「ニート向けの求人サイトとか怪しすぎるだろw」
「どーせ情弱ニートをだまして搾取するブラック企業ばっかなんでしょ?w」
「なんでわざわざ無能なニートを採用するんだよ…」
ニートのみなさん、このように考えていませんか?
私も若い頃は、そんな浅はかな決めつけをしていました。
しかし、現実はどうもそうではないみたいです。
以下の記事にはニート向け(既卒・第二新卒・フリーター含む)の全情報をまとめておりますが、ネットの情報と現実には”認識の差”があります。
ですが、社会経験のないニートの方であれば、やはり「ニートでも採用される求人なんて信用できない…」と不安ですよね。
そこで今回は元ニートの管理人が集めた情報から「ニートを採用したがる企業の実態」について解説してまいります。
目次
日本の若手不足が深刻でニートでも採用したい会社多数
読者の皆様は、新聞や経済誌は読まれるでしょうか?
多くの方は「そんなもん、興味ない」という感じだと思います。
逆に、新聞を読まれる方であれば「今の日本の人手不足が深刻」という話は、聞いたり読んだりしたことぐらいはあるはずです。
…ここまで説明すれば、実はちょっと頭がいい人であれば「ああ、確かに20代のニートでも、正社員になるのは難しくないかもね」と気づくんです。
それはなぜか?
今の若手不足の世の中、次の世代を担う若い人材を確保しておかなければ、将来的につぶれかねない会社が多数存在するからです。
たとえば、テレビでよく「伝統工芸の継承者が不足している!」なんてニュースが取り上げられますが、あれと同じです。
伝統工芸だけでなく、企業の仕事も上司から先輩、先輩から後輩へと、仕事内容を受け継いでいく必要があるわけですね。
そうなると、企業側も「出来るだけいい大学を出た優秀な人材に来て欲しい」「職歴なしのニートはちょっとなあ…」なんてワガママは言っていられなくなるのです。
これが、今の日本でニートでも採用されやすくなっている根本的な理由でもあるわけですね。
「既卒・第二新卒」という言葉が意味することとは?
また、最近では「ニート」という言葉は、ほとんど使われなくなってきています(ネットではよく使われますが…)。
なぜかというと「既卒・第二新卒」という、新しい言葉が生まれたからです。
この「既卒・第二新卒」という言葉、実質的には「ニート」なのですが、なぜこのような言葉の言い換えが行われているかというと、単純に「すぐに辞める若者」「働かない若者」が増えたからです。
昔なら「プータロー」「フリーター」「ニート」として、社会的には認められにくい存在で、国からの支援や人材サービスでの支援対象にもなりにくい存在でした。
それが最近になって、少子高齢化に伴う若手の人材不足が社会問題化し、ようやく国全体でフリーター・ニート層の支援態勢が整ったのです。
たとえば、筆者が就活していた時期は「リーマンショック」で就職難であったにもかかわらず「正社員にならない奴は負け組、怠け」みたいな風潮が強く「既卒・第二新卒」という言葉も一般的ではありませんでした。
しかし、今では「新卒3年以内に辞めても問題ない」「決して正社員になることだけが正解ではない」と、働き方の価値観もかなり多様化しております。
…というよりも「新卒後、入社した会社で最後まで働き続ける=終身雇用制度」自体が色々とおかしかったので、そこの化けの皮が剥がれ続けているのが、今の日本の雇用問題の実態です。
ですので、別段若者がニート(既卒・第二新卒)となること自体は、珍しくもなんともないし、それこそ「社会のせい」と言ってもいいのです。
ですので、社会全体で既卒・第二新卒層の支援に力を入れているわけでもあります。
ニートを雇う企業の本音とは?
上記で紹介したのは、あくまで「社会や国の状況から、ニートが求められている理由」であり、必ずしもすべての企業がそう考えているとは限りません。
現実問題として「ニートには根性が足りん!」「ニートは採用したくない…」みたいな偏見を持った企業も存在します。
しかし、そうでない企業も多いのです。
では、ニートを雇う企業とはどのような企業なのでしょうか?
それは以下のような企業。
- 人手不足過ぎて、人材の経歴にこだわっていられない企業
- 経営者自身がニート期間あり(あるいは大きな挫折や失敗あり)の企業
- ニートのポテンシャルに賭けたい企業
…まあ、ネット民(とくにtwitterあたり)はやたらとエリート意識が高くて「無能なニートに仕事なんかない!」みたいな感じですが、現実ではそんな人間ばかりではありません。
むしろ、余裕のある会社や大人であれば「若いからいくらでもチャンスはある」という感じで、応援してくれる人間の方が多いです(本人が気づいていないだけで…ね)。
でも、どうせブラック企業ばかりなんでしょ?
…まあ、ブラック企業がないとは断言できません。
なぜなら、ブラック企業とはその時々の経済状況や取引先との関係によって生まれるもので、一概に”悪”とは決めつけられないからです。
だいたい、今日日「大企業でも過労死…」「公務員でも超絶ブラック」など普通にありえる世の中なので「絶対にブラック企業を避けるぞ!」と思っていては、まともな仕事にありつけるチャンスも逃してしまいます。
そして、仮にブラック企業に就いてしまった場合、法律を根拠に徹底的に戦い抜く覚悟で社会に挑めばいいのです。
最悪「ブラック企業に入社しちまったら逃げればええや…」と思っておけば、大抵のことはなんとかなります。
ニートにオススメの就職サイトは?
