「この会社、縁故採用のクズがいてやってられない」と感じたことはありませんか?
もしそうなら今働いている会社に問題がある証拠です。
それはなぜか?
縁故採用は、実力ではなくコネや関係によって決まることが多く、他の努力している社員に不公平感を与えるからです。
「一生懸命働いているのに、縁故採用の人が優遇されている」
こういった状況に不満を抱くのは、当たり前のことです。
いえ、むしろ不満や疑問を抱かなければ、あなたの努力や能力が正当に評価されないまま、ストレスが溜まるだけです。
その結果、仕事に対する意欲を失い、公正な評価を求める気持ちが強まるばかりの状況が続くのは、なんとしてでも避けたいですよね?
でも、この記事を最後まで読めば大丈夫。
読み終わる頃には、縁故採用が横行する職場での立ち回り方や、自分の価値を見失わないための考え方が身につくことでしょう。
周りにクズだと感じさせる残念な縁故採用者の特徴とは?
多くの場合、特定の行動や態度が社内での評価を低くする要因となります。
縁故採用者として企業に入った場合、その評価が一層厳しくなることも。
では、具体的にどのような特徴が「クズ」としての評価を生んでしまうのでしょうか?
- 仕事の能力やスキルが低い:入社してからも努力せず、基本的な業務内容についていけていない様子。
- 態度やマナーが悪い:社内のルールや文化を尊重せず、自分勝手な行動を繰り返す。
- 成果を上げないのに特別扱いを求める:他の社員と同等の成果を上げられないのに、関係者からの特別扱いを期待してしまう。
- チームワークを乱す行動:グループの中での役割を果たさず、または他のメンバーの足を引っ張るような行動をとる。
- 自己中心的なコミュニケーション:他者の意見や考えを尊重せず、自分の考えだけを押し付けるようなコミュニケーションをする。
- 現場に口を出してくる
これらの特徴を持つ縁故採用者は、周囲の評価が低くなりがちです。
無能な縁故採用を行う会社が抱える問題は?なぜ残念なコネ採用を行うのか?
経営者や人事視点から、コネ入社・縁故採用で人材を入社させるメリットから考えていきましょう。
採用=信用が一番大事です
勘違いしやすいのですが、あくまで採用は「能力の高い人間を採る」ためではなく「企業に合わない・信用できない人間を落とす」という、減点方式で行っているものです。
ぶっちゃけ、飛び抜けた能力や才能のある人間よりも、社風に馴染んで企業好みに育てやすい人間のほうが重宝されるわけですね。むしろ、飛び抜けた才能や能力がある人は、現場をかき乱しかねないので、嫌われてしまうぐらいです。
会社の仕事はチームワークですので、組織に馴染める人間が重視されるわけです。
そうなると、企業内の人間に恩のある人材を採用してしまったほうが、間違いないわけです。
というのも、温情で入社させておけば、どんなに使えない人間でも裏切る確率は低いですし、入社させてくれた恩のある人に対する忠誠心が会社への忠誠心にもつながりますからね。
はい。企業で働く人材に必要なのは「会社への忠誠心」です。実は能力なんかはどーでもいいのです。そのため、使えない人間でもコネ入社で採用されるわけですね。
「人脈」が評価されることもあります
また、コネ入社では、どこぞの大企業の社長のボンクラ息子など、その人物のコネやバックを理由に採用されることもありますね。
戦国時代で言えば政略結婚や人質だと考えれば、合点がいくでしょう。
つまり、会社にいるだけで、他社への営業や交渉が有利になる人材となるわけですね。
まあ、それについては「人脈や生まれも実力の内」と思って割り切るしかないでしょう。
どんなに使えない人材でも、機嫌を損ねると不味いことになりかねない分、厄介な存在ですけどね。
社長愛人枠(役員扱い)
コネ入社・縁故採用で厄介なのが、社長が趣味で愛人枠や親戚などを役員として入社させるケースですね。
大抵の場合、お茶くみなど雑用でも、一般社員よりも給料が上になることが多く、現場の士気を下げかねないことになります。
一族経営会社は、とくに零細企業の多めの傾向ですね。
百歩譲って、温情で役員に無能をコネ入社させることは構いませんが、現場の士気を下げている時点で無能な采配と言えますので、さっさと辞めたほうがいいでしょう。
一族経営会社は和気あいあいアットホームで居心地が良くても、経営難になるとくだらない温情で無能な縁故採用者をリストラせずに、現場の人間からカットアウトしていきますからね。
家族や身内を無情に切れるほど冷徹な判断のできる経営者なんて、早々いません。
相手の能力や人柄がわかりやすい
しかしながら、コネ入社は必ず悪というわけでもありません。
仲介役が自社内にいた場合に、しっかり相手の能力や人柄を理解してコネ入社させた場合は、ミスマッチによる早期離職を防ぐこともでき、企業の弱みや悩みを改善できる心強い人材になり得ることもあります。
ただし、こういったコネ入社の強みを活かしきれる優秀なマネジメントのできる経営者や人事は、日本の企業にはあまりいないのも実情です。
そのため、温情などのくだらない感情で、無能な人材をコネ入社させてしまう事例が横行してしまうわけです。
そもそも、日本の企業は純粋に「仕事に必要な能力」よりも、コミュニケーション能力や家庭・人脈などの信頼性や権威など、人間的な価値の方が重視される傾向が強いですからね。
政治家の世襲制や一族経営会社の多さからしても、その事実がよくわかることでしょう。
使えない縁故採用者の末路は?放置し続けると職場はどうなる?
