「教職員を辞めようか悩んでいる…」
「教職員を辞めてよかった人の意見を聞きたい」
「教職員を辞めるのがもったいないと言われて迷っている…」
このようにお悩みの教職員の方は、多いと思われます。
今や教職員はブラックな勤務実態がテレビで報道されることも多く、キツイ仕事のひとつだと言えます。
しかし「一時期は教師は楽な仕事の代名詞だった」「公務員なので安定性が高い」など、非常に世間からの偏見も強い仕事でもあり、現実的な転職についての情報が行き届いていない職業でもあります。
では、教職員を辞めるとして、どのような理由で辞めて、その後の転職についてはどうすればいいのでしょうか?
この記事では独自の調査で集めた辞めてよかった教職員の意見をもとに、教職員からの転職についての情報をまとめてまいります。
教職員をやめてよかったことは?
当サイトでは記事作成に当たって、アンケートサイトにて元教職員・現教職員100人から「教職員をやめてよかったこと」「教職員を辞めたくなる理由」について、調査しました。
その中から見えてきた「教職員を辞めたい理由」について解説していきますので、辞めようかどうか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
残業時間が減る・休日が確保できるようになる
教職員と言えば、意外とブラックな仕事として有名です。
部活動の顧問になれば、放課後の時間外労働や土日勤務にも付き合わなければならず、よほど学校の活動が好きでなければ務まりません。
当サイトが独自に行ったネット上のアンケート調査でも、
「土日ぐらいしっかり休みたかったから」
「放課後まで遅く働くのが嫌だった」
…など、勤務時間に関しての理由が多かったです。
これは教職員関わらず、長時間労働が当たり前になっているブラックな業界でも多い理由でもあります。
長時間労働は精神的にも肉体的にも悪影響を与えますので、辛いと思っているならすぐにでも転職活動を始めておき、今の環境から抜け出す努力はしておいた方がいいでしょう。
仕事があまりにキツすぎる
教職員を辞めてよかった人は、単純に仕事自体があまりにキツすぎるという理由を挙げている方も多数です。
実際、教職員の仕事は民間企業と比べてみても、
- 専門科目の授業・講義
- 書類管理・採点などの事務仕事
- 生徒の指導・マネジメント
- 保護者からのクレーム対応
…など、明らかに他の仕事比べても業務範囲が広い上に、仕事上の付き合いのため残業時間が増えやすいため、肉体・精神的にも本当にキツイ仕事だと言えます。
残業も多くはサービス残業、しかも書類仕事は家に持ち込み…。
それでいて、給料額は民間企業よりも低い…。
ここまでひどい労働環境は、本当に教職員という仕事が好きで天職だと思っていなければ、耐え難いレベルだと言ってもいいでしょう。
授業を教えるのが上手く出来ないで向いていないと感じている
教職員に向いていないと感じて辞めるケースが「授業を教えるのが上手くならない」という悩みです。
上述の通り、教師はかなりのハードワーク・マルチタスクが求められるため、純粋に教える能力だけを極めるわけにもいかず、なかなか本文である指導・教育が上手くならない方も多いみたいです。
勉強が出来る能力と教える能力は、まったくの別物です。
ですが、学校教師は民間企業のように「自己分析」「マネジメント」もしっかりしているわけではないので、そこに気づかないまま、向いていない人が教団に立つことになることも、一定数あり得るのです。
ただでさえ悪い労働環境になりやすい教職員で、向いていないと感じている方はどのみち長く続かないでしょうから、若いうちに転職を考えておくのも現実的な選択肢と言えるでしょう。

教師の仕事が向いてないので辞めたいと感じている方は
以下の記事も参考にしてみてくださいね!
