randstad(ランスタッド)の特徴と強み!世界No.2の手がけるエージェントは意外と”地味”だった!

今回紹介するのは、世界No.2のオランダ発の人材サービス会社として圧倒的業績を誇る「randstad(ランスタッド)」。

ランスタッドの特徴をざっくり説明するなら「大手人材サービス会社ではカバーできないマイナー・ニッチな求人に強みを持つ」というところ。

ランスタッド自体世界No.2という立ち位置で国内でもマイナーな人材サービスですので、割と渋くてニッチな転職エージェントという印象があります。

ランスタッドと同じ外資系運営の転職エージェントであれば、世界No.1の「アデコ(Sping転職エージェント)」やハイクラス専門の「JACリクルートメント」があり、ランスタッドはやや埋もれ気味ですね。

しかし、ランスタッドに関する情報をよく見ていくと、地味ながらも国内の隙穴市場を地道に拾い集めていることがわかってきます。

ランスタッドの特徴と強みとは?

ランスタッドはオランダ発の労働派遣会社で、世界No.2の業績を持つ会社です。

もとを辿れば「再就職支援事業者」であった経緯を持つため、どちらかというとハローワーク(公共職業安定所)に似たような性質を持ちます。

ですので、バリバリ年収を上げたい方やキャリアアップ意欲の高い人よりは「ワークライフバランスを見直したい」「やり甲斐を重視したい」という人向けの傾向が目立ちます。

日本国内のランスタッドはベンチャー気質が強め

「ランスタッドは世界No.2・オランダ発の外資系大企業!」と聞くと、さも大きな人材サービス会社のように思えますが、日本国内ではかなりベンチャー寄りな人材サービス会社だと言えます。

というのも、日本のランスタッドは合併・買収を繰り返していた経緯を持ち、やや複雑な経歴を持つからです。

1999年 フェアプレース・コンサルティング・ジャパンを通じ、日本に進出。

2006年9月 ランスタッド・ホールディングの子会社である中間持株会社、ランスタッド・アジア・パシフィック・ビー・ヴィーの日本における事業子会社、ランスタッド・ジャパン株式会社として設立。

2011年 アイラインとともにフジスタッフに吸収合併され解散。同社がランスタッド株式会社として社名と当社事業を継承。

出典:ランスタッド|Wikipedia

現在のランスタッド株式会社として落ち着いたのは2011年のことであり、国内人材サービス事業としてはベンチャー気質が強く、まだまだ立ち位置を確保できていない側面は否めません。

「狭く深く」で大手には出来ない求人枠をカバー

日本国内でのランスタッドの人材サービス展開を見ていると、大手との差別化を強く意識していることがわかってきます。

方針としては大手が抑えていない求人を”狭く深く”掘り下げると言った感じで、かなりニッチな求人を用意している傾向にあります。

  • 大企業だけど”一番手ではない”企業(MAZDA,SEGA,MINISTOP,昭和シェルなど)
  • 創業10年以内のITベンチャー企業
  • 製造系エンジニア求人
  • 中国・アジア圏に取引先や事業所を持つ企業
  • 地方のUIJターン転職者を求める企業

とくに注目したいのは、転職サービスで集客用に公開されている「主な取引先企業」で紹介されている大企業で”あえて業界二番手・ニッチな企業を紹介している”という面でしょう。

上の画像はランスタッドで紹介されている注目大企業ですが、見事に業界二番手や独特な立ち位置を獲得している、地味な会社が多めですよね。

通常、サイトトップで公開されている「注目大企業」というのは、集客用のために公開しており、実際に応募できるかどうかは別問題です。いわば「御社はこのような大企業の求人も扱っている!」という”看板”もみたいなもので、大手転職サイトでは集客用のために出来るだけ有名で知名度のある企業を掲載します。

…にも関わらず、ランスタッドは割と地味な中堅どころの企業を紹介しているわけです。

このことから察するに、ランスタッドはあえて中堅どころの企業やニッチな求人を集めて、有名企業やブランドのある企業よりも業界二番手やマイナーな会社に興味がある人材をターゲットに定めていることが見えてきますね。

20代・30代の転職に強みを持つ!

