「うちの会社はやる気のない社員ばかり…」
「職場にクズな社員がいて困っている…」
「上っ面なだけの真面目クズ社員に悩まされている…」
このようにお悩みではありませんか?
会社にはやる気のある社員とそうでない社員、どちらもいるものです。また同じ会社であっても、違う部署になるだけでガラリと所属社員のモチベーションが異なることもあります。
そうなる原因には様々な要因がありますが、大きな要因となるのが「人」の問題です。
言葉が悪くなってしまいますが「クズ」「真面目系クズ」と他人に感じさせるような言動の見られる社員がいると、その職場全体でのやる気が低下のする可能性が考えられます。
ここで言う「クズ」「真面目系クズ」とは、以下のような特徴のある性格や言動を指します。
- 人の見えないところでは徹底的に怠ける
- 努力が嫌い
- 手を抜きたがる
- 返事だけはよい
- プライドが高く謙虚さに欠ける
- サボりクセがすごい
よくある例としては「自分より立場の良い人の前でだけはいい顔をするが、下の立場の者は乱暴な言動で仕事を押し付け自分は怠ける」「仕事論や他者評価に関してはよく喋る割に、仕事に必要な努力は行っていない」などの特徴のある人物が該当します。
こうした傾向は人間の誰しもが持ち合わせるものです。しかし、時と場合や立場を弁えないで態度として現してしまうことで、悪影響を及ぼしてしまうことがあります。
部下なら先輩や上司などの指導者に不信感を抱かれてしまうでしょうし、上司なら下の立場の者から尊敬されない・求心を得られないなどの悪影響です。また、同僚が怠け者であれば働き者の方が損をしていると感じてしまうわけですから、不平不満も募ります。
以上は「人」の問題の一例ですが、仮に職場内のやる気を著しく低下させる問題社員といたとするなら、その社員ないなくなれば問題が改善する可能性はあります。ですが、より掘り下げると「組織」「集団」「会社」の根深い原因が問題社員を生み出しているという物の見方もできます。
そこで当記事では、やる気のない社員ばかりの職場の問題や、チームでの生産性低下を招くようなクズな言動のある社員の特徴などを解説し、その対処法まで合わせてご紹介していきます。
やる気のない社員の特徴とは?クズばかりな職場にありがちなこと
誰もが一度は出会ったことがある、あの”やる気のない社員”。見た目は真面目そうにしていますが、本当に仕事をしているのでしょうか?
「またあいつ、こんな時間に何やってんの?」
まるで自分の職場がクズの巣窟のように感じること、ありますよね。いくら怒り狂っても変わらない彼らの行動や態度。では、彼らやる気のない社員たちの共通の特徴とは一体何なのでしょうか?
言われたことしかやらない「指示待ち人間」
次に、まるでロボットのように、指示されたことしか実行しない「指示待ち人間」。何をすればよいのか自分から考えることなく、常に他者からの指示を待っているような社員に気付いたことはありませんか?
- 新しいタスクに手を出さない:「自らの意志で仕事を進めることができない」
- 問題が起きても放置:「指示がないからと放置し、事態が悪化することも」
- アイディアや提案がない:「自分から新しい提案や意見を出さない」
- 質問ばかりする:「基本的なことでも上司や同僚に質問し、自ら考えない」
- 決断を避ける:「責任を取りたくないからと、決断を他者に押し付ける」
- 自らの判断で行動しない:「言われないと何もできないんだよね」
何も考えずに指示を待つ:問題に対しての解決策を考える代わりに、上司や同僚からの指示を待つ姿勢。
このような「指示待ち人間」は、組織の成長や進化を大きく妨げる要因となる可能性があります。彼らが多くなると、リーダーや上司の負担も増大し、業務の効率が低下する恐れがあります。早期の対策とフォローアップが必要です。
「また指示待ちしてる…自分で考えて動けないの?」
仕事してる”フリ”の「真面目系クズ」
特に、「真面目系クズ」と言われるタイプには以下のような特徴があります。
- 多忙を装う:ひたすら書類をいじっているが、実際の進捗はゼロ。
- 質問回避の名人:自分の仕事に関する質問をされると、いつも他の業務で忙しいふりをして避ける。
残業の常連:いつも残業しているが、その時間に何をしているのかは謎。 - 報告は徹底:小さな進捗でも上司に報告するが、大きなミスは隠蔽しようとする。
- ミーティングの長話し:ミーティングでは長々と話すが、実際の内容は薄い。
