「この会社、何か怪しいかも…」
「この求人って本当に信用できるの?」
「良い企業と悪徳企業どう見分けるの?」
こんな風に、怪しい会社や求人情報に対して疑念を抱いたことはありませんか?
今の時代、情報が溢れかえる中で、本当に良い会社を見つけるのは一筋縄ではいきません。
しかし、正しい「怪しい会社の見分け方」を知っていれば、選択の幅が広がり、安心して次のステップを踏み出すことができます。
この記事では、怪しい会社を効果的に見分けるための具体的なステップとヒントを紹介します。
怪しい会社や求人の特徴とは?
「怪しい…」と感じたこと、ありませんか?求人情報や会社の説明を見て、何かがおかしいと直感的に思う瞬間。その直感を的確に判断する材料として、以下の特徴を知っておくと、不安や不満を少しは解消できるはずです。
異常に高い報酬が提示される
「こんなに高い報酬を提示するなんて、本当に大丈夫?」と思ったことはありませんか?業界の平均を大幅に上回る報酬は、特に経験やスキルを必要としない職種で提示される場合、慎重に考える必要があります。もちろん、高報酬の背景には納得の理由がある場合もありますが、その根拠をきちんと確認することが大切です。
募集要項や採用条件がやたら緩い
「こんな簡単に採用されるの?」と感じる募集要項は、時に疑問を抱くことも。特に経験や資格を一切問わない、面接も最低限で、非常に緩やかな採用プロセスは、その会社の人材に対する考え方や経営の安定性を疑問視する材料となり得ます。
求人情報に都合のいいキャッチが目立つ
「アットホームな職場」「風通しが良い職場」「未経験からでも年収700万実績あり」など、応募者向けに都合が良すぎる情報がたくさん記載されている場合も注意です。
事業内容が不透明で具体的な業務内容が曖昧
「具体的に何をする会社なの?」と疑問に思うこと、ありますよね。業務内容があいまいで、具体的な事業内容が掴めない会社は、そのビジネスモデルや安定性に疑問符をつけるべきでしょう。
企業の所在地住所がオフィスではない
通常、企業の住所は「オフィスビルの一画」であったり、大きめの会社ですと「自社の保有ビル」「街中の工場」など、調べた際にも一目で「ここは会社だ!」とわかるようになっていることが多いです。
しかし、怪しい会社は「見た目のボロい雑居ビルの一室」や「集合住宅の一室」なことがあります。また、リモートワークだけで成り立つ会社は、コワーキングスペースが本社住所に設定されている場合も。
企業ホームページがない
インターネットが普及した現在、企業ホームページを持たないことは信頼性低下の要因となります。また、オフィスの場所を調べる際に、Googleマップに企業情報が登録されていない場合も、会社の外観や住所がわかりにくい要因となります。
企業の知名度が低く聞き馴染みがない
「こんな会社、初めて聞いたけど…」という経験は、多くの求職者が持っているはず。もちろん、知名度が低いからといってその会社が怪しいわけではありません。しかし、そのような会社を選ぶ場合、しっかりとその背景や実績を調査することが必要です。
ネット上にネガティブな口コミや評価が多い
「あれ?この会社、評価がよくないな…」と思ったら、それは大きなヒントです。もちろん、全ての口コミや評価が正確ではありませんが、多くのネガティブな意見が繰り返し投稿されている場合、その背後には何らかの問題がある可能性が高いです。
企業や求人を怪しいと疑ってしまう人の潜在心理とは?
