「大企業の社員は無能が多い」
「大企業で働き続けると無能になる」
「大企業はぬるま湯体質なので張り合いがない」
大企業と言えば、優秀な社員が多いイメージがありますが、実際は「無能が多い」という評価も少なくはありません。
というのも、大企業は組織として完成させていることが多いため、挑戦心があって自主的に動ける人材よりは上の指示通りに動ける保守・管理が得意な人材が重宝されるからです。
どちらも組織には必要な人材ですので、どちらが有能か無能かは適材適所と言えるでしょう。
ただ、最近の転職市場やキャリアの評価傾向を見ると「自発的に動け、挑戦できる人材」の方が評価され、有能扱いされることの方が多く感じます。
また、終身雇用制が崩壊してしまい、ひとつの会社で長く働くことに不安を感じる時代では、大企業に定年退職まで勤め続ける忍耐強さだけでは評価されにくい時代になっています。
当記事では「大企業の社員はなぜ無能なのか?」を考えた上で、大企業で働き続けるとべき人とそうでない人について、ご紹介していきます。
目次
大企業の仕事は実は無能でも出来るものばかり?
誤解を恐れずに言えば、大企業の仕事は無能でも出来るものが多いと言えます。
大企業と言えば社会的ステータスが高く、就職活動の厳しい競争を勝ち抜いた選ばれし者が就けるイメージがありますが、それは実務面の能力は関係ありません。
むしろ、就職活動で採用される新卒生に関して言えば、
「聞き分けの良い素直で従順な性格の学生」
「真面目に成績や学歴を積み上げてきた学生」
「大企業に勤めれば楽になると言い聞かされてきた学生」
…を中心に採用するため、大企業に集まる人材は無能が多くなるのです。
大企業では入社後の研修や業務の細分化が為されている分、無能でも一定以上の仕事がこなせる上に、収入と社会的ステータスは安定しているので人気が高いのです。
大企業で勤め続けると無能になる?
大企業に勤め続けると無能な社員になりやすいと言われていますが、ある側面から見れば紛れもない事実だと言えるでしょう。
というのも、大企業で求められる能力は、構造的に「無能な社員である」方が都合がいいからです。
▼大企業で求められやすい能力
- 保守・管理が得意な人材
- 上の指示を疑わずに忠実に実行できる人材
- 内部の怠慢や課題に鈍感な察しの悪い人材
逆にベンチャー・スタートアップ企業や個人プレイ重視の外資系企業では、以下のような能力を求めらがちです。
▼ベンチャー・外資系企業で求めらやすい能力
- 課題発見や挑戦が得意な人材
- 時には上の指示を無視したり、指示なしでも自主的に判断して動ける人材
- 内部の怠慢や課題に気づき、自ら改善に向けて動ける人材
すべての企業に当てはまるわけではありませんが、組織構造や体質、一人当たりの仕事の範囲を考えると、上記のような傾向になりやすいため、大企業で働き続けると無能になりやすいと言えるでしょう。
世の中には「自分で課題を発見して自発的に動ける人」と「指示や命令がなければ動けない人」の両者が存在します。
一般的には自分で課題を発見して自発的に動ける人材の方が、優秀だと感じやすいと言え、実際にそういった人材は転職してキャリアを積んでいったり、独立して起業する傾向が強いです。