無責任な教師が多く、指導やサポートがしてもらえない
教職員と言えば、一時期の時代では「無責任でやる気がない人が就く仕事」と言われたぐらいです。
「でもしか先生」という言葉があるぐらい、教職員は「他に行くあてがない人が仕方なく就く仕事」だったのです。
ですので、ダメな教師の背中を見て育った教師がダメなやり方で新米教師を指導するのが当たり前となっており、運悪く周りがダメな教師ばかりになると、仕事で1人だけ苦労を背負わされることになりやすいのです。
俗に言う「老害」のような、年の割には大した人生経験がなく、立場もあるのに責任を負う気概もない、そういう人種もかなりいる職種が教師なのです。
当サイトが独自に行ったネット上のアンケート調査でも、
「あからさまに自分がやりたくない仕事を押しつけられた」
「子供のことをまったく考えていない無責任な教師たちに呆れた」
「モチベーションの低い教師ばかりでやる気が維持できない…」
…など、他のやる気のないクズ教職員のせいで割を食っているからという人も、多めでした。
やはり、先輩や上司が人として尊敬できないと、後進としてもついていきたくないものなのです。
生徒に問題児ばかりで辛いという理由も…
教師の主な仕事内容は「生徒に教えること」ですが、現実は「問題児ばかりのクラスに当たってしまう」「生徒から嫌われる」など、厳しいものでもあります。
当サイトが独自に行ったネット上のアンケート調査でも、
「問題児ばかりのクラスを押し付けられ、学級崩壊してストレスの限界…」
「生徒の覚えが悪いのを、自分のせいにされて理不尽」
「生徒のいたずらや不祥事を自分のせいにされる」
…など、生徒に関するトラブルや悩みも少なくはなかった印象です。
そもそも、30人以上の生徒を1人で面倒を見るのが、無理難題なのです。
これは、一般的には民間企業の係長クラスですら「一気に指導・管理できるのは5人が限界」と言われていることからも、どれだけキャパオーバーな仕事であるかはおわかり頂けることでしょう。
それも、教職員は公務員として人員数が限られている+クラスの生徒の数も決まっているため、相談したところでどうこうできる問題もありません。
「すべての生徒に優しい教師」なんていうのは理想論でしかなく、厳しい現実に耐えられずに辞めてしまう教職員も決して少なくはないようです。
保護者(モンスターペアレント)の対応でしんどい…
近年、教師を悩ませている問題が「モンスターペアレント」と呼ばれる、理不尽なクレームをつけてくる保護者の存在でしょう。
公務員の給料は税金で賄われているためか、本当に信じられないぐらい理不尽なクレームをつけてくる相手にも、律儀に対応しなければいけません。
教職員を辞めた人の中にも、
「モンスターペアレントの対応に耐えられなかった…」
「モンスターペアレントに巧妙にイチャモンつけられて、校内での信頼を失った」
…など、保護者にいじめレベルの精神攻撃をしかけられ、それが理由で辞めた人も一定数います。
接客業などもそうですが、立場が弱く一方的にクレームを言われる仕事は、離職率が高くなりがちですが、それだけ理不尽なクレーム対応には仕事として大した価値がないのです。
人間関係が悪いから
教職員は社会経験のない人が集まる職業で、なおかつ狭い学校内での仕事になるため、人間関係が悪くなりがちでもあります。
アンケートの調査結果では、
「授業を教えるのが下手と嫌がらせの悪口をねちねち言われた」
「年上の女性教師から毎日嫌味を言われ続ける」
「生徒をダシに、変な噂を流されて居場所がなくなる」
…など、陰湿ないじめのような嫌がらせを受けて辞めた方もいました。
やはり、教職員という仕事は労働環境もあまり良くなく、ストレスの溜まりやすいため、働く人も性格が悪くなりやすいのでしょう。
ちなみに筆者も、小中学生時代に明らかに私怨で説教してきたクソヒステリック教師に「こいつ、子供だからと思ってナメてないか?」とムカついた恨みは今でも覚えていますが、あんな大人にだけはなりたくない・他の人にもなってほしくないと願って、当記事を書いております。
社会経験がないままで世間知らずのままでいたくないから
教職員の仕事は、ハッキリ言って民間企業での社会人経験なしで就ける仕事のため、意外と世間知らずな人も多い職種です。
上記のような辞めたい理由についても、多くは教職員や学校の構造自体に問題があると言えます。
アンケートの調査結果の中でも、
「学校・教師という狭い世界で終わりたくなかったから」
「周りの社会人に触発されて、挑戦できる仕事に就きたかったから」
…など、教職員として現場で働いてみて、初めて自分の視野の狭さや教師という仕事の限界に気づき、そこから転職活動を始めた人も少なからずいました。
公務員からの転職は一般的にはつぶしが利かずに厳しいと言われておりますが、最近は20代であれば未経験職への転職は容易になってきていますので、教師という仕事に限界を感じているのであれば、一度本気で転職活動しておく価値はあります。
教員を辞めるのはもったいない?
