ブラック企業がはびこる現代、多くの人がホワイト企業に就きたいと願っているはずです。
当サイトでも様々な情報をもとに、ホワイト企業を見つけ出すための判断材料を皆様にお伝えしております。
当記事では、さらにピントを絞って「隠れホワイト企業」「優良中小企業」を見分けるコツをお伝えして参ります。
隠れホワイト企業・隠れ優良企業とは?
そもそも、隠れホワイト企業・隠れ優良企業とは、どのようなものを指すのでしょうか?
誰もが知る大企業であれば、ホワイト企業であっても隠れホワイト企業とは言えませんよね。
厳密な言葉の定義はありませんが、以下のような会社が、筆者の思う「隠れホワイト企業」です。
- 名前の知られていない中小企業やマイナー企業
- ブラック企業の多い業種・職種の中でホワイトな経営が続いている企業
- 人員数・仕事量の適性値が保たれているため人手不足での募集は滅多にない
読者に冷静に考えて欲しいのですが、誰もが知るホワイト企業や、ネットで口コミの良い企業は、就職活動段階での応募が殺到するため、すぐに募集枠が埋まってしまいます。
また隠れホワイト企業は、そもそも人手が足りていて滅多に求人を出すことがないので、なかなか求人を見る機会もありません。
さらに言えば、従業員の満足度も高いので、愚痴や不満などの多いネット上の口コミがあまり表に出ず、社名自体が知られにくいという事情もあります。
隠れホワイト企業は優良中小企業の中にこそある
隠れホワイト企業は、優良中小企業の中から見つけ出すことになります。
大企業の場合、会社の安定性や資金力はあるため、待遇面や給料面の安定性はホワイトになりやすい傾向があります。
ただ、大企業(≒東証一部上場企業)の中でも、以下のようなブラックになりやすい要因もあります。
- 東証一部上場目的のために無理な経営で利益を上げていることがある
- 事業進出規模がハイペースなため無茶ぶりが多い
- 古風な企業の場合、業務改善が会社全体に行き渡る速度が遅く、ブラックな状態が慢性化している
「大企業=安定している」というのは、あくまで企業の知名度や資本力・事業規模の話であって、現場で働く末端の社員すべての安定性が保証されているわけではない点に注意です。
職場環境だけで言えば、大企業であってもブラックな職場は珍しくもなく、そもそもが「大企業だからホワイト」だという認識が誤りなのです。
にも関わらず、なぜか多くの人は「大企業=安定」だと勘違いしがちで、就職活動などでも大企業人気は依然として高いままです。
そのため、大企業の場合はホワイト・ブラック以前に採用枠が埋まりやすく、その中でもホワイト企業と評判ともなれば、新卒採用枠で学歴重視で埋まっていきます。
逆に知名度のない中小企業ほど、ホワイト企業であることに気づかれずに、新卒生から見向きもされないことが多いのです。
このような事情から考えた場合、目立たない上に安定のイメージから離れている中小企業の方が、隠れホワイト企業を見つけやすいと言えるでしょう。
業種・職種に偏見を持たずに隠れホワイト企業を探し出せ!
ホワイトかブラックかを判断する際に、業種・職種に対して偏見を持っている人はかなり多く感じます。
たとえば、以下のようなイメージを持っていませんか?
- 営業は新規飛び込みばかりでコミュニケーション能力がないと出来ない
- 事務職はコミュニケーション能力がなくても出来る仕事
- 飲食業界や不動産業界はブラックばかり
- 建設業は怪我や事故のリスクが多い
これらのイメージは、割合で言えば業種・職種の傾向として当てはまるかもしれませんが、そうでない企業もたくさんあります。
そして、隠れホワイト企業であればあるほど、上記のような偏見を払拭するための取り組みを精力的に行っており、職場環境の改善に取り組んでいます。
ですので、職種・業種全体でブラックかホワイトかを決めつけずに、企業単位で判断することも、隠れホワイト企業を見つけ出す際には大事な考え方になってきます。
優良中小企業の情報はあまりネットに出回っていない
隠れホワイト企業の情報は、あまりネットに出回っていない傾向にあります。
それには、以下のような事情があるからです。
- 非公開求人として表には出ていない
- 人材会社経由でしか採用を受け付けていない
- そもそも求人情報が出ておらず、人脈・コネ経由の場合も多い
もともと、人材会社自体が採用や面接のフィルターとしての役割を担っているので、優良企業ほど人を選ぶために人材会社経由で募集をかけます。
逆に、無料求人誌や登録なしで利用できる求人検索サイト、あるいは誰でも応募できるハローワークでは、優良企業は埋もれがちです。
また、最近では企業の口コミサイトとして「キャリコネ」「OpenWork(旧:Vorkers)」などもありますが、退職者が書き込む以上はネガティブな評判になりがちなので、ホワイト企業であってもブラックなイメージを抱きがちです。
