この記事で紹介するのは、国内第3位の人材会社パソナの運営する「パソナキャリア」です。
・パソナキャリアの特徴
- 「準社会事業」と言われるほど、社会貢献の意志が強い転職エージェント
- 親会社の「パソナグループ」は国内第3位の業績
- 利益よりも”質”重視のため、より高いマッチング精度に期待できる
- 人材紹介部門に「クレド」と呼ばれる企業理念があり、誠実な対応が期待できる
- とくに地方創生・農業・公共事業関連の紹介に強い
- 利益・効率よりも「自己実現」「社会貢献」重視の社風のため、合う・合わないがハッキリしている
→年収よりも「やり甲斐」「自己実現」「社会貢献」を求める人にはオススメ
今回は国内第3位の業績を誇る「パソナ」の運営する転職エージェント「パソナキャリア」についてご紹介していきます。
パソナキャリアの特徴や強みを一言で表すなら”誠実”。
こう言うと「他の転職業者が誠実じゃない!」と思われる方もいるでしょうが、実際問題他の転職業者は利益・効率重視な部分もあるため、人によっては「誠実じゃない!」と感じてしまう事態もあるかと思います。
パソナグループの強みは人材サービス業者としては、利益や儲けよりも「社会貢献」を運営方針としているところにあります。
しかしパソナキャリアは、初回面談に1時間半~2時間ほどの時間をかけ、転職希望者の理解から始めるという事実からしても、誠実さを大事にしていることがわかるでしょう。
目次
パソナグループの社風と経営方針を知っておこう
パソナキャリアの親会社である「パソナグループ」は、人材サービス業者としての業績は国内第3位であり、リクルートとパーソルグループに次ぐ規模です。
通常、転職業者は効率・利益とマッチング精度のジレンマに悩むことになります。
これは、転職者や会社側の要求や理想を飲みすぎれば人員の時間的コストが高くなり、逆に転職会社側の都合で効率・利益重視の紹介をすればミスマッチ転職による定着率の低下につながるからです。
言わば「転職業者はどこまで”質”を重視し、どこまで効率・利益を追求するか?」のジレンマを常に抱えており、それが人材紹介サービスの課題だとも言えるのです。
そうして考えていくと、パソナグループは明らかに”利益・効率よりも質重視”の経営方針であることがわかってきます。
その根拠となるのが、国内主要人材紹介会社の業績と利益です。
・リクルートホールディングス(国内1位)
売上高:1兆8399億円
営業利益:1272億円
営業利益率:約6.9%・パーソルホールディングス(国内2位)
売上高:5919億円
営業利益:334億円
営業利益率:約5.6%・パソナグループ(国内3位)
売上高:2803億円
営業利益:44億円
営業利益率:約1.5%・アデコ(世界1位)※国外の業績も含む
売上高:2兆8385億円
純利益:903億円
純利益率:約3.1%
パソナグループの営業利益率を見てみると、大手2社と比べてあからさまに低い数字になっていますが、これは”利益よりも質”を重視する経営方針の結果だと考えてもいいでしょう。
「社会貢献第一」の社風
パソナグループが”利益よりも質”を重視する最大の理由は、企業グループ全体の目標が「社会貢献」だからです。企業理念の第一目標としても「社会の問題点を解決する」と掲げており、その運営方針がブレることはありません。
パソナグループは、創業以来変わらぬ「社会の問題点を解決する」という企業理念のもと、ソーシャルソリューションカンパニーとして、私たちに関わるすべての方々に対して、人生のあらゆる場面をプロデュースするとともに、持続可能な社会に貢献することを使命とし、人々の心豊かな生活を創造する『Smart Life Initiative』を実現できる社会を目指します。
一部では「パソナは準社会事業」と言われるほどであり、利益よりも社会貢献を目的とした転職支援を最大の強みとしております。
「利益よりも社会貢献」
この理念は、パソナキャリアを利用する際にも必ず覚えておくべき前提でしょう。
とくに「年収よりもやり甲斐や自己実現」「利益・儲け重視の社風に疑問がある」という方であれば、パソナキャリアはうってつけの転職エージェントだと言えますからね。
紹介先事業者とのコネが強い
パソナグループでは、公共事業を始めとした様々な事業と強い業務連携を図っており、人材紹介だけでなく様々な業務委託も行っています。
ですので、紹介先企業の現場の声もしっかりと反映することができ、人材紹介業のマッチング精度フィードバック可能という組織体質を持っています。
他の転職業者であれば、紹介先企業のヒアリングや聞き込み調査だけで求める人物像を設定してしまうことが多く、企業側が本当にほしい人物像を絞り込むことが出来るのかどうか、疑問が残りますよね。
しかしパソナキャリアであれば、業務連携しているコネの強い事業からの生の声や現場の問題をしっかりとフィードバックできるため、必然的にマッチング精度が高くなるわけです。
パソナキャリアのエージェント制の強みとは?
