既卒・ニートが転職活動の前に知っておきたい「企業側の本音」

編集長
元既卒ニートの
スコシテン編集長です

私が既卒ニート時代に欲しかった情報といえば「企業側がどう考えているか?」という、情報です。

基本的に私の場合「相手のニーズに合わせて自分を調整する」という性格なので、企業側のニーズが掴めなければ、何も行動が起こせないという超絶無能タイプなのです。

で、日本の会社の場合「つべこべ言わずに、言われたことをやっておけ」とか「数撃ちゃ当たる」とか「察して」いう感じですので、すこぶる私の考え方と相性が悪い。

たとえば、面談にしても「会社に対して、どう答えるのが最適解なのか?」と考えてしまうので、言っていることが錯乱状態になることもよくありました。

その時の反省も踏まえ、思いっ切り精神論に振った考え方が、以下の既卒・ニートに対しての面談に関する記事です。

関連:ニートが面接で心がけておくことはシンプルにひとつ。面接が怖いと思うなら読んでくれよな!

さて、前置きもほどほどに。

このサイトに訪れた既卒・ニートの方は、少なからず「どうすれば、自分は採用されるのか?」とお悩みのはずです。

基本的に、企業側は「不採用の理由」を教えてくれませんので、これは本当に悩みます。

ぶっちゃけて言えば「採用されるまで、応募し続けろ」「素直に誰かの助けを借りろ」としか言えないのですが、私がその結論に至るまでに考えたことはかなーり遠回りで実にめんどくさい経緯があります。

有り体に言えば、経営者側の思考を身につけたおかげで、色々と合点がいっただけです。

つまり「正社員になるために」ではなく「経営者になるために」という思考法をした方が、手っ取り早く既卒・ニートが企業から求められる要素を理解しやすいのです。

これは基本的に、会社側が「正社員に、経営者の代理の仕事を分担している」という組織構造をしているからですね。

で、逆説的に言えば「ちまたの就職・転職ノウハウは経営者目線でなく、一般社員が経験則でアレコレ書いているだけなので、本質的なことは書いていない」とも言えます。

要は、エラソーに転職ノウハウ書いてるリクルートもマイナビも「ライターがバカ」なのです(少なからず、私の参考にはならなかったという意味で)。

以上の私個人の事情も踏まえた上で「既卒・ニートが転職活動の前に知っておきたい、企業側の本音」と題して、私自身が若いうちに知っておきたかった情報をまとめておきます。

合わせて読みたい、既卒・ニート用のまとめ記事→【決定版】既卒・第二新卒・フリーター・ニートの転職情報まとめ

既卒・ニートが知っておきたい、企業側の本音

まず言っておきますが、転職活動にも面接にも正解はありません。

むしろ、私としては既卒・ニート層であれば「真面目さだけでは勝てない」と思っています。

なぜなら、本当に真面目なら既卒・ニートになってないからですね。

で、そこに気づかずに大企業志向の就活生みたいに、クッソ真面目に転職活動やって建前並べても「空白期間ある時点で説得力がない」わけですので、上手くいくはずもありません。

これはもはや「笑いどころ」であるのですが、なぜか誰もツッコまない。

…であれば、ある程度はずる賢さや不真面目さも武器にしながら(=自分のダメさを緩やかに受け入れながら)、転職活動していった方が、結果としては自分に合った仕事に就けるはずです。

人事や面接官は「偏見のカタマリ」である

まず、既卒・ニートに言っておきたいことは「人事や面接官は偏見のカタマリ」であるということ。

まあ、私も散々就活・転職活動で説教食らったりしてきましたよ。

「なぜ、働かないの?」
「空白期間何してたの?」
「やる気あるの?」

そう、まるで己の存在を責められるようにね。

ですが、これらの説教って「お前のことなんか理解する気がない」というコミュ障のセリフですので(本当に、今の世の中相手のことを理解しようとする姿勢のない人が多い)、今思えば大して気にすることはなかったです。

上記のような言葉に関して、私は「相手をつぶしたい時」にしか使わないので、言われたらソッコーで「あ、ケンカ売られてるな」と受け取るようにしてます(買わないけど)。

まあ、社会に出てみればわかりますが、初対面でケンカふっかけてくる人間って、割と結構います。それが社会人で、なおかつ仕事中であったとしても。

少なからず、転職活動にしろ仕事にしろ、すべての人間が優しく接してくると思ったら、大間違いです。

もう一度言いますが、すべての面接官や人事は偏見のカタマリです。

たとえば「東大卒なら全員頭良くて超優秀」とか「大企業勤めの経験があれば、さぞかし立派な人格者なんだろう」とか「ニートは全員怠けていて無能」とか、そういうステレオタイプな物の見方しか出来ない人は、圧倒的に多いです。

