「会社で権力を持つ上司や社長に嫌われてしまった…」
「上司や先輩に呆れられてしまって職場で不遇な扱いを受けている…
このようにお悩みではありませんか?
職場の人間関係においては、何かのきっかけで意図せず嫌われてしまうことも少なくありません。
単に嫌われてるだけであれば、知らぬ顔して毅然と業務を行っておけば良いのですが、問題は社内の権力者である上司や経営陣(役員や社長など)に嫌われてしまった場合です。
社内の権力者に嫌われたことがきっかけで「与えられる仕事の機会が不公平になる」「社内評価が不当に下げられる」ことが予想され、その結果、将来的なキャリアにおいても昇進や昇給の機会が減る可能性があります。
人間である以上、他人への評価において感情を切り離すのは難しいものです。
恋愛で例えるのであれば、一度付き合ってケンカ別れした恋人と寄りを取り戻すことが難しいのと同じで、一度嫌われたら最後、地に落ちた信頼や評価が取り戻せない可能性もあります。
そこで当記事では、職場で嫌われたり呆れられた場合に起こりえるリスクやその対処法や向き合い方、また、とくに嫌われた場合に危険な敵に回していけない人物の特徴など、会社内で嫌われた時に知っておきたいことをまとめて解説していきます。
嫌われている相手の権力・影響力を測っておこう
職場で嫌われている場合、冷静に見極めたいのが「嫌われている相手との関係」や「嫌われている相手の社内での権力や影響力」です。
仕事とは理不尽なもので、権力者に嫌われたら最後、その職場に居場所がなくなる…なんてこともよくあります。
極端な話、入社したばかりの新人に嫌われようが「知ったこっちゃない」という感じですが、上司や社長ともなれば、話は別。
下手をすれば、以下のような嫌がらせ・工作を受ける可能性もあります。
- 減給・ボーナスカット
- 閑職への左遷
- 職場いじめ・ハラスメント
- 仕事での不当評価
どの組織にも「敵に回してはいけない人」がいるものです。
まずは自分を嫌っている相手が、社内でどれぐらいの影響力があるか確かめておきましょう。
周りの同僚みんなから嫌われている場合
まずは、周りのから嫌われている場合の対策。
この場合、確かめておきたいことは、
- 上司の社内評価はどうなっているか?
- 社内の人間関係を取り持てる仲介役はいるか?
- 社内の派閥はどうなっているか?
…といった要素です。
極端な話、周りの同僚から嫌われいても、上司に評価されているのであれば続けておく方がいいでしょう。
仕事なんて敵を作ってナンボですし、立場が上がれば上がるほど周りから理解されなくなるものです。
周りからの嫌がらせやいじめ、妨害工作は予想されますが「そんなこと知ったことではない」という強いメンタルがあれば、社内でもそのうち重要な仕事を任せられることでしょう。
この場合、単に周りからの”嫉妬”で「仕事の出来る人」「出世欲バリバリの人」という感じだと思います。
強いものに媚びて、長いものには巻かれることこそ、かしこい大人の処世なのです。
仕事が出来すぎて嫌われるケース
意外に思われるかもしれませんが「仕事が出来すぎて嫌われるケース」というのも、世の中には存在します。
仕事では周りと足並みを合わせる「協調性」「チームワーク」が大事です。
これはエリート階級の方も割と若い頃に犯しがちな過ちですので、以下の記事を参考にしてみるといいでしょう。
上司に嫌われたら終わり
職場で嫌われているケースで「上司に嫌われている」というものもあります。
仕事では「上司はクソ」と相場が決まってますが、上司と敵対関係になることはよくあることです。
上司に嫌われたらまずいパターンは、以下の通り。
- 嫌われている上司以外、相談する上の人間がいない
- 嫌われている上司が他の職場の同僚からは好かれている
- 部署替え・転属のない会社で、上司が入れ替わることに期待できない
上司に嫌われたとして、他の部署の上司、あるいは上層部とコネさえ作っておけば、最悪その上司を無視することも可能ですが、そうでなければ上の立場の人間に味方がいない状態になります。