縁故採用者の能力や態度に問題がある場合、その影響は個人だけでなく組織全体におよび、長い目で見て悲惨な結果を招くことがあります。
放置してしまうと、以下のような結果が生まれる可能性があります。
▼職場が直面する問題
- 業務の遅延やミスの増加:
能力が不足している縁故採用者が不当に高い役職や権限を与えられた場合、余計なアドバイスで周囲の生産性を下げたり、業務指示の方向性を見誤るなどの弊害が出る - 社員の士気の低下を招く:
一部の人間が特別扱いされると感じると、職場全体の士気やモチベーションが低下する。 - 人材の流出要因となる:
縁故採用者への過剰な優遇や自分勝手な態度に不満を感じ、真面目に働いている社員が退職していく - 企業イメージの低下につながる:
縁故採用者が顧客対応など外向けの業務を行う場合、企業のブランドや評価が損なわれる可能性がある(例:大塚家具などの一族抗争など) - 研修や教育の増加:
使えない縁故採用者のために研修や教育が増えることで、コストや時間がかかる
縁故採用者が不当に評価されたり
経験や実績に伴わない権限を握ると
周りの社員の意欲低下が懸念されます
縁故採用やコネ入社の背景には経営者や人事などの人脈が絡んでいることが大半です。
その背後の関係性に一般社員が配慮して問題を指摘しにくいことに加え、採用を決めた経営者や人事側が情に流されて問題ある縁故採用者に厳しい処置が施されない場合、会社に対する社員の不満や不信感も募ることでしょう。
ビジネスの現場では
時に冷静かつ厳格な判断が
求められるからな…
また、周囲の社員にクズな態度を繰り返す縁故採用者の末路がどのようになるかと言うと、主に以下のような例が代表的です。
▼使えない縁故採用者の末路
- 自分が有能だと勘違いして会社や社員を私物化する:
縁故採用者は、自身のコネを背景に持っているため、しばしば自分の地位や能力を過大評価することがあります。その結果、会社の資源や社員を自分のための道具として利用することが増える可能性があります。 - 周りをイエスマンで固めて独裁的な経営を行う:
自分の意見や方針に反対する声を排除するため、同意する者だけを身近に置くことがあります。このような状態では、独裁的な経営が進行し、他の社員の意見やフィードバックが反映されにくくなります - 経営陣へ反旗を翻す:
縁故採用者は、自分の立場を盾に経営陣の意見や方針に異を唱えることがあります。特に彼らの意見や提案が却下された際に、反感を抱くことがあり、時には経営方針に公然と反抗することも。 - 閑職に飛ばされる:
経営陣や他の社員からの信頼を失った縁故採用者は、影響力の少ない部署や役職に移されることが考えられます。これは、その人物の権限を制限するための手段として行われることが多いです。 - 社内の功労者に嫌われて離職要因となる:
縁故採用者が不適切な行動や決定を繰り返すことで、他の優秀な社員や長く働いている功労者たちとの間にトラブルが発生することが考えられます。これが原因で、他の社員が会社を去ることを選択する可能性もあります。
いずれにしても、縁故採用者が社内で不相応な権力を行使したり、経営者側がひいきしている限りは、既存の社員にとっては影響力をもたらす無視できない存在となることは間違いありません。
使えない縁故採用者の対処法~辞めたい時の転職方法まで
縁故採用の中には、仕事の能力や態度が問題となるケースがあります。
しかし、このような状況に陥ったとき、一体どう対処すれば良いのでしょうか?
また、限界を感じて会社を辞めることを考えたとき、どのようにして次のステップに進むべきなのか、多くの人が悩む問題です。
この章では、使えない縁故採用者との上手な付き合い方から、転職活動のポイントまでを解説します。
- コミュニケーションの強化:
使えないと感じる縁故採用者との間には、まずきちんとしたコミュニケーションを図ることが重要。誤解や不明点を解消し、円滑な関係を築く手助けとなる。 - メンター制度の導入:
仕事の質を上げるため、経験豊富な社員をメンターとして指名し、指導を受ける体制を作る。これにより、スキルアップが期待できる。 - 期間を設けた成果評価:
縁故採用者の業績や態度を一定期間ごとに評価することで、問題点や改善点を明確にし、向上策を検討する。 - 外部研修の活用:
社外の研修やセミナーを活用して、新しい知識やスキルを身につける機会を提供。これにより、縁故採用者の成長を促す。 - 転職を検討する際の注意点:
会社を辞めることを決意した際は、まず自身のキャリアプランを明確にし、転職市場での自分の価値を理解する。そして、信頼できる転職エージェントを利用し、適切な職を見つけるためのサポートを受ける。
使えないコネ入社や縁故採用者のせいで、息苦しく不当な思いをしているのであれば、前向きに転職を考えるのも手でしょう。
転職エージェントでコネ入社の少ない、実力主義の職場を見つけよう
使えないコネ入社にうんざりしている方は、転職活動を通して今の会社から抜け出す準備をすることをオススメします。
昨今、多くの転職サービスでは利用者の適性をしっかり判断した上で、自分に合った職場を紹介してもらえます。そのため、利用者の多くが年収アップ・高待遇など、やり甲斐のある職場への転職を成功させています。
また、転職サービスでは応募先企業の社風や人間関係についても教えてくれるので、コネ入社・縁故採用の多い職場へ就くリスクも下げられます。
コネ入社で使えない人間を採用するような企業で頑張っても、使えない人間ばかり給料が上がって出世していくだけの未来しか待っていません。そんな職場に尽くし続けても虚しいばかりか、経営が傾いた時には恩を仇で返されるのがオチです。