以上はあくまでパソナキャリアの親会社である「パソナグループ」についてのご紹介でしたが、ここからは転職エージェントとしての「パソナキャリア」のサービス内容について解説していきます。
RA・CA・両面コンサルタントによる独自の転職サポート
パソナキャリアのエージェント制は、上記の画像のような体制で運営されています。
キャリアアドバイザー(CA)→転職者向けのアドバイザー
両面型アドバイザー→どちらもこなせるアドバイザー
また、パソナキャリアでは人材事業部の構成比に関して具体的な情報も開示されており、担当者の情報が非常にわかりやすいです。
このデータからも分かる通り、転職の盛んな20代後半=30代前半のアドバイザーが多くを占め、中途採用者も7割近く、男女比率は半々、転職エージェントとして利用者目線に寄り添った人材配置であることがわかってきます。
「社会貢献意識」の強い社員が集っている
パソナキャリアでは、自社の人材募集の方針もしっかりと公表しています。
中でもとくに重要視されているのが「自己成長意欲」と「社会貢献意識」の2つです。
また、パソナキャリア独自の社内方針である「クレド」では、社員の行動理念まで詳細に公開されていますね。
クレドには、私たちのビジョン、ミッション、そして行動指針が綴られています。
ボトムアップの風土、お客様に対するサービスの向上、働きやすさを高める環境や制度、そして、たたえ合う社員同士の関係など、パソナキャリアのすべてがクレドから生まれています。
ここまで徹底して従業員の教育方針を公開しているのは、転職業者(人材サービス会社)全体で見ても極めて異例であり、パソナキャリアがそれだけ社会貢献・より良い働き方の提案に真剣に取り組んでいるかがお分かりいただけることでしょう。
業界毎の転職情報が充実している
パソナキャリアでは、業界別の区分も独自のノウハウで分類されており、過去の成功例や業界事情を知ることができます。
転職サービスでは「職種>業界」という分類で転職希望者を割り振られることが多いですが、パソナキャリアは需要に応じて「業界>職種>その他」という分類で転職希望者の属性を割り振っていることがわかります。
各業界専門のアドバイザーの情報や実績も隠すことなく公表されているため、その信頼性は非常に高いと言えます。
公共事業関連での独自の提案力を持つ
パソナキャリアは前述の通り、社会貢献・公共事業との連携に実績を持つパソナグループのエージェント部門ですので、公共事業関連の転職先にはとくに強みを持ちます。
- 地方創生への取り組み実績あり
- 農業系の転職支援も精力的
- 社会企業の支援実績・スタートアップ企業への紹介案件も多数
上記以外にも、公共事業との連携に関して太いコネと豊富な実績もあり「準社会事業」と言われるほど、公共事業関連への提案力には強みを持つと言えます。
抑えておきたいパソナキャリアのデメリットは?
