「アパレル勤務が精神的に辛い…」
「アパレル業界は頭のおかしい社内方針が多いと思う…」
「アパレル店員辞めたい…」
このようにお悩みではありませんか?
多くのアパレルショップでは、厳しいノルマが課されたり、自社ブランドの服装を自腹で購入して勤務しないといけないなど、客観的に見て「頭おかしい…」「宗教的だ…」と思われる”業界の闇”とでも言うべき慣習が存在します。
当記事では、そういったアパレル業界全体の構造やビジネスモデルを学びながら「なぜおかしいのか?」を理解しつつ、アパレル業界勤務がきついと感じる理由やその原因、辞めたくなった時に考えるべきことまで、まとめて解説していきます。
アパレル勤務が精神的に辛い瞬間やおかしいと感じる部分とは?
アパレル業界を辛いと感じて辞めたくなる理由はどのようなものがあるのでしょうか?
アパレル業界勤務の知人などから聞いた情報をもとに、辞めたいと感じるアパレル業界の職場についてご紹介していきます。
販売+接客という業務の忙しさ
アパレル業界を辞めたいと考えている人、あるいは既に辞めた経験のある人の中でも多い退職理由が「人手不足で辛いから」というものです。
人手不足の業界が物理的にも時間的にも辛いことは、アパレル業界の現場で働いている方なら痛いほどお分かりかと思います。
加えて、人手不足の職場で働くことに慣れると、以下のような「人手不足だからこそ辞めにくいという心理状態」にも陥ってしまいます。
▼人手不足の職場を辞めにくい心理的な原因
- 周りが忙しい上に殺伐としているので退職を切り出しにくい
- 残った社員に迷惑がかかると考えると辞めにくい
- ただでさえ人手不足なのに辞めるのは申し訳ない
- 自分一人だけ逃げて楽になるようで罪悪感を感じる
周りが努力していたり、職場や業界が人手不足で大変だからこそ「自分が頑張らなきゃ!」という気持ちがあり、中々辞めたいのに辞められない人は少なくありません。
そして、人手不足の職場は典型的なブラックな職場となります。
ですが、そういう人にこそ、一度しっかりと辞めることを考えて欲しいのです。
アパレル業界勤務で
人手不足が理由で辞めにくい方は
以下の記事も参考にしてみてくださいね
また、アパレル業界を辞めたい方に多いのが「夢を追っての仕事だから…」「好きな仕事だから…」と辛いと感じているにも関わらず、無理に続けてしまうことです。
もちろん、好きな仕事であればがんばることは大事かもしれませんが、少しでも「辞めたい…」という気持ちがあるなら、辞めるために何をすればいいかを余裕のあるうちに知っておくことも大切です。
「仕事を辞めるのは甘え」と張り切ってがんばってる方は
以下の記事を読んで考え直すのもいいかもしれません
覚えることの多さや研修の不十分さ
アパレル業界では、多くのブランドや商品知識を覚える必要があり、研修が不十分な場合もあります。
新人として入社した際、短期間で数多くの商品の特徴やディテール、ブランドコンセプトを覚えなければならないため、情報の吸収スピードと記憶力にかなりの負担がかかります。
また、研修の内容や時間が不十分な場合、自己学習やトライアルアンドエラーの中でスキルを磨かなければならないこともあります。
このような状況によって、アパレル業界で働く中でストレスを感じる人も少なくありません。
新しい情報やトレンドの追いかけ、顧客に的確なアドバイスを提供することは重要ですが、情報量の多さや短期間での習得のプレッシャーによって、疲労やモチベーションの低下を感じることがあります。
シフト制による不安定な勤務体制
アパレル業界で働く多くの方が直面している問題の一つが、シフト制による不安定な勤務体制です。
この業界特有の人手不足が原因で、従業員はしばしば長時間労働や連勤を強いられます。
例えば、10連勤や12時間勤務が珍しくなく、これが「仕事のためだけに生きているのか、生きるために仕事をしているのか」という根本的な疑問を抱かせる原因となっています。
休日がほとんど取れず、休める日があっても疲れ果てて何もする気になれないという状態では、自分の人生を有意義に過ごしているとは言い難いでしょう。
このような勤務体制は、従業員の身体的、精神的健康に深刻な影響を及ぼすばかりか、仕事と私生活のバランスを大きく損ないます。
