私の夢は、たい焼き屋を経営することです。
…まあ、夢と言っても「絶対に叶えてやるぞ!」というほどではなく「出来たらいいなあ」「老後の小遣い稼ぎにでも…」程度の小さな野望ですが…。
なぜ、たい焼き屋を経営したいかというと、祖父が昔たい焼き屋を営んでいたからです。
子供頃食べた、祖父が作ってくれたたい焼きは絶品で、こんな美味しいたい焼きをもらえる私は、特別な存在だと感じました。
私にとっては、ヴェルタースオリジナルではなく、たい焼きが特別な存在の証明となるお菓子なのです。
なぜ「たい焼き屋」か?
「なぜ、たい焼き屋?」かと問われれれば、それは冒頭にも述べたとおり、祖父の影響が大きいです。
祖父は既に他界していますが、今でも実家には祖父が使っていたたい焼き屋の鉄板が残っています。
昭和の下町風情あふれる祖父のたい焼き店の写真は、私の熱意を呼び覚ましてくれます。
たい焼きは、可能性の化物だと思うんです。
鯛の形で焼くという発想力や、鯛の縁起の良さ。
そして、パリパリ食感や中身の具のレパートリーなど、まだまだ追求できる食べ物です。
私は祖父から小さい頃もらった特別なたい焼きの味を思い出しながら、常にたい焼き屋経営に向けて全力疾走して生きてます。
たい焼き屋経営もまたアイカツだね
ちなみにどうでもいい話なのですが、私がたい焼き屋経営の夢をふくらませることになったきっかけが「アイカツスターズ」の桜庭ローラちゃんのアイドルとしての営業魂に触発されたことがきっかけですね。
「めでたいたい♪」と事ある毎に提携企業の販促をする、広報アイドルの鑑として、私も見習うことがたくさんありました。
たい焼き屋経営もまた、アイカツだね!
たい焼き屋経営を目指す私の来歴
私は高校で調理科に通った後、調理師免許を取得しました。
たい焼き屋経営を志すなら調理師免許はあるに越したことはありませんでしたし、その他の職には困らないとの判断です。
フリーター時代
その後、私は気に入った料理屋にアルバイトとして勤務しながら、調理の方法や経営方法などを学んでいきました。夜は、個人経営の居酒屋で働いていたこともあります。
私にとって全ての仕事はたい焼き屋のための踏み台でしか無く、アルバイトでも正社員でも、とにかくいろんな現場を経験していくことを重視しました。
とくに自営業の店でのアルバイトは、独自の経営方法などの詳しい話を聞けて、非常に参考になりました。
それと同時に「ただいい料理をつくるだけではダメだ」という、営業・商売の考え方も身についていき、正社員として安定して売上を出している大手の仕事を経験してみたいと思うようになりました。
飲食店店長勤務時代
そうして私は22歳の頃、大手の飲食店の店長候補として採用されることになり、初めて正社員として働くこととなりました。
忙しく大変な仕事で、正直料理人としては「それいいの?」と思わざるを得ない業務フローも見てきましたが、飲食店経営の基本を現場で生で体感することができました。
26歳まで私は飲食店店長として勤めていましたが、仕事が安定してこなせるようになって、社内の評価も高まった頃合いで、転職を決意しました。
エリアマネージャーからは「嘘だろ?このまま行けば上まで行けるで?」と止められましたが、私は振り切りました。
すまんな。オレはたい焼き一筋なんじゃ。
営業職時代
次に私が勤めたのは、中小企業の営業職でした。
前職を経験して感じたことは、大手の飲食店は店を構えればお客が来るという「守りの商売」で、攻める姿勢に欠けているということです。
そのため、私は「攻めの商売」を学ぶべく、営業として勤めることにしました。
営業職は未経験ということもあり、最初は失敗も挫折も多かったですが、先輩の指導もあり、半年も経つとガンガン売上を叩き出せるようになりました。
私はその後、社長から表彰され、社内で後進向けの営業指導マニュアルも作成し、社内でも著しい貢献を上げました。
それが評価され30手前では管理職候補としての話も出ていましたが、すでに必要なことは学び終えた実感があったため、辞表を出しました。
社長や上司は「なんで?」という顔でしたが、私にとっては全てはたい焼きの踏み台でしかありません。
たい焼きを売ることに比べれば、中小企業の製品を営業で売り込むことなど、ベリーイージーですからね。
現在:食品会社の企画部
そして私は今、大手食品メーカーの商品企画部として、本格的にマーケティングに携わっています。
調理学校・飲食店バイト・飲食チェーン店長・営業、今まですべての経験をぶつけて、新たな商品の開発に全力を尽くしています。
また、前職の営業経験がとくに役に立っており、企画の売り込みの際には営業マンとしても活躍しております。
もっとも、この会社も隙あらば、たい焼きの企画を持ち込んでやろうと画策しているので、結局は私の行動原理はすべて”たい焼き”です。
将来、自営業を志す方の転職マインド
このように、たい焼き屋の経営を志している私ですが、なんだか普通のキャリアアップ転職を繰り返しているような経歴になっていますね。
ある意味で「祖父のたい焼き屋を潰した資本主義社会への逆襲!」という思いもあるので、敵を倒すならまず内部に潜り込め…的な発想での転職経歴を送っています。
今日日、たい焼き屋経営を本気で志している方は少ないでしょうが、自営業で飲食店などの経営を考えている方は、私のように企業のノウハウを盗むために転職してみるのもおすすめできますよ。
逆に、無策で資金だけ集めて起業!…というのは、かなりリスクの高い選択肢だと思いますね。
将来、自分の事業を安定させるためにも、多くの会社で実務経験を積むことは、確実に大きな経験値になります。若い方は焦らずに、着実に転職で経験を重ねていく選択肢も考えてみてください。
転職サービスを利用してプロに相談する
以上のように、自営業を辞めて正社員となるためには多くのことを考えて計画的に行動する必要があります。
そのため、まずは転職サービスでプロに相談してみることをオススメします。