「職場がいつもギスギスした雰囲気になってる…」
「職場の人間関係が悪くて居心地が悪い…」
このように感じていませんか?
仕事では「自分の仕事だけこなせば良い」「人間関係は悪くても良い」と思われがちですが、ギスギスした人間関係内で仕事をするよりは、気軽に相談できたり互いに助け合える職場環境の方が働く方にとっても心地よいものですし、チームワークも育まれるので生産性も高くなりやすいです。
人材マネジメントには「心理的安全性」という言葉があり、近年、多くの企業でも注目されているトレンドワードの一つです。心理的安全性とは、対人関係においてリスクのある行動を取った時に結果に対する認知の仕方、つまり「無知、無能、ネガティブ、邪魔」だと思われる可能性のある行動をしても、このチームなら大丈夫だろうと信じられる程度を指します。
この心理的安全性が低い職場では、たとえば「ミスをするな」という威圧感や恐怖が空気として存在するため、従業員としても気軽に挑戦や相談がしにくく、居心地が悪くなるのです。ですので、ギスギスした職場や人間関係の悪い職場は「心理的安全性が低い」と判断できます。
もし、読者がギスギスした職場環境や社内の人間関係が悪いと感じており、なおかつ、それが業務に支障をきたすレベルであると感じているなら、それは自身の理想の仕事の在り方を見直したり、より良い人間関係の中で仕事の質を上げていきたいという欲求があるのかもしれません。
本記事では、上記に解説した心理的安全性のような人材マネジメント用語も交えながら、ギスギスした職場環境や職場内の人間関係が悪くなる理由について、また人間関係の良い職場環境づくりのために必用な条件など、参考になりそうな情報をお届けしていきます。
ギスギスした職場の特徴:人間関係の悪い職場でよく見られる光景
当サイトでは各所から仕事に関する悩みを集めていますが、中でも人間関係が悪い職場に見られる特徴は以下の通り。
- 社風や仕事内容のせいでストレスが溜まってギスギスしやすい
- 上司や経営者、ベテラン社員の人格がひどい
- 「正規VS非正規」「男VS女」などの対立構図・派閥争いが生まれやすい
読者の方がわかりやすいように、具体例も交えてご紹介していきましょう。
余裕がなく常にギスギスした職場は人間関係が悪い
人間関係の悪い職場は、余裕がなく常にギスギスしている傾向にあります。
職場がギスギスする原因としては、主に以下の理由が考えられます。
- 会社の業績に余裕がないため、全体に精神的余裕がなくなる
- 残業などの拘束時間が長く、プライベートでストレス発散する時間がとれない
- 失敗やミスが許されない雰囲気が蔓延している
- 上司や経営者が威圧的かつ支配的で職場の雰囲気を悪くしがち
- 人手不足で常に現場が疲弊している
人手不足と赤字が重なると現場が疲弊するため、どんなに良い人が集まっていたとしても、職場の人間関係は悪くなりがちです。
会社の経営に余裕がなくなると、社員を大事にしなくなる傾向があるので、職場の人間関係もギスギスして悪くなってくるのです。
上司がストレス発散で部下を怒るハラスメント系の職場
人間関係の悪い職場の9割は、上司が怒鳴ってばかりのストレス溜め込みまくりんぐ上司や先輩がいます。
職場の人間関係は、上司や先輩の人間性と気分で決まります。
社会人経験が長くなるとわかりますが、上司って大したことない人間や頭のおかしい人もかなりの数いるんですよ。
気分でコロコロ言うことが変わり、職場をかき乱す上司とかマジ最悪。
あと愛想も親しみもない、いつも不機嫌そうな上司も。
いじめ・パワハラ上司とか論外。
上司や年上が目下の相手にマウントとってストレス発散とか「あまりにレベル低すぎない?」って感じですからね。
関連:レベルの低い職場の特徴と原因。程度が低い会社に共通する特徴とは?
