「職場のレベルが低いと感じる…」
「周りのレベルが低いと感じる…」
このように悩んでいませんか?
学校に偏差値が用意されていて学力差によって住み分けされるように、会社にも集まる人材のレベル差は自然と生じるものです。
レベルの合わない職場に入ってしまうと、自身の能力が活かしきれなかったり、仕事ができるあまり過剰な負担を背負うことにもなりかねません。
ですので、もし読者が今の職場のレベルが低いと感じているのであれば、その感覚は大切にした方がいいかもしれません。
たとえば、高い能力や経験を持つ人材がアルバイトとして働いていたとします。
そのような人材はアルバイト採用であっても、ゆくゆくは正社員並の仕事を求められることになるはずでしょう。
ですが、アルバイトが正社員並の仕事を振られたとしても、賃金がアルバイトと同じままですと「周りのレベルが低い…」と不満を感じてしまうものです。
また、学歴や専門スキルなどの高い素養を持つにも関わらず、周りがレベルが低いばかりに正当に評価してもらえなければ活躍の機会さえ与えられません。
そういった環境に身を置くと、本来の高い資質や可能性を発揮できないまま何年も同じ職場で才能を持て余してしまうこともあるのです。
ですので、今の職場のレベルが低いと感じているのであれば、自分自身の能力と今の職場環境が合っているかどうかを見極めることが不可欠です。
しかし、「職場のレベル」と言っても、明確な基準があるわけでもなく、自分一人で判断するのはとても難しいです。
そこで本記事では、レベルの低いの職場の特徴やその原因を解説した上で、レベルが低いと感じる職場とどう向き合っていくかのヒントをご紹介していきます。
目次
レベルの低い職場の特徴は?
まずはレベルの低い職場の特徴をいくつかお伝えしていきます。
レベルの低い職場で働き続けると、本来、能力の高い優秀な人や真面目でまともな人ほど損をするので、周りのレベルが低いと感じているなら、ぜひご自身の状況と照らし合わせて読んでみてください。
真面目に仕事をしない人が多い
真面目に仕事をしない人が多い職場はレベルが低いと言えるでしょう。
たとえば、以下の通りです。
- 勤務中に私語ばかりの人がいる
- 他人の仕事の邪魔をする人がいる
- 勤務中に平然と遊んだり怠けて他人のやる気を削ぐ人がいる
- 上司が口だけで自分で率先して動かない
日本の雇用制度の問題として、怠けたところですぐに給料が下がるわけではないので、この性質を利用して恥ずかしげもなく怠けている社員がいる会社も世の中には存在します。
後ほどご紹介しますが、仕事をしない人が多い職場では真面目に仕事をこなす人ほど損をしてバカを見やすくなるので注意が必要です。
▼この項目で悩む人にオススメの書籍
感情的に動く人が多い
レベルの低い職場では感情的に動く人が多いです。
具体的には以下の通り。
- 好き・嫌いと言った私情を人間関係に持ち込む
- 機嫌を損ねると他人の話を素直に聞かないで怠ける
- 自分の思い通りにならないとすぐに機嫌を悪くする
- 感情を処理できずすぐ他人に当たり散らす
- 周りの目を気にせずに社内恋愛やゴシップ話を持ち込む
- その場の感情で発言するので仕事の指示がコロコロ変わる
人間である以上は感情で動くこと自体は悪いことではありませんが、一社会人として感情で動くことで仕事に悪影響をもたらすのはあるまじき行為です。
大人になっても仕事で感情的に動く人は、
- 幼稚な人
- 仕事に私情を持ち込む人
- 感情を制御できない人
- EQ(心の知能指数)が低い人
- 自分の言動が他人に与える影響を考えられない人
とも言い換えられます。
仕事では辛いことや思い通りに行かないことがたくさんありますが、まともな大人であればいちいちそれを表に出すことはしないでグッとこらえるのですが、感情的に動く人はそんなことにも気づかず、自分勝手に感情を喚き散らすのです。
▼この項目で悩む人にオススメの書籍
仕事に対しての目的意識が低く向上心がない
レベルの低い職場には目的意識の低い人が多く集まりがちです。
具体的には、
- 向上心や学習意欲がないため新しい仕事を覚えない
- 他人や仕事に興味がなく言われた事しかやらない
- 「お金さえ稼げればなんでもいい」という態度で働いている
など、目的意識が希薄なので仕事に対する意欲が低くなるばかりか、ひどい場合には愚痴や不満を吐いて他人の足を引っ張ることに目的を見い出す救いようのない人もいます。
学校のクラスや部活動でも、目的意識がない集団ほどいじめや恋愛などに労力を割く人が増えがちでしたが、これは社会人になっても変わらない人間の習性だと言えるでしょう。
▼この項目で悩む人にオススメの書籍

