「正社員になりやすい職業は何がある?」
「フリーターから正社員になるにはどうすればいい?」
このようにお悩みではありませんか?
フリーターや派遣社員などの非正規雇用者の立場からすると、正社員になるのは難しい印象があるかもしれません。また、転職市場でも年齢を重ねるにつれて経験者優遇の中途採用が増えるため、未経験から正社員になる機会は減ってきます。
一方で、人材が足りていない職業は未経験からでも正社員になりやすかったり、業界や職業の仕組み上、未経験からでも正社員として採用されやすい職種も数多く存在します。
そこで当記事では、フリーターなどの非正規雇用者や経歴に自信がない方でも、比較的未経験から正社員になりやすい仕事の数々をご紹介していこうかと思います。
正社員になりやすい仕事5選
この記事では「正社員になりやすい仕事」として、下記の条件から厳選しています。
- 学歴や資格が必須ではない
- 求人数が多く希少性が高くない
- なるために安定したルートが確立している
要は、未経験の人でもなろうと思えば正社員になれる可能性が高い仕事です。
逆に言えば、この条件の反対になればなるほど正社員になりにくい仕事だとも言えます。
たとえば、以下のような職業です。
- 学歴・資格が必須→国家資格がいる看護師や福祉職
- 希少性が高い→職人や画家など芸術系の仕事
- 安定したルートがない→ミュージシャンや役者など
こうした難易度高めの職業と比べると、これから紹介する職業はなろうと思えば未経験から誰でもなれるチャンスのある職業と言えます。
記事の最後では
なるためのヒントも
お伝えします
ぜひ「正社員になるならどの仕事がいいか?」を考えながら、自分に合ったものを見つけ出してみてください。
営業職
営業職というと「知らない会社に飛び込んで名刺を渡す」「スーツ着て取引先に平謝り」みたいなイメージが強いかもしれません。
何のためにそういったことを行うのか?
それは「会社の作った物やサービスを売るため」です。
新しくお客さんになりそうな人に声をかけたり名刺を渡して、そこから信頼を得て自社の製品やサービスを買ってもらう…それが「営業」です。
どんなに良い物を作ったり、サービスを提供している会社でも「買ってくれる人=顧客」がいなければ、利益が出ないので会社の経営は成り立ちません。
ですので、どんな会社でも物を売るために働く営業職は必要不可欠な存在と言えます。
なので、営業職は未経験からの採用もよく行なわれており正社員になりやすいというわけです。
しかし、ビジネスコミュニケーションに自信がない人は、ついつい営業職を選択肢から外しがち…。
でもその考え方、実はかなりもったいない。
なぜなら、営業職になるのは、以下のような多くのメリットがあるからです。
▼営業職になるメリット
- ほとんどの業種・職種に営業部が存在するので仕事の選択肢が広がる
- 学歴・経歴がなくても実力だけで採用や出世がしやすい
- 基本的なビジネススキルが身につくので転職先にも困らない
- 仕事の成績によって成果報酬やボーナスが上乗せされることもある
営業職としての経験を積めば「物を売る」「顧客から信頼を得る」といったビジネスの基礎スキルが身につきます。
そのため、どんな職場でもやっていける自信がつき、その後のキャリアでも困らなくなります。
にも関わらず、多くの人が「大変そうだから…」「コミュニケーションが苦手だから…」というイメージだけで、営業職を避けがちです。
しかし、それが逆にチャンス。
なぜなら、営業職をやりたがらない人が多い=それだけライバルが減るので就きやすいとも言えるから。
そういう意味で、営業職は正社員になりやすい仕事を見つけてる人にとって、真っ先に候補に入れておくべき職業No.1と言えるでしょう。
一方で、営業職になる際には、以下のようなことには注意。
▼営業職になるときの注意点
- 就く会社が取り扱う商品やサービスの知識を身につける必要がある
- 営業先が個人or会社かで仕事内容が大幅に変わってくる
- 会社によってはブラックと感じることもある(新規飛び込み、不動産・保険営業など)
当たり前の話ですが、会社の製品やサービスを売る仕事ですから、自分が売ることになる製品やサービスの知識を身につけることが重要です。
なので、会社が提供している商品・サービスや売り込み先となる顧客に興味が持てるほうが向いてる可能性は上がるでしょう。
