「DTMを仕事にしたい」そんな友人がサウンドクリエイターとして転職した体験談

私には、高校時代のバンド仲間でめちゃくちゃ作曲センスの良い友人がいます。

彼はどんな楽器もそれなりに演奏できて、作曲センスもある、マルチな才能を持っていました。

今思い返しても「こいつは将来絶対プロになる」と思うぐらいの才能を感じさせる奴だったと思います。

そんな友人の名前はM(仮名)。

私はMがPCで作った音源で、ギターを弾いて録音して遊んでいたこともあります。その頃から、彼の作った曲をよく聞かされており、お世辞抜きで「これは将来プロでもやっていける」と思わせるほど、作曲センスはあったと思います。

しかし、Mは致命的に人付き合いが下手な、引きこもりクリエイター、職人気質な人物でした。

そのため、高校卒業後に音楽専門学校に行っても、作品作りや技術磨きに熱中していたあまり、人脈作りや就職活動はまったくしていなかったみたいです。

そんな彼ですが、数年のフリーター生活から這い上がり、今は大手のゲーム会社でサウンドクリエイターとして仕事しているとのことです。

今回は、才能あふれる友人Mと飲みに行った時にインタビュー形式で、彼の体験談を聞き出してまとめました。

引きこもりがちだった学生時代

―――いやあ、Mは才能あったのに、芽が出るまで時間がかかったね。

M:ほんとそれ。僕って引きこもりガチだからさ、とにかくいい曲作ったり技術を磨くことがいちばん大切だと思っていたよ。

―――社会人経験すればわかるけど、技術や能力無くても評価される人間はたくさんいるからね。学生時代にそこに気づけないと、辛いよね。

M:ほんとそれ。バンド活動にしても思うんだけど、正直、音楽性とか演奏力って重視されないもんね。メジャーデビューしているバンドも、近年では「ゴールデンボンバー」のようなエンターテイメント性だったり「SEKAI NO OWARI」のような世界観重視だったり…。

―――高校時代に「Dream Theater」のコピーしてたけど、あれだけ上手くなっても日本じゃ絶対金にならんもんな(笑)

M:ほんとそれ。どんなにテクニックがあっても、作曲センスがあっても、誰かに評価されてビジネスにならないと、仕事としてはやっていけないもんね。そういうことに気づくのがあまりに遅すぎた…と、今は大反省している(笑)

地道にネットで活動するも、売れないフリーター時代

―――音楽専門学校時代から20代中盤までは、ボーカロイド主体のDTM作曲や同人ゲーム・同人音楽なんかもやってたよね?

M:うん。専門学校時代はとにかく技術を磨いたり、機材の使い方をマスターしたり、作曲をこなしたり…。人付き合いや就職活動はそっちのけだった(笑)その頃も、技術や作曲能力さえあればどうにかなると思ってたもん。

―――専門学校卒業後はどうされたのですか?

M:専門学校卒業後はMIDI打ちでカラオケ楽曲制作のバイトを一年間してたけど、あまりに給料が割に合わなすぎてやめちゃったね。その後、深夜のコンビニバイトで稼ぎながら、自宅のDTM制作に熱中してた。

―――なんだか、売れないバンドマンみたいな話ですね…。

M:ほんと、そんな感じだね。

―――ニコニコ動画にボーカロイド曲やDTM曲を公開したり、同人界隈でも楽曲制作していましたが、反応はどうだったんですか?

M:全然ダメ、鳴かず飛ばず。1万再生も行かなかった。同人の方もほぼ趣味という感じで、弱小サークルに提供しているだけで、仕事に結びつくことはなかったなあ。

―――途中で心折れませんでした?

M:折れたよ(笑)「あーオレ才能ないのかなあ…」なんて思いながら、モチベーションも下がりっぱなし。オレみたいになって、世の多くのクリエイターやバンドマンは挫折していくんだなあ…と実感したよ。

「いい曲をつくれば…」という過ち

M:20代中盤までは「とにかくいい曲を作ればどうにかなる!」とずっと思ってた。でも、自分で完成度の高いと思った楽曲を公開しても、そもそもアクセス数が集まらないんじゃ話にならないんだよね。それで「あーやっぱオレ才能ないんだ」と浮き沈みしてた。

―――その状態を打破するきっかけは何かあったのですか?

M:ひとつは、専門学校の同級生が業界で活躍した話を聞いたり、バンドを続けている人が全国ツアーや海外ライブ、あるいは有名フェスに参加したりしてた話をネットづてに聞いたときかな。まあ、正直に言うと「なんで、あいつらが…!オレのほうが技術や作曲センスもあるはずなのに…」という嫉妬・悔しさもあった。

―――それはわかります。私も根無し草な生活を送っているので、正攻法で活躍している同年代を見ると、嫉妬でもだえ死にそうです。

M:そこまではないけど(笑)でも、そうした同年代の活躍を見て、自分に何が足りないかを考え続けた。友人からはよく「行動しろ!」と言われるんだけど「行動してるよ」と、その頃は言葉の意味がわからなかった。

―――私は「行動しろ」という言葉は大嫌いです。だって、行動しても何も変わらないことってあるじゃん?

