「フリーターから事務職を目指したい…」
そう、考えていませんか?
もしそうでしたら、少し待ってください。
フリーターから未経験で事務職へ就職(転職)するのは、以下の理由からオススメできません。
フリーターから事務職になるのがオススメ出来ない理由
- 人気の仕事すぎて、採用されにくい
- 事務職は派遣社員制に移行しているため、正社員としては採用されにくくなってきている
- IT・AIにより仕事の価値が低くなりやすい職種
- 狭い職場が多く人間関係がギスギスしやすい
- 「与えられた仕事をこなすだけ」なので自発性が身につかない
仮にあなたが「事務職ってなんか楽そう…」「人付き合いが少ないので事務職がいい」という考えで事務職を目指しているのであれば、まずやめておいた方がいいです。
その理由をお伝えしていきます。
フリーターが事務職を目指さないほうがいい理由は?
フリーターが事務職を目指さないほうがいい理由は、以下の通り。
- 事務職はフリーターが思っているほど楽な仕事ではない
- 事務職は人付き合いがドロドロしやすい
- 事務職はスキルが身につきにくい
- 事務職は将来性に不安が残る仕事
- 事務職は人気が高いので採用されにくい
それぞれ、詳しく解説していきます。
事務職は決して楽な仕事ではない
フリーターが事務職を目指さない方がいい理由は「フリーターの人が思っているほど、楽な仕事ではない」からです。
事務職が決して楽でない理由
- 細かい仕事が多く、しかもミスが許されない
- パソコンが使えることは大前提、しかも効率や早さが要求される
- マルチタスクなので、要領が良くないと務まらない
- 女性が多く閉鎖的な職場も多く殺伐としやすい
- 会社の規模によっては、客人対応・電話対応も任される
このように「細かい作業が必要でミスも許されずに効率も求められる。しかも、職場の人間関係が狭いので殺伐としやすい」というのが、事務職の実情です。
少なからず「のんびり自分のペースで誰にも邪魔されずにデスクで作業が出来る仕事ではない」ことは、知っておきたいものです。
事務職では人付き合いがドロドロしやすい
事務職と言えば、見知らぬ他人との付き合いが少ない一方で、同じ職場の人間と毎日顔を合わせて、一緒に仕事しなければいけません。
これはつまり、職場に嫌な上司がいたり、職場の雰囲気が悪いと、毎日ずっと同じ環境で仕事しなければならないことを意味します。
事務職は、先ほど紹介した通り「決して楽でない仕事」のため、職場の雰囲気が殺伐とすることもあります。
また、事務職は「女性の仕事」と思われているところもあり、女性が集まりやすい職種です。
そのため、学生時代の女子同士の付き合いのように「同僚の悪口」から「他人の恋愛事情のウワサ話」など、女性特有の対人関係のストレスに悩まされる心配もあります。
とくに女性が多く集まる職場ですと「結婚しているか?しないか?」「若いか?若くないか?」で、職場の人間関係がギスギスしやすくなります。
仮にあなたが若くて彼氏持ちの男性であれば、独身のお局上司に標的にされて、職場いじめの対象になる可能性もあります。
一方で、これが営業職・販売職のような人と関わることの多い仕事であれば、嫌な同僚や上司、あるいは取引先がいたとしても、毎日8時間以上同じ空間で仕事する必要はありません。
「人と関わらないで済む仕事」と思われがちな事務職ですが、そういったリスクがあることはあらかじめ知っておきたいものです。
事務職はスキルが身につきにくい
事務職はスキルが身につきにくい上に、他の職種では活かしにくいため、転職しようと思ってもなかなか次が見つかりにくいと言えます。
たとえば、事務職の必須スキルである「MicrosoftOffice(Word,Excel)」などは、別に事務職でなくても社会人経験があれば、使える人は多いです。
その理由はカンタンで、誰でも手軽に操作できるように設計されているソフトだからです。
ですので、事務職で磨いたスキルを強みにして転職しようにしても、他の経験やスキルが身につかないため、事務職以外に転職しにくいのです。
事務職は将来性に不安が残る仕事
事務職は以下のような理由や社会情勢もあり、将来性に不安が残る仕事だと言えます。
- 事務職はITの普及によって仕事の効率が上がり、事務職の人のスキルの価値は大幅に下がった
- 事務職を派遣社員で採用する企業が多く、正社員として雇う必要はないと思われている
- 将来AIに奪われる仕事として、事務職がよく挙げられている
