「バンドマンとして活動してるけど売れないし儲からない…」
「フリーターバンドマンだけど経済面で正直つらい…」
「ミュージシャンや歌手を目指してるけど鳴かず飛ばず…」
「何歳まで夢を追いかければいいんだろう…」
このようにお悩みではありませんか?
ミュージシャンやバンドマンと言えば華やかなイメージの職業ですから、就職を投げ捨ててまでプロデビュー目指して活動している方も多いことでしょう。ですが、実態は自腹を切ってライブ活動を行っても、レコード会社から声をかけられることなど夢のまた夢で、仮にデビューの話が来たとしてもオーディションや作曲ノルマをクリアしなければならないという厳しい現実があります。
また、あまり公にされない話ではありますが、プロデビューして稼いでるイメージのある有名ミュージシャンですら、実際には事務所の未払いやメンバー間でのギャラの配分で揉めるなど、お金に関してはシビアな仕事の一つであることは間違いありません。
このページに訪れた読者の方、もし今も夢を追ってミュージシャンを目指しているなら、そういった現実に漠然と気づきながら、このままダラダラ活動を続けても先行きが怪しいことに不安を感じ、自分の末路を心配しているのだと思います。
もし、そうでしたら何も挫けたり不安に思う必要はありません。
昨今、プロデビューしたミュージシャンですら生計を立てるのが難しかったり、そもそも、音楽業界やマスコミ業界の衰退もあって、音楽で売れて有名になるというキャリアがますます現実でなくなっている時代ですから、考え方を変えて「音楽で食えなくて当たり前」だと割り切ってしまえばいいのです。
逆に、YouTuberやVTuber、ライバーなどの新たなスターの登場により「趣味や副業で音楽をやる分には、とても稼ぎやすくなっているし、ファンも作りやすい時代」ともなっています。
もちろん、今まで音楽一筋で夢を追ってきた人が、夢を捨てたり妥協して、就職しながら趣味や副業で音楽をやる選択肢に切り替えるのはそう簡単ではないでしょう。しかし、地に足をつけた生活をしなければならない焦燥感は、歳を追うごとに重くなってくるのも確かです。
そこで本記事では、ミュージシャンやバンドマンとして音楽で生計を立てようとしてた方に向けて、これから堅実に就職する方法や、音楽を捨てない形で両立できる少し変わったキャリアの実例を、いくつかご紹介していこうかと思います。
20代前半までに芽が出なければ諦めよう
まず、僕が言っておきたいのは「20代前半にまで芽が出なければ、バンドや音楽で食っていくなんて諦めろ」ということですね。
僕の知り合いにはデビューした人やインディーズで細々と成功している人もいますが、だいたいの方が20代前半には何かしらの成果を出しています。
20代前半で結果が出せなかった人が、その後も結果を出すなんて、かなり難しい話だと思います。
また、20代後半や30代でも音楽会社の子飼いで活動しているバンドもありますが、バイトと音楽活動で苦しい生活を送りながら、それでも強靭な意志で音楽に打ち込んでいます。
正直、僕はそういった人たちのような情熱がいつまでも続くとは思えませんでした。
報われない努力をいつまでも続けることは、強靭な意志が必要です。
お笑い芸人や役者さんなんかも、泥臭い努力と下積み時代を経て、30代中盤でやっとヒットする方もいますが、みんな下積み時代で何度も何度も折れそうになる中で、運を掴み取って上に上がってくるわけです。
あなたには、そこまでの意志と覚悟がありますか?
もし、ないのであれば、早々に夢に見切りをつける方がいいと思います。
デビューしても”食えない”という現実
また「メジャーデビューがゴール」と勘違いしたバンドマンやミュージシャンが、一発屋として落ちていった話も、腐るほど聞いたことがあります。
「昔、メジャーデビューしてCD出したけど、その後売れずに今はバイト生活」というバンドマンも、今まで何人かお会いしました。
最近では、音楽業界は儲かっていないので、そういった話はしゅっちゅう聞きますね。
仮に、今から努力して運良くデビューできたとしても、その後食っていけるかどうかは、別問題なのです。
音楽業界は、弱肉強食の世界で、常に勝ち続ける意志のある人でないと、ずっと食っていけることのできない、厳しい業界です。
「一発当てて、大量に稼いでやるぜ!」と意気込んでいる方は、絶対に長く続かないと思ってください。
基本的に、音楽業界・メジャーレコード会社では、著作権配分の関係でミュージシャンが「一発当てて稼ぎまくる」ということは、現実的には不可能な仕組みになっています。
「およげたいやきくん」の作曲者が、版権を5万円で売り渡していて印税が入ってこなかった…という話もあるとおり、基本的にミュージシャンは搾取される側だと思っておきましょう。
25歳でバンドマンを辞め、社会人を志す
僕がバンドマンを辞め、音楽活動とおさらばしたのは25歳の時でした。
周りの友人が社会人として立派になっていく中、バイトでのギリギリ生活とさえない音楽活動を続けることに、徐々に苦痛を感じ始めてきました。
周りの友人やバンドマンは「頑張れ」「夢を追えるなんてかっこいい」なんて社交辞令を言っていましたが、本音では「デビューなんて無理でしょw」という、冷たい目線を感じていました。
実際に、応援してくれるファンや面倒を見てくれるマネージャーや先輩もいないものですから、そんな状況でバンド活動を続けていくことは、強靭な意志が必要です。
そして、周りの若手バンドがどんどん成長していく姿を見ていくと、はっきりわかりました。
「オレに、才能なんてない…」
そうして、僕はバンド活動に見切りをつけ、真面目な社会人として生きていくことを志しました。
元バンドマンに就職先はあるのか?
