社会人の仕事の悩みで多いのが、上司に関する悩みですね。
「上司の言っていることがコロコロ変わるので疲れる…」
「人によって態度を変えるので信用できない…」
「上司が感情的で品性に欠ける…」
このように、上司の自分勝手な言動に振り回されている社会人の方も、少なくはないですね。
ですが、ひとつ言っておきたいことがあります。
上司も人ですので、完璧な人はいません。
というか、私自身の経験則上、どんな会社にも3割ぐらいはクソ上司がいると言ってもいいぐらいですね。
合わない上司でも、円滑に付き合えるのであれば、それに越したことはありません。
しかし、そうは言っても、合う・合わないというのは、理屈や根性だけじゃどうにもならないものもありますよね。
だって、人間ですもの。
「生理的に無理」な異性と付き合えないように、合わない上司と仕事をし続けることは、そのうち精神と身体を壊しかねないことになります。
ですので、「上司が合わない」と感じているのであれば、辞めてしまうべきですね。
あなたが、合わない上司とも仕事し続けたいマゾなら別ですが、そうでないなら辞めるべきです。
社会人の成長スピードは最初の上司で決まります
まず、最初に言っておきたいことがあります。
社会人の成長スピードは、最初の上司次第ですべてが決まります。
右も左も分からない新社会人は、上司の指示や仕事っぷりを見なければ、何も学べませんからね。
合わない上司は「見て覚えろ!」「とにかくやれ!」だの言って、教えることを放棄します。
…いや、本当にいるんですよね。口だけで、全然行動しないクソ上司。
新社会人が勝手に察して、なんでも出来て、すぐ動くようになると思っているんです。
社会人1年目でそんなクソ上司に当たると、成長するものも成長しません。
よく「自分から伸びない新人が悪い」と言う人もいますが、それは上司としての指導能力ゼロの人間の言い分です。
まともな上司なら、せっかく企業が手間をかけて採用した新人を、むざむざ辞めさせるようなことなんかしません。
- 新人を教えないで放置
- 雑用ばかりで、肝心な業務には一切関わらせない
- 「やってみろ!」「考えて動け!」と根性論ばっかり
はい。部下を潰す無能上司のお決まりですね。
こういうことを言う人は、そもそも上司としての適性ゼロなので、いちいち真に受ける必要はありません。
まだ入社したてで「何がわからないかもわからない」状態の新人が、自発的に動くなんて無理ですからね。
紛争に起こっている地域に日本の大人が巻き込まれて、生き残れないのと一緒です。
上司が社会人としての心構えであったり、仕事の基礎をみっちり教え込まないで、自発的に動けるスーパー人材なんて、学生上がりの新卒にいるわけないんですよ。
「上司を選べない」事実が社会人経験に差をつけることになる
「上司が合わない」と感じている人が辞めたいい最大の理由は、部下は上司を選べないから。
今後の将来を左右する社会人1年目で「上司を選べない」という事実は、新卒採用を運ゲーに変えている最大の原因ですね。
スポーツ選手が部活のコーチを選ぶのと一緒で、指導してもらう人は選ぶべきなんです。
まあ、日本では学校教育で「教えてもらう教師が選べない」という理不尽がまかり通ってますけど、ほんと異常ですよね。
そのせいで、優秀な上司や先輩に恵まれればメキメキ社会人としても成長していけますが、そうでなければクソ上司にガミガミ言われてストレス抱えて働くだけの社会人生活が待っています。
「最初の上司=将来の自分」だと意識しよう
社会人1年目の直属の上司は、その後の社会人人生において、大きく影響を与えます。
最初の上司=将来の自分
こう考えてもいいぐらいです。
それぐらいに、社会経験の浅いうちの上司というのは、人生に多大な影響を及ぼします。
運良く相性のいい上司に巡りあえれば、メキメキと成長していきますが、そうでなければ「あ~こんなクソ上司になりたくねえ~」と、嫌々仕事をするしかなくなるんですね。
新卒採用で配属された先の上司で、この先40年近くの社会人生活が決まっちゃうんですよ?