- SNSのチェック:「今ちょっと忙しいんだよね」と言いながら、実際はSNSをこっそりチェックしている。
このような「真面目系クズ」は、見た目は一生懸命に仕事をしているように見えますが、実際には周りを欺いているだけ。彼らの存在はチームの生産性や士気を大きく低下させる危険があります。
これらの特徴を持つ社員は、表面的には一生懸命に見えるかもしれませんが、実は仕事の効率が悪く、組織全体の生産性を大きく低下させる可能性があります。十分な注意が必要です。
「何してんのあの人?仕事してるのかな…」
他人や社会のせいにしてばかりの「他責思考」
「自分の失敗や不満の原因は常に他人や環境のせい」と考える「他責思考」の社員。これは一見、自分自身の不足やミスを認めたくないから、他者や状況のせいにしてしまう心のクセですが、これが組織の成果やチームワークにどれほどの影響を与えるか、考察してみましょう。
- 常に言い訳:失敗やミスを他の要因に押し付ける。
- ミスの責任を他者に転嫁:「自分のミスを他者のせいにして、自己の責任を逃れようとする」
- 変化や改善を求めない:「環境や他者のせいだと思っているので、自分を変える必要がないと考える」
- 自己成長の機会を逃す:「常に他責の視点で物事を捉えることで、自己反省や成長のチャンスを逃してしまう」
- 人間関係が希薄に:「他者のせいにすることで、仲間からの信頼を失い、コミュニケーションが取りづらくなる」
- 環境や状況に流されやすい:「自らの意志や考えを持たないため、外部の状況や他者の意見に翻弄されやすい」
- 業績が上がらないのは市場のせい:「経済の状況や競合の活動を原因とし、自社の努力の不足を見過ごす」
- 新しいことを学ばないのは時間がないせい:「忙しさを理由に自己成長を放棄」
- チームワークが悪いのは他のメンバーのせい:「自らのコミュニケーション不足を他者の性格のせいにする」
- プロジェクトが遅れるのはリソースが足りないせい:「物資や人手の不足を理由に効率的な対応を考えない」
- 社会や環境のせいにする:「時代のせいだからしょうがないよね」と言いながら、自身の行動や考え方を変えることなく他人や環境を非難。
「他責思考」の社員は、組織の持続的な成長やチームの結束を大きく損なうリスクがあります。自らの問題意識を持たずに外部のせいにする姿勢は、同僚や上司との信頼関係をも崩壊させる可能性があります。早急な意識改革が求められます。
「またあの人、他のせいにしてる…自分のせいじゃないの?」
自己保身しか考えない「正真正銘のクズ」
最も職場の雰囲気やチームの結束に毒となるのが、自らの保身を最優先とする「正真正銘のクズ」の社員。彼らは自己の利益や立場のみを守ろうとし、他者への配慮や協力の精神が欠如しています。
- ミスをした時、他人を犠牲に:「自分のミスを隠蔽し、他人を責めることで注意を逸らす」
- 情報を独占して知識のアドバンテージを持とうとする:「役立つ情報を敢えて共有せず、自分だけの武器とする」
- 無駄に残業して評価を釣り上げる:「実際には成果を出していないのに時間だけ掛けてアピール」
- 同僚のアイディアを盗み自分のものとして発表:「他者の努力を利用して自分を上げる行動」
- 困難なタスクやリスクがある仕事を避ける:「自らの評価を守るため、逃げ腰で仕事を選ぶ」
- 他者の失敗を楽しむ:「仲間のミスを見つけては、それを大げさに取り上げ、自己の立場を強化しようとする」
- 情報を独占しようとする:「自分に有利な情報は他者と共有せず、それを武器にコントロールしようと試みる」
- 都合が悪くなると逃げる:「問題やトラブルが発生した際、自己の責任を全くとらず、責任を他者に押し付ける」
- 常に被害者モード:「自分はいつも他者や環境によって不利益を被っていると演じ、同情を引き出そうとする」
- 他者のアイディアを盗用:「仲間の意見や提案を自らのものとして発表し、自分の実績としてアピールする」
- 他人の成果を横取り:他人の努力の成果を自分のものとしてアピール。
- リスクは避ける:自分にとって都合の悪いことやリスクを避け、他人に押し付ける姿勢。
このような「正真正銘のクズ」の社員が増えることで、組織内の信頼や連帯感が失われるだけでなく、継続的な成果も期待できません。早急な対処やカウンセリングが必要となります。
「あれ、あの人がやったことじゃなかったっけ?なんで彼が…」
やる気のない社員の特徴を理解することで、その対処法や改善方法を考える手助けとなることでしょう。
やる気のない社員ばかりの職場になる原因とは?
