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デザイナーはカメラを所持しておくべき?仕事の幅を広げるためにカメラを買うべき理由とは?

私は、中小企業で働く30代のAD(アートディレクター)です。

デザイナーは一眼レフカメラを一台持っておくべきです。

なぜなら、カメラを一台所持しておくだけで、デザイナーとしての表現力や引き出しが大幅に上がるからです。

今回は私の体験談も交えて「デザイナーが一眼カメラを一台所持しておく理由」について紹介していきます。

デザイナーがカメラを所持しておくべき理由

最近の若いデザイナーは「写真なんてスマホで十分」と言う方も多いですが、私からすれば「プロ意識が足りん!」と思いますね。

もちろん「インスタ映え」という言葉もある通り、スマホ写真の「素人っぽさ」も意識してデザインに使うのはアリです。

しかし、今は誰でも簡単にスマホひとつでいい写真が撮れてしまうからこそ、デザイナーはその差別化で「プロとしての写真の魅せ方」を提案できる必要があるんです。

何も「プロカメラマン並の腕を持て!」と言いたいのではなく、カメラの撮り方や表現力を知ることで、デザイナーとしての表現力がグッと広がるという話をしているのです。

事実、ラフスケッチや提案の際に、自分で撮った写真をイメージとして持ち込むだけでも、クライアントから高い評価を頂ける機会も増えました。

単純に、デザイナーとしてのスキルアップを心がけるのであれば、一眼レフカメラを一台所持しておくべきでしょう。

デザイナーが一眼レフカメラを持っておいてよかった場面

それではまず、私がデザイナーとして仕事する中で、一眼レフカメラを持っていてよかった経験を紹介していきます。

提案力が上がる

一眼レフカメラを自分で使えると、デザイナーとしての提案力が上がります。

今までフォトスタック素材や、外注のカメラマン頼みだった方は、

  • 自分で撮影する
  • 自分で写真のレイアウトを指定できるようになる
  • Photoshop加工に頼らない写真素材の使い方が可能になる

…など、圧倒的にデザインにおいて写真関係の提案力が上がります。

とくに紙面・雑誌関連のデザインを手がけている方ならわかるでしょうが、良い写真はそれだけで圧倒的な訴求力を生み出し、下手にデザインで小細工するよりも何倍も効果があります。

そういった提案力の幅を広げるためにも、自分で撮影をこなして、写真に対する造詣を深めておくべきです。

クライアントの反応がよくなる

また、自分で一眼レフ撮影がこなせると、クライアントからの反応もよくなります。

ラフレイアウトで写真のイメージイラストを提示するよりも、自分で撮った写真をサンプルとして提案するだけで、何倍も反応がよくなり、完成物を意識しやすくなります。

もちろんスマホの写真でも事足りるのですが、一眼レフ特有の「ボケ」「写実感」は、スマホでは生み出せないものです。

デザイナーは、細かな感覚の違いにも敏感にならない仕事です。

スマホ写真は早い内に卒業し、一眼レフカメラを使った提案が出来るようにしておきましょう。

カメラマンへの発注が円滑に進む

また、一眼レフカメラを自分で扱えるようになると、外注カメラマンへの発注もスムーズに進むようになります。

また営業での世間話でも、カメラや写真についての込み入った話が出来るため、相手の仕事に対する理解も深まり、よりデザインで写真を有効活用できるようになっていきます。

とくアートディレクター級を目指すのであれば、外部委託や他の技術職についての一定の理解は必須項目ですので、早い内から一眼レフカメラに対する理解を広げておきましょう。

制作に活かせる

一眼レフカメラを所持しておけば、実制作にも活かすことができます。

広告代理店クラスの看板や、グラビア雑誌でもなければ、プロクラスの腕がなくても、十分仕事で活かす写真は撮影できるようになりますからね。

最近ではWEB制作のバナーやメディア掲載の写真でも、スマホ撮影レベルの写真が増えているからこそ、一眼レフカメラを使った素材を使い、プロとしてのクオリティを追求することが大切です。

