「小売業の仕事がきつい…つらい…」
「大手小売の社員辞めたい…」
このようにお悩みではありませんか?
小売業は他の業種と比べて、離職率が高い会社が目立ちます。これは、アルバイト・パートで現場が回っていることが一つの原因です。ですので、店長クラスであれば、アルバイト・パート人材の管理や人手不足に悩むことが多いです。
また、本社勤務であれば各店舗の売上などの数値を分析した上で、仕入れや流通を考える仕事や、商品の売り方や店の立地を考えるマーケティングの仕事など、高い頭脳と専門知識を求められる職種も存在します。
ですので、小売業界を辞めたいと悩んだ際に考えなければならないのは、
「小売業界のビジネスモデルや構造が原因で生まれる辛さが理由で辞めたいのか?」
「小売業界の中でも自分が配属された部署や仕事の役割が嫌で辞めたいのか?」
のどちらかということです。
前者の「小売業自体が嫌」という理由なら業種を変えるべきですし、後者の「配属された部署やそこで行う仕事(職種)が向いてない」なら配置替えを希望するか職種を変えるべき…といったキャリアの方向性になるからです。
また、上記2つ以外に「会社自体の経営方針がダメでブラックになっている」「上司がダメで職場がブラックになっている」という、会社・職場単位での問題もあります。
当記事では、上記のように小売業全体についての解説を交えながら、小売業の仕事が辛いと感じた時の解決のためのヒントや、出世コースや転職も考慮したキャリアアップ計画、小売業で長く働き続けるなら気になる業界の将来性、最後に小売業を辞めたい場合の具体的な手順など、まとめて知りたい情報をお届けしていきます。
小売業勤務が辛い理由やきついと感じる瞬間とは?
小売業はお客様との接点が多く、商品の販売やサービス提供など様々な業務を行う場です。
しかし、その一方で小売業には辛さやきつさが存在します。忙しい日々や厳しい環境の中で働くスタッフたちは、さまざまな困難に直面し、精神的・身体的な負担を感じることもあります。
この項目では、小売業勤務の辛さやきつさに焦点を当て、具体的な理由や瞬間について探っていきます。ストレスやプレッシャーに立ち向かいながらも、小売業の魅力や克服の方法についても考えていきます。
仕事にやり甲斐がなくなってくる
大手小売の仕事は、店長クラスでもやり甲斐がなくなってきます。
もちろん、細かい改善や顧客満足度の上昇など、いくらでも仕事はあるんですが、10年以上も経験してくると、やり甲斐ではなくただの作業ですね。
いくら売上を出そうが上長の手柄ですし、そもそもが経済状況や店舗周辺の環境もあります。
自分の労力がどれだけ店舗売上に貢献しているかも、実感しにくいというのもあります。
そうなってくると「大手小売なんて店置いておけば売れるだろ…」という諦観の中、暗い気持ちで仕事するハメになります。
クレーマー対応に疲れる
大手小売といえば、やはりクレーマー対応が大変ですね。
単価が安い分、安いクレーマーもやってきます。
1円も払っていないのに「あいさつが~」「品揃えが~」などで、理不尽に時間をとられ精神を消耗します。
とくに客層の悪い店舗ですと、クレームの嵐で精神病みますね。
アルバイトの対応が悪いと、休日出社で土下座することもありました。
いくら慣れるとは言え、耐え難いクレームのリスクを考えて仕事しなければならないのは、小売店で働く恐怖だと感じますね。
買い物が嫌いになる
これは職業病ですが、ショッピングするのが嫌いになります。
というのも、大手小売に行くと現場の苦労などが見えてしまうので、色々と嫌な気持ちになるんですよね。
休日ぐらい仕事を忘れて楽しみたいものですが、小売や接客業に行く度に自分の職場と無意識に比べてしまうんですよね。
買い物が嫌いになるリスクは、プライベートの楽しみ一つなくなるので、意外と大きなデメリットです。
アルバイトの雇用状況で仕事の負荷が激変
小売店勤務で大変なのが、アルバイト人員の管理ですね。
大手小売に行くとわかりますが、基本的には常に求人出してるぐらいに、人手不足です。
人手が足りなくなると、10日連勤は当たり前です。
また、バックれも一定数出てきて、その処理も大変ですね。
アルバイトとの人間関係に疲れる
大手小売に勤めていると、店舗異動毎にアルバイトとの関係を再構築しなければなりません。
我の強い主婦層や、無責任なフリーターに仕事を増やされた例は数知れません。また、ベテランスタッフがでしゃばってくると、余計な仕事を増やされがちです。
自分も同じ穴のムジナなんでしょうが、大手小売に勤務するアルバイトは、それなりの人格ばかりの人間なので、疲れますね。
土日祝日はないと思え
大手小売にとって、土日祝日はただの地獄ですね。
とくに繁忙期は連日出勤当たり前です。
まず、休めませんね。
土日祝日出勤が当たり前なせいで、付き合った彼女3人とも別れましたね。
時間が合わないので、一般職の女性とはまず結婚まで行き着きません。
小売業に向いてない人や辞めてよかったと思える人の特徴は?