上記の背景を踏まえて、ニートにオススメの就職サイトをご紹介したいのですが…最近の人材業界では、純粋な求人検索サイトは下火傾向にあります。
これは転職(再就職)の場合、就職活動と違って業界分析や企業研究などが大事になり、採用ハードルが上がる傾向にあるからです。
代わりに「転職エージェント」と呼ばれる、プロのアドバイザーが自分にあった求人を紹介してくれるサービスが主流となっています。
ニート層の場合、面談においては身だしなみや話し方、あるいは志望動機や自己アピールまでしっかりとプロから指導してもらった方が採用確率はグッと高くなるので、基本をしっかりしておく意味でも転職エージェントを活用しておくべきでしょう。
…まあ、逆に言えば基本以外で勝負すべきことがあまりないので、基本をしっかりしなければならないということでもあります。
また、ニート向けの(既卒・第二新卒・フリーター含む)専門の人材サービスも多数生まれてきており、それぞれ特徴があるので、複数社使ってみるのもありでしょう。
以上のような事情も踏まえ、ニートでも利用できる就職サイトをご紹介しておきます。
Re就活
ニート向けの就職サイトの先駆けといえば「Re就活」でしょう。
求人傾向としては、成長中のベンチャー企業が多い印象です。
また、営業職や販売職などの成果報酬(インセンティブ)での高年収求人も多いので、若干体育会系寄り。
セミナーの開催にとくに力を入れており、企業の担当者と直接出会えるチャンスが多いのも魅力ですね。
ただし、最近のエージェント制主流の傾向を見ると、やや時代遅れの感は否めません。
就職活動をしっかりしていた人なら活用できるかもしれませんが、そうでない場合はやや不安が残りそうです。
doda(デューダ)
とくにニート向けと言うわけではありませんが、総合転職サイトとして国内最大級の「doda(デューダ)」もご紹介しておきます。
以下の記事で説明している通り、dodaはニートでも登録可能です。
dodaに登録しておくと、キャリアカウンセリングの利用からセミナーの案内まで利用できるので、とりあえず登録しておくだけ便利です。
もちろん、求人検索も出来ます。
ただし、求人メールがスパムレベルで送られてくるので、じっくり選びたい人にはやや不向きかも。
求人傾向としては、有名企業も多数あるのですが、やや広告面が強いのであまり期待しすぎない方が良さそうです。
リクナビNEXT
就活生御用達「リクナビ」の社会人版が「リクナビNEXT」です。
リクナビNEXTは求人検索機能もあるものの、目玉の機能は「スカウト」「オファー」「グッドポイント診断」などになっていて、求人検索はおまけ程度という感じ。
中でも本格的な自己分析ツール「グッドポイント診断」は、自分の性格を客観的に知っておくためにも一度使っておくべき価値あり。
Spring転職エージェント(アデコ運営)
個人的にオススメなのは世界No.1外資系企業アデコ運営の「Spring転職エージェント」です。
求人情報は広告面が一切なく、より正確な求人情報が得られますので、しっかりと情報を吟味したい人にはかなりオススメ。
求人メールもピンポイントで送られてくるの上に、詳細も詳しく書かれている点もグッドです。
…ただ、一般キャリア層向けなので、純粋なニート向け求人は少ないかも(既卒・第二新卒層はサポート対象に入っているけど)。
Indeed(インディード)
求人検索型エンジン「Indeed(インディード)」も、効率よく求人検索出来るのでオススメ。
「ニート」と言うワードで検索してみると、色々な情報が出てくるのでそれだけで「あ、ニートでも普通に応募できる求人あるんだな」と、非常に参考になります。
ただし、検索エンジンという性質上「玉石混交」ですので(掲載内容の審査と実態調査、ちゃんとしてないはず…)、ある程度情報収集力が必要な点には注意。
求人サイトのご利用は計画的に
以上、ニートでも使えそうな求人サイトをご紹介しておきました。
…が、転職業界では「エージェント制」が主流になっているので、面接対策や書類の添削などの指導を受けておくためにも、まずはエージェント制を使っておくことを強く推奨します。
エージェント制で紹介してもらえる求人に納得いかないのであれば、自分で求人サイトを使って地道に使う方法が堅実です。
以下の記事に、転職エージェントを使っておくべき理由を解説していますので、プロに相談するのが乗り気でない方は読んでおくといいでしょう。
私も頑なに「他人に相談なんかするものか!!」という感じでニートこじらせて、挙句の果てに転職情報マニアになるハメとなりました。トホホ…。
ニートでも使える転職エージェントを使っておこう
ニートの方で自分に合った求人を使いたい方は、転職エージェント…というよりも20代向けの就職支援サービス(就職エージェント)を使っておくのが、一番間違いないはずです。
転職エージェントと就職エージェントの違いは、
- 転職エージェント→キャリア層がメインターゲット
- 就職エージェント→新卒・第二新卒・既卒・フリーター・ニートなどがメインターゲット
…という形で、業者側で想定している利用者層が違い、対応方法や紹介先求人の傾向も変わってきます。
ですので、ニートの方で転職エージェントを使いたい方は、まずは就職エージェント(就職支援サービス)を使っておくのが、間違いないでしょう。