アニメーターからの転職はどうするべき?薄給で辞めたい人は読んでおこう

アニメーターと言えば「やりがい搾取」の代名詞とも言える、クリエイター職の中でも割に合わない仕事として非常に有名です。

新人アニメーターの年収が100万クラス…。

徹夜勤務は当たり前…。

ハッキリ言って、雇用条件や収入だけを見れば、まだフリーターの方がマシと言ってもいいレベルでブラックです。

このアニメーター薄給問題は根が深く、最近では作画担当者も外国人で低単価で済ませるアニメ会社が増えるなど、深刻な業界内の問題になっております。

もし、読者がアニメーターの方で薄給に悩んでいるのであれば、最後までお読みいただき、今後の参考にしていただければ幸いです。

アニメーターが薄給になる理由は?

まずは業界分析・企業研究も兼ねて「なぜ、アニメーターは薄給になるのか?」について、説明していきます。

業界の下請け構造

アニメーターが薄給になってしまうのは「下請け=受注側」として、業界の中でも最下流の仕事に属するからです。

もちろん、この最下流ではなく「制作会社に所属するアニメーター」や「フリーランスとして個人的に受注するアニメーター」となれば、給料が上がる可能性はあります。

ですが、最下流の仕事を引き受けるアニメーターで居続ければ、残念ながら薄給のまま都合よく使われる未来が待っています。

少なからず、下請けの賃金が低い会社に勤めていて、先輩のアニメーターも薄給であれば、将来的に賃金が高くなる可能性は極めて低いと言えるでしょう。

これはアニメ業界限らずどの業界にも言えますが、下流の下請けの会社であればあるほど、他の会社に仲介料を差し引かれるわけですので、有名なアニメの制作に関わっていたとしても、給料は雀の涙ほど…となってしまうのです。

また、日本の企業全体で「経営や利益に関わらない雑務は派遣・下請けに低賃金で任せる」「企業本社でする必要のない仕事は子会社に投げる」など、効率面を重視する傾向が年々強まっているため、下請けの技術者であるアニメーターは割を食うハメになるのです。

ですので、仮にアニメーターのまま食っていくつもりであれば、まずは「下流の仕事から抜け出す」ことを意識する必要があります。

アニメ産業の生産性の低さ・利益効率の悪さ

アニメ制作の主な収益源と言えば「スポンサー」「関連商品(DVD・BDなど)」ですが、あまりビジネスとして利益効率がいいとは言えません。

ゴールデンタイムに放送している番組ならともかく、深夜アニメのようなマニアックなアニメは、あまり広告料を出してくれるスポンサーもつかないため、経営が苦しくなりがちなのです。

その割には、近年の作画・技術の向上に伴い、アニメーターは低賃金で高い能力を求められるという構造にもなっております。

ですので、作画にかける時間量とそこから得られる収益の配分が極めて低い…という、生産性の低い仕事になってしまうわけです。

このあたりの事情は、コンテンツマーケティング・クリエイティブ業全般に当てはまり、会社としても経営が難しい部分でもあります。

それでも上手く経営しているアニメ会社は、主に以下のような特徴を持ちます。

  • ヒット作を多数排出し、ブランド力のある会社(ジブリなど)
  • 知的財産権管理を軸にビジネス展開している会社(キャラ販促物の展開など)
  • ホビー展開・メディアミックスなど、アニメ以外の収入源や業務連携の出来ている会社(サンライズなど)

アニメーターとして給料アップを目指すのであれば、こういった「ビジネス視点」も若いうちに身に着けておくといいでしょう。

イラストレーターとしての知名度・ブランド力が上がらない

下流のアニメーターが薄給なのは、イラストレーターとしての知名度・ブランド力が上がらない点にあるでしょう。

活躍しているアニメーターさんの名前や役職を見てみても、多くの方が以下のような特徴や個性を持っています。

  • キャラクターデザインを手がけるアニメーター
  • オリジナリティがあり、個人で仕事を引き受けているイラストレーター
  • 原画制作・絵コンテなどの管理職的役割を担当しているアニメーター