こんなにバカげたことはありません。
合わない上司に新卒一年目を潰された私の体験談
私が「上司が合わないなら辞めたほうがいい」としつこく主張するのは、私自身、合わない上司に新卒1年目を潰された経験があるからです。
私が配属された部の部長が、ほんとしょーもない人間でした。
辞めた今だからこそわかりますが、そいつは「人間のクズ」で、自分の仕事をすべて部下に押し付けて、その上、口だけは立派なクソ野郎でしたね。
まだ、一つの会社・一つの部署しか勤めたことのない方は想像しにくいかもしれませんが、社会人にもクズ野郎・クソ野郎というのはたくさんいるんです。
そんな上司に運悪く当たってしまうと、貴重な社会人一年目が完全に潰されてしまいかねません。
そしてタチの悪いことに、何も知らない新社会人は「これが普通なんだ」と思い込んでしまうわけです。
もし、ちょっとでも「この上司おかしい」「上司と合わない」と感じたら、その直感は間違っていないです。
社会人には、他人の人生を潰しておいても、知らん顔でいるようなモラハラ野郎も、たくさんいるんです。
「ハラスメント行為なんて耐えろ!」と言う人もいますが、それはたまたまいい職場に就いた人の言い分です。
仕事の基礎も、社会人の心構えも出来ていないうちに、ハラスメント上司の圧力に耐えるのは苦痛でしかありません。
そんな苦行を背負うぐらいなら、もっと純粋に仕事面だけで辛い職場で経験を積むべきですね。
それぐらい、最初の上司選びは大事ですよ。
貴重な社会人1年間が無駄に…
そんなわけで、私もハラスメント行為が当たり前のクソ上司に社会人一年目を潰されました。
「ちょっとは自分で考えて動けよ」
「ほんと、最近の20代は使えねえな」
「お前は、今まで見てきた新人でも最悪の出来だ」
私が実際に言われてきた、パワハラまがいのセリフですね。
しかも、わざと職場の同僚や先輩が聞こえるところで言うという、最悪っぷりです。
最初は「オレのためを思って、キツイことを言ってくれているんだ」と信じていましたが、それもどんどん冷めていきました。
仕事を少しずつこなせるようになってきても「そんなものは出来て当たり前だ」「覚えるのが遅い」など、とにかく私を否定しなければ気が済まないタイプでしたね。
私は半年も経つとすっかりやる気をなくし、嫌々仕事をするようになりました。
その後、転職エージェントを利用して、本気で転職を考え出すようになり、プロにカウンセリングしてもらったところ、
「その上司は、ちょっとおかしいですね」
…と言われたことがきっかけで、転職を決意することにしました。
転職した今だからこそ断言できますが、合わない上司のもとで働いた1年間は、完全に無駄だったと断言できます。
それぐらい、社会人最初のうちに、クソ上司に人生潰されるリスクは高いんです。
社会人数年間のうちは上司選びが大事です
その後、転職した私ですが、上司選びは非常に大切だと実感しました。
前の職場と違い、社内の風通しもよく、上司に相談もしやすい職場で、私は自発的に仕事を覚えることができましたね。
失敗してもしっかりフォローしてくれる上司であったため、安心して業務に取り組めました。
「上司や人間関係が変わるだけで、こんなに仕事は快適になるのか」
「この職場だと、多少の残業も気にならないな」
職場や上司が変わると、仕事に対する心理や気持ちも変わってきますね。
「上司が合わないせいで仕事が覚えられない」と感じているのであれば、ほんとすぐにでも辞めて転職した方がいいです。
それぐらい、職場の上司や人間関係というのは、超重要です。
合わない上司のもとで働いても、全然成長できない
「上司の合う・合わない」というのは、すごく重要です。
- 報告・連絡・相談がしやすい上司
- 適切に指導してくれる上司
- 新しいことに積極的に挑戦させてくれる上司
- 失敗をしっかりフォローしてくれる上司
- 会話力・理解力が高く、物分りのいい上司
こういった要素が上司にあると、本当に社会人としての成長スピードが変わってくると感じましたね。
…まあ、汚い言い方をすると「頭の悪い、理解力のない上司」「人の話を聞かないで自分都合ばかり言ってくる上司」に当たると、ほんと学ぶべきこともないです。
逆に頭のいい上司ですと、仕事のモチベーションも変わってきますし、得られるものも多いですね。
冒頭にも書きましたが、社会人の中には「頭の悪いバカ」というのも多数紛れ込んでいて、そいつが上司になると、マジで最悪です。
部下の力と権限では上司はどうしようもできない
「上司が合わない」と感じたら辞めるべき理由は、そもそも部下の権限では上司をどうこうするのは無理だからです。
これが「出来の悪い部下」なら、まだ自分の裁量でどうにかなるんですけどね。
上司は、いくら社会人経験を積んだところで、どうこうできるわけがありません。
上司がクソ野郎なら、嫌でも言うことを聞かないといけないんです。
社会人数年以上経っても、合わない上司と折り合いをつけるのは困難です。
それを、社会人1年目の何も知らない・何も出来ない新人が「嫌な上司とでも上手くやれ!」というのは、ハッキリ言って無理にも程があります。
自分の裁量で仕事がこなせるようになれば、対人関係についても上手く調整できる処世術が身についてきますが、余裕のない新社会人にそれを求めるのは酷すぎますからね。
上司は部下の力ではどうしようもない以上、合わないと感じたら辞めるしか選択肢はないんです。
上司が合わないと感じたら辞めることを考えよう
というわけで「上司が合わない!」と感じている方は、前向きに辞めることを考えた方がいいですよ。
とくに社会人最初の数年は、マジで上司や職場環境で仕事の習得度が変わりますからね。
「部下の面倒も見ない」
「部下に文句を言ってばっかり」
こういうクソ上司に運悪く当たると、ハッキリ言って貴重な新社会人期間が無駄になります。
逆に、いい上司に当たればメキメキ成長して、仕事の意欲も上がりますよ。
社会人として一人前になるまでは、しっかりと一緒に仕事する上司は選びましょう。
マジで、一緒に仕事する相手選びは重要ですからね。
好きでもない異性と同棲できないように、合わない上司と仕事し続けるのは無理なんです。
転職エージェントで合わない上司と仕事するリスクの下がる会社を見つけよう
「上司が合わない」という理由で転職をするんなら、転職エージェントを使うのをオススメしますね。
私も転職エージェントを利用しましたが、プロにサポートしてもらえたので、楽に次が見つかりました。
今は新卒・第二新卒は売り手市場で有効求人倍率も高いので、辞めてもすぐに見つかります。
それぐらい、若いうちはいくらでもやり直しがきくんです。
それに加え、少子高齢化で若手不足の業界も多いので、新卒一年目で辞めてもチャンスはいくらでもありますよ。
つまり、仕事も上司も、若手は選び放題なんです。
転職エージェントではそういった転職市場のリアルな事情を教えてくれます。
また「社風」「職場の人間関係」も教えてくれるので、合わない上司のもとで働くリスクも格段に下がります。
もし、私と同じで「上司が合わない!」と悩んでいる方は、一度転職エージェントを利用してみて、もっと自分の成長できる職場と上司を選びましょう。