あなたも日常の業務の中で「どうしてこんなにやる気のない社員ばかりなのだろう?」と怒り狂ってしまった経験はありませんか?その怒りの背景には、多くの原因が隠れているのです。その背後にある原因を理解し、適切な対処を行うことで、よりよい職場環境を築く手助けとなります。では、具体的にどのような原因が考えられるのでしょうか?
- トップのリーダーシップ不足:会社のトップや管理職がリーダーシップを発揮できない場合、社員のモチベーションも低下します。
- 明確な評価基準がない:努力が報われない、あるいは無駄な努力をしていると感じると、社員のやる気は減退します。
- コミュニケーション不足:上層部とのコミュニケーションが不足していると、社員の中で情報格差や不信感が生まれやすくなります。
- 環境や福利厚生の不備:職場の環境や福利厚生が整っていないと、社員の心地よさや満足度が低くなります。
- 研修や教育の機会が乏しい:新しい知識やスキルを身につける機会が少ないと、社員の成長意欲が低下し、やる気を失います。
これらの原因をしっかりと把握し、一つ一つ対処していくことで、やる気のある職場を作り上げることができるでしょう。
やる気のない社員ばかりの職場で働き続けるとどうなる?その末路は?
やる気のない社員が多い会社で、
「ここにいても全然成長している実感が持てない…」
「新しいことを学びたいけど挑戦させてもらえない…」
「他の部署や会社だったら違うのかな…?」
と、悩んでいる方も多いはずです。
転職するまでは行かなくても
今の会社のままだと不安かも…
このように考えている方に向けて、やる気のない社員ばかりの職場で働き続けることで起こるリスクや自身の心境の変化について、いくつかの可能性を提示していきます。
自分のやる気も奪われていきスキルアップや成長の機会を失う
仕事に対する熱意やモチベーションは、ある程度は周りの影響を受けるものです。
周りがダラダラ仕事していると自分だけ頑張るのがバカらしくなりますし、怠けてばかりで非協力的な社員が頑張っている自分より評価されると、誰だって不満を抱えて当然です。
その中で、どれだけスキルアップを望んでいても、周囲がそのような状態では刺激を受けることが難しく、結果として自らの成長や学びの機会が減少してしまいます。
そして、「自分だけが頑張っても意味がない」という思考に囚われ、一度やる気を失うとそれを取り戻すのは非常に難しいものです。
そうした中で、「やる気のない職場」はあなたの成長を妨げるだけでなく、キャリア形成においても大きなデメリットとなるでしょう。
人間は集団生活をする生き物。周囲の環境が自分の心や考え方に大きな影響を与えるものです。
もしもあなたが自分の成長を望んでいるのであれば、一度自分の働く環境を見つめ直し、そこが本当に自分のキャリアや成長にとってプラスになるのかを考える時期なのかもしれません。
ダメな社員にはどう対応する?改善が見込めないなら転職すべき?
やる気のない部下には「アメとムチ」が要る
多くの著者やWeb記事では「アメとムチを使い分けろ」「褒めろ」「怒れ」など、上っ面な浅いことばかり書いていますね。
そんな上辺な文章だけ読んで実践しちゃうから、真面目系クズが職場にあふれかえり、挙句にそいつらが上司になってブラックな職場ができあがるわけです。
そもそも、日本には中間管理職の立ち位置の社会人がほとんどです。何も管理職だけでなく、先輩となって部下や後輩を指導する立場も含めると、99%が上と下の板挟みの立場になるわけですね。
ぶっちゃけ、給料とか待遇を決める権限は管理職にはないので、そもそも「アメ」がないわけです。せいぜい飲み会でおごったり、上に評判吹き込んだり、その程度の「アメ」しか、扱えるカードがないわけです。
それを弁えずに「アメとムチを使いこなす」だなんて思っているから、部下や後輩の心をつかめないわけです。そして、そんな簡単なことにも気づけない社会人は、実に多いわけですね。そりゃあ国中、上司や部下への愚痴の怨嗟にあふれるわけですよ。
真面目系クズには真面目系クズになって接しろ!