大企業の社員を「無能」だと感じているなら
以下の記事を読んでキャリアを考え直すといいかもな!
大企業勤めは無能が多い?上司や先輩、同僚のレベルも低い?
上記のような事情から、大企業は組織的に無能が生まれやすいため、無能が多いと言えます。
もちろん、本来は能力のある優秀な社員がいたとしても、身動きのとりにくい組織構造であるがゆえに、仕事で能力を活かせないまま無能なままで終わる…ということもあるのです。
また、企業体質が古いまま、いわゆる「大企業病」の状態が改善されないまま放置されていると「非効率的・非生産的な仕事をした方が評価が高い」ということもあります。
大企業病(だいきぎょうびょう)とは、主に大企業で見られる非効率的な企業体質のことである。
組織が大きくなることにより経営者と従業員の意思疎通が不十分となり、結果として、組織内部に官僚主義、セクショナリズム、責任転嫁、縦割り主義などが蔓延し、組織の非活性をもたらす。社員は不要な仕事を作り出し、細分化された仕事をこなすようになる傾向がある。
一般的に考えれば「効率の良い仕事」「生産性の高い仕事」の方が評価が高いと思われがちですが、大企業ほどの組織構造ともなると「効率の悪い仕事や生産性の高い仕事を忠実にこなす方が評価が高い」という状態に陥り、仕事に対する感覚が鈍って無能になるわけです。

効率の悪い仕事を時間かけて行う方が評価されるなんて
あまりに無能すぎないですか…?

残念ながら上が無能を評価する会社であれば
優秀であっても「統率を乱す社員」として評価されてしまうのだ…
大企業の社員が仮に無能ばかりだとして、無能が評価される組織構造であれば、どんなに優秀な社員であっても「無能な仕事」をしなければいけません。
もし、読者が自分が生産性の高い仕事をしているにも関わらず、評価が低いと感じているなら以下の記事もチェックしておきましょう。
また、周りの社員が無能だと感じていたり、組織自体が無能な仕事をしていると感じたら、自分自身の能力と仕事のレベルが釣り合ってないのかもしれません。

周りと足並みを合わせることで無能になりたくないなら
職場と仕事のレベルを自分の能力に合わせる考え方も必要だ!

会社・職場にも学校と同じで
集まる人同士で「レベルの高低」が生まれるので
以下の記事も確認してみてくれ!
大企業に優秀な社員は必要ない?
そもそもで言えば、大企業には優秀な社員は必要ないという考え方もできます。
仮に、大企業が挑戦的・革新的な人材や業務内容を必要とするのであれば、以下のような方法を使えばいいからです。
- 取引先・下請けに委託する
- 子会社として買収・統合する
- 外部のコンサルタントや役員を招き入れて業務改善する
- 新規プロジェクトなら中途採用者を雇う
このような多数の選択肢を持つ大企業であれば、わざわざ自社で優秀な社員を育てる必要はなく、むしろ「余計なことはしないで一定水準の仕事をこなしてくれるだけの無能」の方が、重宝するわけです。

優秀過ぎるのも考え物ですね…

場合によっては「優秀であっても隠した方がいい」ということも
実社会の中ではよくある話だからな…
組織によっては、周りよりも明らかに優秀な社員がいることが全体の統率を乱すことはよくあるので、必ずしも優秀であることがいいことだとも言えないのです。
そのため、自分の有能さを示したい・試したいと願望があるほど、仕事を辞めて転職したり、独立して起業していく傾向があります。
もし、読者も周りが無能だと感じていて、自分の能力を試したいと感じているのであれば、以下の記事も読んでみるといいでしょう。
無能でないことを自覚するためにも転職エージェントを使おう
自分の無能感に悩む暇があるぐらいなら、まずは転職エージェントで客観的に自分の人材としての評価を得ることをおすすめします。
転職エージェントでは、あなたの適性をしっかり診断し、自分に合った企業を紹介してもらえます。
無能と植え付けられていては、成長することはできません。
しかし、転職エージェントでより成長できる企業を選べば、無能感を克服していくこともできます。
無能か有能かなんて、それは会社の人事や顧客など、他人が決めるものです。つまり、結果論です。ブラック企業でいつまでも無能な仕事をしていても、無能感は克服できません。
有能感を得られる仕事はやり甲斐を感じることもでき、ますます成長して会社に貢献することもできます。一方、無能感を植え付けられるだけの会社では、成長の余地なくダラダラ仕事し続けるだけの人生しか待っていません。
どちらかがいいかを選ぶためにも、まずは転職エージェントを利用して、自分の能力を客観的に評価してもらいましょう。