そして、そのレベルの認識で「人を見る」「人を選ぶ」という重大な仕事をしている面接官をも、たくさんいます。

要は「人を見る目がない」面接官は多いってことです。

ですので、大げさに言えば既卒・ニートがまず転職活動で戦わなければいけないのは「一般人の偏見」とでも言うべきなのです。

これは「レールから外れた人生」を歩んだ以上、避けては通れない道ですので、覚悟を決めましょう。

でなければ、一生世間体に怯えて罪悪感抱きながら生きていくしか、選択肢は残されていません。

面接は圧倒的に「企業優位」である

基本的にビジネスにおいては「自分の土俵で戦う」というのは定石ですので、相手の企業側に招かれて面談するのは、かなり不利な立場となります。

そりゃあ、働き慣れた自分のオフィスでリラックスしながら質問投げておくだけの面接官と、慣れない場所で威圧される応募者側では、圧倒的に後者が不利です。

ですので、シンプルに「相手の土俵にいながら、自分側に少しでも有利にするための戦略」が重要になってきます。

で、この前提で行くのであれば、マイナビあたりに書いてる「良い子ちゃんの就活・転職マナー」とか、まず役に立ちません(わざとかと思うレベルでクソなこと書いてるので)。

まあ、要は「自分のホームでエラソーに品定めしてくる面接官どもを、ギャフンと言わせて採用をつかみ取る」というのが、面接の本質なのです。

面接官に「自分が上」だと思わせるな!

私自身の反省でもあるのですが、面接で「終始受け身」ですと、基本的に立場が下のままやられっ放しので、まず受かりません(とくに経歴もスキルも大してない既卒・ニートは)。

ですので、隙を突いて「お前、自分が上だと思うなよ?」と手を打っておき、相手との距離感を縮める戦力を用いましょう。

たとえば、名乗らないで勝手に話進めていく面接官がいたら、これはチャンス。

単純に「は?お前誰だよ?勝手に話進めるんな」という感じですよね。

ソッコーで面接官に対して質問投げかけて「あなたは誰で、会社でどのような立場にあり、私が入社したらどんな関係になるのですか?」ということを、しっかり把握しておいた方がいいです。

ここを曖昧にしたままですと「あなたには興味がない」「あなたの会社には興味がない」と言っているようなものですから。

で、なぜこうした方がいいかというと、転職活動の面接って「仕事だから嫌々やってるだけ」みたいな、モチベーション低い面接官ばかりだからです。

仮に相手がそーいうやる気のない面接官であれば、逆にチャンス。

相手に「失礼なことをしてしまったな…」と思わせることで、面接の立場上の関係を「面接官(上)VS採用してもらう側(下)」という構図から「人間対人間」と対等に近づけさせることができるからです。

あるいは、転職エージェント経由で事前に面接官の情報を入手できていたら、先手を打って「〇〇社の〇〇さんから、話はお聞きしております。人事の〇〇さんで、間違いなかったですよね?いやあ、鬼面接官と聞いて緊張しております^^」と、これまた先手を打つことができます。

…以上のような感じで、暗に「てめぇ、ニート相手だからってナメて適当な面接してんじゃねぇぞ。こっちも品定めしてるんだからな」と笑顔で威圧する方法を使っておけば、印象がグーンと上がるのは間違いありません。

企業が欲しいのは従順な下僕ではなく「どんな苦境にも立ち向かえる、挑戦心のある人材」ですから。

実際に仕事し始めた後のことを想像しておくこと

転職活動で劇的に採用確率を上げる手段は「自分がその会社に入ったら、どのような仕事をするのか?」を、面接でしっかりと相手にイメージさせることです。

これが上手く出来てなおかつ、企業側のニーズに合致していれば、高い確率で採用されます。

なぜなら、これが上手く出来ておらず、ミスマッチ採用になることは非常に多いからです。

現実として、企業側も「まあ、こいつなら大丈夫でしょう…」と妥協的に採用せざるを得ないのです。

で、だいたい就活に失敗したり、転職活動に上手く行っていない人は、この「応募先企業で働いている自分のイメージが漠然としている」から。

正社員・フリーランス関わらず「お互い、仕事に対しての認識がズレていて、後からアレコレ文句を言いまくる」という事態は、しょっちゅうあります(恋愛や結婚ですれ違うのと一緒)。