もちろん、そういう職場はだいたいレベルも低いわ、待遇も悪いわで最悪。
若いうちに抜け出す努力をしておきましょう。
閉鎖的な職場は陰口や噂話が絶えずに人間関係が悪くなる
閉鎖的な職場では、陰口や噂話が絶えずに、人間関係が悪くなりやすい傾向にあります。
これは具体的には、以下のような職場が当てはまります。
- 職場の人間のウワサ話を流し、集団の統率を乱す
- 恋愛ゴシップ話ばかりをまき散らかす人がいる
- 職場内で派閥が出来ており、仕事に支障をきたす
- 上司のえこひいきがひどく、人間関係面が仕事の評価に影響する
- 職場いじめやハラスメント行為、暴力や暴言が蔓延している
成長の止まった閉鎖的な集団で起こることと言えば、せいぜい「いじめ」か「恋愛ごっこ」と相場が決まっています。
また、閉鎖的な職場ではストレスの矛先が、同じ職場の仲間に向かいがちなので、職場いじめやハラスメント行為が横行し、ひどい場合には暴言や暴力が日常茶飯事に行われることもあります。
そのような職場は、一刻も早く辞めた方が身のためなので、思い当たるところがあるなら退職を検討しておくも大事でしょう。
「非を認める」「反省」の文化がない職場
人間関係の悪い職場って「非を認める」「反省して次につなげる」文化が全然ないんですよね。
学生時代、いじめがあったら「いじめはよくない」「怒らないから手を挙げてみろ」とか、しょうもないことを教師がやってましたが、当然そのような生ぬるい方法ではいじめはなくなりません。
仮にいじめっ子が教師に説教されたとしても、一週間後には反省の色はなくなり、いじめ再開。
そして、いじめっ子は総じて「自分の非を認めない」「謝らない」という、クズみたいな習性を持ちます。
一方で、人間関係の良い職場は素直に非を認める習慣があり、仕事の改善にも活かせるのでメキメキ人材が育ち、会社の環境も良くなります。
女だらけの職場
性別差別するわけではありませんが、私の経験則上、女性の多い職場は人間関係が悪い職場がかなり多いです。
とくに「看護師」「保育士」「接客業」など、他人と接する職場の裏事情は凄まじい。
私が転職アドバイザーをしていた時代にも、職場の人間の愚痴から相談が始まることすらあったレベルで、人間関係に不満を抱えている方が多めでしたね。
やっぱり、女性ばかりの職場ってドロドロしちゃうんでしょうか?
女性の場合、退職理由は9割以上が「人間関係」なので、世間体とか気にせず辞めちゃっていいですよ。
ギスギスした職場が抱える問題とは?なぜ雰囲気が悪くなる?
ギスギスした職場とは、人々が不快な感情を持ち続け、積極的なコミュニケーションがとれない状態のことを指します。このような職場は、働く従業員だけでなく、組織全体の生産性や業績にも悪影響を及ぼす可能性があります。では、なぜ職場の雰囲気は悪くなるのでしょうか。以下のポイントから考察してみましょう。
- 不明確な役割と責任:
仕事の役割や責任が明確でないと、業務の重複や欠落が生じ、それが原因でトラブルが発生する可能性が高まる。 - 妬みやライバル意識:
昇進や評価に関する不透明さや不公平感が根底にある場合、従業員同士の妬みやライバル意識が生まれやすい。 - 不適切なリーダーシップ:
上司のマネジメントスキルやコミュニケーション能力が不足していると、部下との関係がギスギスしてしまうことがある。 - 過度な業務負荷:
業務の量や難易度が適切でない場合、従業員のストレスが高まり、それが人間関係のトラブルにつながることがある。 - プライベートの問題の持ち込み:
個人的な問題やストレスを仕事に持ち込むことで、その影響が人間関係や職場の雰囲気に反映されることがある。
ギスギスした職場は、上記のような要因が複合的に絡み合い、従業員の心の余裕やコミュニケーションの取りやすさを奪ってしまいます。状況を打破するためには、各要因を正確に把握し、具体的な対策を立てることが求められます。
ギスギスした職場で働き続けるとどうなる?無理に続けるべき?
働く環境がギスギスしていると、それは従業員の心身に多大な影響を及ぼすことが知られています。こうした職場での長期間の勤務は、多くのリスクとともにあります。では具体的には、どのような問題が発生するのでしょうか。
- メンタルヘルスの低下:
長期間のストレスや人間関係のトラブルが、うつ病や不安障害などの心の病に繋がるリスクが高まる。 - 仕事のパフォーマンスの低下:
職場の雰囲気が悪いと、モチベーションや集中力が低下し、仕事の効率や質が損なわれることがある。 - 身体的な健康問題:
ストレスは免疫機能の低下や生活習慣病の発症リスクを増加させることが知られている。 - キャリアチャンスの損失:
職場の人間関係に気を取られ、業務以外の成長の機会や新しいプロジェクトに参加するチャンスを逃すことがある。 - 自己価値の低下感:
トラブルが続くと、自分自身の価値を疑問視するようになり、自己肯定感が低下することがある。
無理にギスギスした職場で働き続けることは、上記のようなリスクを伴います。そのため、自分の健康やキャリアに長期的な影響が出る前に、状況を変えるためのアクションを考えることが重要です。それが内部での改善策の提案であれ、転職を検討することであれ、一歩を踏み出す勇気が必要となるでしょう。
人間関係の良い職場の特徴
ここからは逆に「人間関係の良い職場の特徴」をお伝えしていきます。
人間関係の良い職場は、性格が良い人がたまたま集まっているのではなく、会社の社風や方針、待遇や条件なども関係しているので、仕事で良い人間関係に恵まれたい方は参考にしてみてください。