これは一般職で言えば、

「自分で取引先と大きな仕事をする営業マンになるか?」
「会社で培った技術やコネを活かし、独立するか?」
「会社の仕事をコツコツこなし、管理職になるのか?」

…と言った、いわゆる”キャリアプラン”に該当します。

何が言いたいのかというと「ただ単に与えられた仕事をこなすだけでなく、将来的な方向性を考えて仕事をとっていく必要がある」ということです。

これについては、

  • 今の会社の上司や先輩の話をしっかり聞いておく
  • 業界内で活躍している人の経歴を調べておく
  • 業界内で次に求められるであろうスキルを身に着けておく

…など、自分で考えて実践していく必要があります。

アニメーターの将来性は不安定か?

アニメーターとして薄給に悩んでいる方は、おそらく「将来性」に悩んでいると思われます。

アニメ産業自体は成長事業なので将来性はあるとは言えますが、アニメーターの給料アップにつながるかどうかは別問題です。

これが一般的な企業であれば、業界自体の将来性は高くなくても、最低限の給料は保証されますが、アニメーターとなればそうもいきません。

技術力や才能が要求される仕事

アニメーターと言えば、純粋に技術力や才能が要求される職人的な仕事です。

高い技術力や絵の上手さがあれば、仕事も選べる立場になりますが、そうでなければ一生下働きとなる可能性だってありえます。

ですので、周りと比べて、

「自分には才能がない…」
「まったく技術が向上しない…」
「大きな仕事が振られない…」

…と伸び悩んでいるのであれば、早期に見切りをつける勇気も大事です。

少なからず、薄給問題が表面化している以上は「やりたいことで食っていく!」というキレイゴトが通用しない業界ですので、辞めて他の待遇のまともな職種に就くことも、立派な選択肢だと言えます。

クリエイティブ業の競争の激しさは意識しておく

アニメ業界関わらず、クリエイティブ系の職種・産業自体が競争の激しい業界です。

そのため、アニメ業界だけで将来を考えず、他のクリエイティブ業も意識しておく必要があります。

  • YouTubeの登場で個人の動画制作者も容易にビジネス参入できる時代になった(=会社でアニメを作る必要がなくなってくる)
  • スマホの普及でWEB・ITコンテンツが主流になってきている(=TVアニメの価値が相対的に下がってきている)
  • メディアミックスにより、アニメだけに依存しないコンテンツマーケティングが主流に(=アニメを作って放送するだけではダメな時代)

ガンダムの制作者である富野由悠季氏も「YouTubeが~」と言及しておりますが、広い視野で見渡せば、アニメーターの競合相手は「クリエイティブ業・コンテンツマーケティング全般」になるわけです。

極端な話、アニメの放送が既存のTV局からネット動画配信が主流となれば、アニメーターの在り方も変わってくる可能性だってあります。

ですので、将来を考えるのであれば「アニメ業界で生き残る」だけでなく「アニメ業界以外にも対応できるスキルを身につける」「アニメ業界以外でも生き残れるキャリア方針を考えておく」ぐらい、広い視野が不可欠だと言えるでしょう。

フリーランス的な働き方を考えておく必要もあり

アニメ業界で活躍している著名なクリエイターの経歴を見てみると、フリーランス、あるいは組織人であっても仕事の請負方がフリーランス的な人が多いことがわかります。

クリエイター業自体、フリーランス的な働き方をしている人が非常に多い職種ですので、地道に自分を売り込んでコネを作り、大きな仕事につながるための努力は必須だと言えるでしょう。

逆に言えば、受け身で会社に言われたとおりに仕事をこなすだけでは、ずっと下請けの地味な仕事ばかりを押し付けられるだけで、大きな仕事に関わるチャンスを得られず、給料も上がらないということです。

クリエイター・技術者にありがちな勘違いですが「仕事として金になる方法=ビジネス視点」が欠け落ちていると、よほど会社や人脈に恵まれない限りは、いつまでも都合よく搾取され続けるだけですので、アニメーターとして続けていくのであれば、今後の働き方・収入源もしっかり考えておく必要があります。

アニメーターからの転職はどうすればいい?辞めた後は?

