どうも。警察官を辞めた名も無きライターです。
私の警察辞めた話→警察官辞めたいあなたへ。警察やめてよかったと感じる人の体験談からわかる、警察から転職した方がいい理由とは?
警察官と言うと「街の安全、国の平和を守る立派な仕事」という志がないと勤まらない、誇り高き仕事だと思われていますよね。
ですが、まったく逆です。
「街の安全や国の平和なんてどうでもいい」
…と考えていて、自分の出世や権力にしか興味のないような人間でないと、続けられないお仕事なんです。
在職中、私は警察という組織の抱える矛盾に悩み続け、その上で過酷な労働、ストレスの多い人間関係に悩みました。
やがて、精神状態を病んでしまい、うつ病になり、退職することになりました…。
そんな私の経験から「警察官に向いていない人」の特徴をご紹介していきます。
警察官に向いていない人の特徴
暴力や争いごとが好きでない
警察官は、暴言や争いごとが好きでない人には向いていません。
警察官は、多くの人が暴力や争いごとが大好きな、ヤンキーやチンピラのような人間がたくさんいます。
平気で市民に暴言を浴びせることや、圧力をかけることに抵抗のない方でないと、警察は勤まりません。
”正義”とは名ばかりで、実際には恐喝まがいの行為も日常的に行われています。
また、警察の職場は暴力的な人が集まりやすいため、ハラスメント行為は日常茶飯事です。
上司や同僚のハラスメント行為に対抗できるような精神がないと、続きません。
正義感が強く、不正や曲がったことが許せない
皮肉ですが、正義感が強い人には警察官は向いていません。
- 組織内での不正や、特定団体との癒着は当たり前
- ハラスメント行為が横行している組織体質
- 市民を疑うことが仕事なので、時として罪のない市民を傷つける
- 「正義」「安全」とは名ばかりの点数稼ぎの交通取締りなどの業務
こういった行為を「正義」と恥ずかしげもなく言い張れるのであれば、警察は務まるでしょう。
しかし、私にはそんなものを「正義」だと思える精神はありませんでした。
自分の身の保身のために、目を瞑ってきた不正やハラスメント行為だって、数多くあります。
警察の掲げる「正義・街の安全のため」なんて、しょせんはその程度のものなのです。
道徳や良心がありすぎる
道徳や良心がありすぎる人は、警察には向いていません。
なぜなら、警察自体が道徳や良心と程遠い存在だからです。
市民は全員犯罪者予備軍として疑い、容疑者には徹底的に暴力を行使するためには、道徳や良心を捨てる修羅にならなければなりません。
真面目すぎる
真面目過ぎる人は、警察官には向いていません。
むしろ、普段は不真面目な方が、警察官の適性は高いです。
簡単に例えるなら、喫煙・飲酒当たり前だけど部活動はしっかりしていた、高校の運動部のようなものですね。
「スポーツマンシップにのっとり、正々堂々…」なんて口で言っておきながら、裏で汚いことをしていたスポーツマンであれば、警察は向いているでしょう。
深夜勤務や長時間勤務に耐えられない
単純に体力面の問題で、深夜勤務や長時間勤務に耐えられない人は警察官に向いていません。
警察官は、体力面だけでもキツイ仕事なのに、精神面でも追い詰められることが多いため、うつ病などの精神疾患のリスクも高いですからね。
正義の名のもとに殉職する覚悟がないと、勤まらない仕事と言えるでしょう。
私も張り込み取材や当直などで過酷な勤務を体験しましたが、二度と経験したくない思い出です。
出世欲や権力に興味がない
出世や権力に興味のない人は、警察官には向いていません。
というのも、表向きでも「出世や権力に興味がある」という態度で勤務しておかないと、先輩や同僚に都合のいいように扱われるからです。
私は純粋に「市民のため」という考えで仕事していたため、上司の工作や同僚の失敗のスケープゴートに扱われ、評価も下がるばかりでした。
また、点数稼ぎの交通取締りなどのモチベーションにも関わってきます。
警察の仕事は「犯罪抑止」「規制」とは名ばかりに、自分の出世や権力のために仕事を優先することも多いため、出世や権力に興味がない人にとっては、非常につらいものです。
警察官は「正義感のない人」じゃないと続かない
皮肉な話ですが、警察官は「”正義感”を鼻で笑っている」ぐらいの図太い人でないと、勤まらない仕事です。
私がいた職場も、まるでヤンキーあがりで常識もモラルも欠けたような人間ばかりが配属されていて、一般市民から見れば「こんな奴らに税金払っているのか?」とガッカリされても仕方ない状態でした。
「警察官向いていない…」とお悩みの方へ
もし、この記事を読んでいる警察官の方がいたら、ひとつだけ伝えておきたいことがあります。
「向いていない」と思ったら、無理をせずに辞めてください。
私が懇意にしていた先輩はうつ病になって退職し、警察学校で仲の良かった同級生もうつ病寸前で辞めてしまいました。
また、私が警察になりたての頃に指導してくれていた上司も、先日自殺してしまった…という風の噂まで聞きました。
警察はブラック企業以上に過酷で異常な職場が多いんです。
いじめからのうつ病退職、あるいは自殺など、警察にとって都合の悪い情報はすべて規制される組織体質だからです。
誰かに相談したって、助けてもらえません。
警察が他人に助けを求めることは、恥ずかしいことですからね。
もし「警察官つらい…」と感じているのであれば、迷わずに辞めることを考えてください。
しっかりと転職を行えば、次は必ず見つかります。
安心して辞めましょう。