それに加えて、上司が他の同僚から求心力を得ている場合、自分以外の同僚をえこひいきすることもあります。
さらに、部署替え・転属のない会社ですと、上司が辞めるまで嫌われ続けるわけですので、定年退職まで嫌われ続ける可能性だってあるわけです。
仮にその上司と表面上「関係を修復した」としても、一度嫌われた以上は「あの時のこと覚えているか?」とネチネチ揚げ足を取られる可能性もありますし、自分自身も「一度嫌われたから…」という感情を持ち続けることになるため、心の底から信用することはないでしょう。
社長に嫌われたら終わり
残念ながら、社長に嫌われたら終わりだと考えておいた方がいいでしょう。
とくに、社長との距離感の近い零細企業・中小企業では注意です。
社長は会社の神様であり、絶対的な権力を持つ絶対的な”王”だからです。
退職処分については、法律というセーフティが働きますが、それすら閉鎖的な会社ではもみ消すこともそう難しくはありません。
仮に社長が好き・嫌いをしっかり切り分けて、仕事での社内評価を公正に下すことが出来る人格者であるのなら、嫌われたところで問題はないでしょう。
ですが、人間である限り、感情的な判断は絶対に切り離せません。
ですので、社長に嫌われたとしても、まずは冷静に、
- 嫌いという感情を切り分けて、仕事で平等な扱いをしているか?
- 嫌われて以降、明らかに不遇な扱いをされていないか?
- 社長との間を取り持って、仲介してくれる人が社内にいるか?
といった要素は、見極めたいものです。
だだ、人間は一度悪印象を持った人に対しては過小評価をしてしまうものですので、期待しないほうがいいでしょう。
また、零細企業・中小企業は一族経営で役員が身内で固まっていることも多いため、社長以外の役員にまで嫌われることもあり、そこから伝染して職場全体で嫌われることもありえます。
そうなると、どうなるかは簡単に想像がつくもので「社長が嫌っているから、自分たちも嫌っておこう」と、普通の人間は考えるものです。
学校でのいじめも「別に嫌いなわけではないけど、みんなが嫌っているから自分も嫌っておこう」という心理が働きますが、あれと同じです。
嫌われているなら辞めてしまった方がいい
仕事の人間関係では立ち回り方を見誤り、怒らせてはいけない人の地雷を踏んで嫌われると、居心地が悪いだけならともかく、仕事の評価やパフォーマンスにまで悪影響をもたらします。
それも、中小企業以下の小さめな企業であれば、狭い人間関係になりがちなので、ムラ社会になりやすいものです。
そうなった場合、転職して人間関係をリセットし、心機一転してやり直すことを前向きに考えたほうが、気持ちよく働ける可能性は大きいでしょう。
どの会社や業界にも「逆鱗に触れてはいけない人」がいます。
理不尽に左遷に追い込まるだけならともかく、退職は当然のことながら、ひどい場合には自殺に追い込まれるような卑劣なケースもあります。
そうなる前に、転職活動を始めておき、最悪の場合に備えて辞める準備をしておきましょう。
しかし、職場で一度有力者に嫌われてしまった方は「本当に嫌われているという理由で転職しても大丈夫なの?」と不安かもしれません。
ですが、安心してください。
職場で嫌われているのは、決して自分が悪いわけではありません。
職場の人間関係は、ただの相性の問題やその時々の縁や運でしかありません。
むしろ、上司や社長の気分一つでこれから先のキャリアで不当評価されて昇進や昇給の機会を失ったり、気まずい思いをしながら働き続けて、毎日苦しいをするよりは、転職活動を通して現実的に転職可能な求人や採用条件を知っておくだけ、選択肢は広くなりますし心もグッと楽になります。
もちろん、転職を成功させるのは簡単ではなく、職務経歴書の作成から書類応募、面接対策などの手間はかかります。しかし、職場で嫌われて気まずいことの気分転換として転職活動しておくだけでも、今の置かれた自分の状況や本当に辞めるべきかどうかの判断もフラットにできるようになります。