また、事務職自体、結婚と同時に辞めてしまう女性が多いためか、会社側からあまり大事にされていない職種だとも言えます。
これは教育コストが悪いからで、企業側の本音としては「女性は結婚と同時に辞める人が多いので、教育に時間や費用をかけたくない」と思われているのです。
そういった男尊女卑的な考えからは、時代が進むに連れだいぶ変わってきていますが、古風な会社はまだまだそういう考え方で経営されているのが実情です。
ですので、仮に事務職として勤めるにしても、自己学習・スキルアップ・キャリアアップはすべて自主的に行う必要があります。
間違っても「受け身で会社側から教えてもらえる」などとは、思ってはいけません。
事務職は人気が高いので採用されにくい
フリーターから事務職を目指すのがオススメできない最大の理由は「人気が高くて採用されにくい」からです。
仮にあなたが「事務職は楽そう…」と思っているのでしたら、他の人も同じように考えて、同じように事務職を目指していることを、忘れてはいけません。
事務職は売り手市場の2018年時点でも、有効求人倍率0.3ほどと、非常に競争倍率が高くなっております。
これは「10人に大して、3人にしか紹介出来る求人がない」という計算になり、さらに応募しても絶対に受かるわけではないので、採用される確率はさらに低くなります。
また、事務職を採用する企業側も「事務職を楽な仕事だと思って応募してきている人材」はすぐに見抜くので、正社員としての経験やスキルがなければ、まず書類選考すら通りません。
そこまで知った上で「それでも事務職を目指したい!」と思っており、今の時点でスキルアップしていたり資格を取る努力をしているのであれば止めはしません。
しかし、そうでなければ会社側から「この人は考えが甘いな…」「楽するために事務職を選んでいるな…」と書類選考段階でバレます。
フリーターから事務職を目指す前にしっかりと将来設計を考えておこう
以上のような「事務職は決して楽な仕事ではない」という実態を知らず、ふわふわした考えで「楽そうだから事務職がいい…」と考えている人が、あまりに多く感じます。
別に「楽な仕事を選ぶな」「厳しい仕事を選べ」と言っているのではありません。
「事務職は楽そう…」というイメージだけで、ロクに調べもせずに応募してしまっている人が多く、そういう人は書類選考で落ちるのが目に見えているので、履歴書を書く時間さえ無駄です。
出来れば読者の方も、履歴書・職務経歴書を書く無駄な時間や採用で落とされるショックは、経験したくないですよね?
ですので、フリーターから事務職を目指そうと思っている方は一度しっかりと考え直して「本当に事務職を目指すべきか?」を見極めておきましょう。
フリーターから事務職を目指したいなら就職支援サービスを使っておく
とはいっても「本当に事務職に就けるのかわからない…」「事務職以外にどんな仕事が向いているからわからない…」と思われているフリーターの方も多いと思います。
そういった方は就職支援サービスで、プロのキャリアアドバイザーに相談しておくことをオススメしますよ。
就職支援サービスを活用しておくことで、未経験から事務職に就くチャンスも得られますし、逆に事務職以外に自分に向いている理想の仕事と出会える可能性もあります。
というのも、事務職はただでさえ求人倍率が高い仕事であるため、正しい求人選びから応募の仕方まで知らなければ、採用されにくいことが多いからです。
その点、就職支援サービスを活用しておくことで、
- 自分でも採用されやすい職業を厳選して紹介してもらえる
- 面倒な履歴書・職務経歴書の提出なしで面接までたどり着ける
- 就職支援サービス業者を経由することで信頼性が増し長く働ける企業へ就職しやすくなる
- 研修やスキルアップ支援を受けておくことで採用後もすぐに職場に馴染みやすい
といったメリットを受けられます。
また、フリーターから事務職を目指す際の注意点として、採用企業によっては「経歴が不十分だから」「フリーター経歴があるから」という理由だけで無条件で不採用を決め込むこともあります。ですので、今回ご紹介した方法や知識を活用して自分の力だけで受かろうとしても、不採用が続き無駄な労力を費やす結果にもなりかねません。
一方で、就職支援サービスを通すことで、業者の実績や信頼を借りることになるため、経歴不足などの不利な要素を気にしないで就職先探しや面接対策など、就職に必要な手続きに集中することが可能となります。