DTPオペレーターから転職する際の注意点。デザインできない人でも転職は可能か?

DTPオペレーターはつらい仕事の代名詞として、密かに有名です。

というのも、ただでさえやり甲斐搾取の多いクリエイティブ業界の下請け業者として、さらに搾取される業界だからですね。そんな実情も知らず「考えずに楽そうだから…」「イラストレーターやフォトショップ使えれば出来そうな仕事だから…」と安易に足を踏み入れてしまい、地獄を見る人も少なくありません。

「納期前の徹夜残業地獄」
「一つのミスが多額の損害賠償や取引先を失うハメにつながる」
「頭のおかしいデザイナーの理不尽な訂正依頼に何度も付き合うハメに」
「校正!再校正!色校!」

DTPオペレーター
なんだ、この地獄は…?

しかし、気づいた時にはすでに遅し。
あまりのハードワークに休む間もなく、ミスの許されない仕事に心は消耗。
そしてトドメはあまりに安すぎる年収

DTPオペレーター
どう考えてもブラックです
本当にありがとうございました

こんな先行きの見えない、待遇も悪い、おまけに経歴の活かせないDTPオペレーターですが、転職することは決して無理ではありません。今回はDTP業界からの転職の可能性について考えていきましょう。

DTPオペレーターがつらい仕事になる原因とは?

まずは「なぜDTPオペレーターの仕事がつらくなるのか?」という原因から探っていきます。

元を正せば、DTP会社の元請けとなる広告業界・印刷業界・出版業界が不況だからだと言えます。

もともと、DTP職は印刷業の職人的な仕事だった歴史があったのですが、1990年代のMacOS普及によるDTPの概念の登場からスマホ普及による紙からWEBへの情報媒体の移行により、大打撃を受けることとなりました。それに対応しきれないまま、ドンドン疲弊しきった経緯があるわけです。

印刷・出版・広告業界が年々下降傾向

DTPオペレーターがつらい原因は、そもそもが元請けとなる印刷・広告・出版業界全般が年々業績がや市場シェアが下降し続けている業界だからです。当然、下請けとなるDTP制作会社は大打撃を受けます。

それに加え、DTPオペレーター・印刷業というのは成長限界産業でもあり、市場を広げにくい業種でもあります。なるべくして、ブラックな会社が増えていくハメになるわけです。

ネット通販印刷・WEB媒体による逆風のせい

印刷・出版・広告業界が下降していった理由は、紙からWEB媒体に情報産業が移行していったことや、ネット通販印刷による低単価発注が可能になったことなども理由です。

そもそも、DTP会社ですら中途半端にWEB制作を受注している会社も多いぐらいですからね。かと言って、WEB制作は今や自宅オフィスで誰でも出来る時代になったわけですので、焼け石に水です。

職人気質の仕事で価格交渉がドヘタクソ

印刷・DTP会社は職人気質が強い一方で、商売人気質はあまり強くありません。そのため、価格交渉やブランディング戦略には弱いところもあり、取引先から買い叩かれがちな業界でもあります。

大手印刷会社二社はなんとか業績を黒字にすることに成功しているものの、他の弱小印刷会社は軒並み赤字です。そして、ネット通販では低価格での発注も可能なこともあり、発注単価を上げるは難しいというデフレ構造に陥っているわけですね。

その上、ミスの許されない職人気質の正確な仕事が要求されるわけですから、これはもうつらくなって当然です。もともと、日本の製造・技術職自体が「良いものを安く」という安易な経営方針を選んでしまい、軌道修正出来ずに潰れていった前例がたくさんあります。

印刷業界・DTP職はまだまだ紙媒体の需要があるので持っているわけですが、この先労働環境はますます悪くなる一方でしょう。

現場で働く人の意識が低め

DTPオペレーターがつらくなる原因は、もともと待遇も悪い上にやる気のないデザイナーこぼれが集まる仕事だからと言えます。活気のない人が集まるわけですから、ますますネガティブな雰囲気が業界から企業にまであふれるわけですね。

若いうちに活気のない職場でやる気なく働くのは、とてつもない機会損失です。

「つらい…」「おかしい…」と思うのであれば、若いうちにDTP業界を抜け出す方法を考えておきましょう。

関連:意識の低い人と職場の特徴5つ。意識の低い職場で働くデメリットとは?