面談箇所が東京・大阪・名古屋のみ
パソナキャリアは業界第3位であるにも関わらず、面談箇所は東京・大阪・名古屋限定であるのが難点です。ただし、地方や海外の方は電話面談を受けることも可能ですので、登録だけでもしておくといいでしょう。
社会貢献重視なので年収重視の人には不向き
文中で何度も書いていますが、パソナキャリアおよび親会社であるパソナグループは「社会貢献第一」という理念からはブレません。
ですので、年収面や待遇面を重視したい場合は要求に答えてもらえない可能性もできてます。
ただ、パソナキャリア自体に年収の高い仕事がないというわけではないので、その辺は見極めが重要でしょう。
公共事業との太いコネがある分、ビッグプロジェクトに関わる案件の紹介も期待できますので、営利重視の企業とはまた違った、ハイキャリア転職の提案を受けられる可能性は考慮しておきましょう。
転職の”質”重視なので効率重視の人にも不向き
パソナキャリアはとにかく”質”重視です。
初回面談も1.5時間~2時間と時間をかける方針であり、より高いマッチング精度に期待できる反面、効率や意思決定の早さには疑問が残ります。
また、RA・CA・両面コンサルタントの3者、転職希望者と紹介先企業も含めると5者を通す事態にもなり、レスポンスは遅いことが容易に想像できます。このあたり「準社会事業」と言われる人材サービスの融通の効かなさが想定されますね。
効率重視なら大手の「doda」や、キャリアアドバイザー個人裁量の大きい外資系エージェントがありますので、パソナキャリアは不向きかもしれません。
逆に、じっくり腰を据えて転職を考えたい方にとっては、急かされるリスクが下がるのでメリットとも受け取れるでしょう。
誠実過ぎて融通が利かない可能性も…
ここまでパソナキャリアの紹介をお読みの方は「社会貢献第一」の印象を強く感じていることでしょう。良くも悪くもパソナキャリアは公共事業寄りで古風な組織体質もあるため、融通が効かないことも想定されます。
…というよりも、紹介先企業が公共事業関連メインになるため、採用側も慎重であったり、融通が利かない企業が多数であることが容易に想像できるわけですね。
お役所仕事を見ていればわかりますが「前例がない」「例外は認めない」という常套句も多く、大胆な提案や挑戦的な転職が出来るかどうかは担当のアドバイザーの力量次第だと言えます。
その分、安定性重視の提案には期待できるので、真面目で誠実な方にはピッタリの転職エージェントとも言えるでしょう。
社会貢献での自己実現を目指すならパソナキャリア
こうして見ていくと、パソナキャリアは「社会の問題点を解決する」という理念に則り、誠実なまでに人材紹介サービスを行っている転職エージェントであることがわかってきますよね。
大手のリクルートは良くも悪くも効率・利益重視、パソナグループは効率に寄りつつもマッチング精度も重視…という側面を考えると、パソナキャリアは潔いまでに「マッチング精度・社会貢献重視が最優先、利益は二の次」という方針だと言えます。
社会問題としても関心度の高い「地方創生」「女性の社会進出」に積極的に取り組み、他にも「公共事業との開発」「社会起業スタートアップ」など、紹介先企業も社会貢献に関わる求人が多く、転職業者としても唯一無二の方針をとっています。
社会貢献性の高い仕事に関心のある方には非常にオススメできる転職エージェントだと言えますね。
最近は若者の働き方に関する価値観も「年収や利益よりも自己実現」「より社会貢献のできるやり甲斐のある仕事」という方向性に寄ってきていますので、年収アップ以外の目的で転職を考えている方は、天職に出会えるチャンスかもしれません。
ぜひ、パソナキャリアを利用して将来設計を考え直してみてください。
パソナキャリアの登録方法
パソナキャリアは完全無料で利用でき、登録もスマホ・PCだけで完了します。面談の日程についての連絡が後日来ますので、興味のある方は今のうちに登録しておきましょう。