大人になっても、モラルのない人は多いですよね。
日本人は「和」や「道徳」を重んじるので、モラルのない人はみんなから嫌われます。
そして、職場において「モラルのない人」は周りに不快感を与え、人望を得られません。
今回はそんなモラルの低い人間の特徴をお伝えしていきます。
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モラルのない人の特徴
ルールやマナーを守れない
モラルのない人は、基本的なルールやマナーを守れません。
ルールやマナーを守れない、モラルの低い人の行動の例
- 「バレなければいい」と法律や規則を平然と破る
- コンプライアンス意識が低く、サービス残業を平然と強要する
- 社員との約束を守らない(社内評価の基準、労働条件、昇給など)
- 言動と行動が不一致で責任感がない(言っていることがコロコロ変わる)
モラルの低い人は上記のような行動が目立つため、仕事をする相手としても信用できず、付き合っていても、ただただ疲れますよね。
また、家庭環境が悪かったり、教育過程でレベルの低い学校に通っているほど、マナーのない人間に成長します。
マナーのない人間は「この人とは一緒に仕事したくないなぁ…」「この人とは関わりたくないなぁ…」などと思われがちで、仕事・人間関係ともに恵まれません。
ビジネスマナーや社会のルールを守ることは、人として当たり前の最低限のラインですので、守れない人間は内心で軽蔑しておきましょう。そういう人間は、必ずどこかで痛い目を見るものですからね。
仕事をサボる・手を抜く
モラルのない人は、仕事をサボったり、手を抜くことになんの罪悪感も感じません。
根本的に努力を嫌っており「会社に寄生する人」や「権力に依存する人」が多いのも、モラルのない人の特徴です。
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そのため、公務員や大企業のような安定した立場ほど「仕事でサボる・手を抜く」人間は多いです。
その証拠に、公務員の不正や不祥事なんて、毎日ニュースで聞くぐらい、珍しくもなんともありません。
また、教育委員会や学校でも、権力者ほどモラルも誠意もない対応を平然と行いますが、社会主義者的な公務員のモラルが低下するのは、もはや日本国民なら当たり前の認識と言えるでしょう。
実際、転職市場でも「公務員はビジネス経験がないため、民間企業への転職はしにくい」と思われがちなところもあり、それだけ公務員のイメージはよくありません。
関連:公務員の人生はつまらない?転職は厳しい?辞めて後悔しないために知っておくべきことは?
もちろん、公務員だけでなく「出勤しておけば給料がもらえる」という日本の企業組織では、成果を出すための努力をせずに済むので、仕事に関するモラルの低い人が増えやすい事実は知っておくといいでしょう。
責任感に欠ける
モラルのない人は、責任感に欠けます。
仕事においても巧妙に責任を回避し、社会人としての資質に欠ける人が多いですね。
また、最近では「正規・非正規の格差」もあり、正規・非正規での「責任」に関する意識の差もいたるところで見られます。
派遣社員がやる気のない職場もあれば、正社員が派遣社員に責任を押しつけてくる会社もあります。
一社会人として、責任を背負う能力のないモラルのない人間が、日本中のいたるところに沸いているのです。
公の場で他人の悪口や文句を言う
モラルの低い人は、公の場で平然と他人の悪口・愚痴・文句を言います。
良識のある大人であれば、愚痴や悪口はせいぜい飲み屋などで抑えておくべきなのですが、モラルのない人は違います。
職場いじめ(ハラスメント行為)を行うために、平然と公の場で行ってくるのです。
たとえば、お店でエラソーに店員相手に怒鳴っているモンスタークレーマーなどは、その最たる例でしょう。
日本の職場からはハラスメント行為がなくなりませんが、それだけモラルの低い人が社会にたくさんいる証拠です。
職場いじめ・ハラスメント行為は、最悪うつ病・過労死に追い込まれるリスクもあるので、おかしい職場だと感じたら逃げましょう。
平気でウソをつく
モラルのない人は、平気でウソをつきます。
しかも、ウソのつき方が「バレなければ問題ない」ならまだしも「バレたところで問題ない」という立場を利用したウソのつき方をするので、これはもう陰湿と言わざるを得ません。
これは企業側も平然と行っており、求人票にウソの条件を書いたり、仕事でウソをついて社員をだます上司や経理者など、モラルのない社会人が一定数紛れ込んでいます。
関連:ハローワークの求人は嘘だらけ?転職に失敗する原因?ハロワでろくな求人がないと思ったら知っておくべきこととは?
