「デザイナーだけど毎日12時間以上労働で寝れない…」
「徹夜泊まり込みばかりでしんどい…」
「デザイナーだけど残業したくない…」
このように悩んでいませんか?
私の友人でもデザイナーになった人がたくさんいますが、9割ぐらいは辞めちゃってますね。
…というのも、客観的に見てもデザイナー・クリエイティブ業ってブラックな会社が多いんですよ。
ですので、就活時に自己分析や業界分析、企業研究をしっかりしていないと、ブラックな会社に入社してしまいやすいわけです。
そのあたりの覚悟が出来ている方であれば、好きな仕事なのでどんなブラックなデザイナーの仕事も続けていける…とは思います。
ですが、誰もがデザイナー一筋、プライベートも捨てて、命を削って働けるわけではありません。
むしろ、
「寝れなくてつらい…」
「残業ばかりでプライベートが…」
「デザイナーとしてやっていける自信がない…」
…と、悩むのが普通です。
もし読者のあなたもそうお悩みでしたら、最後までお読み頂ければ幸いです。
デザイナーやクリエイターの残業がなくならない理由とは?
デザイナーやクリエイターの間で残業が続いている現状には、いくつかの理由が存在します。これらの要素が組み合わさることで、制作現場における残業がなかなか解消されない状況が生まれています。以下に、その主な理由を解説します。
制作にかかる工数やスケジュールが計算しにくい
デザイナーの仕事では、クライアントの要望やプロジェクトの内容に応じて工数やスケジュールを見積もる必要があります。しかし、クリエイティブな作業は予測が難しく、思わぬ調整や修正が発生することがあります。
根性論や精神論で「良い物をつくる」のがプロの仕事だというこだわりがある
広告代理店やクリエイティブ会社には、アイデアやセンスに対する強いこだわりがあります。そのため、プロの仕事として高いクオリティや創造性を追求する姿勢が求められますが、それによって作業量や時間が増え、残業の要因となることもあります。
とくに大手広告代理店は慣習的に長時間労働が当たり前の激務だった時代もあり、「残業すればするほど良い物が出来上がる」と固執している人もいるため、そういった相手と仕事してるとブラックな働き方になってしまいがちです。
受注段階で要望が明確でないまま制作を請け負っている
クライアントとのコミュニケーションが不十分で、制作に関する要望や仕様が明確になっていないままプロジェクトがスタートすることがあります。その結果、制作中に修正や手直しが頻繁に発生し、時間がかかることが残業を引き起こす要因となります。
クライアントからの理不尽な手直しや修正要求が多い
一部のクライアントからは、理不尽な手直しや修正要求が度々発生することがあります。これに対応するために制作チームは迅速に対応しなければならず、結果として残業が増えることもあります。
進行計画やスケジューリングがなくその場しのぎの対応が目立つ
一部の制作現場では、十分な進行計画やスケジューリングが行われず、状況に応じたその場しのぎの対応が主体となることがあります。これによって作業の調整が難しくなり、残業が発生しやすくなるのです。
一部の異常な制作スピードやクオリティのクリエイターに依存している
一部のクリエイターが非常に高いスピードやクオリティで仕事をこなすことができるため、彼らに依存する傾向があります。その結果、他のメンバーがそのペースに合わせる必要が生じ、残業が増えることもあります。
上記のような調整を営業部門やディレクター/マネージャーが行っていない
プロジェクトの進行管理や調整は、営業部門やディレクター/マネージャーの役割です。しかし、それらの役職の人々が適切な調整を行わず、残業の問題が放置されてしまうことがあります。
クリエイターが残業がない働き方や快適な労働環境を実現するには?
クリエイターとして働く際に、残業がない働き方や快適な労働環境を実現することは可能です。ただし、適切な企業選びや労働条件の確認が重要です。以下では、そのためのポイントを紹介します。
求人情報をアテにしないこと
求人情報に掲載されている労働条件や勤務時間だけで判断せず、実際の社内状況や従業員の声を探ってみることが大切です。会社のカルチャーや労働環境についてリサーチすることで、残業が少ない企業を見つけることができます。
労働環境の安定したホワイト企業を見つけ出す
ホワイト企業とは、労働時間の適正化や労働条件の改善を重視し、従業員の働きやすさを追求している企業のことを指します。このような企業では、残業を抑制するための努力が行われており、快適な労働環境を提供しています。
「制作時間以外」に時間をかける会社かどうかも見ておく
クリエイターの仕事は制作そのものだけでなく、プロジェクト管理やコミュニケーション、クライアント対応なども重要な要素です。効率的に業務を進めるためにも、会社がこれらのサポートに適切な時間やリソースを割いているかを確認しましょう。
企業の取引先や従業員数、取引単価を見ておく
企業の取引先や取引単価、従業員数などを調べることで、その企業の業績や安定性を把握することができます。経営が安定している企業ほど、労働環境の整備や労働時間の管理に力を入れる傾向があります。
長時間労働を理由にデザイナーから転職する場合は?
「寝れない」「長く残業したくない」という理由で転職する場合、具体的にどうすればよいのでしょうか?
読者の制作実績・スキル・経歴・作品量によっても変わってくるので、一概にどうこうとは言えないのですが、今のキャリア・人材市場の事情と照らし合わせて考えると、以下の方向性に別れてきます。
- デザイナーを辞めて、まったくの未経験職に就く(デザイナー→営業・販売など)
- デザイナーとして他の会社に転職する(会社を変えるだけで仕事内容はだいたい同じ)
- デザイナーの経歴・スキルを活かして、他の職種・業種を見つけ出す(紙媒体→WEBへの転職など)
仮にあなたが「デザイナーの仕事なんかもう絶対したくない!」とデザイン自体に嫌気が差しているのであれば、未経験職への転職を考えるべきでしょう。
とくに20代前半の方で「労働時間>デザインを仕事にする」という優先度であれば、ブラックになりやすいクリエイティブ業よりも、未経験職を選択肢に入れたほうが転職ハードルは下がります。
とくに「既卒・第二新卒」向けの就職支援サービスであれば、ブラックな職場から未経験職に転職した事例は腐るほどあるので、利用を検討しておくといいでしょう。
既卒・第二新卒向けの就職支援サービスについて
単に「寝れなくてつらい…」「残業時間が長いのが嫌」という理由で、デザインの仕事自体は続けていくつもりがあるのでしたら、ホワイトな環境で働けるデザイン会社を見つけ出せばいいだけです。
デザイナーとして経歴を活かしつつ、ブラックな職場を避けるためには、しっかりとした転職活動を行う必要もあるので、場合によっては退職後に失業保険を受け取りながら、落ち着いて取り組むのもありでしょう。
転職サービスを利用してプロのサポートを受ける
デザイナーから転職を考えるのであれば、転職サービスでプロに相談してサポートを得るのが最善です。
「デザイナーを辞めたい」という悩みに対し、一概に「これをすべき」という正解はなく、それぞれの状況に合わせて最適な行動を取捨選択する必要があります。つまり、多くのことを考えて計画的に行動する必要があるのです。
それを在職中の考える余裕がないうちに行うのは、かなりハードだと言えるです。