一度、ここまでの話を整理しましょう。
- あなたも真面目系クズ=同じ穴のムジナ
- 真面目系クズの部下は「上司に怒られないために仕事している」
- 人はバカ正直に指導しても言うことをきかないもの
- 99%中間管理職的立場の社員の使える「アメ」はしょぼい
こういった状況と前提があるわけですね。
札束を目の前にぶら下げて、部下の向上心をじゃぶじゃぶ煽る上司には、まずなれないわけです。というか、あなた自身、上からそうされればもっとやる気が湧くはずですからね。
しかし、文句は言ってられません。
仕事とは、与えられたカード(時間、人員)をいかに上手く割り振るか、です。
結論から言います。
あなたも真面目系クズになって、真面目系クズ目線になって接しましょう。
「いや、上司が真面目系クズになったらいけないでしょ」
と考えているのでは、いつまで経っても、真面目系クズの部下は怠けてばかりですよ。
とはいえ、実例がないと想像できない方も多いことでしょう。
ですので、例え話をしましょう。
真面目系クズを使いこなしたければ、共犯者になれ!
真面目系クズがさぼっている現場を見かけたとします。
センスのない上司はここで「何をやってるんだ!」「仕事しろ!」と怒鳴り散らします。そうなると、何度も言っている通り「上司が見ている所でしか仕事しない真面目系クズな部下」ができあがるわけです。
しかし、少し視点を変えてみましょう。
真面目系クズの部下は、上司がやってきたとなると、急いで仕事しているフリをしようとするはずです。そこで、それを責めてはいけません。
むしろ逆です。
思いっきりサボってもいいぞ、と態度で示すのです。
上司「そのままそのまま」
部下「あ、〇〇さん!いえ、これはですね…」
上司「オレも入社したての頃は、よくサボってたぞ」
部下「え?そうなんですか?」
上司「当たり前だ!上司が仕事振ってくれないからな」
部下「そうなんですよ。もっと色々仕事覚えたいのに、ちっとも教えてくれないんです」
上司「そういや、君。〇〇の仕事はまだ出来なかったよな?」
部下「はい。まだですね」
上司「じゃあ、今から覚えてみるか?オレはこの後自分の仕事あるから、まずはマニュアル読んでくれ。それと今さっき見てたまとめサイト、あとでオレにも紹介してくれよな!マニュアル読み終わった後の報告ついででいいから!」
はい。こんな感じですね。
この会話だけで上司は
- サボっても構わない
- ただし、空いた時間に新しい仕事覚えてくれ
- 上司も最初はぺーぺーの新人でサボってた
- 新人の仕事の習熟度把握
- 上司は上司で自分の仕事があるから、まずは自発的に動いてみろ
- 部下のサボりの内容をさりげなくチェック
- ついでに、そのサボり内容自体は肯定
- さらに、報告しやすい口実も与えている
と、相手に不信感や恐怖を与えることなく、自然に必要な情報を交換することができているわけですね。
「サボりはいけないこと!暇になったら仕事するべし!」と、最初から頭ごなしに部下を否定していては、このような柔軟な発想は思いつきもしないことでしょう。
こういったことを考えて実践できない上司もまた、部下からは「仕事振らない・仕事教えてくれない、口だけの真面目系クズ上司」と思われているわけです。
逆に、真面目系クズという性質を肯定的に使うことで、自然と尊敬される上司になっていくわけですね。
上司も昔は自分のような真面目系クズだったと思わせれば、監視されても大丈夫だと安心感が芽生えるわけです。
そして上司に怒られないためではなく、自分のため、そして会社のために仕事ができるようになっていくわけです。
社会人よ。
これが人心掌握術だ!
やる気のない社員に悩まされてるなら転職活動も進めておく
今回ご紹介したようなやる気のない社員ばかりの職場は、そもそもが会社が採用力がなくダメな社員ばかり採用している人事側の問題も考えられます。
そういった会社の場合、自分がどれだけ工夫を凝らして努力したところで、どうしようもない事も多いため、現実的に転職して抜け出す選択肢も確保しておくほうが自分の将来のためです。
ただ、読者の中には「自分には転職なんて無理だ…」「転職活動するのがめんどくさい」「今の職場より良い条件で働ける保証もないのに転職なんてしたくない」と思われる方も大勢いらっしゃるかと思います。
しかし、そういった悩みは常日頃から地道に転職活動を行っておくことで防げるばかりか、周りのやる気のない社員に悩まされるぐらい働きものであれば、大半の場合は「真面目に転職すればもっと良い条件で働けるんだ…」と気づくことが多いぐらいです。