M:それはわかるかも。「行動しろ」と真に受けて、作曲しまくってネットで公開してみても、鳴かず飛ばずで辛いだけだし。

―――なんだかうつ病患者に「頑張れ!」と言うぐらい、見当違いなアドバイスに思えますよね。

M:そう。「行動したって、何も変わらないじゃないか!」と、当時は思っていたね。

音楽を仕事にするという、断固たる意志

M:でも、それは方向性の違いだったね。成功したり結果している人の「行動しろ!」って、他人を巻き込むことだったり、あるいは「結果を出せ!」という意味も含んでいるんだよね。

―――まあ「行動しろ・努力しろ教信者」の言い分で、結果論かつ根性論だからな。そりゃあ、参考にならんわ。天才が「行動したらなんとかなった」とアドバイスしているぐらいに、参考にならん。

M:そうそう。それでオレは「30代までに決死の覚悟で音楽をしてやる!」と、燃えてきたね。技術や作曲センスについての下地については自信があったので、あとは誰かにオレの実力を認めさせないと、一歩も前に進めない…と思って。

―――そこに気づくとは…。やはり天才か…。

M:正直、気づくのが遅すぎたけど(笑)

勇気の決断「転職活動」

―――そこから、具体的に何をされたのですか?

M:思い切って、転職支援サービスに登録して専門家からアドバイスをしてもらうことにした。

―――ほーん。フリーターや実務経験なしでも、転職サービスって利用できるもんなの?

M:場合によりけりだけど、間口は広いみたいだよ。「オレみたいな経歴でもちゃんと対応してくれるのかなあ…」と不安だったけど、しっかり面談対応してくれた。

―――そりゃあ、良かった。キャリアコンサルタントやエージェントって、コミュニケーション能力のない人にとっては心強いからね。

M:そうそう。オレも今まで必死で就活・転職活動のような”営業”したことなかったから、キャリアコンサルタントが転職先を探してくれたり、前もって営業してくれるのは非常に頼もしかった。そのおかげで、制作実績やポートフォリオ作成に集中できたし。

―――作曲系の仕事でもポートフォリオって作るもんなの?

M:もちろん。そりゃあ制作実績がないと先方も判断しづらいでしょ(笑)最初は適当に今までの作品ぶち込んだだけだったけど、キャリアコンサルタントの指導のもと、自分の技術や得意ジャンルなど、相手にわかりやすいようにまとめていったね。

―――へえ。ワイはデザイン科出身なんだけど、ポートフォリオ作成で悩む同級生も多いから、キャリアコンサルタントが指導してくれるのは頼もしいね。

M:うん。とくにオレみたいな自己アピールがすごく苦手な引きこもりタイプは、素直に専門家のアドバイスを受けるのが一番だと思ったね。自分の良さって自分だけじゃわからないものだから。

サウンドクリエイターとして現場で活躍中

―――それで、内定はもらえたのですか?

M:うん、びっくりするほど簡単に決まった。大手ゲーム会社のサウンドクリエイターとしての採用だったね。いきなり有名タイトルの効果音やBGM作成などに関わることになったけど、先輩たちもいるので、今は自信を持って仕事出来てる。やっぱり「チームワークって大事だなあ」って実感しているね。

―――バンドで足を引っ張り合う経験をされたMくんにとって、他人を信じることは難しかったでしょうね。

M:それを言うな(笑)たしかに、学生時代から周りの仲間に恵まれないで、引きこもり気味なクリエイターになった節はあると、自分でも反省はしているね。

―――フリーター・実務経験なしで、職場の仕事には馴染めましたか?

M:最初はもちろん苦労したけど、社会人としての基礎はアルバイトの時の経験も活きてるし、音楽製作技術に関しては専門学校・独学で学んだすべてが基礎として活きている実感があるね。やっぱり、現場で得られる経験値は段違いで、すごくやり甲斐もあって、日々成長している実感もあって楽しい。

―――それはなによりです。最後に、今後の展望や後輩へのアドバイスがありましたら、締めにお願いします。

M:今後の展望を考えるほど、まだ仕事が出来ていない(笑)今は業界の実情を学んで、今後どうクリエイターとして生きていくか、可能性を考えていくだけで精一杯。

オレと同じような境遇の後輩へのアドバイスは「とりあえず仕事として音楽をやっていく方法を考えろ!」という一言に尽きるね。

オレみたいに趣味や創作活動でいい曲を作っても、誰かに評価されたり、お金に出来る仕事に恵まれなければ、才能や努力以前の問題だと思う。スタートラインにさえ立っていない。インディーズバンドマンみたいに泥くさくはい上がっていくのもいいけど、やっぱり最初は仕事にする方法を考えたほうが現実的だと感じるね。早いうちに、クリエイターの転職サービスなどを使って、制作の現場に入り込むことをオススメしたい。それが、オレの反省もかねてのアドバイス。

―――ありがとうございました!このインタビューを読んで、才能やセンスのある音楽クリエイターさんがより活躍できるきっかけになれば、幸いです。

音楽クリエイターを目指す読者にアドバイス

インタビューはどうでしたか?

Mくんのように「才能や制作実績、技術はあるのに人付き合いや営業能力がダメダメで、仕事の機会に恵まれない!」という職人気質・引きこもり気味なクリエイターさんは結構多いと思います。

そういった能力のあるクリエイターさんが、機会に恵まれずに挫折してしまうのは、もったいないと思いますね。

ですので、今まで正当に評価されたことがないクリエイターさんは「自分には才能がないのかなぁ…」と諦める前に、勇気を持って「仕事にするための活動」という意志で行動してみてください。

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関連:マイナビクリエイターの特徴と強みを徹底解説!クリエイター向けの総合転職サービスとしては利用しておく価値あり!

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ここでしっかり誠意ある対応をしておかないと、担当のキャリアアドバイザーからも「やる気のない人材」と見られてしまい、優良求人を紹介してもらえるチャンスが減りかねません。キャリアアドバイザーは多数の相談者を抱えていますので、やる気のない人材の対応は後回しにされてしまうことを覚えておきましょう。

転職活動に時間をかける方針であっても、初動の対応は迅速に行っておいた方が、転職を成功させる鍵になります。