ランスタッドは利用者の年齢を公開しているのですが、7割が35歳以下と公表されていますね。

一方で、同じ外資系運営エージェントの「JACリクルートメント」は、35歳以上が7割超です。

このことからも、かなり意識して競合である外資系エージェントのJACリクルートメントと差別化が図られていることがわかってきます。

相談者の年収層はやや低め

ランスタッドは利用者の年収分布も公開されており、300万~400万とやや低めの傾向です。

これは「年収が都市部より低い地方の相談者」「女性の相談者」が多いという事情が可能性として考えられます。ランスタッドは地方圏にも面談場所があるので、都市部に拠点の集中している他社エージェントよりも年収分布が低くなりがちのは当然のことでしょう。

また、ランスタッド自体が再就職支援事業だったという経緯もあり、営利面よりも待遇・やり甲斐と言った部分を重視しているため、年収面にこだわらない利用者が多く集まるという事情も考えられますね。

女性の転職に理解が強め

ランスタッドはワークライフバランス重視の社風もあり、女性の社会進出にも精力的に取り組んでいる面が見られます。

ランスタッドは派遣会社としての事業領域も大きいため、子育て両立を意識した女性の働き方には一定の理解があり、かなり前向きな企業だと言えます。もともと外資系企業自体がワークライフバランスに積極的であり、日本の企業はまだまだ女性の社会進出に対応できていないのが実情です。

正直な話、どこの転職サービスも「女性の働き方に理解がある!」と書いていて、公式サイトの情報からはどこまでが本意かは見抜けない事情もあります。

しかし、ランスタッドは派遣社員部門もキャリア転職部門もまとめて手がけている会社ですので、どのような働き方にも前向きで積極的な社風が強いと言えます。

全国各地111箇所に拠点を持つ!

ランスタッドの一番の強みは、全国111箇所に拠点を持つことです。

ベンチャー気質+外資系ということもあり、地方のいたるところにまでスモールオフィスを展開しているので、地方住まいでも面談に参加できる可能性が非常に大きいと言えます。

国内の大手転職エージェントは、全国展開でも地方都市にしか面談拠点がないため、面談に参加できないor電話・スカイプ面談を利用することになる場合もあります。

しかし、ランスタッドであれば全国各地に拠点があるため、比較的キャリアカウンセリングに呼ばれやすいと言えるでしょう。

UIJターンに期待できる!

ランスタッドは全国111箇所に拠点があるため、地方へのUIJターン転職を考える方にとってはとくに強みになりやすいという点です。

事業所が全国各地に展開されているため、現地で働くランスタッドのコンサルタントや紹介先企業から、実際に働く際の「都市部との違い・生活情報・交通事情・地域とのつながり」と言った、リアルな情報も得やすいと言えますね。

少なからず、ランスタッドの拠点がある県への転職を考えてる場合は、コンサルタント経由で紹介先企業への聞き込みが可能になるわけですので、ただ求人情報を扱っているだけの転職エージェントよりは説得力は上です。

ランスタッドのデメリットとは?

ランスタッドは国内の大手転職エージェントや他の外資系運営と差別化を図っているためか、デメリットはハッキリしています。そのデメリットは他のエージェントを活用しておけばカバーできるので、気になる方は併用しておくといいでしょう。

大企業・有名企業へのコネは弱め

前述の通り、ランスタッドの注目企業は業界二番手・中堅が多めとお伝えしましたが、逆に言えばサイトで公開できる超有名企業の求人は保有していないということです。

もっとも、有名企業への求人を紹介して欲しければ大手転職エージェントである「リクルートエージェント」「doda」を使っておけばいいだけですし、それも経歴や実績がなければ紹介してもらえない可能性もあります。また、紹介してもらえたところで必ず内定をもらえるとも限りません。

転職サービスが公開している有名企業・中小企業は集客のための要素が強いので、あまりアテにする必要はないでしょう。

効率の良さには欠ける

ランスタッドはもともと再就職支援事業という経緯もあり、求人広告型の効率重視の人材サービス会社と比べ、転職効率は良くありません。

これは単純に企業内のノウハウやシステム面の問題で、外資系運営ということもあり日本の人材サービス会社とは根本的に方法が異なるからです。

日本の大手転職エージェントは情報量やデータから効率良く採用見込みの高い求人を紹介してくれるのに対し、ランスタッドはコンサルタントの提案力や紹介先企業のニーズから求人を紹介してきます。