小売業に向いてない可能性が高い人や、辞めても後悔せずに良かったと思えるような人の特徴を紹介していきます。
ここで紹介する特徴はあくまで代表的な例や考え方の一つで、必ずしもすべての人に当てはまるわけではありません。最終的には読者自身の資質や適性によりますので、参考程度にお読みください。
現場仕事とデスクワークの両立が難しいと感じる
小売業には現場仕事とデスクワークの両方が求められる場面があります。商品の陳列や販売、顧客対応などの現場業務を行いながら、在庫管理や売上分析、レジ業務の集計などのデスクワークも同時に進める必要があります。しかし、この現場仕事とデスクワークの両立は、一部の人にとっては難しい課題となることがあります。
現場仕事では、顧客と直接接することや商品の陳列や整理に迅速な対応が求められます。忙しい時期やイベント時などには迅速な対応が求められ、時間の制約やプレッシャーがあります。一方でデスクワークでは、集中力や細かな作業が求められます。在庫管理やデータの入力、レポート作成など正確性や詳細な処理が求められる場合があります。このような現場仕事とデスクワークの両立は、スケジュールの調整や優先順位の判断が必要となります。
このような状況で現場仕事とデスクワークの両立が難しいと感じる人の特徴としては、時間管理や優先順位の付け方に苦労する傾向があります。また、細かな作業やデータ処理には向かないと感じる場合もあります。現場の活気や顧客とのコミュニケーションに重きを置きたいという人にとっては、デスクワークに時間を割くことが苦痛に感じられる場合があります。
もちろん、現場仕事とデスクワークの両方に向き合える柔軟性や能力を持つ人もいます。しかし、両立が難しいと感じる人にとっては、小売業に向いていない可能性があります。
数字にシビアになれず安定した売上が出せない
小売業には売上の達成や利益の最大化が求められる一面があります。商品の販売や顧客対応を通じて、売上を伸ばし、収益を確保することが重要です。しかし、一部の人にとっては数字にシビアになることや安定した売上を出すことが難しいと感じることがあります。
数字にシビアになるとは、売上目標や指標を意識し、それに向けた努力や戦略を立てることを意味します。売上や利益の数字を把握し、課題を洗い出し、改善策を提案して実行する必要があります。しかし、数字に対して無関心である場合や、数字の重要性を理解しない場合、適切な戦略やアクションが取れず、安定した売上を出すことが難しくなります。
また、安定した売上を出すためには顧客のニーズを理解し、的確な商品提案や販売技術が求められます。顧客に対して適切なアプローチをし、満足度を高めることが重要です。しかし、商品知識や顧客対応のスキルに欠けている場合や、顧客のニーズを見極める能力が低い場合、安定した売上を出すことが難しくなります。
以上のような特徴を持つ人にとっては、小売業に向いていない可能性があります。数字へのシビアさや顧客との関わり方に苦手意識を持ち、安定した売上を出すことが難しい場合、他のキャリアや職種に転じることでより適性の高い仕事を見つけることができるかもしれません。
小売業の将来性は?無理に働き続けた末路はどうなる?