関連:待遇が悪い職場の特徴。職場環境や労働環境が劣悪で雰囲気の悪くなりやすい会社に見られる傾向とは?

DTPオペレーターからの転職先は?

このように経済面・社会的な視点から見ても、DTP業界の先行きは暗いものだと言えます。現場で働く人たちの悲鳴を見れば、ますます暗い気持ちにもなってきますね。

そんなDTPオペレーターからの転職先は果たして存在するのでしょうか?

…もちろん、可能性はゼロではありません。

とくに最近は若手不足の業界が多く、20代であれば未経験職への転職もしやすい状況ですので、前向きに考えておきましょう。ただし、転職が厳しくなると言われる35歳以降の場合は、厳しい戦いになります。優秀な経歴や実績、あるいは資格などが必要になるので、転職を考えるにしても冷静に今の会社と比べておく必要があると言えるでしょう。

それでは、DTPオペレーターからの転職先の例についてご紹介していきます。

デザイナーなどのクリエイティブ系の会社を目指す

DTPオペレーターから転職するのであれば、やはりデザイナーなどのクリエイティブな業務範囲に関われる仕事をするべきでしょう。

現場の下積み経験さえしっかりこなしているDTPオペレーターであれば、デザイン制作会社などに転職できる可能性は低いわけではありません。

というのも、多くのデザイン会社でもDTPオペレーターの行う業務範囲を担当している人がいるからです。

ポートフォリオ作成にしても「一通りソフトが使える」とアピールできれば及第点として採用されますので、デザインやクリエイティブに苦手意識がある方でも、クリエイティブな業務も受け持っている会社へ転職しましょう。

WEB・IT業界への転職を考えておく

DTP業界は将来性があまりないので、若いうちにWEB・IT業界でデザインに関する業務をこなしていくのも手です。とくにWEBデザインは未経験からでも研修で指導してもらえる会社もあるため、DTPオペレーターの経歴が活かせますよ。

製造業・工場勤務を考える

穴場ですが、製造業・工場勤務もDTPオペレーターに向いています。製造業も人手不足で人材確保に努めている業界で、なおかつ待遇もそこそこいいので、若いうちに転職しておくのもいいかもしれませんよ。

そもそも、DTP自体が製造業に近しい部分を持つので、転職先候補として考えておくといいでしょう。

未経験可能な職種を目指す

最終手段は、未経験からでも比較的転職しやすい職種を狙ってみることです。若いうちならとくに「営業」「販売」などの求人の採用確率は高めです。今までの経歴を捨てることになりますが、営業・販売の経歴が今後も役に立つことを考えると、思い切って未経験でも可能な転職先に就くのも大切な判断でしょう。

DTPオペレーターからの転職を成功させるコツは?

やや厳し目に言っておきますが、DTPオペレーターからの転職は厳しい戦いになります。というのも、転職で評価される要素は「自発性」「意欲の高さ」といった「今までどれだけのことに挑戦してきて、これから何に挑戦していくか?」という前に進む意志だからです。

残念ながら、イラストレーターやフォトショップを駆使して誰かの指示通りに仕事をこなすだけのDTPオペレーターは、転職に必要な要素が欠けていると言ってもいいでしょう。

ですが、諦めないでください。

行動すれば可能性はゼロではありません。

「正確さ」「効率の良さ」などが強みとなる!