求人情報や会社を疑念の目で見てしまう…その背後には、どのような心理が働いているのでしょうか。「自分は他の人よりも疑念が強いのか?」と不安を感じているあなたに、多くの人が共感するであろう心理をご紹介します。
騙されるリスクや失敗するリスクへの警戒心
「また騙されたくない…」「前回の失敗を繰り返したくない…」という経験からくる警戒心が働くことがあります。特に過去に不良な経験をしたことがある人は、新しいチャンスに対しても警戒的になりがちです。それは、失敗による痛手や悔しさを再び経験したくない、という自己防衛の心理から来るもので、非常に自然な反応です。
高すぎる待遇や未経験からでも就けることへの疑心暗鬼
「こんなに良い条件、本当に大丈夫なの?」と感じるのは、実は多くの人が共感する感覚です。美味しすぎる話には裏があるのでは?という考えは、過去の経験や人間の基本的な疑念からくるもの。特に経験やスキルに対して高い待遇が提示されると、その裏に何か隠された理由があるのではないかと疑ってしまいます。
情報不足:企業情報の透明性の低さからの判断不可状態
「企業の情報が少なすぎて、どんな会社なのか分からない…」と感じること、ありませんか?情報が不足している場合、自然と疑念を抱くもの。透明性の低い企業は、どうしてもその真意や実態を掴みにくく、不安や疑問を増幅させてしまいます。
ネガティブ情報への過剰反応:SNSや知人の評判に左右される
「あの会社、SNSで悪い噂を見たことがある」とか、「友人が良くないと言っていた」という情報が、過度に心に重くのしかかることはありませんか?SNSや知人からの情報は、確かに大切ですが、それだけで判断を下すことはリスクが伴います。一つのネガティブな情報が、全体のイメージを左右してしまうことがあるのです。
確証を求めすぎて求人情報やネット情報だけを鵜呑みにしてしまう
「求人情報には、全ての真実が書いてあるはず」とか、「インターネットでの評価やコメントは、実際の声だから信じて良い」と思っていませんか?多くの人が情報の正確性や真実性を求める中、求人情報やネット上の情報だけを絶対的なものとして捉えてしまうことがあります。
確かに、これらの情報は大切であり、企業の一部の実態を反映しています。しかし、それだけを頼りにするのは危険です。求人情報は、会社が希望するイメージを掲載するものであり、ネット情報も一部の声を大きく拡散することがあるため、偏った印象を持つことがあります。
「この情報だけで、本当にこの企業の全体像が掴めるのか?」と疑問を持つことは、非常に健全な反応です。情報を確認する際は、複数の情報源から得るようにし、それらを総合的に判断することが重要です。一方的な情報だけに頼るのではなく、様々な角度から企業を見ることで、より正確な判断ができるようになります。
怪しい求人や企業の見分け方:基本的なチェックポイント
求人情報を目の前にして、「これ、本当に信用して良いのだろうか?」と迷った経験はありませんか?疑念や不安は、自分を守るための本能的な反応であり、それは誰しもが経験するものです。しかし、その不安を的確に解消するための手助けとなるチェックポイントを知ることで、より安心して求人選びができるようになります。
「事業内容」をしっかり確認すること
就職・転職する会社が怪しいと悩んでいるなら、まずは「事業内容」をしっかり確認しておくといいでしょう。
事業内容とは、会社全体で主に取り組んでいる仕事の内容のことです。
まともな会社であれば、求人票や企業ホームページにて事業内容が記載されているはずです。
ただし、以下のような理由から事前に事業内容が確認できないこともあります。
- 事業内容が多岐にわたるので求人票に詳細が書かれていない
- 会社規模が大きすぎて採用段階では仕事内容が明確でない
- 企業側の情報提供不足で事業内容がわかりにくい
事前の情報で事業内容が把握出来ないのであれば、面接時にしっかりと入社した後に自分が行う仕事内容を聞いておくと、怪しい会社に入社してしまう事態は避けられるはず・
自分で判断できないのであれば「事前に公開されている情報で何をする会社か予想がつくか?」を基準にするといいでしょう。
また、会社全体で行っている事業内容と入社した後に自分が行う仕事内容は必ずしも一致するわけではないので、あくまで事業内容を確認するのは「会社全体でどんな仕事を行っているか?」を把握するためだと考えておくと、間違いのない判断が出来るはずです。
怪しい会社を避けてまともな会社に就きたいなら
以下の記事も参考にしておくといいぞ!
「会社の実績・運営期間」を見ておくこと
怪しい会社を見分けるためには、会社の運営期間や実績を見ておくと、その会社の信頼性の目安となります。
企業ホームページがある場合、主に「会社概要」のページに以下のような情報が記載されているはずです。
- 会社の運営期間(設立年月日)
- 資本金
- 取引先
大手企業のホームページを見ればわかりますが、実績のある会社ほど会社概要の情報が充実しており、そうでない企業ほど情報が少ないです。
ですので、怪しい会社が本当に信用できるものかどうかを判断するには、企業ホームページの会社概要で運営期間・実績を見ておくと参考になるはずでしょう。
ただし、以下の会社には注意。
- 企業ホームページに力を入れていない会社(WEB関係に疎い)
- 設立からの運営期間が短い会社
- 設立からの運営期間が長いのに規模が小さい会社(零細企業)
- 会社概要のページがない会社(企業ホームページではなく自社商品のサイトしかない)