たとえば、農業で使う重機を扱う会社の営業なら、売り込み先となる農業や重機そのものに興味があるほうが向いてる…といった形です。
また、古めの会社では「営業職」と呼ばれる職業も、最近では「インサイドセールス」「フィールドセールス」と呼ばれていることもあります。
以上のように、一言で「営業職」といっても、仕事内容から職業名まで多種多様です。
なので、記事後半で紹介する就職支援サービスを活用してプロに相談し、より詳しい情報を得て自分に合った求人や会社を選ぶのが長く続けるためのポイントとなります。
事務職
営業職と並び、ホワイトカラー(頭脳労働)の典型例としてイメージしやすいのが「事務職」です。
事務職は、主に会社での裏方の事務作業を行います。
会社の経理作業を担うので、パソコンの操作スキルや簿記検定を取得できる程度の会計知識が求められます。
なので、商業高校の学歴があったり簿記検定を取得しておくとやや有利です。
そんな事務職になるメリットは、以下の通り。
▼事務職になるメリット
- デスクワークが主なので顧客とのコミュニケーションは少なめ
- 仕事内容が単調なので複雑なことを考える必要はない
- 一度スキルを身につければ他の職場でも応用が効きやすい
- 女性だと優先して採用してもらえる企業がある
古めの会社だと「男は営業職、女は事務職」と振り分けていた時代もあったためか、事務職になるには女性が有利な傾向があります。
事務職の仕事内容は「決まったルール通りに計算したり、データ入力する作業」となるので、いわば「学校のちょっと難しい筆記試験を解くような頭の使い方」が求められます。
逆に、営業職は「自分の頭で考えて行動して物を売る方法を実行しないといけない」「取引相手ごとにコミュニケーション方法を工夫して分けないといけない」など、機転が要されます。
なので、事務職は「楽な仕事」と言われることがあります。
そんな事務職の仕事ですが、以下のようなデメリットも多いです。
▼事務職になるときの注意点
- 業務がルーチン化しやすく単調に感じる
- ミスが許されない処理が多いので細かな作業が苦手な人には不向き
- 有効求人倍率が低いので採用競争が激しい
- 派遣社員での採用が多いので正社員だと難易度高め
- 会社状況によっては事務以外の雑用も振られる
- 外注化や自動化が進んでる職種なので将来性に疑問
- 作業の難しさの割に給料は平均以下
数が多いので「採用競争が激しい」「待遇や将来性が不安」の2点に絞って解説します。
有効求人倍率とは、わかりやすく言えば「一つの求人に対して、何人の求職者がいるか?」を数字で示したものです。
事務職は人気職で応募が殺到しやすく、一つの求人にだいたい3~4人が応募しています。
これにより、完全未経験から考えなしに事務職に応募すると採用されにくくなります。
なぜなら、他に応募している人が経験者の可能性が高くなるからです。
つまり、事務職の仕事が難しいから採用されにくいわけではなく、事務職の仕事が簡単でライバルが多いから採用されにくい…という構造となっているのです。
また、事務職は時代の進歩によって効率化されてるので、待遇は不安定化しやすくなってます。
その証拠に、多くの事務職の仕事が派遣会社に外注化されたり、正社員であっても給料は低めの傾向にあるなど。
正社員として
事務職を目指すのは
リスキーかも…
店長職(小売・飲食など)
町中でよく目にする、小売店や飲食店の「店長」も正社員として採用されやすい職業です。
これには理由があって、
- 単純に人手不足の業界だから
- 離職率が高く、人の入れ替わりが激しい業界だから
- 現場仕事中心で、スキルや資格もとくに必要ない
- 非正規雇用者中心の業界なので、正社員になるハードルが低め
…など、色んな要素があります。
▼店長職になるメリット
- 未経験からでも採用されやすい
- アルバイト・パートからの昇進も狙える
- 大手企業もあるので福利厚生が充実
- 若いうちに高年収になることも
- 地方でも求人が充実している
店長職は、営業職と同じく「実力主義」の傾向にあるため、ポテンシャル次第では若いうちに高年収になったり、有名な大手企業にも入れるなど、数々のメリットがあります。
また、小売・飲食店はチェーン展開しており全国区に求人があるため、地方からでも就職チャンスがある点も強み。
