「警察官の仕事がきつい…辞めたい…」
「警視庁の仕事があまりにハードすぎて辛い…」
このようにお悩みではありませんか?
警察の仕事はさまざまなものがあり、代表的なものとしては、
- パトロールや巡回
- 交通取り締まり
- 事件や事故の現場検証
- 犯人追跡や逮捕
- 証拠収集
- 取調べ
- 裁判
- 交通安全教育
- 防犯活動
- 災害時の救助活動
- 治安の維持
- 国民の安全の確保
など、多種多様だと言えます。
また、警察組織は大企業並の大きな組織ですから、一般職同様、事務仕事から人事・広報といった仕事もあります。
日本の警察組織は「地方警察」と「警察庁」から構成されています。
地方警察は「都道府県警察」と「政令指定都市警察」で構成されています。
警察庁は警察の最高機関であり、都道府県警察と政令指定都市警察を統括しています。
地方警察は「警視庁」「大阪府警察」「神奈川県警察」「埼玉県警察」「千葉県警察」「兵庫県警察」「京都府警察」「北海道警察」「宮城県警察」「茨城県警察」「栃木県警察」「群馬県警察」「千葉県警察」「新潟県警察」「富山県警察」「石川県警察」「福井県警察」「山梨県警察」「長野県警察」「岐阜県警察」「静岡県警察」「愛知県警察」「滋賀県警察」「三重県警察」「奈良県警察」「和歌山県警察」「鳥取県警察」「島根県警察」「岡山県警察」「広島県警察」「山口県警察」「徳島県警察」「香川県警察」「愛媛県警察」「高知県警察」「福岡県警察」「佐賀県警察」「長崎県警察」「熊本県警察」「大分県警察」「宮崎県警察」「鹿児島県警察」「沖縄県警察」です。
要は、地方警察は警視庁のある東京都以外の都道府県すべてにあるということになります。
警察庁は「本庁」「管区警察局」「警察学校」「科学警察研究所」「刑事部」「交通部」「生活安全部」「外事部」「情報通信部」「警備部」「サイバーセキュリティ部」「警察大学校」「警察庁長官官房」で構成されています。
このように、多くの仕事内容と部署の存在する巨大な警察組織ですが、一部の地方警察では組織内部が腐っていてハラスメント的な言動を行う上司がいたり、警視庁内部の一部の仕事は想像を絶するほどの激務でメンタルの強さが求められるなど、辞めたくなる要因も潜んでいます。
また、公務員として民間企業とは異なるキャリアを歩むことから、昨今の転職が当たり前の風潮のある時代、長く続けることに不安や疑問を感じる方もいらっしゃるかと思います。
そこで当記事では、警察官の仕事の辛い部分やきついと感じる瞬間を紹介しながら、警察組織内で働くことで得られるスキルや経験、それを活かして開ける転職やキャリアアップの可能性も交え、辞めたいと悩む人にとって参考になる情報をまとめてお届けしていきます。
警察官で辛いと感じる瞬間や仕事のきつい部分は?
冒頭にご紹介したとおり、警察組織は大きいため、仕事の辛い部分やきつい部分は所属する部署や上司との相性などによっても変わってきます。
ただ、その中でも警察組織内部の異常さを表す事例や、他の職業でも退職理由になりやすい要素を厳選して、ご紹介していきます。
警察組織特有のタテ型組織や体育会系のノリについていけない
警察官を始めとした公務員の多くの組織は、いわゆる「タテ型組織」となります。
タテ型組織には、
- 「目上の人は敬う」「上の指示は絶対」という組織風土や価値観が強い
- 出世や昇進の基準が明確で年功序列なことが多い
といった特徴があります。
体育会系の無秩序な職場に配置
また、タテ型組織は体育会系人材が多く集まり、たとえば「飲み会で盛大にストレス発散する付き合いを従業員に強要する」「ハラスメント的な言動の目立つ上司がいる」など、人によっては、仕事を行う上で強いストレスになる場合があります。
私が警察官卒業後、配属された職場は典型的な体育会系警官の集う職場でした。
職場内では汚い罵声が飛び交い、まるでやくざの事務所にでも転勤された気持ちでした。
私はそんな汚い罵声にも負けず、先輩方について仕事を覚えていきました。
その頃は、私自身が罵られるのは、いくらでも耐えられました。
それも仕事のひとつですし、時には一般市民からもそのような恫喝や罵声を浴びせられかねないことはわかっていたので、修行だとも思っていました。
しかし、私がこの職場の警察官に不信感を持つようになったのは、職務質問や交通取締りで、明らかに警察官に従う意志のある一般市民にも、恫喝めいたことを言って脅していたことです。
私はすかさずに市民側のフォローに入り、恫喝する先輩をなだめたことも何度かあります。その後、職場に戻ると「お前、先輩に向かってあの態度はなんだ?」と、平手打ちされることもありました。
私は武道経験者ですので、平手打ち程度ならかわせますが、あえて受けていました。だからこそわかるのですが、先輩は手を抜かずに感情のまま平手打ちしていたと思います。痛かったですからね。
いくら警察官と言えど、このような職場意識が未だに残っていることは、今でも疑問に感じずにはいられません。
良識のない人間でも、警察官に慣れてしまうほど、日本の警察組織は腐敗しきっているのです。
そして、そんな腐った公安の犬に治安を守らているのが、日本の実情なんです。
ハラスメント的な言動の目立つ上司や部署がある
その後、私は転属され他の部署に就くことになりました。
これが前の職場を上回るほどの体育会系人間ばかりで、パワハラの横行しているような狂った職場でした。
直属の上司がとんでもないパワハラ上司で、職場もその上司が支配していました。