エリアマネージャー(SV)次第で命運が別れる
大手小売で一番辛いのが、上長にあたるエリアマネージャー(SV)の機嫌次第で仕事の評価も業務量も変わるということですね。
体育会系の熱血エリアマネージャーが就任すると、理不尽な仕事やお叱りが待っています。
また、そのようなエリアマネージャーは平然と店長やスタッフの頑張りを、我が物のように搾取していきます。
今後の展望が絶望的
また、大手小売は二極化が激しく、通販のせいで売上減少傾向にあります。
とくに私の勤めていた大手小売は、Amazonの影響をもろに受けていました。
ゆくゆくは、イオンやAmazonなどの最大手や地域密着型の大手小売以外は、どんどん統合されていく未来が見えていますからね。
出世が絶望的
大手小売店長は、何と言っても出世が絶望的なところにあります。
まず、エリアマネージャー(SV)とウマが合わなければ、その時点でブロック長や本社に評価が行き渡りません。社交力や接待力がなければ、出世は絶望的です。
また、単純にポストが空きにくいのも問題ですね。
店長クラスでも、同エリア内に50歳以上になっても、給料頭打ちで働いている人がいますからね。そういった身近な例をみると、いかに出世が狭き門かわかります。
そのくせして、本社の連中は適当な指示や戦略を練って、休日と祝日は悠々と休んでいますからね。現場の努力など、なんの意味もないものだと思い知らされます。
スキルが身につかない恐れがある
小売業にはスキルが身につかないという懸念が存在します。忙しい業務やルーティンワークに追われる中で、新たなスキルや知識を習得する時間や機会が限られているためです。商品知識や販売テクニック、顧客対応のスキルなど、小売業で必要な専門的なスキルを磨くことが難しくなる可能性があります。
小売業は大勢のスタッフが働く集団作業の場でもあります。一部の業務に特化せず、幅広い業務を担当することが求められるため、スキルの専門化には限界があります。その結果、長期的なキャリアの構築や他の業界への転職において、スキルが身につかないという不安を感じる人も少なくありません。
しかし、小売業勤務がスキルの獲得に向かないと決めつけるのは早計です。
例えば、業務の中での自己改善や他のスタッフとの情報交換、関連する研修やセミナーへの積極的な参加など、自分自身の成長につながる努力を重ねていくことが重要です。さらに、小売業で培ったコミュニケーション能力や販売力、顧客対応のスキルは他の業界でも役立つ可能性があります。
小売業を辞めたい時はどうする?退職方法から転職を成功させるためのポイント
自分に合った退職計画を立てる
仕事を辞める際には「計画性」があればあるほど、次は失敗せずに済みます。
通常、採用が決まって企業と雇用契約を結ぶ際に「退職時は1ヶ月前に申告する」という旨の記載があるため、辞めるにしても1ヶ月間の猶予は見て辞めるべきでしょう。法律でも最低2週間前に通告しないといけないという決まりもあるため、円滑に辞めたいなら準備は必須です。
それ以外にも、退職を決断するにあたり、以下のことを考えておかなければなりません。
- 本当に辞めるべきか?続けるべきか?
- 退職手続きは誰にどう伝えて行うべきか?
- 退職手続きはスムーズに進められそうか?引き留められないか?
- 辞めた後も収入面の心配はないか?
- 次の仕事を見つける目処はあるか?
業界研究や企業分析を行っておく
小売業は国民の生活を支える業種の一つで、具体的には以下のような業種が該当します。
- 食料品小売業(スーパーマーケット、コンビニエンスストア、生鮮食品店、精肉店、魚介店、青果店など)
- 衣料品小売業(百貨店、デパート、専門店、衣料品店など)
- 電気機器小売業(家電量販店、携帯電話ショップ、パソコンショップなど)
- 化粧品小売業(ドラッグストア、化粧品店など)
- 書籍小売業(書店、文具店など)
- 雑貨小売業(雑貨店、百貨店、デパートなど)
- 家具小売業(家具店、インテリアショップなど)
- スポーツ用品小売業(スポーツ用品店、アウトドアショップなど)
- 玩具小売業(おもちゃ屋、玩具店など)
- ペット用品小売業(ペットショップ、ペット用品店など)
このように多くの種類のある小売業ですが、職種としては「本社・支社でのオフィスワーク」「小売店舗での現場仕事」で以下のように分かれます。
- 販売員/レジ係
- 店長
- マネージャー・スーパーバイザー
- バイヤー
- 商品管理者/仕入れ担当者
- 経理
- 人事
- 広報
- マーケティング
以上のように、一言で「小売業」といっても業種・職種も様々ですので、すべての人に共通する辞めたい理由やキャリアプランは存在しません。
小売業からの転職先の例
- 大手小売向けの商品企画・営業
- 他業種の店舗マネジメント
- 他小売の店舗管理職
同業である中小規模の小売の店長~管理クラス、あるいは大手小売向けの企画・営業が多いです。
転職サービスを利用してプロのサポートを受ける
以上のように、「小売業を辞めたい」という悩みに対し、一概に「これをすべき」という正解はなく、それぞれの状況に合わせて最適な行動を取捨選択する必要があります。つまり、多くのことを考えて計画的に行動する必要があるのです。
それを在職中の考える余裕がないうちに行うのは、かなりハードだと言えるです。
そこでオススメしたいのが、転職サービスでプロに相談してサポートを得るという方法です。