スコシテン編集長です
「クリエイター志望なのにクリエイターになれなかった…」
「クリエイティブ系の専門学校に通ったのに、クリエイティブ系の仕事に就けなかった…」
このようにお悩みの若い方は、意外と多いです。
これは、クリエイティブ系の仕事を目指す人が多い一方、クリエイティブ系の仕事に就く倍率が高くなる割に、仕事としては「やりがい搾取」とも呼べる実態があって待遇悪いわ給料安いわで、色々ぶっ壊れまくっているせいです(市場メカニズム的に)。
私はそういう経験もあって「やりたいことを仕事にスンナ派」です。詳しくは以下の記事をどうぞ。
関連:だまされるな!「やりたいことを仕事に」「好きな事を仕事に」「夢を叶えよう」というのは信じないほうがいい
クリエイター志望なのにクリエイターになれなかった人はおそらく、こう悩むはずです。
「このままクリエイターを目指すべきか?それとも一般職に就くべきか?」
私もこれについて悩みましたが、ぶっちゃけさっさと「クリエイターなんて好き好んで目指すべきでない」と気づくべきだったと反省しております。
というわけで、私がその結論に至った経緯を交えながら、同じ悩みを抱える方の参考や気づきにしていただければ幸いです。
合わせて読みたい→夢追い人を辞めて正社員になりたい方へ贈る餞の言葉。大人の階段登る君はまだシンデレラ
もくじ
クリエイターを目指すか否か、若いうちに意を決するべき
今現在、キャリア情報の収集・編集・発信を生業としている私の視点から言えば「若いうちにクリエイターを目指すか否か、さっさと見切りをつけた方がいい」と言っておきます。
なぜなら、20代のうちならキャリアの軌道修正が利きやすいからです。
とくに20代前半であれば「既卒・第二新卒」として、実質新卒扱いされるため、職業選択の自由は広めです。
関連:既卒・第二新卒が企業に歓迎される理由「若ければチャンスはある」は本当なのか?その真相に迫る!
「クリエイターを目指していたけど、クリエイターになれなかった」という人は今どき珍しくもないので、人材サービス側もそういった若者に選択肢を提示する方法はだいぶ成熟してきております。
「クリエイターを諦める勇気」を持とう
若いうちに「クリエイターを諦める勇気」を持つことも、大事です。
日本人は「せっかく、学校に行ったんだから、学んだことを全て活かさないといけない…」と考えがちですが、まったくそんなことはありません。
関連:退職をもったいないと言われたら続けるべき?それとも辞めるべき?
むしろ逆で、早々に「今までの過去にとらわれず、新しい考え方をしないといけない」という時代になっています。
率直に言いますが、学生時代に何かしら仕事になるきっかけが得られなかったような人は、一度クリエイターを諦めたほうが無難でしょう。
「クリエイターになるな」という意味ではなく、クリエイター候補として人材を欲しがっている会社が「学生時代に何かしらの作品を作ったか?」「仕事にするためにしっかり考えて行動してきたか?」という基準で選考する以上、学生時代にしっかり為すべきこと為していない人は仕事にするのが厳しくなるからです。
たとえば「アルバイトとして製作所で下積みの機会を与えられる」「現役プロの方から仕事を分けてもらえる」など、私の学友で今も生き残っているようなクリエイターは、学生時代からすでに仕事に対する意識が違いました。
逆に「なんとなくクリエイティブな仕事がしたい」という感じで就職した人は、数年内に辞めてしまって一般職に落ち着いている人もかなり多いです(やりがい搾取でブラックな職場が多い業界なので)。
クリエイティブ業界自体、専門学生だけでなく、フリーランス・副業で参入する人々がたくさん参入してきている、非常に競争の激しい業界です。
「クリエイティブ系の専門学校に通ったから…」という理由だけでクリエイターになれるほど、甘くはありません。
少なからず、ポートフォリオをしっかり作れるレベルで制作していなければ、クリエイターは諦めたほうがいいでしょう(ポートフォリオ作ってないと、話にならない側面があるため)。
それでもクリエイターを諦めきれないのであれば、以下の記事にあるように、クラウドワークス(ネット経由での仕事)などを通して、ポートフォリオを充実させるほかありません。
関連:ポートフォリオに入れる作品がない時はどうすればいい?ページ数や実績がない場合は?
