高学歴ニートが語る、大企業新卒一括採用者の末路。高学歴大企業勤めドロップアウト組に未来はあるのか?

筆者の友人には、1人だけ東大に進学した者がいる。

彼の名前はA(仮名)。

Aは小学校時代から成績優秀でおだやかな性格だった。

決して成績の良さを自慢したりせず、クラスのみんなに勉強を教える優しい奴だった。

私も中学時代は成績が良かったもので、Aにテストの点数で勝負を挑んだものだが、彼はいつもおだやかな顔で私に勝ち続けた。

そんなAは県内でもっとも偏差値の高い進学校に通った。

一方、私は近くの工業高校に進学した。

それからAとは疎遠になった。

そんなAが「東大に進学した」という話を共通の友人から聞いたとき、私は「すげえな、A!東大から出たら優秀な人材になって日本を支えるんだろうなあ」と、少し誇らしい気持ちになった。

そんなAと再開したのは、今年の中学時代の友人の結婚式であった。

「よ!久しぶりだな!東大入ったって聞いたけど、その後どこに就職したの?」

私はそう聞くと、Aは険しい顔をした。

どうにも、答えたくないようだった。

私は察すると、それ以上聞こうとはしなかった。

結婚式の二次会後、私は酔った勢いで再度Aに尋ねた。

「そういやオレ一時期ニートしてたんだけどさ、お前も実はニートしてたんじゃないの?w」

私は軽いノリで尋ねた。

するとAも酔っているせいか、正直に告白した。

「うん。実は新卒後1年足らずで会社やめて、しばらく鬱気味でニートしてたんだ」


後日、私はAに連絡を取り、飯をおごる代わりに取材することなった。

今回は、東大卒の高学歴でも挫折してしまうほど、苛烈な大企業の実情と、その後の彼の生き様をお届けしたい。

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就活に苦悩した大学時代

―――なぜ、東大に進学しようとしたのですか?

A:僕は単純に勉強が好きだったんだ。だから、学問や知識を探求するべく、東大に進学したんだ。とくに僕は文系の学問が好きで、歴史や国語の研究がしたかった。

―――研究者としての道は考えなかったんですか?

A:考えたよ。でも、研究者って一部の天才だったり、学会に根回しできる人じゃないと、なかなか道はないんだよ。僕は覚えたり、問題を解くのは得意けど、自分の考えをまとめる論文なんかは苦手で苦労したし…。だから、研究者の道は無理だと思った。

―――それで就職を選んだんですね。就職先はどうやって選んだんですか?

A:高学歴でも新卒は就職先なんて選べないよ。「とにかく内定貰うまでエントリーし続けろ!」って感じだし。就活が始まると、じっくり選ぶ暇なんてなかったよ。とにかく、気になる会社があったらエントリーシートと履歴書送って…って感じで。でも、僕の場合、とにかく自己アピールや志望動機を考えるのが時間かかって。

―――自分の考えをまとめるのが苦手って言ってましたからね。悩んだことでしょう・

A:そうそう。一社一社毎にしっかり考えてたら、時間が足りないよ。一晩中考えたことも合った。しかも、それと並行して授業もしっかりと受けないと行けないし。本当に大学最後の一年は地獄だった。周りの内定者が増えていくと温度差もあったし。

―――ああ。うちの高校でも進学組と就職組温度差がありましたからね。

A:うん。それですごいストレスのかかる学校生活を送ってた。それで、ようやく内定をもらえた。東証一部に上場している大企業だったから、僕もすっかり安心して「ああ、これでやっと勉強に集中できる」って思ってた。

大企業の過酷過ぎる現実

―――大企業に就職した後の来歴を詳しくお聞かせください。

A:僕が勤めたのは大手メーカーだったんだけど、最初は静岡の現場に飛ばされた。都内を希望していたのに…

―――よく聞く話ですね。

A:みたいだね。履歴書に書いた希望なんて多分誰も読んでないんじゃないかな…ってレベルで、大学の友人からもよく聞く話だね。

―――現場ではどのような仕事をされたのですか?

A:組立業務だったね。それも高卒ですでにバリバリ働いている人のいる現場。それで周りから「東大卒だからすげーぞ!」みたいに思われてたんだけど…。あまり仕事が出来なくて、周りに「何やってんだ!」と怒鳴られっぱなしだったよ。部署の上司も「東大卒のくせして、覚えが悪いな」なんて言ってくるし。

―――なにか「東大卒」に過剰に期待されていたみたいですね。

A:そうそう。それで僕も自分なりに考えて、現場の問題や改善案を考えて上司に伝えてみても「そんなことは一人前になってから言え!」と突き返されるばかりで…。それでとにかく自分に振られた仕事を頑張ってみたよ。でも、思うように成果も出せないどころか、周りの期待を裏切ってばっかりだった。一年経って部署替えになったけど、今度は明らかに左遷されたような現場で、アルバイトレベルの仕事をさせられた。

―――それは、ひどい。

A:現場のおじさんに「高い金もらってる社員は楽だなあ!」「おい、お前。なんで経験したこともねえのに、口出してんだよ!」なんて怒鳴られるし。こっちも好きでやってるわけじゃないのに…。そんな環境で働いていたから、鬱気味になっちゃって…。ある日、本当に体が動かなくなって。

―――それで休職したんですか?