教職員を辞める際に、世間的に多い声が「辞めるなんてもったいない…」という意見です。
ですが、これはハッキリ言って「何がもったいないの?」という感じなので、気にしなくていいでしょう。
他にも「もったいない」と言われやすいのは「有名大企業勤め」「公務員」などで、大学をエスカレーター式に登っていかないと就けない仕事に対して、言われていることです。
実際問題、公務員からであれば30代以降は転職市場でも厳しくなりやすいため、まずはエージェントで「本当に自分の経歴でも転職は可能なのか?」を確かめておかなければ、間違った情報を参考にして、後悔するハメになりかねません。
ですが、今や公務員はかなりブラックな職業として知られており、将来的な安定性と引き換えに仕事は非常にハード。
また、大企業勤めの場合は、いつ不況でリストラされるかわかりませんし、出世競争で勝ち抜かなければ、左遷・昇格・子会社への出向など、必ずしも将来的に高級取りになるわけでもありません。
しかも、日本の働き方は欧米化して転職が盛んになっており、つぶしの利きやすい職種でなければ将来的に転職でも通用しにくくなります。
その点で言えば、若いうちに教職員に見切りをつけてキャリアを見直さなければ、教職員にしがみつく選択肢しか残りません。
「教職員を辞めるなんてもったいない!」という意見に関しては、明らかに時代の動向を読めていない、無知な親世代の意見でしかないので、無視してOKでしょう。
教職員を辞めた後はどうする?後悔しないための退職方法から転職を成功させるコツ
以上のように、辞めたくなる理由がたくさんある教職員ですが、出来れば辞めて後悔したくはないものですよね。
では、教職員を辞めた後に後悔しないためには、どうすればいいのでしょうか?
辞めた後に教職員以外に転職したい方は、ぜひ参考にしてみてください。
自分に合った退職計画を立てる
仕事を辞める際には「計画性」があればあるほど、次は失敗せずに済みます。
通常、採用が決まって企業と雇用契約を結ぶ際に「退職時は1ヶ月前に申告する」という旨の記載があるため、辞めるにしても1ヶ月間の猶予は見て辞めるべきでしょう。法律でも最低2週間前に通告しないといけないという決まりもあるため、円滑に辞めたいなら準備は必須です。
それ以外にも、退職を決断するにあたり、以下のことを考えておかなければなりません。
- 本当に辞めるべきか?続けるべきか?
- 退職手続きは誰にどう伝えて行うべきか?
- 退職手続きはスムーズに進められそうか?引き留められないか?
- 辞めた後も収入面の心配はないか?
- 次の仕事を見つける目処はあるか?
教員免許があれば辞めても”万が一の保険”にはなる
教職員は、学校側で定期的に採用試験を行っている職種ですが、これは教員免許があれば応募することが可能です。
つまり、一度離職してしまっても、教員免許が有効な限りは、再度教職員として復帰することも出来るわけです。
ですので、万が一転職先選びで失敗して辞めてしまっても、また教員としてやり直す選択肢も確保できる点で、今までの経験が無駄になることはありません。
また、現在は教職員を辞める人も多いせいか、採用倍率は低下傾向にあります。
そのため、再度教職員に戻る際も昔ほどは狭き門ではないので、決して辞めることがもったいないとは言えない状況にあると言えるでしょう。
※ただし免許の更新が必要ですので、事前に制度は確認しておきましょう。
参考リンク:教員免許更新制:文部科学省
転職サービスを利用してプロのサポートを受ける
以上のように「教職員を辞めたい」という悩みに対し、一概に「これをすべき」という正解はなく、それぞれの状況に合わせて最適な行動を取捨選択する必要があります。つまり、多くのことを考えて計画的に行動する必要があるのです。
それを在職中の考える余裕がないうちに行うのは、かなりハードだと言えるです。
そこでオススメしたいのが、転職サービスでプロに相談してサポートを得るという方法です。