なぜリボ払いはやばいのに利用する人が後を絶たないのか?その理由を考える。

最近よく聞くようになった、クレジットカードの「リボ払い」。

使い方をしっかり把握していれば、月々の支払いが一定額で済む便利なサービスです。

しかし、甘い誘惑に騙されてはいけません。

リボ払いを利用する人が増えて予期せぬトラブルも増えています。

「リボ払いを使用していたら、知らぬ間に借金が出来ていた」

なんて、事例もちらほら耳にします。

リボ払いは、仕組みをよくわからずに利用していると、本当にこういった事例につながりかねません。

こうした、

「リボ払いはやばい」
「リボ払いは損」

といったイメージを持って、リボ払いの仕組みをみてみると、誰もがその危うさに納得できることでしょう。

では、リボ払いが危険であることと仕組みを知っておけば、リボ払いを使わずに済むか…と言われれば、必ずともそうとは言い切れません。

少し話を変えます。

「オレオレ詐欺」というのがずいぶん前に流行りました。

老人相手に「オレオレ」と電話して息子と偽り、何か大きなトラブルを抱えていて今すぐお金が必要だと言って、お金をだまし取る詐欺ですね。

これは知っていれば、防げる詐欺のように思えます。

しかし、似たような詐欺で「オタクの息子さんが事故で危篤状態だ、すぐに金を用意してくれ」という手口だったらどうでしょう。

手口をわかっていても、いざ出くわしたら避けがたいと言えますね。

この手口で電話がかかってきたとして「息子の状態は?事故状況は?場所は?加害者は?被害者は?そもそもあなたは誰?」といった冷静な状況判断が出来る人って、そう多くはないでしょう。

リボ払いは詐欺ではありませんが、使い方を間違えれば身を滅ぼしかねないものです。

いくら仕組みを知っていたとしても、いざ使わざるを得ない場面が来たら、上の詐欺の例のように冷静に考えられるとも限りません。

なぜ利用する人が後を絶たないのか?を、しっかり知っておくことはとても大切です。

今回は少し視点を変えて、リボ払いについて考えていきたいと思います。

リボ払いとは?

リボ払いとは、クレジットカードで購入したものを「月々一定額で支払していく」という支払い方法です。

”月々一定額”と聞くと、分割払いと何が違うの?とも思われるかもしれません。

分割払いは原則的に「所定の金額以上の購入額」「カード会社の指定回数」という条件でしか、選択できません。

たとえば、5万円の購入でしたら「月25000円×2(+手数料)」という形でしか支払えません。

「月1万円×5(+手数料)」で支払いたい場合はリボ払いを選ぶ必要があります。

わかりやすく言えば、

分割払い:支払い期間で決める

リボ払い:支払額で決める

という形になりますね。

つまり「月々の支払額を最優先」すると、必然的にリボ払いを選ぶ必要があるんです。

実は、リボ払いに潜む悪魔の正体は、この「月々の支払額を最優先」にあります。

なぜみんなリボ払いを利用するのか?

それではなぜ多くの人がリボ払いを利用するのか考えれてみましょう。

月々の支払額を最優先」という一面だけを見れば、月々の生活費を圧迫せずに済むため、多くの人はお得な支払方法だと考えます。

クレジットカードでいくら購入しても月に5000円だけで済む…と考えれば、誰もが便利だと考えるでしょう。

というのも、一般的な社会人は「月収」から生活費を引いていく形で、自由に使えるお金を計算していくからです。

月にいくら増えて、月にいくら減っていくか…が、基本的なお金の考え方になるのです。

そこにリボ払いで無理のないクレジット返済額を設定できるとなると、たしかに便利で自分に無理のない返済プランが組めるように思えますね。

リボ払いはなぜ危険なのか?

さて、ここまでの説明だけではリボ払いは便利な支払方法だと考えるでしょう。

さらにリボ払いには「ポイント○倍!」などのセールス特典もつくため、なおさらお得で便利だと思う方もいるはずです。

先ほどリボ払いには「月々の支払額を最優先」という悪魔が潜むと説明しましたね。

リボ払いを「月の引き落とし額が一定」という視点で見ると、おそろしい視点が抜け落ちます。

  • 総支払額はいくらか?
  • 返済期間はどれぐらいか?

この二つの視点ですね。

月の引き落とし額だけで見ていると、月額5000円では数十年かかるような支払額にも気づかない…なんて、少し考えればわかることにも気づかない恐れが出てくるのです。

手数料

そして、それに拍車をかけるのが、カード会社がリボ払いに設定している手数料の存在です。

この手数料ですが、支払い総額に対して比率が上がります。

支払い総額とは、今までリボ払いで購入した金額で支払いの済んでいない総額のことです。

たとえば、月5000円の支払いで3万円の商品を購入したとしましょう。

2か月経って、まだ1万円しか払っていない段階で、3万円のものを買うと合計5万円の支払い総額になるわけです。

そうすると金利手数料が、支払い総額の15%だったとしましょう。
金利手数料は年利で計算されますので、12で割った月当たりの1.25%で算出しています。

1ヶ月目の手数料:312.5円(25000の1.25%)
2ヶ月目の手数料:625円(50000の1.25%)
3ヶ月目の手数料:562.5円(45000の1.25%)

ちなみにこの15%は法律規定の上限であり、多くのクレジットカード会社がこの数値に設定しています。

こうして見ると月5000円の支払額という魅力とは裏腹に、支払総額に応じて手数料が発生してしまうことがわかりますね。

支払総額が5万円の場合、月の支払いに対して10%以上の金利が発生しているわけですから、かなりの高額とも言えます。

金額が低いと見落としがちですが、月々に口座から引き落としている生活費がすべて10%上がると考えると、恐ろしい倍率であることがわかるでしょう。

こうして見てみると、リボ払いの本質は紛れもなく「借金」そのものと言えるのですが、それが「月定額」という面に目を向けさせることで、意識されないように出来ています。

さらに、商品が高ければ高いほど・月々の支払額が安ければ安いほど、手数料が多く増える仕組みになっているわけです。

月の支払額が安く済むからといって、リボ払いで高額の商品を買うと、年利15%を何年も支払わなければならなくなるわけですね。

また細かい仕組みは、クレジットカード会社や利用者の状況によっても変わります。

この「人によって違う仕組み」も、リボ払いの仕組みをわかりにくくしている一因と言えるでしょう。

リボ払いは計画的に

このように、原則としてリボ払いは利用者が得をすることはありません。

月の負担額を減らすという面では便利ではありますが、手数料と支払期間をしっかり計算しておかないと、破格の金利に膨れ上がることを覚えておきましょう。