しかし、バンド活動をやめたものの「今まで遊んでいたようなオレに就職先なんてあるのか?」と不安もありました。
バンドマンをやめられない方の中には、
「今までバンドで頑張ってきた努力がすべて無駄になるから」
「今さら社会人目指してもいい仕事なんか見つからないから」
…と決めつけて、引くに引けずにダラダラバンドし続けている方も多いことでしょう。僕の周りにも、そういう人はいました。
結論から言いましょう。
バンドマンでも社会人として働くことは全然可能です。
むしろ、見切りをつけるなら若いうちにしておくべきだと感じましたね。
バンドマンの経験を活かす仕事に就く選択肢
まず、バンドマンが今までの経験を活かす仕事に就く場合の選択肢を紹介します。
早い話、音楽業界やイベント業界に就いて、バンドやライブのサポートをする側に回るという選択肢ですね。プロデビュー目指している方や音楽専門学校の方がバイトで人脈づくり・下積みで働いていることも多いですが、正社員としてなら年収も待遇もそこそこです。
なにより、今までの経験を活かせるので、学歴・経歴重視の一般職よりも、採用されやすい傾向があります。
何も、音楽業界で働くことは、演奏する立場だけではなく、実際にはその裏に何百倍者支えている仕事の人達がいるわけですからね。
今までのバンドの経験を活かし、仕事としてプロを支える立場に回るという選択肢は全然ありだと感じました。
一般職に就くという選択肢
元バンドマンでも、一般職に就くことは十分可能です。
学歴や経歴重視の大企業は厳しいですが、それ以外の中小・ベンチャー企業は全然チャンスありです。
とくに狙い目は「社長や人事にバンド・楽器経験あり」といった、共通の趣味で盛り上がって採用してもらえる可能性のある会社ですね。
想像しにくいかもしれませんが、意外と「ロックスターになりたかった」「バンドや音楽で成功したかった」という夢を微かに抱いていた社長や人事って少なくはありません。
そういった方の経営している会社であれば、バンドマンの挫折経験は強いバネとなり、志望動機としても十分アピールできます。
逆に「バンドマンなんて遊び」「バンドマンなんてろくでなし」という偏見のある職場では、採用されても不当な評価を受け、嫌々働く未来が待っていますので、そういった会社は避けるようにしておきましょう。
なんだかんだで、男は夢や野望を抱いて働いている人も多いんです。
今までバンドにかけていた情熱を、仕事に活かせる職場を選ぶことが、社会人として成長していけるチャンスになります。
バンドマンから社会人になるには転職エージェントを使おう
僕は社会人として上手くやっていける職場を探し出すため「転職エージェント」というサービスを利用しました。
転職エージェントでは、担当の方が適性を判断した上で、自分に向いている仕事を紹介してくれます。
今回紹介したようなバンドマンの転職先の話も、転職エージェントの担当の方から聞きました。僕の他にも、バンドマンから社会人として本気で就職活動している方は、少なくないみたいで、過去の紹介実績の例から具体的なアドバイスももらえました。
バンドマンで成功する夢に将来性や限界を感じている方は、若いうちに見切りをつけて、転職活動しておくべきだと感じましたね。
無理にバンド活動を続けても、苦しい未来しか待っていないことは、あなた自身が既にわかりきっているはずです。
定職につけば、将来も見えますし、給料を使って趣味でチマチマ音楽活動を続けることもできます。正社員として働いたほうが、選択肢は広がります。
ダラダラバンドを続けて歳をとって、とりつかえしのつかなくなる前に、一度転職エージェントに相談して、本気で定職に就く選択肢を考えてみてください。