目に余ったのは、唯一職場内にいた女性警官へのセクハラとパワハラのダブルハラスメントですね。その女性は黙って耐えていたものの、私が仲良くなると「辛い」「耐えられない」などと、愚痴をこぼすようになりました。
私はそれに耐えかねて、ついに職場で上司に抗議することにしました。
しかし、それが私の警察官人生を狂わせることになりました。
上司からはその日一日中怒鳴り散らされ、後日以降は職場全体でいじめのような待遇にあう有様でした。
女性警官もだんまりを決め込み、そのうち退職していきました。
それから、その女性に対する愚痴や差別のような発言が職場内で飛び交いました。
「〇〇ちゃんとヤりたかったのに」
「もったいないことしたなあ…」
「誰かさんが上司にあんなこと言うからやめちゃったよ」
…など、モラルもクソもあったもんじゃない、まるで中学生のヤンキーレベルの雑言が飛び交っていたのです。
その後、私は職場内のいじめの標的にされ、雑務を押し付けられたり、上司の機嫌が悪い時のストレス発散の的にさせられたりと、散々な扱いを受けました。
警察組織のジレンマ、理想と現実のギャップ
私は幼いころより、警察官になることが夢でした。
それは、父が警官モノのドラマが大好きだったことが理由でしたね。
また、私は人一倍正義感が強く、学生時代から生徒会や柔道部部長として、強さと正義を求めて生きてきました。
その後、警察学校を経て、無事警察官という夢を叶えることが出来ました。
しかし、その後は地獄のような日々が待っていたのです。
うつ病気味になり、転職を考える
その後、ただでさえ事件や調査があると激務になりがちで肉体的な負荷が多い仕事に、職場内での陰湿な人間関係による精神的な負荷が加わり、私はうつ病気味になりました。
時折、警察官の拳銃自殺の事件がニュースになりますが、私も深夜に職場で1人でいる時は、銃を口の中に入れて引き金を…と考えたこともあります。
その頃、友人でうつ病から退職し、その後転職した話を聞いて、私も「仕事辞めてやる!」という思いの方が強くなっていきました。
職場の人間関係ならまだしも、先輩たちの腐った姿や、さらに上の人間の天下りや責任問題の誠意ない対応などを見ていても、とても警察官が正義のある仕事には思えず、仕事に誇りなど微塵もなくなっていたからです。
結局のところ、警察官なんて正義など捨てて、組織の犬に成り下がれるクズだけが生き残れる仕事なんですよ。
その事実を現場で知った私は、今でも警察官なんて「汚い仕事」だと軽蔑しています。
警察官を辞めたい時はどうする?退職方法から転職を成功させるためのポイント
その後私は退職届を提出し、警察官を辞めました。
パワハラ上司が「認めんぞ!」と言ってきましたが、「でしたら、上の〇〇に提出させて頂きますが、困るのはあなたでは?」と脅しをかけたら、あっさり受け入れてくれました。警察官は上には逆らえない犬ばかりですので、辞める際に拒否されそうな場合は、こういった防衛策も必要です。
最初は「転職先が決まってから退職しよう」と考えていたのですが、多忙すぎて転職先を見つける余裕がなかったことと、その時はストレスがピークに達し、正常な判断力が欠けていて転職先選びにも支障が出ると思ったため、思い切って退職してから転職活動をする決断をしました。
事前に転職コンサルタントに相談していたのですが、警察官からの転職であれば民間企業への転職も困ることはないだろうとのことで、ひとまず先に退職しておきました。
転職先を先に決めておくに越したことはありませんが、肉体・精神共に限界を迎えているような警察官の方は、先に辞めて療養しつつ転職先を見つけるのもありですよ。
警察官のハードワークと、転職活動の両立はかなり辛いですからね。
自分に合った退職計画を立てる
仕事を辞める際には「計画性」があればあるほど、次は失敗せずに済みます。
通常、採用が決まって企業と雇用契約を結ぶ際に「退職時は1ヶ月前に申告する」という旨の記載があるため、辞めるにしても1ヶ月間の猶予は見て辞めるべきでしょう。法律でも最低2週間前に通告しないといけないという決まりもあるため、円滑に辞めたいなら準備は必須です。
それ以外にも、退職を決断するにあたり、以下のことを考えておかなければなりません。
- 本当に辞めるべきか?続けるべきか?
- 退職手続きは誰にどう伝えて行うべきか?
- 退職手続きはスムーズに進められそうか?引き留められないか?
- 辞めた後も収入面の心配はないか?
- 次の仕事を見つける目処はあるか?
民間企業について詳しくなる
警察官のような公務員と違い、民間企業は「利益を上げること」を最大の目的としています。
営業職なら新規顧客から契約を取ったり、販売なら商品を売る…など。
そのためには、自分が就きたい会社が扱う商品やその顧客層について詳しくなったり、業界全体の動向を知る必要があります。
「公務員はキャリアで潰しが利かない」とよく言われるのも、こういった民間企業の営利目的の業務体制についていけないと思われがちだからです。
転職サービスを利用してプロのサポートを受ける
以上のように「警察官を辞めたい」という悩みに対し、一概に「これをすべき」という正解はなく、それぞれの状況に合わせて最適な行動を取捨選択する必要があります。つまり、多くのことを考えて計画的に行動する必要があるのです。
それを在職中の考える余裕がないうちに行うのは、かなりハードだと言えるです。
そこでオススメしたいのが、転職サービスでプロに相談してサポートを得るという方法です。