必ずしもすべての会社にホームページがあるわけではなく、場合によっては会社概要を記載していないサイトもあります。
また、設立から会社の運営期間が長いにもかかわらず、従業員数が少ない・取引先も少ない零細企業は、良くも悪くもニッチな企業なので、経営者との相性が問われます。
逆に設立からの運営期間が短い会社はベンチャー・スタートアップ企業なので、場合によってはかなりブラックな環境も予想されます。
オフィスの所在地も確認しておく
怪しい会社を見分けるためには、オフィスの所在地をあらかじめ確認しておき、Googleマップで外観の写真も確実しておくのもいいでしょう。
本当に怪しい会社は、オフィスがアパートやマンションの一室など、何かしらおかしい箇所があるはずです。
単純に土地代・賃貸料や社員・取引先のアクセスのしやすさの関係上、有名企業ほど一等地にオフィスを構えていることが多いです。
中小以下の企業であれば、都市部の一等地からやや離れた場所にオフィスがあったり、賃貸料を削るために見た目の悪いオフィスを借りているなど、その会社の性質が出るものです。
この傾向から考えると、会社の規模がそこまで大きくないのに一等地に不自然にオフィスがある企業は、事業内容が爆発的に儲かる企業かオフィス賃貸料で経費を負担し過ぎているなど、何かしら特殊な事情がありそうなので注意する必要があるかもしれません。
面接時に職場の雰囲気や社員の人柄を観察をしておく
怪しい会社を見分けるための最終手段は、面接でしっかりと企業と人を観察しておき、防衛策も用意しておくことでしょう。
もし、面接で以下の点に遭遇したら、怪しい会社だと疑って入社は慎重に検討しておくべきです。
- 面接用の部屋が汚い(客を迎え入れるような場所ではない)
- 人事や面接官が時間を守らない・名乗らないなど失礼がある
- 選考が1回切りで2次以降の面接がない
- 不自然に入社を急かしてくる(その場で契約書に同意させるなど)
すべてが怪しい会社だとは言い切れませんが、不自然に入社を急かしてきたり、雇用契約書を書くように迫ってくるような企業だけは絶対に内定を辞退しておけば、トラブルに巻き込まれる自体は避けられるでしょう。
少しでも面接で「怪しい…」と感じたら
内定を辞退する選択肢も用意しておくのも大事だな
面接では最後にこちらから質問する機会を与えられることが多いですが、そこで事前にわからないことがあったら聞いておくことで、その会社が信用できるかどうかも判断できます。
もし、会社側に不利な質問でも答えてくれればやましいことのない企業だと言えますが、そうでなければ何かしら怪しいところがあるはずです。
怪しさに惑わされずに済む!安心して転職を目指すための方法とは?
転職は多くの人にとって大きな一歩。しかし、怪しさを感じる求人や企業との出会いは、その一歩を踏み出す勇気を奪ってしまいます。「こんなに準備してきたのに、果たして本当にこの企業で大丈夫なのだろうか?」との不安や疑問に答えるための具体的な方法を、以下に紹介します。
求人情報以外の情報を参考にする
「求人情報だけでは分からない、本当の企業の姿を知りたい」と感じたことはありませんか?企業の公式ウェブサイトやSNS、業界雑誌など、求人情報以外の情報源を活用することで、企業の実態や文化をより深く知ることができます。多角的な視点から情報を収集することで、より正確な判断が可能となります。
面接時の質問を徹底して明確な回答がなければ入社しない
「面接で聞いたのに、はっきりとした答えがもらえなかった…」という経験は、後悔の元となることがあります。面接は、企業を知る貴重な機会。質問を準備し、明確な回答を求めることで、企業の考え方や文化を確かめることができます。はっきりとした答えが得られない場合は、その企業の透明性や対応に警戒が必要です。
高待遇/未経験可の根拠を知っておく
「未経験からでも大丈夫」という言葉に、疑念を抱くことはありませんか?そのような条件が提示される場合、その根拠や背景をしっかりと確認することが大切です。例えば、未経験者を対象とした研修が充実している、特定のスキルよりも人物重視での採用をしているなど、明確な理由がある場合は安心できます。
転職エージェントなどの仲介者から聞きにくい情報を引き出す
怪しい会社を見分ける自信がなかったり、確実に転職先を見つけ出したいのであれば「転職エージェント」で、プロからアドバイスやサポートを受けておくことを強くオススメしておきます。
「転職エージェントに聞いても、本当に正直な答えがもらえるの?」と疑問に思うこともあるでしょう。
しかし、転職エージェントは多くの企業との取引があり、その中でしか知れない「リアルな情報」も持っています。エージェントに具体的な質問をし、業界の裏話や特定の企業に関する詳しい情報を引き出すことで、より深い情報を得ることが可能です。
転職エージェントは以下のような理由で、怪しい会社に就くリスクを大幅に下げられます。
- 企業側に実態調査した上で求人情報を作成している
- 非公開求人8割越えなので表に出ない求人を紹介してもらえる
- エージェントが仲介に入ることで待遇・年収面での交渉がしやすくなる
- 人件費を惜しまない会社が利用するので優良企業が多め
- 事前に企業情報や事業内容を知ることができるので求人だけではわからない情報も得られる
怪しい会社ばかりで判断に困っている方は、一度転職エージェントに相談してみることで求人情報を精査する能力も高くなります。
ぜひ、この機会にご利用を検討してみてください。