転職では挑戦心や意欲の強さが評価されがちですが、DTPオペレーターであれば「正確さ」「効率に対する工夫」といった”縁の下の力持ち”であることを強みにしたほうが上手くいくでしょう。下手に「自発性があります」「挑戦心があります」と無理にアピールしても、実体験が伴っていなければ、まるで説得力がありませんからね。

ですので、いっそ逆を狙ってみた方が上手くいくことでしょう。

実際、すべての会社が「挑戦心ある人材」が欲しいかと言われると、そうではありませんからね。

「真面目に高い精度で作業をこなしてくれる」
「細かい効率化をはかれる人材」
「PC作業での長時間労働をこなしてくれる」

こういった要素を評価し、堅実な採用をしたい会社もたくさんあります。そしてそういう会社はあまり目立たないので、

残業時間や過酷な労働環境に耐えた実績も”強み”に変わる

「ブラック企業自慢」ではありませんが、やはり「ネガティブにグチグチブラック勤務の体験談を語る」人材よりは「私はこんな過酷な労働環境も耐えてきた」と胸を張って誇る人材のほうが採用される確率は高くなります。

また、おおげさに今のつらい職場の実態を語っておけば同情を誘えますし、少し残業時間の多い企業であれば「この人材はウチの過酷な労働環境も耐えてくれそうだ」と警戒心を解くこともできます。

余裕があれば資格習得・技術習得にも力を入れておこう!

DTPオペレーターの強みといえば「何事も誠実に真面目にこなせる」というところです。適当に仕事してたら、DTPオペレーターは勤まりませんからね。

ですので、資格習得・技術習得を行った上で、新たな転職先の活路を開くのも有効な手段だと言えます。とくに技術者搾取の激しい業界構造から抜け出すためには「DTPオペレーター+〇〇」という付加価値があった方がいいでしょう。

とくにDTPオペレーターと親和性の高い「WEBデザイナー(WEBコーダー)」は、プログラミング言語を学ぶだけで転職しやすくなる仕事で、紙面レイアウトの基礎が応用しやすい仕事です。しかもWEBデザイナーは人手不足の職種ですので、少し勉強すれば転職のハードルはそんなに高くありません。おまけにDTPオペレーターの経験を活かし、紙媒体への提案力や販路拡大の可能性も期待できますので、経歴が無駄になることもありません。

DTPオペレーターからの転職ならエージェント制を活用しておこう!

DTPオペレーターからの転職を考えるのであれば、まずは転職エージェントに相談して今の自分の経歴での現実的な選択肢を知っておきましょう。

あらかじめ言っておくと、DTPオペレーターから未経験職への転職先はあまり広くはありません。データ入力の仕事や事務職、あるいは今までの経歴と全く関係なく就けるような「営業・販売」などの仕事も多いです。

ただし、思いもよらない穴場の求人とも出会えるチャンスもあるので、相談して見るに越したことはありません。

転職コラム

とくに当サイトが自信を持ってオススメできる転職エージェントは以下の3つです。

これらの転職エージェントは、大手転職エージェントとして以下のような特徴があります。

  • 全て完全無料で利用できる(採用企業側が費用を負担しているため)
  • 全国各地に拠点があるため、面談に参加しやすい(電話だけの面談もOK)
  • 全職種・全業界・全年齢層対応のため、どんな経歴の人でも利用可能
  • プロのアドバイザーが多数在籍しているので、自分と相性の良い担当者を見つけやすい
  • 大手でサービスの質が安定しているので、転職成功から退職・入社続きまでしっかりサポートしてもらえる
  • 大手企業が運営しているので、紹介先企業も信用できる企業ばかり
  • 事前調査をしているためブラック企業はない
  • 効率重視なので、早ければ最短3ヶ月での転職も可能
  • 逆に「転職する気がないけど、相談だけでも…」という人でも利用できる
  • 転職サイトとしての機能もあるので、メールで求人情報を受け取る使い方も可能
  • 担当者がサポートしてくれるので、専門知識やコミュニケーション能力がなくても、安心して転職活動を進められる