自発的に動けない指示待ち人間が多い
レベルの低い職場では、自分の頭で考えて自発的に動けない人が多くいます。
レベルの低い仕事は「自分の頭で考えなくても上から言われたことを行っておけば良い」という傾向があり、必然的に自分で考えない人ばかりが集まります。
これは「大企業」「公務員」と言った安定したイメージのある仕事でもありえることです。
そのような社風の職場で育った人材は、自分の頭で考えられない人が上司や経営者になっていくため、見当違いの指示や経営が当たり前となり、組織全体が腐っていきます。
愚痴やゴシップ話が大好きな人がいる
何度かご紹介している通り、レベルの低い職場では他人の愚痴やゴシップ話しか能がない人間が多く集まります。
どこの職場にも、口を開けば他人の愚痴や会社に対する不満ばかりの人がいますが、このような人物の多い職場には注意が必要です。
愚痴や不満というのは自分自身の力で現状をどうにかする力がない人が行うものであり、仕事ができる人は愚痴や不満を吐く暇があれば自分でどうにか現状を変えようと行動するものです。
ですので、愚痴や不満を吐いてばかりの人が多い職場はそれだけ自分で状況を変えようとしない人が多い証拠であり、期待するだけ無駄です。
また、職場にプライベートや恋愛などのゴシップ話ばかり持ち込む人も、公私の切り分けができておらず、職場の風紀を乱す要因になるので注意が必要です。
勤務中の話が低俗で品がない
勤務中の話が低俗で品がない職場もレベルが低いと言えます。
- 空気を読まずに猥談を行う(風俗やアダルト商品の話など)
- 飲み会での武勇伝
- 恋愛やゴシップ話が多い(社内の誰々と付き合いたいなど)
このような品のない話を、場所を弁えずに話したり、初対面の人間に話すような上司がいるようでは、あまりレベルが高い職場とは言えないでしょう。また、こういった人は、セクハラを行ったり、社内恋愛で社内の人間関係を壊すなどの危険性もあるのですが、そういったリスクにまで考えが及びません。
人事制度が杜撰(コネ採用重視など)
実務上の能力や適性ではなく、人間関係や出身校などを重視してコネ採用が当たり前になっている会社も注意が必要です。
小さめの会社や地方密着型の企業では、コネ採用が当たり前になっていることも多く、人事制度の評価基準として実務能力や仕事の成果が軽視される傾向が強めです。また、ひどい会社だと自分の身内や親族を社内で優遇して従業員のやる気を削ぐなどといった事例も珍しくありません。
このような会社では、社内評価としても実務面での成果や会社への貢献度ではなく、社内での権力者との人間関係や出自だけで評価が決まってしまい、不遇感が強くなることも予想されます。
その結果、本当に仕事ができる人ほど辞めていってしまい、社内政治や所属派閥で優遇されているだけで実際の仕事ができない人は残っていき、組織が腐って会社全体のレベルが低くなってしまうのです。
規律やモラルに欠けている
レベルの低い職場はモラルや規律に欠けていることが多いです。
たとえば以下のような職場が当てはまります。
- 仕事をサボることが当たり前になっており真面目な人ほど損する
- 利益を出すために倫理的に問題のある方法を使っている
- サービス残業の強要やハラスメント行為が蔓延している
- 法律違反や不正がはびこっている
- 職場内で浮気・不倫などがはびこっている
仕事をサボっている人がいるだけならともかく、法律的に問題のある経営がなされていたり、職場内恋愛が職場の人間関係に悪影響を与えるなど、職場を学校のクラスの延長線上としか考えていない人もいます。
学校でも、一部の不良が混ざるだけで学級崩壊したり偏差値の低い高校では規律が保たれない現象がありますが、大人になって企業で働く際にも同様の現象が十分に起こりえるのです。
非正規雇用者が多い
非正規雇用者の多い職場も、会社全体のレベルが下がりがちなので注意が必要です。
決して、非正規雇用者全体のレベルが低いというわけではありませんが、契約面で会社のために様々な仕事をこなさないとならない正規雇用者と比べ、非正規雇用者は責任範囲や目的意識が低くなりがちなので、結果として質の低い人材が集まりやすいものです。
とくに派遣社員が多い職場の場合、雇用契約の責任範囲に仲介業者である派遣会社が挟まるため、会社内の社員と派遣社員とで確執が生まれやすくなります。
派遣社員自体が悪いわけではないのですが、派遣社員制度を真面目に働かないために利用している質の低い労働者も混ざりやすいため、今の職場のレベルが低いと感じている場合は非正規雇用者と正規雇用者の責任範囲や仕事に対する意識に差がありすぎないかどうかも確認しておきたいところです。