言葉にする力」が必要となります。
ハッキリ言って、経歴や経験のない人でもプレゼン能力さえ高ければ、転職を成功させることは簡単にできるんです。
しかし、とくに女性は「言葉に出来ない」「モヤモヤして上手く言えない」という方も多く、ほとんど相手に志望動機や熱意が正しく伝わっていません。
また、自分が悪く思われないように、建前や社交辞令を並べすぎるのも、人事側からすれば「この人は何一つ本音を言ってなく、イマイチ信用できないな…」という印象を与えがちです。
転職サイトや本に書いてあったことをそのまま喋る人材なんて、ハッキリ言って「自分の考えや経験から話すことはない」と自白しているようなものですからね。
「言葉にせずとも分かり合える」というのは、恋人や家族、長年の友人ぐらいなものです。
転職活動では「言葉にしなければ、伝わない」ということを強く意識しておくことが大事でしょう。
関連:自分の意見を言わない人はずるい?自分がない人にイライラする理由とは?
20代が転職を確実に決める4つのポイント
ここまでは、20代が転職が決まらない主な原因を紹介してきました。
ここからは具体的な改善策をご紹介していきます。
読むだけではなく、必ず行動に移してください。
「読むだけで転職が成功する!」なんて本を読むだけで人生が変わるほど、転職は甘くありませんからね。
「とにかく行動」が大事
多くの転職サイトでは「行動量が大事」という結論が書かれています。
なぜなら、本当に行動量が転職成功の秘訣だからです。
ただし、前述の通り分析やリサーチも重要で「ただ闇雲に応募し続ける」だけではダメです。
なぜなら、絶対に通る見込みもない求人に1000社応募しても、書類選考が通るワケもないからです。
要は、バランスが大事なわけです。
…と言っても、女性は完璧主義的なところもあるので、悩むことかと思います。
ですが、履歴書の字のキレイさや優秀な自己アピールよりも、面接官や企業との相性もかなり重要です。
やはり、どんな人間も最後は「感覚」「直感」で人を選ぶものですよ。
いわゆる”縁”ってヤツですね。
結婚や恋愛と一緒で、行動し続ければ何かしら得られるものはあります。
諦めずに、行動し続けましょう。
職務経歴書・面接は他人のアドバイスを受けておくこと
転職活動で重要となる「職務経歴書」や「面接」ですが、素直に他人のアドバイスを受けておくのが近道です。
なぜなら、公式サイトや本に書いてある「職務経歴書の書き方」「面接の受け答え」は、書いてあることがバラバラで、真面目に読めば読むほどわからなくなってしまうからです。
実際、転職サービス業者の公式サイトを見てみても「そりゃあないでしょ」「そこまでしなくてもいいでしょ」みたいな情報も多いので、参考にしすぎるほど損します。
しかも、自分の経歴や経験から有効なアピールを書くには、他人の経験談はまったく参考になりません。
たとえば、プロ野球選手が「私は野球が出来ます」と言えば誰もがその実力を認めるでしょうが、一般人が「野球が出来ます」と言っても「ピッチャーなのか?」「バッターなのか?」「プロに通用するのか?」と疑問が尽きません。
つまり、転職先が決まらない人が公式サイトや他人のノウハウを参考にすることは「真似してはいけない人の真似をしている」状態なわけです。
…であれば、多くの転職経験者をサポートしてきている、キャリアアドバイザーや人材サービスのプロから”直接アドバイスをもらう”ことが、一番手っ取り早いことはすぐにわかることかと思います。
ハローワークを始め、他人から無料で就職・転職についてアドバイスをもらえるサービスはかなりの数あるので、まずは転職活動の基本を見直しましょう。
基本さえ出来ていない人が、いきなりプロ野球のチームにエントリーしても、見向きもされないのは当たり前のことです。
求人選びの基準を変えてみること
転職活動成功の秘訣は「自分が採用されやすい求人を的確に狙う」こと。
ただし、ここで多くの20代が勘違いしているのが「自分でも出来そうだから!」「自分のやりたいことだから!」という”自分目線”だけで仕事を選んでしまうことなんです。
転職活動において仕事を選ぶのは”働く側”ではなく”採用する側”です。
人事・面接官の経験がある方ならわかるでしょうが、ハッキリ言って「この仕事なら自分でも出来そう」「やりたいことがやれそう」みたいな態度で面接に来る人材、即不採用にしたくなるんですよ。
つまり、自分でも採用されそうと思って応募する態度自体が、不採用につながる結果を生むことになっているわけですね。
ですので、転職先がなかなか決まらない方は、以下のように意識を改善してみるといいでしょう。
・求人選びのポジティブな考え方
「月収が少ない…」→「数年内に昇給するかもしれない。まずは面接で聞いてみよう」
「楽そうな仕事だから…」→「あえてちょっとハードルの高い求人に応募してみよう」
「自分にも出来そうだから…」→「出来るかわからないけど挑戦してみよう!」
「経験がないから…」→「未経験職にも応募してみよう!」
このように考え方を変えるだけで、だいぶ求人の選択肢が広くなるはずです。
とくに転職活動が長引くと自信がなくなりがちですが、そんな時こそあえて強気で行くべきです。
応募するだけなら誰にでも権利はあります。
受かればラッキーぐらいの気持ちで、リラックスして挑戦することも大事ですよ。
転職エージェントでプロのサポートを受けておこう!
最後にとっておきの情報を公開します。
20代で転職先が決まらない方は、素直に転職エージェントでプロのアドバイスを受けておくのが近道です。
転職エージェントはキャリアアドバイザーが転職のサポートをしてくれるので、間違いなく転職が決まりやすいと言えます。
ハッキリ言って、ただの素人がプロ並みの分析力やプレゼンテーション能力を身につけるのはあまりに時間がかかりすぎるので、プロの助けを借りて効率よく転職を進めることが一番かしこい選択肢です。
今回挙げた”転職先が決まらない原因”について想像もしなかったような人は、絶対に使っておいたほうがいいでしょう。
それだけ、個人の力で転職を成功させるのは難しいということです。
転職エージェントはハローワークと同様、完全無料で利用できますので、使わない手はありません。
とくに、現在転職活動中の方なら優先的に対応してもらえますので、今すぐ使っておくといいでしょう。