ですので、効率面では大手転職サービスよりは落ちてしまうのです。

効率を重視するならば素直にリクルートの「リクナビNEXT」「リクルートエージェント」、あるいはパーソルの「doda」が間違いないでしょう

良くも悪くも”地味”

ランスタッドは良くも悪くも”地味”な印象は拭えません。

ブランド力にもこだわりがなく、広告展開も控えめです。

しかし、言い方を換えれば「通好みの知る人ぞ知る転職エージェント」とも言えます。

ただし、世界No.2の実績は確かですね、提案力には期待できると言っても間違いないでしょう。

似たような国内エージェントであれば「パソナキャリア」「アイデムスマートエージェント」もありますので、大手転職エージェントが肌に合わない方は併用しておきましょう。

年収アップよりも”ワークライフバランス”寄り

ランスタッドは、もともと再就職支援事業であった経緯もあり、あまり商売色や営利面の強い会社とは言えません。

そのため、年収アップよりはワークライフバランスの充実や、やり甲斐重視の傾向が強いです。

利用者の年収層もやや低めですので、年収アップに強い意欲を持つ方にはやや不向きと言えるでしょう。

すでに年収500万~600万ラインでキャリアアップを目指すのであれば、外資系運営のハイキャリア向けエージェント「JACリクルートメント」がオススメです。

ハイクラスの転職にはやや弱め

ただし、ランスタッド自体に年収の高い求人やハイクラス向けのコンサルタントが在籍していないわけではないことは、抑えておきましょう。

ランスタッドは”狭く深く”なので、ニッチなハイクラス求人を保有しているのも確かです。

ハイクラス層になると引く手数多で選択肢も非常に多くなるため、選択肢の一つとして考えておくのもありでしょう。

まとめ

ランスタッドは世界No.2の人材サービス会社ですが、日本国内ではかなり地道に運営されている人材サービスだということが見えてきたでしょう。

国内の大手求人型広告発のエージェント制と違い、全国各地へのスモールオフィス展開や大手の人材サービス会社ではカバーできない隙穴狙いの経営方針など、独特の運営ビジョンがあるのため、穴場求人や意外な提案に出会える可能性もあります。

また、年収アップよりもワークライフバランスの充実やマッチング精度を重視している点からしても、商売色の強めな国内大手の求人や提案に納得出来ない場合は、ランスタッドを使ってみるのもありでしょう。

ランスタッドの類似転職エージェントは?

ランスタッドを利用する際に比較対象として併用を検討しておきたい類似エージェントをご紹介しておきます。

まず「20代・30代向け」とメインの利用者層を明らかにしている点ではIT・ベンチャー気質のある「マイナビエージェント」が近しいでしょう。マイナビエージェントは商売色・広告色が強いので、社風としてはランスタッドと真逆の部分もあります。

また、年収面よりもやり甲斐・ワークライフバランスを重視している点では、社会事業寄りの「パソナキャリア」も似た性質を持ちます。とくにパソナは地方転職や農業系転職にも力を入れているので、両者とも利用しておくと選択肢が広がります。

小規模の総合人材サービスという点では「アイデムスマートエージェント」も似たような立ち位置にあり、ニッチ求人狙いなら利用しておく価値ありです。

逆にランスタッドとあまり競合し合わないのが、効率と量重視の「リクルートエージェント」と「doda」の国内大手2つ。そして、外資系人材サービス会社No.1の「アデコ(Spring転職エージェント)」は地方求人には弱く、ハイキャリア向けの「JACリクルートメント」は年収アップ意欲の高い方向けで、外資系運営の転職エージェントとはハッキリとターゲッティングが分かれていることがわかります。

ランスタッドの登録方法

ランスタッドの登録は公式サイトからアクセスし、手順通りの個人情報を入力するだけでOKです。

他の転職サービス同様完全無料で利用できます。

他エージェントと違い希望職種入力がありますが、まだ転職先の希望がハッキリしていなくても登録できますので、おおよでOKです。

また、すでにレジュメ(履歴書・職務経歴書)をお持ちの方は、面談に呼ばれる可能性が上げるためにも、手間を惜しまずにアップロードしておくといいでしょう。

折返しの連絡は5営業日以内と公式サイトに記載されていますので、目安にしておくといいでしょう。