A:いえ。診断を受けたら「うーん、それじゃあうつ病の診断は出せないなあ」と医者に言われた。それで増々現場から不信感を抱かれて「お前サボっただろ?」と言われて、ほぼいじめ状態だったね。5日ぐらい有給をとって休んだんだけど、どうしても働き続ける気力がなかったから、退職届を出してそのまま辞めた。

半年間のニート生活

―――それから、ニート生活が始まったのですね?

A:うん。貯金と失業保険はあったから、それで半引きこもり生活してた。職安で求人見て、図書館で本借りて…って生活だったね。

―――ニート生活してると、ますます暗い気持ちになりませんでしたか?私もついつい暗い本を読んで自分から気持ち沈ませにいってましたから。

A:それはあったかも(笑)哲学書とか文学作品読んでたね。でも、意識してビジネス書や成功者の本も読むようにしてた。すると「前の職場ってやっぱ間違ってたよな」と思うようになって。

―――大企業をやめたことに後悔はあったのですか?

A:自分の気持ち的にはなかったけど、世間体がね。親にも言ってなかったし。

―――ああ、そう言えば両親とも教師でしたっけ?

A:そうそう。親戚にも教育委員会や公務員多いし。思えば、世間体を気にしやすい体質の家庭で育ったなあと。だから「大企業ドロップアウトした僕に、いい職場なんてないだろう…」と思い込んでてニートしてたのもあるね。職安の求人もロクでもないのばっかしだし…。

―――高学歴向けの求人なんて、職安にはなかなか出てないでしょうに…。

A:そうそう。それも知らなかったからさ。一度、ドロップアウトしたら、もう道はないと思い込んでたの。

転職エージェントで知った、自分の適性

―――落ち込んだニート生活から立ち直るきっかけになったことは、何かあったんですか?

A:うん。ネットで自分と同じような境遇の人の話を読んでたら、転職エージェントというサービスを見つけて、そこに登録したことがきっかけで。

―――ああ。転職エージェント知らなかったんですね。

A:うん。就職先の見つけ方なんて、大手のサイトみるか、ハローワークしかないと思ってたからね。アドバイザーから適性や就職先を教えてもらえるのは意外だった。

―――それで、どんな適性があったんですか?

A:うん。それが「あなたは典型的に教えるのが向いているタイプですね」って言われた。

―――ああ。そりゃあ、現場で働くのは苦痛だったでしょうに。

A:それも言われたね。「指導が向いている人がいきなり現場指揮や、管理職クラスになれることなんてないですからね。仕方ないですよ」って、前職をやめたことも肯定されて安心したね。

―――ハロワなら、半年期間のニート生活も「今まで何してたんですか?」って、説教から始まりますからね。

A:そうそう。担当にもよるんだろうけど、本当に説教が仕事みたいに思っている人いるからね。新卒説明会でも、説教しだす人事に何回か当たったことあるし…。

―――それで、どんな仕事を紹介されたんですか?

A:高校生向けの指導講師や、教育商材を作っている会社だね。「『東大卒』っていうのはそれだけステータスだから、それだけでどこでも雇ってくれるよ」って。

―――「東大卒の〇〇考察!」なんていう、トンデモ本が売れますからね。東大卒はステータスですよ。

A:それも、その時は思ってもみなかった。今だから思うけど「東大卒」って、それまでの経緯がどうだろうが、やっぱりすごいステータスなんだよね。多分、何歳からでもやり直せるほどのステータスだと思う。

―――そりゃそうですよ。「東大卒が作ったノート!」「東大卒が評論した日本社会!」なんでもござれですよ。私が書いた文章はゴミですが「東大卒監修!」って売り文句で売ればビジネスになりますからね。

A:(笑)

高学歴を活かし、教育商材の制作会社へ

―――その後、転職(就職)は上手く行ったのですか?

A:うん。今勤めている、教育商材の制作会社に入社したよ。履歴書や職務経歴書の作成もエージェントの方が指導してくれたから、スムーズに進んだ。心配だった前職を辞めた経緯もどうにかいい方向にアピールできるようにしてくれた。

―――その会社を選んだ決めてはありますか?

A:何と言っても「他人と関わるのが少なめ」だったことかな。基本的に、高校の教科書と向き合って教材作成するので、勉強が大好きな僕にピッタリだったね。

「この記述はわかりにくいんじゃないかな?」
「もっとこう説明したほうがわかりやすいんじゃないかな?」

って、改善・提案していくのが僕のお仕事。あと、入試問題は毎年解いてるね(笑)そこから対策も練ってる。

―――はええ。毎年、大学受験やってるようなもんじゃないですか。

A:でも僕にとっては、それがすごく楽しい。天職だと感じるね。

―――転職だけに”天職”ですね。

A:それ、文字にしないとわからないでしょ(笑)

高学歴はいつからでもチャンスはある!

いかがでしたか?

この記事で取材したAさんのように、高学歴新卒採用で合わずに仕事を辞めてしまった人にも、いくらでもチャンスはあります。

世間では大企業を後ろ向きな理由で辞めた人には冷たいですが、それは妬みや決めつけばかりから生まれるものです。

高学歴ならどんな人生を送っていようが、いつからでもチャンスはあります。

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