アニメ業界内での転職は非現実的

アニメーターからの転職を考えている方で「出来れば、アニメ業界内でいい会社に転職したい」と考えている方もいるでしょう。

しかし、同業界内での転職では、一般的に昇給・待遇向上は見込めないことが多いので、あまり期待しない方がいいでしょう。

少なからず、人材会社の転職サービスを使って転職する場合、アニメ業界専門の業者が存在しないため、非常に厳しくなる未来が予想されます。

アニメーターから他クリエイティブ職に転職する

アニメーターから転職する場合、他のクリエイティブ職に転職すれば、雇用条件や給料面の改善が見込めるかもしれません。

具体的には、以下のクリエイティブ業は人手不足が目立ち、採用確率も高めです。

  • WEB(ネットメディア、WEB動画作成会社)
  • ゲーム業界(とくにソシャゲー関連)

これらの業界の中には「アニメの動画制作の経験者が欲しい」という企業も存在しますので、まずは専門の転職業者を利用して、自分の経歴やスキルが活かせる仕事がないか、探し出しておくといいでしょう。

オススメは、以下の2社です。

アニメーターからクリエイティブ系に転職する際のオススメ業者

マイナビクリエイター…若手向けのクリエイター特化の転職サポート。学生・未経験者からでも利用できる。WEB・IT・ゲーム業界の求人を多数取り扱っている。ポートフォリオの作成指導もあり。→マイナビクリエイターの解説記事

シリコンスタジオエージェント…ゲーム業界の専門の転職エージェント。自社がゲーム制作会社であり、ゲーム業界とのコネは強い。非正規社員の求人も扱っているためバイト経験からでも利用可能。関わりたいゲームタイトルから仕事を紹介してもらうことも可能。→シリコンスタジオエージェントの解説記事

どの会社もアニメーター向けというわけではないですが、アニメーターとしての経験を活かせる意外な転職先と出会えるかもしれないので、利用しておくに越したことはないでしょう。

20代で他業種・職種を目指すなら既卒・第二新卒向けの就職支援がオススメ

20代の若いアニメーターの方で、アニメーターを辞めて他の安定した仕事に就きたい方は、既卒・第二新卒向けの就職支援サービスがオススメ出来ます。

理由としては、

  • 経歴・学歴問わず、人柄やポテンシャル重視での採用を行っている会社の紹介が多い
  • 定着率(=長く働ける率)重視の会社が多く、安定性がある
  • ビジネスマナー講座やスキルアップ支援など、一般の正社員になるためのサポートも充実している

…など、今まで一般的な経歴を歩んでいない人でも、充実したサポートに期待できるからです。

また、利用者の中には「アニメ業界を目指していたが、夢が叶わなかった人」などの経歴を持つ人もたくさんおり、前例が充実している点も、アニメーターを辞めたい方にとっては安心できるポイントです。

アニメーターを辞めるか悩んでいるのであれば転職エージェントのご利用も

アニメーターを辞めようか悩んでいて、まだ具体的な方針が浮かばない人は、一度「転職エージェント」でプロのカウンセラーに相談しておくといいでしょう。

転職エージェントは求人の紹介から、今後のキャリアのアドバイスまで総合的にサポートしてくれるので、まだ転職について漠然としか考えていない方は、使っておきたいです。

転職エージェントの場合、全業種・職種・年齢層対応なので、広く浅くで対応してくれます。

ですので、一般的なキャリアとして通じにくいアニメーターの方でも、今後の転職活動方針の目安になるので、転職するかどうか迷っているのであれば、まずは転職エージェントを活用してみてください。