たとえば、私が一般人相手に「私はデザインが出来る」と言えば、多くの人は「自分で絵を描いたり、ロゴを作ったりするんだ!」とイメージするはずです。しかし、実際はちょっとプログラムコードいじったり、PCソフトで加工・編集するぐらいの力量しかありません。

ですので、仮に私が何かの都合で「私はデザイナーです」と名乗ることがあっても、絶対にデザインの仕事は引き受けません。なぜなら、安請け合いすればトラブルの元になりますし、そもそもほとんど「出来ない」のですから、その程度でデザインの仕事を引き受けるのは失礼に値します。

この「認識のズレ」を防ぐ手段はシンプルで「あらかじめ、こちらからアレコレ聞いておく」という方法です。

そして、出来れば「仕事の内容を先読みしておく」まで行ければ、かなり優秀だと言えます。

たとえば、営業職の募集であれば「新規開拓なのか?ルート営業か?」「法人営業か?個人営業か?」など、事前に仕事内容を聞いておくことで、仕事に対する意欲をアピールする手法を使えばいいのです。

これがしっかり採用ビジョンを持っている企業であれば「まずはルート営業で仕事を覚えてもらいながら、新規開拓にも取り組んでもらう」など、採用方針や入社後の実務内容を聞き出すことが可能となります。

んで、社交辞令で「イメージした通りです。ちょっと新規営業には自信がなかったので、ルート営業でまずは経験が積めそうな御社は私としても魅力的です」などと言っておけば、利害はほぼ一致しているので、採用しない理由(すぐ辞められたら困る)をつぶせます。

よく、転職活動ノウハウで「最後に質問しないのはNG」と言いますが、つまりはこういうことですね。

バカ正直に相手に質問するのではなく、あらかじめ相手の答えを予想できる質問をして自分の認識に相違がないことを確かめておくことこそが、重要です。

第一印象は会って5秒で決まるから、印象操作をすればいい

面談ではよく「9割は第一印象で決まる」とか言いますが、私はあえてそんなに大事ではない派です。

「第一印象が大事」と言われる企業は、せいぜい一部ブランドイメージ大事な大手企業や毎日色んな人に会う営業職ぐらいで、それ以外はさほど大事ではないと思ってます。

基本的に既卒・ニートを採用してくれる会社であれば、ぶっちゃけそこまで第一印象を大事にしない会社の方が多いはずですから。

だいたい、新人の仕事面の能力なんて「長く働いてみなければわからない」と人事は経験則的に学んでいるわけですから「第一印象だけで人を判断する」というのは、バカのする所業です(中学生の恋愛じゃねーんだぞ)。

ただし、企業目線で受け取っておくと「第一印象の悪さでチャンスを逃している人も多い」という意味合いもあるでしょうから「第一印象もそこそこ大事にしておくに越したことはないよ」ぐらいに受け取っておくべきでしょう。

ちなみに初対面の人間の印象は「出会って5秒ぐらいで決まる」と言われています(メラビアンの法則などと言われている)。

つまり、出会って5秒以内に第一印象を覆すほどの先手を打っておけばいいだけなので(あるいは事前の根回しをして印象操作)、やはり第一印象は大して大事ではありませんね。

コミュニケーション能力とは「しっかり対話する姿勢」のこと

転職活動ではコミュニケーション能力が必要と散々言われていますが、逆説的に言えば「しっかりコミュニケーション出来ていない人が多すぎる」という意味でもあります。

ぶっちゃけ、日本人なんて「パワハラ上司に言いたいことも言えない」「現実の鬱憤をネットで晴らしてばかり(直接相手に言わない)」などのコミュ障だらけですので、コミュニケーション能力のない既卒・ニートであって、大して気に病む必要はありません。