上司や先輩が人格者
職場の人間関係が良くなる理由としては、やはり上司や先輩が人格者である場合でしょう。
また、最近の「好かれる上司の特徴」としては、
- 否定的なことを言わない
- 褒めて伸ばす
- 多様性や個性を尊重してくれる
- 部下を頼って大きな仕事を任せてくれる
…など、多くのビジネス書でも挙げられております。
ビジネス書や経済誌を読むような上司であれば、マネジメント意識が高く部下に優しくあたる傾向にあります。
しかし、そうでない上司はハラスメント行為なんて当たり前、下手をすれば「部下を育てる」「上司として職場をまとめる」という意識がまったくなく、平然と部下をつぶすわけです。
本を読んだり最新のビジネス事情を取り入れている人は、それだけ仕事に対する意識も高く、経済的にも余裕があるので、人格も良くなるのでしょう。
同僚が公私混同しない
職場の人間関係が良くなる理由としては、同僚が公私混同せずに、職場での対人関係で一線を引ける人が多い場合でしょう。
仕事においては「わざわざ、社内の人間に教える必要のない個人情報」が誰にでもありますが、それは円滑な人間関係を維持するために必要な処世術だからです。
ですので、それなりに知識や教養がある人が集まる職場ほど線引きができ、人間関係は良くなりやすいです。
逆に人間関係の悪い職場では、
- 職場の同僚の恋愛事情やプライベートに干渉してくる
- 上司や同僚の好き・嫌いなどの悪口・陰口で盛り上がる
- しょうもないウワサ話やゴシップ話で盛り上がる
…など、仕事での人間関係にまでプライベートの話を持ち込んでくるので、疲れます。
また、体育会系の職場では、飲み会のどんちゃん騒ぎや競争が激しい社風であることも多く、その場合は職場での人付き合いを疎ましく感じる場合もあるでしょう。
いずれにせよ、仕事の人間関係を良くするためには「適度な距離感」が大事だということです。
待遇・給料に余裕のある会社
待遇や給料に余裕のある会社も、人間関係が良くなりやすいです。
これは仕事におけるストレスが少なく、わざわざ社内で悪意を撒き散らす必要が低いからでしょう。
給料が高くても忙しすぎたりノルマがキツイ会社であれば余裕がなくなりますし、逆に給料が安くても仕事がのんびりできる社風であれば、人間関係も良くなりやすいです。
風通しが良く意見の言いやすい会社
風通しが良く意見の言いやすい会社も、人間関係が良くなりやすいと言えるでしょう。
仕事は大なり小なりストレスを抱えるものですので、適度に愚痴や不満も吐ける職場であれば、それなりに居心地が良く感じるものです。
逆に、仕事の不満や要求なども「黙って耐えろ!」という感じの職場ですと、十中八九、他人の見えないところで愚痴や陰口を吐く結果になりかねません。
ですので、人間関係の良い職場に恵まれたいのであれば、上司や先輩にも意見や要望を通しやすい会社かどうかを見極めておくといいでしょう。
ギスギスした職場でストレスを抱えないために意識しておくべきことは?
ギスギスとした職場環境においては、ストレスを適切に管理し、自身の精神的健康を維持することが至上命題となります。そういった状況下での自己保護やストレスの軽減方法を探ることは、精神的な安定や生産性の維持に直結します。
以下、そのための具体的なポイントを挙げてみましょう。
- 自分自身の感情を理解する:
感情の認識や理解を深めることで、適切な反応や行動が取れるようになります。瞑想や日記をつけることで自分の心の動きに気づきやすくなることがある。 - 効果的なコミュニケーション技術の習得:
アサーシブなコミュニケーションや、相手の意見を受け入れるリスニングスキルは、対人関係のストレスを軽減させる重要な要素となります。 - リフレッシュの時間を持つ:
仕事以外の時間での趣味や休息は、ストレスの緩和やリカバリーのために非常に効果的です。 - 社外でのサポートネットワークの構築:
職場外の友人や専門家との関係を深めることで、中立的な意見やアドバイスを得ることができ、自身の感情や状況を整理する手助けとなります。 - 健康的な生活習慣の維持:
適度な運動、バランスの取れた食事、十分な睡眠は、ストレス耐性を向上させる要素として重要です。
ギスギスした職場での生活は確かにチャレンジングですが、上記のポイントを心がけることで、より健やかに過ごす手助けとなるでしょう。最終的には自身の健康や幸福を優先し、状況を変えるための選択も検討することが大切です。
人間関係の悪い職場に疲れたら転職を考えておこう
正直、今どき転職は簡単に成功するので、わざわざ人間関係の悪い職場に居続けるメリットはありません。
よっぽど将来性のある大企業でもなければ、一つの職場にこだわるメリットなんて今の日本にはないですから。
思い切って転職した方が、気持ちよく働けますよ。
人間関係が悪い職場でストレス抱え込む人って転職の仕方を知らないので、ストレス抱え込む職場で愚痴を吐き散らかしたり、職場いじめするぐらいしか解決法知らないんですよ。
ですので、人間関係の悪い職場はまるで糞溜めのようにネガティブな人間が集まり、そこから抜け出せない人がドンドン性格悪くなっていくという悪循環なんですよね。
逆にかしこい人ほど、職場で受け流しておきながら裏でコッソリ転職を決める。
今どき、スマホひとつで簡単に転職活動出来るので、やっぱりそういう細かい努力の差なんですよ、人間として快適な環境で働いて幸せになれるかどうかの違いって。