自腹での自社ブランド品購入強要や過剰なノルマによる負担
アパレル業界で働く上での大きなプレッシャーとなるのが、販売ノルマの存在です。
特に、自社ブランド品の購入を強要されることや、高い販売ノルマを課される環境は、従業員にとって大きなストレス源となり得ます。
販売ノルマを達成するためには、しばしば競争が激化し、同僚との関係が悪化することもあります。
このような競争の中で「数字を追うだけの上司」に喜ばれることはあっても、その達成感は一時的なもので、長期的な職場の満足度やモチベーションの向上にはつながりにくいです。
さらに、厳しいノルマが設定されていても、それを達成したとしても給料や評価に大きく反映されないケースが多く、努力が報われないと感じることが少なくありません。
結局のところ、このような状況は従業員を疲弊させ、仕事への情熱や業界への愛着を失わせる原因となり、転職を考えるきっかけにもなります。
アパレル業界に留まるかどうかを考える際には、自己の価値観やキャリアにとって本当に重要なことが何かを見極めることが大切です。
社員や本社との人間関係の確執
アパレル業界を辞めた方がいい理由としては、客も社員も頭のおかしい人間が一定数紛れており、そういう人間と長く関わるとこちらまで精神をヤられてしまうからです。
また、アパレル業界の場合は接客・販売の仕事がメインになるので、いや~なクレーマーと出くわして消耗することもあります。
で、そういうクレーマーや頭のおかしい社員相手に精神すり減らしたって、一円の得にもならないどころか、余計な仕事を増やされるだけで、本当にストレスが貯まるんですよね。
でもそれって、実は自業自得なんです。
なぜなら、誰でも入社できるアパレル業界に甘んじておきながら、社内の環境がおかしいと思っても行動できない人が悪いからです。
そこから抜け出せるかどうかの違いは、行動するかしないかだけの差です。
で、自分を変えられない人ほど「自分には転職は無理」「転職活動がめんどくさいから今の環境で我慢しよう」と諦めて、毎日不満タラタラに働いてブラックな業界に残り続けます。
アパレル業界の将来性は低いと知っておこう
アパレル業界を辞めた方がいい理由としては、アパレル業界の将来性が低いからです。
アパレル関連業界は衰退傾向の斜陽産業
以下の記事にも書いてますが、アパレル業績が今後伸びる要素なんてほぼゼロです。
アパレル業界のみならず、関連する「百貨店業界」「繊維メーカー」の業績も年々下がりっぱなしで、将来性がないんですよね。
これってどういう意味か、読者の方はわかりますか?
アパレル業界の関連産業全体で、業績が下がって沈みつつあるんですよ。
ということは、今の20代の若手が40代ぐらいになって中心の社員になる頃には、さらなる地獄しか待っていないんです。
まあ、読者の方がZOZOTOWNみたいなアパレル業界の中でも大成功している会社で働いているんなら、辞めないほうがいいと思いますよ。
でもそうじゃない、ブラックな手法で伸びたユ◯クロみたいな企業や、若者離れが進んでいるブランド店舗なんかは全然将来性がないので、早いうちに転職しておかないとマジでやばいです。
アパレル業界の平均年収は低め
アパレル業界を辞めたい理由としては、業界・職種平均で見ても年収が低いことです。
以下のように、大手・有名企業の40歳平均の年収を見てみても、一流企業よりは遥かにしたです。
しまむら/596万円(40・1歳)
青山商事/471万円(35・0歳)
ユナイテッドアローズ/463万円(32・0歳)
ライトオン/414万円(31・9歳)
この数字はあくまで大卒ホワイトカラー、本社勤めクラスレベルの話なので、かなり高めの額です。
実際には多くの社員がもっと下がるはずですので、中小企業規模で店長クラスであれば40歳で年収400万円ぐらいで見積もっておいた方がいいでしょう。
少なからず「アパレル業界辛い…辞めたい…」と悩んでいる方が、ダラダラ今の職場に残って働き続けても、40歳時点で上記のような年収に達する可能性は限りなくゼロに近いです。
出世や転職先、キャリアアップに不安が残る
アパレル業界を辞めた方がいい理由としては、出世してもせいぜい店長クラス止まりだからです。
考えてもみてくださいよ?