ただし店長職には、以下のようなデメリットも…。
▼店長職になるときの注意点
- シフト制なので勤務時間が不規則になりがち
- 人手不足が慢性的に続いてるので負担が増えやすい
- 離職率が高いで定年退職まで働き続けるには不向き
- アルバイト・パート人材を使いこなす手腕が求められる
- BtoC(対消費者)となるのでBtoB(対企業)への転職がしにくい
これらの注意点から浮き上がるのが「店長職として一生働くつもりだと、後々のキャリアで苦労する」という問題です。
ただ、若いうちは体力があるので年収も上がりやすいですし、年収が高い仕事を経験できる分、転職の選択肢も広がりやすいです。
店長になった後の
キャリアも考えておくと
良さそうですね…
IT/WEB業界
若手に人気の職業で、需要も高いのが「IT/WEB業界」の仕事です。
スキルを駆使して働く「プログラマー」「WEBデザイナー」はもちろん、その他にも「WEBマーケター」「インサイドセールス」「カスタマーサクセス」などの職業もあります。
IT/WEB業界は、この先多くの人手が必要とされている成長産業なのに、人手が常に求められている業界だと言えます。
その証拠に、多くの企業がIT/WEB系の若手人材の採用に力を入れており、未経験からのスキルアップ講座や転職支援サービスも充実しています。
その他にも、IT/WEB業界で働くと以下のようなメリットがあります。
▼IT/WEB業界に就くメリット
- 人材の需要が高いので職に困らない
- リモートワークで自由な働き方がしやすい
- 専門性やスキルを上げれば高年収になることも
- 1人で完結できる仕事もあるので独立もしやすい
これだけ見ると、IT/WEB業界はかなり魅力的に見えるかもしれません。
しかし、実際には下記のデメリットもあります。
▼IT/WEB業界に就くときの注意点
- パソコンを使えないと基本的な作業についていけない
- 変化が早いので就職後も最新のIT/WEB知識を追って学び続ける必要がある
- 小さめの企業だと若手が多く福利厚生やコンプライアンスが杜撰なことも…
未経験からIT/WEB業界を目指すとしても「就職後もついていけるだけの適性はあるか?」「常に最新の知識やスキルを習得していく意欲はあるか?」 が問われます。
逆に言えば、そうした適性や意欲さえあれば、自由な働き方がしやすい業界だと言えるので、目指してみる価値は十分あると言えます。
なお、IT・WEB業界に正社員として就きたいなら、記事最後でも紹介する「WorX(ワークス)」の利用がオススメです。
なぜなら、動画での学習支援からその後の就職・転職までのサポートを一貫して行ってくれるからです。
製造業
製造業の役割は「車」「家電」「加工食品」といった製品を作り出すこと。
具体的には「部品の組み立てや加工」「品質検査」「機械の操作」など、多くの業務が存在します。
たとえば、工場作業員はアルバイトや派遣として製品の組み立てを行ったり、品質検査を行います。
製造された製品を、責任をもって管理したり取引先に納品するのが、製品業社員の役目です。
▼製造業に就くメリット
- 研修が充実しており一から仕事を教えてもらえる
- 福利厚生が充実している(社員寮あり、住宅手当など)
- 地方にも求人が多い
日本の高度経済成長期を支えたのが製造業界で、典型的な「安定した正社員」のイメージが実現しやすいのが製造業だと言えます。
一方で、製造業にも以下のようなデメリットがあります。
▼製造業に就くときの注意点
- 海外や地方への転勤が多く断れない
- 二交代制勤務だと深夜勤務になる
- 新人時は単調なライン作業を振られることも…
- 身につくスキルが限定的で転職時に融通が利きにくい
「安定している」という聞こえがいいですが、それは裏を返せば「変化が起こりにくい」「変化に対応しにくい」とも言い換えられます。
確実に正社員になるためのコツ
「正社員になるためには、何から始めるべきか?」
多くの人は「なんとなく求人を眺める」「求人に応募して面接を受ける」ぐらいのことしかやらないと思います。
しかし、そのやり方が通用するのは新卒採用時だけです。
しかも、それは運が悪いと100社以上不採用なこともある「実は効率の悪い方法」です。
では、効率良く確実に正社員になるにはどうするべきなのでしょうか?
