スヌーピー「You play with the cards you’re dealt …whatever that means 」
(配られたカードで勝負するしかないのさ…それがどういう意味であれ)
知る人ぞ知るスヌーピーの名言ですが、ことトレーディングカードにハマったことのある20~30代世代の方にはしっくり来る言葉なのではないでしょうか。
しかし、この名言にて至言を、本当の意味で理解して実践できる人間はそう多くないと思います。
なぜなら―――
現代の私たちには、あまりに配られたカードが多すぎるのだから。
そして、この時代には勝利も、敗北も、ルールも不明瞭です。戦う相手ですら―――
多様な価値観・膨大な情報量が息苦しさを生む
「与えられたカード」はあまりに多すぎます。
多様な価値観。
膨大すぎる情報量。
正しさ。間違い。
身体能力。
性別。
家族。
家の資本、経済力。
才能。
ルールも戦う相手も不明瞭なまま、持ち札すらわからないまま、私たちは生きているのです。
カードを上手く使えない弱者の言い訳
しかしながら、持ち札を把握しているにも関わらず、不平不満を口にする人間も多いです。
女性を言い訳にするフェミニスト。
精神疾患を言い訳にする人々。
家の経済力の無さを言い訳にする貧困家庭。
んなことは、どうでもいいんだよ。
女性が社会的に不利であることは紛れもない事実です。
その事実を受け止めて、男に媚びるのも、男の甲斐性にすがるのも、あるいは自立心を持って社会に立ち向かうのも、そしてフェミ利権を叫ぶのも、それは自由です。
精神疾患や障害者が生きづらいのも事実です。
うつ病、ADHD、アスペルガー…など。
医学的根拠もあるのかどうか、私にはわかりかねますが、それを理由にグダグダ言い続けて、何かを得ようとするのも、悪いことではありません。
家の経済力なんて、資本主義社会においては当たり前にあるものです。
スタートラインからして違いすぎるのは、当然のことですからね。
貧困家庭育ちが苦労して行き着いた先が、裕福な家庭育ちがとくに苦もなく立っている場所に及ばないのも、社会においては当前です。
「平等」「弱者」を言い訳にする人々は、結局のところ、自分の持ち札すら把握できていないのです。
持ち札を把握していないから、他人と同じ持ち札であることを前提としてしまい、見当違いの生き方をしてしまうわけです。
配られたカードとは「すべてオリジナル」だ
配られたカードは、決して他人とは同じものではありません。
似たようなカードはあるかもしれませんが、微妙に違います。
そして、そのカードを一番有効に使えるのは自分自身です。
他人から見ればしょぼい経験も、しょぼい能力も、コンプレックスも、障害も―――
お前が一番上手く使えるんだよ!
最初は他人の真似でも、指示でも構いません。
しかし、次第に自分の持ち札が、他人のものとは似ているようで違うことがわかってくるはずです。
そこがスタートラインです。
お前だけの持ち札で戦うんだよ!
現実は、ゲーム開始までたどり着いている人は少ないですからね。
自分の弱さや醜さと死ぬほど見つめ合わなければ、自分の持ち札は理解できませんからね。
親や学校、そして会社など、他人から与えられたカードだけで戦っている人もいますから。
ルールとは「自分」だ
人生におけるカードゲームにおいて、ルールは自分です。
他人のルールも、モラルも、法律も、んなもんは、どーでもいいんだよ。
自分で作ったルールで、自分の持ち札が有利になるように戦えば、負けるわけがありません。
自分のルールで、自分だけの持ち札で戦えば、勝てるに決まっているんです。
そのためには、徹底的にルールを作り込むことです。
現実のルールを徹底的に検証・分析し、自分の有利なルールに作り変えていくんです。
他人の作ったルールで戦っていては、勝てるわけがありませんからね。
自分のルールも作れず、誰かの作ったルールで戦っていては、負けるに決まっています。
戦う相手は―――
しかしながら、今の時代では戦うべき相手は不明瞭ですね。
じゃあ、わかりやすい敵をあなたに与えてあげましょう。
自分以外のすべてが戦う相手です。
しょせん、世の中奪い合い、死ぬ時は1人です。
それなら、世界を敵に回したって、大したことはありません。
勝負を投げ出す人も多いという事実
しかしながら、世の中の大多数の人間は、自分のカードすらわからないまま、戦いを投げ出す人もたくさんいます。
戦うことは辛いことですし、ルールを考えるのも面倒です。
ですので、誰かのルールの中で、他人から与えられたカードでしか戦えないわけです。
しかしながら、それでも勝ててしまうのが、今の日本社会です。
それをどう捉えるかは、あなたの自由です。
戦わないのもよし。
誰かのルールで持ち札を分けてもらうのもよし。
イカサマするのもよし。
自分のルールを作り出して、勝負を仕掛けるのもよし。
しかし、一つだけ忘れないでください。
配られたカードを一番うまく使えるのは、自分自身であることを。
あなたのすべてを知る者は、あなた自身しかいないのですから。