転職コラム

とくにオススメの転職エージェントは以下の3つ。

これらの転職エージェントは、大手転職エージェントとして以下のような特徴があります。

  • 全て完全無料で利用できる(採用企業側が費用を負担しているため)
  • 全国各地に拠点があるため、面談に参加しやすい
  • 全職種・全業界・全年齢層対応のため、どんな経歴の人でも利用可能
  • プロのアドバイザーが多数在籍しているので、自分と相性の良い担当者を見つけやすい
  • 大手でサービスの質が安定しているので、転職成功から退職・入社続きまでしっかりサポートしてもらえる
  • 大手企業が運営しているので、紹介先企業も信用できる企業が多め
  • 効率重視なので、早ければ最短3ヶ月での転職も可能
  • 逆に「転職する気がないけど、相談だけでも…」という人でも利用できる
  • 転職サイトとしての機能もあるので、メールで求人情報を受け取る使い方も可能

転職エージェントに登録しておけば、非公開の最新求人をメールで教えてもらえたり、プロのアドバイスが、すべて無料で受けられます。

確実に転職を成功させたいなら、登録しておくだけ損はありません。

しかし、これだけメリットだらけですと「なんでそこまでしてくれるの?」「強引に転職を迫られたりしない?」と不安の方もいるかと思います。

ですが、安心してください。

転職エージェントはいつでも利用を停止できるため、思ってたのと違ったり、転職する気がなくなった場合も、強引に転職を迫られることはありません。

むしろ、転職エージェントでは公式サイト内で「他の転職エージェントと併用してもOK」と書いているぐらい、利用者に寄り添ったアドバイスをしてくれることがほとんどです。

転職に自信がなかったり、初めてで何もわからない人でも、面談で様々なサポートを受けられるので、自信のない方でも転職を成功させやすくなりますよ。

転職エージェントは時期や運によって、紹介してくれる求人や面談に呼ばれるかどうかが変わってくるので、この機会にすぐ登録だけでも済ませておくといいでしょう。

転職エージェントの登録方法

転職エージェントの登録はスマホ・PCからでもすぐに手続きが完了するので、興味があるなら今すぐ登録しておきましょう。

転職はタイミングが重要です。

とくに今は景気がよいおかげで優良求人多め・転職が成功しやすいので行動は早めにしておくべきです。

転職エージェントの登録は個人情報の入力の他に、フォームに沿ってカンタンな職務経歴を記入していくだけですので、5分もあれば登録は完了します。

登録の際のポイントですが、以下の点に気をつけておけば、面談で優遇される可能性が上がります。

  • 電話連絡に備えて、事前に都合のいい時間を伝えておく(自由記入欄などを活用)
  • 経歴に合わせて求人が届くので、職務経歴は正確に詳しく記入しておく
  • 面談参加に希望しておく

登録後は電話がかかってきたり、メールで非公開求人が送られてくるなど、担当者によって対応が変わってきますので、以下の記事などを参考にして柔軟に対応しておきましょう。

転職エージェントを上手く活用するマル秘テクニック

最後までお読みいただいている方に、転職エージェントを上手く活用するマル秘テクニックを少しだけご紹介しておきます。

・転職エージェントでより優遇されやすくなるコツ

  • 登録段階で「面談に参加したい」と意欲を見せておく
  • 登録後も、職務経歴書・レジュメを定期的に更新しておく
  • 気になる求人に応募だけでもしておくと、スカウトされる確率が高くなる
  • 登録後にサイトにログインしたり、メールの求人をクリックして閲覧するだけでも、転職エージェント側に履歴が残り、意欲の高い登録者として扱われる

転職エージェントでは、利用者のログイン履歴や求人閲覧履歴がエージェント側に残るため、行動意欲が高い人ほど優良求人の案内や面談参加される可能性が高くなります。

しかし、転職エージェントの仕組みや事情をよく理解した上で、上記のコツを試せば、より有利な条件を引き出しやすくなるのは間違いないので、本気で転職を成功させたい方は登録して試してみてください。

詳しくは以下の記事にもまとめていますので、もし数日以内に面談の案内が来ない場合は参考にしてみてください。

ぜひ、転職エージェントをかしこく活用し、より良い転職を成功させてください。

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