オススメの一眼レフカメラ

デザイナーに関わらず、一眼レフを買うならまずはエントリーモデルから買うことを強くオススメします。

5万円~10万円のエントリーモデルでも、十分プロらしい仕上がりの写真を撮ることができます。

少なからず、デザイナーとしての最低限のレベルの写真は撮影でき、その上で一眼レフカメラの基礎は学べますので、まずはエントリーモデルから購入するべきでしょう。

とくにオススメのエントリーモデルの一眼レフカメラは、

  • Nikon D5500
  • Canon EOS Kiss X8i

の2種類ですね。

風景や物を撮るならばNikon、人物を撮ることが多いならCanonというのが、カメラマンの間では常識です。

Nikon D5500

私が愛用しているのは「Nikon D5500」という、一眼レフデジタルカメラです。

他にも「D5300」など別モデルもあったのですが、タッチパネル機能はD5500以降にしか搭載されていないため、D5500シリーズを選びました。

片手で持てるほどの軽さで持ち運びもしやすく、一度購入すると手放せなくなります。

一眼レフカメラを持っておきたいと考えているデザイナーの方は、ぜひ購入して使ってみてください。

Nikon D5500と合わせて買っておきたい付属品

カメラ本体と合わせて、

  • 液晶保護フィルム
  • レンズフィルター
  • SDカード

の3点は必ず購入しておきましょう。

また、外で撮影しだすとわかりますが、

  • カメラバッグ
  • 三脚

も、必ず欲しくなるので、一緒に買っておくといいです。

液晶保護フィルム

タッチパネルを頻繁に触れることになる上、写した写真をその場で確認する時に傷だらけの画面ではデザイナーとしては不格好すぎるので、必ず貼っておきたいです。

レンズフィルター

一眼レフカメラのレンズは、非常に繊細です。一度傷つくと、修復不可ですからね。

とくに出先で撮影する場合は、思わぬアクシデントでレンズに細かい傷がついてしまうこともあります。

そのため、レンズフィルターも必ず購入しておきましょう。

SDカード

カメラ本体にはSDカードが付属していなく、保存領域もないため、SDカードも必需品です。

とくに、デジタルカメラ用として定評のある「Extreme PROシリーズ」がオススメです。

仕事先でMacbookにデータ送信する場合も、高速でPCにデータ送信できるため、ストレスなく仕事が出来ます。

カメラバッグ

カメラバッグも、所持しておくと便利です。

一眼レフを使いだすとわかるのですが、レンズやその他のアクセサリーを一緒い携帯しだすと、専用のバッグが欲しくなってきます。

一眼レフは繊細なつくりをしていますので、衝撃に強く、保護性の高い専用バッグを持っておくと安心です。

三脚

地平線やブレ防止を意識するなら、三脚も常備しておきたいです。

人の手で撮影すると、地平線を意識した撮影は困難です。Photoshop加工に頼るのもありですが、素材の段階でしっかり撮影出来ているに越したことはありませんからね。

スマホとの連動で遠隔撮影も出来ますので、撮影の幅がグッと広がります。

Canon EOS Kiss X8i

人物の撮影を重視するなら、CanonのEOS Kissシリーズが定番です。

とくに「EOS Kiss X8i」は高い評価を得ているエントリーモデルですね。

私は友人や仕事仲間から借りて使っている程度ですが、やはり人物を撮ると「自然」「明るい」「活き活き」という写真が撮れますね。

対して、Nikonシリーズは「ありのまま」という感じで「ジャーナリズム風」「写実的」という感じです。

Canonの一眼レフは結婚式場などでもよく使われていますが、人の表情や動的な感じを写真に納めたい場合は、Canon社の一眼レフカメラの方が向いていると言えるでしょう。

デザイナーは一眼レフカメラを持っておこう

デザイナーは一眼レフカメラを持っておくだけで、圧倒的に表現の幅が広がります。

私は、デザイナーの仕事の本質は「情報の整理・視覚化」にあると考えています。

使える技術や道具は、多ければ多いほど選択肢が広がるわけです。

クリエイターは常に新しいことに挑戦し、新しい技術を取り入れていかなければ、生き残れないお仕事です。

今まで写真にこだわりのなかったデザイナーの方は、この機会にぜひ一眼レフカメラを購入して、ドンドン使ってみてください。

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