コミュニケーション能力なんか、仕事していれば嫌でも身につきますから(少なからず、この文章をしっかり読むほど真剣な人なら)。

コミュニケーション能力の真の意味とは「相手としっかりと対話する姿勢」のことであり、小手先の技術以上に、根本的な心構えの方がよっぽど大事です。

コミュニケーション能力で重要なのは、シンプルに以下の2つ。

  • 相手の話を最後までしっかり聞く
  • 自分の話が相手に伝わっているか確認しながら、話す

基本的なことですが、これが出来ていない人はかなり多いです。

小手先の技術だけでなく、上の2つだけをしっかりと意識して、しっかりと人と対話すれば、多少のコミュニケーション能力不足なんて些細な問題でしかありません。

給料と待遇についてはあらかじめ「そちらの事情はわかっている」と念押しして聞く

既卒・ニートが転職活動する場合に抑えておきたいのが「角の立たない、待遇や給料の実情の聞き方」ですね。

これはまあ、ブラック企業や非正規搾取の増えている今の日本の状況では、出来たほうがいいです。

…が、ド直球で「給料って長く働けばどれぐらいもらえますか?」とか「残業ってどれぐらいあるんですか?」と聞くと、自分勝手な印象を相手に与えかねません(面談の流れや雰囲気にもよる)。

たとえば、昇給ペースに関しては「会社の経理状況・経済状況・本人の成長度合い・上司や経営者の判断」などの複雑な事情が絡みますので、まず面接官側は「半年すれば上がるよ」とは明言できません(仮に、それぐらいで給料が上がることが通例だとしても)。

これも誘導尋問的な聞き方で「私としては、会社近辺に住むために生活費も考えて月○万ほどもらえればありがたいのですが、そのぐらいの給料がもらえるまではどれほどかかりそうでしょうか?」とでも聞いておけばOKです。

また、待遇面や拘束時間に関して言えば、最初から「一番最悪な条件」を前提に引き合いにして聞いておく方法が有効です。

たとえば「このご時世です。私としては週1日休みがとれれば恵まれている方と考えているのですが、実情としては休日はどのぐらいの割合で取れるのでしょうか?」「この業界では月100時間以上の残業も少ないと聞きます。御社側では長時間の残業についてどのような対策をとられているでしょうか?」など、微妙に論点ズラして聞けばいいだけです。

聞き方としても、極端な例を引き合いに出しておけば面接官側もゆるんで「ウチはそこまで酷くない」と内情をしっかりと話してくれる可能性も上がるので、試しておくだけトクです。

ここをバカ正直に「週休二日ちゃんととれますか?」「本当に残業は20時間未満で済みますか?」と聞けば、もちろん相手は「あ、こいつ休み取れないとゴネる奴だな」と勘ぐられます。

まあ、給料・待遇に関しては労働者側に大した権限がないので(面接官含めて)、聞くにしても「あくまで確認ですが…」というスタンスにしておく方が無難です。

真の意味で「経営者目線を持て」

これは完全に私の持論ですので参考にしなくてもいいですが、既卒・ニート層であれば「将来、その会社の経営者になる気概で転職活動しろ」とあえて言っておきます。

既卒・ニート層であれば、基本的には中小以下の小さな会社が主な受け入れ先になります。

…であれば、早い話が「将来の経営者候補」ぐらいの見込みがあった方が、採用確率は上がるに決まってます。

少なからず、面接官が経営者ないし役員クラスであれば、そこまで「将来を見据えた人材採用」をしているはずです。

であれば、相手の想定を上回るぐらいの受け答えは用意しておきましょう。

だいたい、有名大卒の就活生ですら安定性重視・ブランドイメージ重視のナメた態度で仕事選んでるんですから、経歴で劣るニート・既卒は志でも同年代の人間を上回らなければ、勝ち筋は見えてきません

んで、中小企業以下やベンチャー企業の経営層はそういう野心を持って大成した人が多いですし、数十人規模の会社であればニートだろうが現実的に経営者候補になる可能性もあるので、それぐらいの気概は持ちましょう。

どーせ、経験も経歴もないのですから、志だけでも他を上回るしか、既卒・ニートが勝つ手段はないのです。

既卒・ニートでも「企業・経営者目線」を意識して転職活動しよう!

長くなりましたが、以上が既卒・ニートが本当に知っておくべき、企業側の本音や実情であります。

ただひとつ言っておくと、別にこの記事に書いてあることが出来なくても問題ないです。

正社員でもここまで考えていない人は多いですし、慣れてないうちに無理して実行すると逆に不自然です。

ただし、知識や知恵、あるいは選択肢として知っておくか知っておかないでは、転職活動の自己アピールや面談の受け答えで企業側を仕留める一手を打てるか否かは、大幅に変わってくるはずです。

少なからず、私はリクルートやマイナビのような思考停止の極みみたいな就職・転職ノウハウを使うよりは、こういった「企業・経営者目線で考える」「人間心理を慮った面談方法」を心がけたほうが、結果的にいい転職につながると確信しております。