もし、あなたの周りに平然とウソをついて迷惑をかけてくる社員がいたら、素直に逃げましょう。
「バレなければOK」と不正を許す
モラルのない人は「バレなければOK」と、不正を許すことをいとわないです。
日本の大企業もよく不正が明るみに出ますが、それだけ「不正を許す大人」が多いということです。
不正をする大人に、社会人の資格なし。
「バレなければいい」というスタンスで、不正をする会社はもちろん、それを黙って見過ごす社員も”悪”です。
しかも、モラルのない人は不正がバレた時に、他人に責任を押しつけて逃げるのが当たり前だと考えています。
日大のラグビーの不祥事でも、監督・コーチが最後まで「指示していない」とシラを切ってみっともない姿を晒してましたが、あれと同じ。
参考外部リンク:日大アメフト事件。ラグビー大西先生の教えに思う「指導者の資質」|その他球技|集英社のスポーツ総合雑誌 スポルティーバ 公式サイト web Sportiva
モラルのない権力者ほど、自分のピンチになるとみっともない姿晒して、逃げます。
モラルのない人は、不正がバレたらすべて部下のせいにするので、もし今の上司や経営者のモラルが低いと感じるのであれば、身を守るためにも逃げ道は用意しておきましょう。
今の日本の企業は、弱者を守ってはくれないのです。
他人のデリケートな領域に土足で踏み込む
モラルのない人は、平気で他人のデリケートな領域にまで踏み込んできます。
プライベートの交友関係や家庭の問題、個人の趣味や主義にまで干渉してきて、仕事とプライベートを分けることが出来ません。
この問題は甘く見られがちですが、決して無視できませんよね。
「ワーク・ライフ・バランス」が大事にされていますが、日本の企業では「プライベートを犠牲にしてでも働け」「育休は論外」という会社も多く、モラルのない人ほど平然とそれを口にします。
また、モラルのない社会人は「飲み会の参加の強要」「上司のご機嫌取りの強要」なども平気で行ってきて、ハラスメント気質にあふれています。
モラルのない職場の特徴
会社には「社風」というものが存在しますが、モラルのない人が多い職場は必然的にモラルの低い会社になります。
しかも、驚くべきことに大企業・有名企業・公務員でも「モラルのない職場」は存在するのです。
その特徴を見ていきましょう。
利益のためなら何をしてもいいと考えている社風
モラルのない職場は、そもそも社風が「利益にためなら何をしてもいい」と考えているため、かなりブラック企業になりやすいです。
利益のためならモラルを無視していいと考えている企業の特徴
- 人材使い捨てのビジネスモデルの企業が多く、社員を使い捨てることをいとわない
- 「仕事にすべてを捧げろ!」という社風なので、社員のプライベートに干渉してくる社員が多い
- 古風な体育会系が多く「企業理念を叫ばせる」「上司の理不尽な恫喝が多い」など、モラルの低い指導が行わている
- 利益・出世のためならモラルを無視する人が多く、部下の手柄を上司や同僚が盗むのは当たり前
- 上記のような社風や性質のせいで、頭のおかしい・性格の悪いモラルのない人材が会社に残り、他は辞めるという傾向が強い
とくにバブル崩壊後の日本では、この「利益のためならモラルを無視してもいい」と考えている会社ほど成長しやすくなり、大手ほどモラルが著しく低いという現象が起こっています。
その結果「社員を大事にしない会社」が増え、ブラック企業で消耗する若者が増える結果になっているのです。
また、モラルの低い会社は「社員が辞めても問題ない」と考えているため、離職率が高めの傾向です。
社会貢献意識が希薄
モラルのない会社は、驚くほどに社会貢献意識が低いです。
「利益を上げて、法人税を納めることが社会貢献だ」と考えており、事業内容そのものに社会貢献度がない会社も多い。
たとえば2011年3月11日の東北大震災。
国民を欺いて「安全だ!」と原発を建てた東京電力が、責任回避でモラルのない対応をしたことは、誰もが記憶に残っていることでしょう。
2012年1月 – 世界で最も社会的に無責任な企業を選ぶパブリックアイ賞(通称:世界最悪企業賞)で2位入賞。投票レースでずっとトップを走っていたが、投票直前になってヴァーレ票が急追し2位になったため、「何らかの組織票が動いたのではないか」と指摘する声もある。
2012年7月31日 – ブラック企業大賞の『大賞』を受賞した。
他にも大きな利権を持つ企業・業界ほど「社会貢献に関しての意識が低い=モラルが低い」という傾向があり、日本社会を腐らせてることは明白です。
コンプライアンス意識が低い
モラルのない会社は、総じてコンプライアンス意識が低いです。
コンプライアンスとは「法令・規則に従って活動すること」であり、逆に言えばコンプライアンスを守らない会社も一定数存在するということです。
より具体的に言えば、以下のような社員に不利なことを平然と行ってきます。
- 有給休暇をとらせない
- 賞与カット
- 土日休暇をとらせない
- サービス残業の強要
- その他、全体的に労働法を守る意志がない
モラルのない職場では「法令や規則を守らないのは当たり前」と考えている人が多く、雰囲気的にも法令を無視する雰囲気が強く、休みが取りたくても取れないのが実情です。
耐えられないのであれば、休暇の取りやすい風通しが良い社風の会社に転職するべきでしょう。
関連:待遇が悪い職場の特徴。職場環境や労働環境が劣悪で雰囲気の悪くなりやすい会社に見られる傾向とは?