クリエイティブ業界の「一般職」を狙うのもあり
ただし「どうしてもクリエイティブに関する仕事がしたい…」という方であれば、妥協案として「クリエイティブ業界で一般職に就く」という選択肢を考えてみることをオススメいたします。
…まあ、ちょっと社会に出て見ればわかりますが、純粋に「クリエイティブなことだけを仕事にしている人」というのは、ごく少数です。
クリエイターでも下積み時代は雑用から営業までこなすこともありますし、ましてや「自分で企画からアイデアまで出す」なんていうのは、一人前になってからです。
ですので、若いうちは「クリエイティブに関する、一般のお仕事」まで視野を広げておき、選択肢を狭めずに柔軟に考えておきましょう。
実際に仕事を通して、新しい道筋が見えるなんてことはざらによくありますし、自分の隠れた適性に気づけるかもしれません。
学んできたことすべてが活きるわけではありませんが、すべてが無駄になるわけでもありませんから。
クリエイターとまったく関係ない仕事を見つけ出す
クリエイターになれなかった場合、見切りをつけてクリエイティブと一切関係ない職種・業界を狙うのも堅実な手段です。
この場合、単純に「年収」「待遇」「将来性」などを重視することが可能になります。
…というのも、クリエイティブ系の仕事は他業界と比較しても年収も低めで、待遇も悪い印象が強いです。
にも関わらず「安定した年収と待遇でクリエイティブな仕事」という要求のままでは、見つかる仕事も見つかりません。
「やりたいこと重視か?」と「年収・待遇面を重視か?」はトレードオフの関係でもあるので、これは冷静に考えて、割り切ることが必要だと言えます。
…まあ、筆者は「やりたいことは仕事にするな」派です。
関連:だまされるな!「やりたいことを仕事に」「好きな事を仕事に」「夢を叶えよう」というのは信じないほうがいい
クリエイティブ系の仕事を目指していた場合、割と「他の仕事にはまったく興味なかった…」みたいな人もいるので(良くも悪くもオタク気質の欠点ね)、他の職種・業界についてもよく知っておくことも重要でしょう。
関連:ニートに向いている仕事をご紹介!ニートにオススメできる職種・業界とは?
…まあ、最近では本業で収入をしっかり確保し、趣味や副業でクリエイティブ系の仕事をこなしている人が多い印象なので、若いうちに一般職で経歴とスキルを積んでおくのが堅実だと思います。
クリエイターになれなかった人にオススメの就職・転職方法
最後に、クリエイターになれなかった若手に向けて、利用しておくべき就職・転職サービスをご紹介しておきます。
就職・転職といえば「自分で求人票見つけ出して応募する」という考え方を思い浮かべる方も多いでしょうが、最近では「転職エージェント」と呼ばれる”プロに相談して、自分に合った求人を紹介してもらうサービス”が主流で、間違いないです。
転職エージェントの解説記事→転職エージェントの仕組み・特徴・メリット・デメリットを徹底解説!転職サイトとの違いは?
転職エージェントに関するQ&A→転職エージェント初心者向けのよくある質問!読んで登録前の心配を解消しておこう!
転職エージェントはすべて無料で使えるので、早いうちに使っておくといいでしょう。
転職活動においては、まず、現実的かつ客観的に自分の能力や人材価値を知っておくことが一番大事です。
具体的には「プロのアドバイスをしっかりと聞いておくこと」で、出来れば複数社のサービスで色んな意見を聞いておくのがベターです。
関連:転職エージェントは複数併用が鉄則!その理由と実際の活用の仕方をご紹介!
クリエイター・クリエイティブ業界を目指すなら?
クリエイター志向・クリエイティブ業界を目指す方であれば「マイナビクリエイター」と「Geekly」の二社がオススメです。
どちらもIT・WEB・ゲーム系の求人をメインに扱っており、クリエイティブ系の紹介にも強みを持ちます。
マイナビクリエイターの詳細はこちら→マイナビクリエイターの特徴と強みを徹底解説!評判や口コミはどうなっている?
Geeklyの詳細はこちら→転職するならGeekly(ギークリー)は使うべき?特徴・評価・評判・口コミなどから徹底検証!
ただし、どちらもサービスも面談は関東圏限定なので、地方住まいの人はサポートを受けにくい点には注意です(登録・求人応募自体は出来ます)。
また、ゲーム業界特化の転職エージェントであれば「シリコンスタジオエージェント」もオススメです。
シリコンスタジオエージェントは、自社自体がゲーム制作会社ですので、ゲーム業界の内情や実態に関しての詳しい情報に期待できます。
あとは、マスコミ業界に強い老舗人材サービス「マスメディアン」も、場合によってはサポートしてもらえるかもしれません。
既卒(ニート)・第二新卒・フリーターの場合
最近では働かない若者・すぐ辞める若者多すぎなので、既卒・第二新卒・フリーター向けの転職支援サービスも増えております。
既卒・第二新卒とは?
既卒…就職先が決まらずに卒業した人。
第二新卒…就職後、3年以内に離職した人。あるいは辞めようと考えている人。
既卒・第二新卒向けの転職支援サービスとしては「効率よく転職先(就職先)を紹介してくれる」「相談に時間をかけてくれる」「一からビジネスマナーや面談の練習を徹底して指導してくれる」など、それぞれ特徴があるので使い分けておくのが無難でしょう。
詳しくは、以下の記事にまとめております。
関連:【20代必見】既卒・第二新卒・フリーター・ニート向けの就職・転職情報まとめ
一般職を目指す場合
クリエイターに見切りをつけて一般職を目指す場合、大手人材会社の転職エージェントを使っておくのも手です。
具体的には業界最大手の「リクルートエージェント」や二番手の「doda」、あるいは若者向けの事業展開に力を入れている「マイナビエージェント」あたりが鉄板です。また、外資系企業で世界No.1のアデコの手がける「Spring転職エージェント」もあります。
どの転職エージェントも全国展開でどんな経歴からでも使えるのが強みで、大手企業への紹介にも期待できます。
保有求人やキャリアに関する実情に関しては、大手エージェントのほうが期待できますので、クリエイターだけでなく、一般職志向のある方は大手も使っておくのが間違いないでしょう。