将来、定年退職までずぅーっとお店の店長クラスとして、シフトの融通も利かずに働き続ける未来を。
わかりやすく言えば、今の勤務先の店長が将来のあなたの姿だと思っていただけると想像しやすいかもしれません。
上司がいつもイライラして楽しくなそうに仕事している会社では、将来的に自分も同じような人間になります。
で、今の日本は人手不足ですから、そのうちアパレル業界の現場も外国人労働者ばかりになって、コミュニケーションがとれずに増々イライラする未来はすぐそこまで迫ってます。
もちろん、読者のアパレル業界勤めの方が「エリアマネージャー・SV級に昇進してやる!」「売上叩き出して本社勤め狙ってやる!」ぐらいに意欲があるんなら、止めはしません。
でも「お洋服が好きだからアパレル業界に就いた」「なんか有名な企業だからアパレル業界を選んだ」って感じの人、そこまで意欲はないんじゃないでしょうか?
言い方は悪いかもしれませんが「その程度の意欲しかない人、どうせ長く続かないから早いうちに辞めちゃった方が幸せになれるよ」という感じで、辞めない理由がわかりません。
「好きだからアパレル業界で働きたい!」なんて仕事をナメた理由で入社してしまい、それで痛い目見ただけでも、大きな社会経験を得られたと前向きに考えましょう。
アパレル正社員を辞めた後の転職先は何がある?
アパレル業界を辞めたいと思って転職した人の体験談は?
それまで、家計を助けるために高校時代もアルバイトの経験があったので、大丈夫だろうと変な自信がありました。
私が就職したお店は、30代の女性をターゲットにした服や装飾品を扱っていました。周りはわりと年上の女性ばかりで、最初は店長も優しく教えてくれていましたが、しばらくして仕事に慣れてくると、お店で売っている商品を身に着けて販売しないといけない。月にいくら以上売らないといけないと、ノルマを課せられるようになりました。
根が負けず嫌いなので、必死で頑張りました。でも、自分の思い通りにならない現実の厳しさに心が折れ始め、辞めたいと思うようになりました。それでも高卒で初めて就職した会社、親に辞めたいともなかなか言えず、ストレスでご飯が食べられなくなりました。どんどん痩せていく私を心配して、大丈夫?と聞いてくれた母に、仕事が辛いと打ち明けました。すると、辞めてもいいんじゃない?という意外な答え。退職を決め、半年後に辞めました。その後は、家電量販店に再就職して、結婚するまで続けられました。
今考えれば、高卒ではまだ精神的に未熟過ぎたのかもしれません。自分の甘さだったと考えると、情けないとも思いますが、あの時辛くて必死でもがき、苦しんだ経験は、結果的に仕事を辞めたいとしてもいい経験になったと思います。
アパレルを辞めたい時は:降りたい時の伝え方~次の仕事の見つけ方のコツまで
アパレル業界を辞めたい方は、転職エージェントでプロのキャリアアドバイザーに相談してみることをオススメしますよ。
転職エージェントは無料で使えて、自分に合った求人の紹介から、内定後のサポートまで行ってくれます。
私も転職エージェントを数社使ってますが、自分では見つけられないような好条件・高待遇の求人がバンバン届くので、転職意欲も高まってきます。
とくにブラック企業勤務で自信のない方は、転職成功後に「え?こんなホワイトな職場で年収も上がっちゃっていいの?」と感じることも多く、それだけブラックなアパレル業界は割に合わない働き方をしているという証拠です。
転職エージェントを使うだけで、ブラックなアパレル業界から抜け出すチャンスが得られますので、今の自分を変えたい人は今のうちに転職エージェントを使っておきましょう。
アパレル業界の全体像を理解しておく
アパレル業界は製造から流通の工程を分けると、衣料品を製造する「製造メーカー」、製造メーカーから衣料品を仕入れて販売する「小売業」、製造メーカーから衣料品を仕入れ小売業に販売する「卸売業」となります。
この中でも「小売業」に該当する「アパレル販売店」が、多くの読者が実際に働く現場になるかと思いますので、アパレル店舗の代表的な分類をいくつかご紹介します。