会社全体に一般常識・道徳心が欠けている
モラルのない職場は会社全体に一般常識や道徳心が欠けているため、時に信じられないほどの人と仕事をせざるを得ないことも多々あります。
- 「しね」などの暴言を平然と吐いてくる上司がいる
- セクハラ紛いのことを平然と言ってくる社員がたくさんいる
- 仕事中にゲームやネットサーフィンなど、サボっている社員がいる
- 職場いじめを全体で楽しむなど、あからさまに異常な人間関係
- ひどい場合、給料未払い・保険加入手続きを行わないなど(零細企業であれば十分あり得る)
会社とは閉鎖的な空間で人間関係が築かれるため、一般常識の欠けた職場も存在するものです。
そういった職場に居続けると、自分まで毒されてしまうため「合わない…」と思ったら、前向きに転職を考えましょう。
仕事に真面目に取り組まない人が多い
モラルのない職場では、規律が乱れているので仕事に真面目に取り組まない社員も多いです。
- 就業中、ぺちゃくちゃ喋ってばかりで他人の邪魔をする人がいる
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- サボって他人に仕事を押しつける人がいる
このような職場では、真面目に仕事するほど自分の仕事が増える結果になり、割りに合わないと感じるようになります。
その結果、仕事の出来る人ほどモラルのない職場からは離れていくことになるのです。
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モラルの低い人や職場とは関わらないこと
モラルのない人やモラルの低い職場とは、関係を経つことが一番の解決法です。
なぜなら、モラルのない人間に徳を教えることは難しいからです。
日本人は高等教育を受けたり、いい家庭で育つほどモラルも高まり、いい学校や企業に属することが出来ますが、就活や転職を間違うとモラルの低い会社に入社してしまうリスクもあります。
そういった会社にいて、レベルの低い人間関係の中で生活していくと、自分の質まで下げてしまいかねないので、自分を高めることに意識を注ぎましょう。
そこを怠ると、モラルの低い職場に飲み込まれ、まるで品性の欠けた野蛮動物レベルにまで落ちていってしまい、不満をたらたらと漏らして弱い者いじめをするしか能のない「老害」や「底辺層」に落ちぶれていくのです。
モラルの低い人と関わると人間性が腐っていく
モラルの低い職場でモラルのない人と関わり続けると、自分の人間性まで腐っていきます。
私もモラルが低下して人間レベルが下がっていく人をたくさん見てきましたが、多くの人が「クレームを受けてばかりで感情を失った」「ハラスメント上司に心を壊された」など、周りの人間のせいでモラルが低下していった人が多い。
やはり、付き合う人間の”質”や、働く職場の人間関係はしっかりと選ぶべきなのです。
自分の将来や成長、あるいは自身のレベルを上げるためにも、モラルのない職場や人間からはそっと離れましょう。
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モラルの低い職場からは転職を考えておこう
モラルのない職場や人間からは、転職活動をして離れることが最善の手段です。
とくに最近では「転職エージェント」の登場により、転職もさほど難しいことではなくなってきています。
転職エージェントとはプロのアドバイザーが自分に合った転職先をオススメしてくれるサービスのことで、転職活動のあらゆるサポートを無料で行ってくれます。
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条件さえ揃えば、年収アップ・待遇向上も珍しくなく、紹介先企業の社風や人間関係も前もって知れるため、モラルのない会社に転職してしまうリスクも低いです。
モラルのない会社と人間関係でうんざりしている方は、一度転職エージェントを利用して転職を考えておくといいでしょう。