その方法について、いくつかのヒントを提供していきます。
非正規雇用からの昇進を狙う
非正規雇用とは、アルバイト・パートで生計を立てる「フリーター」、派遣社員や契約社員を指します。
もし、読者が現在非正規雇用として働いているなら、まずはその職場内で昇進して正社員になれる道はないか考えてみるといいでしょう。
とくにその職場内での勤務歴が長いほど、変に就職するよりも堅実な選択となることがあります。
たとえば、今回紹介したような「店長職」なら、アルバイトから正規雇用してもらえる社内制度が用意されていたりします。
また、派遣社員なら「紹介予定派遣制度」として、正社員候補として働いた後、派遣先企業に雇ってもらうかどうか判断してもらうこともできます。
▼非正規雇用から正社員を目指す注意点
- 必ずしも上司や派遣会社の担当者が正社員になるのに協力的とは限らない
- 非正規から正規になる社内制度がないと口約束になるので確実性がない
- 正社員になれても足元見られて待遇を下げられる可能性がある
- 同じ会社内で働き続けることになるので根本的な働き方を変えられない
この方法が有効なのは、あくまで「今の職場で正社員になりたい場合」に限り、上司や会社が昇進を歓迎してくれるなら…という条件付きになります。
逆に言うと、上司や会社が昇進に協力的でないなら話が難航したり、正社員にさせてもらう代わりに面倒な仕事を振られる…などのリスクもあります。
職業だけでなく業界・会社で選ぶ
求人選びに慣れてない人がやりがちな判断ミスが「職業・仕事内容だけで選んでしまう」です。
とくに正社員として働く場合、希望した職業ではなく別の職業を任されることも珍しくありません。
たとえば、事務職希望であったにも関わらず、地頭の良さを評価されて営業部門に配属される…といった形です。
さらに、大きめの会社だと部署が変わるのが当たり前なので、数年ごとにまったく別の仕事内容をしている…なんてことも。
なので、仕事選びの軸として「この仕事ならできるか?」とよりも「この会社なら長く働けるか?」「この業界に関心があるか?」で選んだほうが、決断しやすくなります。
なぜなら、与えられた仕事ができるかどうかは「与えられた以上、やれるようにするのは当たり前」だからです。
それに、部下に出来ないレベルの仕事を与えたり、出来ない人を雇ってしまうのは、会社側の責任であり、雇われた側ではありません。
こうした考えで「この業界や会社でなら長く働けそう」という軸で、仕事を選んでみましょう。
確実に正社員になりたいなら就職支援サービスを活用しておく
もし、読者の方がここで紹介したような職業について正社員として安定した働きたいと考えていたり、正社員として長く続けられる仕事をもっと知りたいと思ったらなら、就職支援サービスの利用を強くオススメいたします。
というのも、いくら正社員になりやすい仕事であったとしても、正しい求人選びから応募の仕方まで知らなければ、採用されにくいことが多いからです。
また、採用企業によっては「経歴が不十分だから」「フリーター経歴があるから」という理由だけで無条件で不採用を決め込むこともあるため、今回ご紹介した職業であっても、自分の力だけで受かろうとしても不採用が続き無駄な労力を費やす結果にもなりかねません。
その点でも、就職支援サービスを活用しておくことで、
- 自分の経歴でも採用されやすい職業を厳選して紹介してくれる
- 面倒な職務経歴書なしで面接までたどり着ける
- 長く働ける待遇の良い企業へ就職できる
- 研修やスキルアップ支援を行うことで採用後もすぐに馴染みやすい
といったメリットを受けられます。
とくに採用する企業側にとっても「正社員になりたいと考えていて長く働いてくれる可能性が高い若い人材」は、経歴があることやスキルや能力が高いことよりも重視される要素ですので、ぜひ、正社員になりたいと考えているなら、この後紹介する就職支援サービスの利用を検討してみてください。