仮に、口コミサイトで評判のホワイト企業があったとしても、そもそもが他に見ている人がいる以上は募集が殺到して倍率が高くなる以上は、隠れホワイト企業とは言えません。
ですので、隠れホワイト企業を見つけ出したいのであれば「非公開求人」「人材会社経由」の二点を意識してみて、地道に有料求人情報を引き出すための営業努力を行うことが大事になってきます。
「人材育成」「後継者育成」という意図での採用が狙い目
隠れホワイト企業を見つけ出すためには「人材育成」「後継者育成」という意図で募集・採用を行っている企業が狙い目です。
これは以下のような企業や求人が、当てはまります。
- 即戦力ではなく将来のある若者を求めている
- 学歴・実績よりも人柄や考え方重視の企業
- 会社の従業員の年齢層が高めである
- 経営階級と新入社員の距離が近めの企業
一方で、ブラックな企業は慢性的に人で足りてなかったり、離職率が高くて常に求人が出ていることが多いので、人材育成目当てでの求人募集は極端に少ない傾向があります。
また、求人情報だけですべてを判断せず、面接時の人事側の意図を聞き出しておき、人材育成に力を入れる余裕のある企業かどうかを見抜くことも、隠れホワイト企業に入社するために必要なことです。
隠れホワイト企業を見つけ出すには中小規模の人材会社がオススメ
以上のように、隠れホワイト企業を見つけ出すためには様々な判断ポイントがありますが、より効率よくかつ確実に見つけたいなら、中規模クラスの人材会社のサービスを活用することをオススメします。
大手のは、登録者数を集めるための広告に費用をかけているため、まったり働けるホワイト企業より、人手が足りていない企業が多くなりやすい傾向にあります。
ですので、隠れホワイト企業を見つけ出したいのであれば、大手や有名どころの人材会社は避け、広告費にそこまで費用をかけていない中規模の人材会社を使いましょう。
いい就職ドットコム【20代向け】
20代の方で、隠れホワイト企業を見つけ出したいのであれば、まずは「いい就職ドットコム」の利用をオススメします。
いい就職ドットコムは、以下のようなブラック企業対策を行っています。
また、いい就職ドットコム自体が既卒・第二新卒経験のある社員が多いため、利用者に対する理解も高いと言えます。
LHH転職エージェント
隠れホワイト企業を見つけ出したいのであれば、世界No.1の人材会社アデコの手がける「LHH転職エージェント」もオススメです。
LHH転職エージェントは、国内の大手人材会社が紹介しないニッチに求人を取り扱っており、外資系企業の紹介も多め。
また、両面コンサルタント制で運営されておりますので、担当者の提案力・交渉力にも期待できます。
キャリアアップ思考が強めの方は、挑戦し甲斐のある優良企業と出会いやすいエージェントですので、気になる方は登録だけでも済ませてみてください。
メイテックネクスト
製造系・エンジニアリング・理系職であれば「メイテックネクスト」も、隠れホワイト企業を見つけ出すなら使っておきたいです。
メイテックネクストの親会社であるメイテックは、製造業界の人材派遣業として40年の実績を持つので、業界内に根強いコネがあり、紹介力に期待できます。
また、製造系やエンジニア向けエージェントですので、担当者の専門性もバツグン。
利用者の満足度も高く、様々な賞を得ている実績もあるので、隠れホワイト企業を見つけ出したい製造系・エンジニアの方は必ずチェックしておきましょう。
ミイダス
隠れホワイト企業を見つけ出すなら「ミイダス」という転職サイトもオススメ。
ミイダスの場合、登録企業はマイナーな中小企業が多めですが、自分で直接企業とやりとりできたり、企業の情報が充実しているため、自分から営業をしかけたり情報収集ができる人向けです。
逆に言えば、自分で企業情報を判断できない場合、ブラック寄りな中小企業に引っかかることも考えられるので、注意が必要です。
一度登録しておけば、スカウト求人が定期的に届くので、他の転職エージェントと併用しておいてサブの転職ツールとして使っておくとよいでしょう。
まとめ:隠れホワイト企業はしっかり探せば必ず見つかる!
以上のように、隠れホワイト企業を見つけ出すためには、いくつかのコツがあります。
最後に、今回紹介したポイントを今一度まとめておきます。
- 隠れホワイト企業は中小企業から探し出すことになる
- 業種や職種に偏見を持たないこと
- 優良企業の求人はネットにあまり出回っていない
- 人材・後継者育成の意図で募集している会社がねらい目
- 中規模クラスの人材会社を利用しておく
ネットの口コミや評判だけではなく、上記のような「自分で隠れホワイト企業を見抜く判断基準」を設定し、地道に情報収集や人材サービスとの面談を重ね、ぜひとも隠れホワイト企業を見つけ出してみてください。