転職エージェントに登録しておけば、非公開の最新求人をメールで教えてもらえたり、プロのアドバイスが無料で受けられます。

確実に転職を成功させたいなら、登録しておくだけ損はありません。

しかし、これだけメリットだらけですと「なんでそこまでしてくれるの?」「強引に転職を迫られたりしない?」と不安の方もいるかと思います。

ですが、安心してください。

転職エージェントはいつでも利用を停止できるため、思ってたのと違ったり、転職する気がなくなった場合も、強引に転職を迫られることはありません。

むしろ、転職エージェントでは公式サイト内で「他の転職エージェントと併用してもOK」と書いているぐらい、利用者に寄り添ったアドバイスをしてくれることがほとんどです。

転職に自信がなかったり、初めてで何もわからない人でも、面談で様々なサポートを受けられるので、自信のない方でも転職を成功させやすくなりますよ。

転職エージェントは時期や運によって、紹介してくれる求人や面談に呼ばれるかどうかが変わってくるので、この機会にすぐ登録だけでも済ませておくといいでしょう。

転職エージェントの登録方法

転職エージェントの登録はスマホ・PCからでもすぐに手続きが完了するので、興味があるなら今すぐ登録しておきましょう。

転職はタイミングが重要です。

とくに今は景気がよいおかげで優良求人多め・転職が成功しやすいので行動は早めにしておくべきです。

転職エージェントの登録は個人情報の入力の他に、フォームに沿ってカンタンな職務経歴を記入していくだけですので、5分もあれば登録は完了します。

登録後は電話がかかってきたり、メールで非公開求人が送られてくるなど、エージェントや担当者によって対応が変わってくるので、以下の記事などを参考にして柔軟に対応しておきましょう。

基本的には、折り返しのメールや電話連絡通りに従って面談までたどり着けば、あとはエージェント側で案内してくれるので、不安な方もぜひ登録して試してみてください。

面談は都市部の拠点に参加する以外にも、地方在住の方や忙しい方は電話面談だけでもOKですので、日程が組めそうにない方もこの機会に転職エージェントを使って転職活動を始めるきっかけにしてみてください。

→リクルートエージェントのオススメポイント

→リクルートエージェントの登録方法から面談の流れについて

→ハタラクティブのオススメポイント

→Spring転職エージェントのオススメポイント

転職しようかまだ迷っている方にオススメの転職サイト

「転職には興味あるけど面談参加するほどではない」
「スマホ・PCでゆっくり転職先を見つけたい」
「忙しいのでスキマ時間に求人情報を見たい」

転職エージェントをまだ使う気が起きない方は、転職サイトのご利用がオススメです。

最近の転職サイトは非常によく出来ていて、登録するだけで企業側から「オファー」「スカウト」という形で自分に合った求人が届きます。

また、適職診断・業界情報・年収に関する情報も非常に充実しているので、早めに使って転職に関する知識を蓄えておく使い方も出来ます。

とくにオススメの転職サイトは、以下の2つです。

リクナビNEXT業界No.1転職サイト…リクルートの手がける転職サイト。企業側からオファーが届いたり、他社エージェントからスカウトが届くなど、受け身で使える。性格診断である「グッドポイント診断」も好評。→リクナビNEXTの紹介記事

MIIDAS(ミイダス)年収が一目でわかる…国内第2位のパーソルグループ運営。企業から直接面接のオファーが届くため、気になる企業があったらスピーディーに応募できる。また、適職診断が非常に精度が高く、自分に合った職種を見つけやすい点がオススメ。→ミイダスの紹介記事

これらの転職サイトを使ってみるとわかりますが、企業の人事側も頻繁にチェックしているため、SNS感覚で企業との出会いの場としても利用可能です。

気になるオファー求人に即レスすれば、スムーズに面談日程を組んでもらえるため、スピーディーに行動すればそれだけチャンスも広がります。

もちろん、届いた求人を閲覧してじっくり選ぶことも可能なので、この機会にぜひとも登録だけでも済ませてみてください。

→リクナビNEXTの解説記事はこちら

→ミイダスの解説記事はこちら

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