- 百貨店:百貨店は、幅広い年齢層のお客様をターゲットとした、高級なアパレル販売店です。百貨店は、通常、複数のフロアを持ち、それぞれのフロアで異なるジャンルのアパレルや雑貨を販売しています。
- ファッションビル:ファッションビルは、若い女性をターゲットとした、トレンドに敏感なアパレル販売店です。ファッションビルは、通常、複数のブランドのショップが集合しており、お客様は、様々なブランドの中から、自分好みのファッションアイテムを探すことができます。
- セレクトショップ:セレクトショップは、特定のブランドやジャンルのアパレルのみを取り扱うアパレル販売店です。セレクトショップは、通常、独自のセンスで商品をセレクトしており、お客様は、他のお店では見つからないような、個性的なファッションアイテムを見つけることができます。
- アウトレットモール:アウトレットモールは、製造メーカーが直接運営する、アウトレット商品を販売するアパレル販売店です。アウトレットモールでは、通常、通常よりも安く、高品質なアパレルや雑貨を購入することができます。
- ネット通販:ネット通販は、インターネットを通じて、アパレルや雑貨を購入できるサービスです。ネット通販では、通常、24時間365日、いつでもどこでも、アパレルや雑貨を購入することができます。
アパレル販売店は、お客様のニーズやライフスタイルに合わせて、様々な分類がされています。お客様は、自分のニーズに合ったアパレル販売店を選ぶことで、より良いショッピング体験をすることができます。
アパレル業界がブラックだと思ったりおかしいと感じるなら、業界全体の構造を理解して、原因を特定していく必要があります。
たとえば、ユニクロに代表される「SPA(Specialty store retailer of Private label Apparel)」というビジネスモデルで経営されている企業は、企画・製造・販売を一貫して自社で行うことでコスト削減ができるため、その分、人件費を確保する余裕が生まれます。
転職サービスを利用してプロのサポートを受ける
以上のように、携帯ショップからの転職を成功させるためには、退職~転職までに多くのことを考えて計画的に行動する必要があります。
とくに携帯販売のようなブラックで知られる職業に就いてしまうような人は、様々な業界に対する知識や職種の選択肢が少ないこともあり、無自覚に求人選びの幅が狭くなっている可能性が高いです。
そのため、辞めることを検討してるなら、まずは転職サービスでプロに相談してみることをオススメします。
アパレル業界は長くいればいるほど「辞めたい」と思った時に抜け出せないと思ったり実際に辞めた経験を記載したいと思います。
「辞めたい」と思う瞬間(入社当初)
①休日は平日中心の為、学生時代の友人達とあまり遊べない(殆どの働いている方達は土日祝休みが多いので、予定があわせにくいです)
②アパレル業界だけに、売場に立つ時の服装代がかかる(その年の新作商品や流行を追いかけなくてはいけません、会社補助はありましたが足りませんでした。)
「辞めたい」と思う瞬間(中堅社員時)
①小売業全般に言えることですが、営業時間が長く拘束時間が長いです。給料は残業代ありきの給与体系の為同年代より働いているのに少なく感じる。
②理不尽なクレーム対応に時間とエネルギーを使っている事に疲れてしまう。
「辞めたい」と思う瞬間(店長・ベテラン)
①自分より若い社員・パートさんの考えについていけなくなる(本社とその間に挟まれて疲弊する)
②責任の割合が多い割りに、給与面・待遇面等は同年代より良くないことに気づく
③店長以上の職位が少なく、モチベーションが下がっていく。実際に辞めて転職活動してわかった事
①異業種でも同じ店長職や管理者の経験を買われる為スカウトは多いです
②技能職や専門的な事務職は初心者扱いの為、それ相応の覚悟を持って転職活動を行う事
③事務職でもコミュニケーション能力が必要な部署があるので、あきらめずに転職活動を行う事結局転職活動を助けるのは販売で鍛えた「しゃべる」能力だと思います、アパレル業界だけでなく異業種も考えて転職活動しても良いと思います。