ニートの就職・転職活動で最大の障壁となるのが「空白期間」だと言えます。
これは以下の記事にも書いてある通り、正直に「とくに何もしてませんでした」と言えばOKです。
逆に空白期間を気にしすぎて、
「資格を無理にでもとって”何かしてた”アピール」
「とってつけたウソのような理由を書く」
「空白期間を捏造するために短期のバイトを行う」
…など、空白期間を埋めるために空白期間をさらに伸ばすという本末転倒なコトをしでかす人もいます。
後述しますが、そういうことをするぐらうに空白期間を気にしている方は、おそらく、
「空白期間があることは悪いこと」
「空白期間を責められたら怖い…」
…と、変に世間体や他人の評価を気にしすぎなのだと思います。
私も昔はそうでしたが、今は「空白期間あるけど何か?」「別に生活に困ってなかったから働かなかっただけだが?」「空白期間にネトゲ廃人してた頃の話、すりゅ?」という感じで、とくに気にしてません。
過去のことは変えようがありませんし、空白期間に怠けていたのは紛れもない事実ですから。
そうは言っても、空白期間にお悩みの方は、そうカンタンに割り切れないかと思います。
そこで当記事では、空白期間・ニート期間を気にせずに済むための考え方をご紹介していきましょう。
目次
空白期間を正直に話した方がいい理由は?
私が当サイトを運営する中で、色々な人事や人材会社の中の人の意見を見てきていますが、共通して言えるのは「面接では正直に質問に答える」ということが最重視されているということです。
経歴偽装やウソをつくことは論外だとして、変に取り繕ったり、答えに詰まると、一発で面接官に見抜かれます。
ですので、空白期間を変に気にするぐらいなら、思い切って正直に話したほうが、自分の気持ち的にも、人事の印象的にも、プラスになると言えるでしょう。
当サイトに直接広告掲載頂いている「ウズキャリ」を運営する株式会社UZUZの中の人も、以下のようなツイートと動画で同じことを語ってますので、これは何も私の見解だけではありません。
【面接で嘘をつくのは絶対にNG】の動画を昨日公開したよ!
面接で聞かれたくないことを聞かれた時の答え方を話しました😊留年してしまった人や既卒になってしまった人。会社をすぐにやめてしまった人は特に参考になると思う!
続きは▶︎https://t.co/gSc49sqFyG
チャンネル登録もよろしくね🙏 pic.twitter.com/bAN7PJWCep— ももち(脇本 桃子) (@MomokoWakimoto) April 11, 2019
面接でのニート期間・空白期間の回答例は?
私が参考にした、あるいは人事・人材会社側が紹介している例でもよく言われている、空白期間に対する上手な回答の仕方をご紹介していきます。
生活に困ってなかったから(働く必要がなかったから)
ニート期間・空白期間で、もっとも楽に回答可能なのが「生活に困ってなかったから」「働く必要がなかったから」という答え方です。
これは具体的には、
- 実家暮らしでとくに生活に困っていない
- 失業保険受給期間にゆっくり次を探していた
- 前職の貯金があったので、とくに焦ってなかった
…など、多くの方が当てはまるかと思います。
よく「空白期間が長いとマイナスになる」と言われますが、そうでないこともあります。
別に、生活に余裕のある人が、空白期間に怠けていても犯罪ではないので、堂々としてもいいのです。
世の中の全員が土日まで費やして、仕事や勉強の時間に当てているという人間ばかりではないのですから、面接官だからと言って他人の空白期間を責めてもいい道理などありません。
病気で療養していたから
ニート期間・空白期間が長い方には、うつ病などで体を壊して長期間離職している方もいらっしゃるかと思います。
そういった方は、素直に「病気で療養していたから」と答えておくといいでしょう。
仮にうつ病などの精神的な理由で求職していたとして、通院するなどして前向きに療養に取り組んでいたのであれば、まずマイナス評価になりません。
メンタルヘルスが知れ渡っている現代では「うつ病=甘え」みたいに決めつけてくる面接官の方が問題ありです。
ですので、むしろこちらから相手の反応を伺ってブラックな企業を判断する指標として考えておくといいでしょう。
例外は診断も療養もしておらず、自分の判断だけで「うつ病だ…」とふさぎ込んで空白期間が長引いた場合は、病気アピールしない方がいいです。
理由は「この人は病気のせいにしているだけで、行動しなかっただけだ」と思われ、まったくプラスになる要素がないからです。
自分探しで悩んでいたから
ニート期間・空白期間が長くて、なおかつ在職期間が少なかったり、そもそも職歴がない人は「自分探しで悩んでいたから」という理由を、正直に告白するのもありでしょう。
以下の記事などでも書いておりますが「やりたいことがわからない…」「自分に向いている仕事がわからない…」などの理由で、就職・転職に時間がかかってしまう人も少なからず存在します。
そういった方は、単に自己分析がしっかり出来ていなかったり、業界・企業研究不十分で仕事についてわかってないだけです。
ですので、まずは正直に「やりたいことが見つからなかったので、興味ある御社の仕事に挑戦してみようと思いました」とやる気や熱意で勝負した方が、結果として上手く行くはずです。
働くのが嫌だったから
これはかなりギャンブルになりますが「働くのが嫌だったから」という理由も、空白期間の説明としてはありかもしれません。
空白期間に対する質問にこう答えると、まず相手は「じゃあ、なんで働く気になったのか?」と疑問に思います。
そこで「これまでは働く意欲がなかったのですが、こういったきっかけがあって、御社で働きたいと思いました」と言えば、人事の心を動かす立派な志望動機となります。
たとえば、私が気に入った動機としては「猫を拾って、この子を育てるために自分が働かなきゃいけないと思った」という理由です。
意外かもしれませんが、こういった単純な動機の方が、かえって面接官の印象に残り、本気度が伝わることもあるのです。
ただ、本心にない言葉ですと、薄っぺらくなって見透かされてしまうので、本気でない面接では乱用しない方がいいでしょう。
空白期間に不安が残るなら人材会社を使って応募するのも手
ニート期間・空白期間がネックで転職活動に踏み切れない方は、就職支援サービスや転職エージェントなどを活用して、プロのアドバイスを受けておくのが一番でしょう。
前職の勤務期間がそこそこで経歴のある方なら、転職エージェントを使っておくとスムーズかつ条件にこだわった転職が可能となります。
前の経歴次第では、空白期間があってもあっさり職場復帰できる事例もあるので、まずは転職エージェントでプロのアドバイザーから正確な意見を聞いておけば、経歴を最大限活用できるはずでしょう。
オススメの転職エージェントは、以下の記事に各サービスの傾向や利用対象者層ごとにまとめてますので、参考にしてみてください。
逆に短期離職でニート期間が長い方であれば、20代向けの就職支援サービスなどでじっくり面談に時間をかけてもらい、しっかりと面接対策をしてもらった方がいいでしょう。
とくに就職支援サービスでは、
- 書類選考なしで面接に行きつける
- 今までの経歴関係なく採用してくれる企業が多め
- 人材会社と紹介先のコネが強いので、事前の根回しや面接後のアフターフォローもバッチリ
…など、空白期間がネックにならないサポートに期待できるので、気になる方は活用してみてください。