「無駄な仕事を増やす人にウンザリ…」
「余計なことを言うヤツに毎回仕事を増やされる…」
「勝手に仕事を増やす人のせいで段取りが狂いっ放し…」

このように悩んでいませんか?
身近に余計な仕事を増やす人がいると、自分の作業時間が確保できなかったり、段取りが狂って計画通りに仕事が進まないことが増えてしまいます。
ですので、仕事を増やす相手にイライラしてしまう機会も増えてしまうことでしょう。
しかし、イライラしてしまって「あの人はいつも無駄の仕事を増やしやがる…」と思った時こそ、冷静になる必要があります。
ストレスの多い状況では、ついつい「あいつが悪い」と視野が狭くなり、本質的な問題から離れてしまう結果になったり、判断力が低下して適切な対処ができなくなるからです。
仕事を増やす相手は、適切な対処方法さえ身につけてしまえば、自由自在にコントロールすることができるかもしれないからです。
そこで当記事では、無駄な仕事を増やす人の特徴を理解した上で、仕事を増やす相手とどのように関わればいいのか、そのヒントの数々を紹介していきます。
余計な仕事を増やす人の特徴は?
無駄な仕事を増やす人には、一定の法則や特徴が存在します。
そういった人物は「どこの職場でも一定数いる」ものです。
特徴をおさえておくことで、未然に距離を置いたり、予兆を感じた際に自分の身を守ることもできます。
まずは「仕事を増やす人」にはどういった行動パターンや考え方があるのか、知っておきましょう。

相手の考え方や行動原理を理解することで
対処法も相手に合わせて行いやすくなります
自分の周囲にいる仕事を増やす人が
どのタイプかを考えながら読んでみてください
他人の許可や承諾を取らずに勝手に仕事を増やす
まず初めに紹介したのが「他人の事前確認や許可なく、勝手に仕事を増やす」というパターンです。
事前に相手に説明や確認を行うことなく勝手に仕事を増やす人物は、イライラする要因になりやすいことでしょう。
◯勝手に仕事を増やす人の例
- 従業員に十分な説明をせず、一方的に仕事を増やしてくる上層部や上司
- 大幅に業務方針が変わるのにも関わらず、必要な説明をしない上層部や外部コンサル
- 自社内の技術力と人員では対応不可な案件を取ってくる営業部隊
- 断りもなく会議やタスク管理ツールで仕事を振ってきて「あの人の仕事です」と責任転嫁してくる同僚
- いつも勝手な判断で業務を行いミスをして尻拭いをさせる部下
いわゆる「無能な働き者」「やる気のある無能」とされやすいタイプがこの例に当てはまります。
厄介なのは、当人からすれば「良かれと思ってやった」ことが、すべからく裏目に出る点にあります。
当人としては「真面目にやっている」「頑張っている」つもりなのでしょうが、周りからすれば「何を勝手なことを…」「事前に報告しろ…」と迷惑になり、誰も得してません。

「自分が優秀に見られたい!」
「相手が忙しいかどうかを考えてない」
など、周りが見えてない人ほど
陥りやすい言動ですね…
ここでの本質的な問題は「仕事を増やすにあたって、十分に相手からの理解を得てない」という点にあります。
というのも、他人に面倒事や負担をかけることを頼む際には、事前に準備や調整をして初めて相手に頼み込むなど、相応のプロセスが求められます。
頼まれる側の心理としても「何の説明も聞かされずに一方的に負担を増やされる」のと「十分な説明を聞かされて自分の言い分も聞いてもらった上で、負担のかかる業務を任される」とでは「無駄な仕事か?必要な仕事か?」と捉えるかどうか、変わってくるものです。
さらに仕事を増やして誰かを巻き込むにしても「自分がやることでどれだけ他人の仕事が増えるか?」と工数を計算するような先のことを考える力であったり、相手に負担をかけるとわかっている面倒事を快諾させる交渉力も求められます。
そういった能力や用意なしに「自分が有能と見られたい」「頑張っているアピールがしたい」という動機だけで動き、周囲の状況や先のことも考えず勝手に仕事を増やすのが「無能な働き者が一番厄介」と言われるゆえんでしょう。
思いつきの発言・提案でタスクを増やす
次に紹介するのが「その場の思いつきで仕事を増やす」というタイプです。
これは「アイデア豊富で才覚はあるがまとめ役がいないと暴走しがちなワンマン社長」「”何か新しいことをしないといけない”と焦っている上層部や上司」といった人物によく見られる例です。
◯上の思いつきで現場の仕事が無駄に増える残念な例
- 流行っているからという理由で「うちもDX化だ」と不必要なITツールを導入するも、誰も使いこなせていないでコストだけ増えている
- 新規プロジェクトや新部署が頻繁に立ち上げたり、役職名がコロコロ変わるが、すべて形だけで継続性なし
- 社長の思いつきで、顔出しでZOOM配信や社員交流イベントの参加を半ば強要される
- 社長や上司が、外部コンサルなどの参謀ポジションの人の提案を鵜呑みにする「言いなり状態」と化しており、現場を無視した無駄な業務を増やし続けている
こういった「思いつきやアイデアを取り入れて新しいことに挑戦」自体は必要なことではありますが「現実的に可能か?」「戦略はあるのか?」を考慮しないで「ただ新しいことをやるだけ」が目的化すると、現場にとっては「手持ちの仕事が終わらないまま、次の余計な仕事が増える」という自転車操業状態の地獄となります。
自己解決しないですぐに他人の時間を奪ってくる
「自分の時間を奪ってくる」「自分に無関係な業務に巻き込んでくる」「対人関係面の面倒事を持ち込む」という類の方法で、間接的に仕事を増やしてくる人物の特徴について紹介します。
「自分のことは自分でなんとかする」ということができる人にとっては、些細なことで質問や相談してくる相手も「時間を奪ってくるヤツ」と面倒に感じるかもしれません。
わかりやすい例としては「そんなことは検索したり、社内マニュアル読めばわかるだろう…」ということを、毎回質問してくるような相手です。
また「仕事での対人関係は一定の距離を置きたい」と考える人にとっては、必要以上に親密さを要求してきて「雑談しよう」と飲み会やイベントに誘ってくるような人物も「無駄な付き合いの時間を増やすヤツ」と疎ましく感じるかもしれません。
最近では在宅ワークが定着した会社も増えています。
そのため「なんでもかんでもすぐミーティングを組んでくるヤツ」「考えをまとめたり用件を伝えないで相談してくるヤツ」にストレスを感じることもあります。
意外と「他人の時間を奪うことに罪悪感がない」「”話を聞いてもらう行為”は相手にもエネルギーを使わせるという自覚がない」という人は多いものです。

「どうでもいい相手の話を聞く」という行為が
水商売やスナックなどで
商売として成立していることからも
「相手の時間を奪う≒仕事を増やす」ことだと
見えてくるはずなんですけどね…
無駄な事を丁寧な事と勘違いして労力を費やす完璧主義者
完璧主義を他人に押し付けるタイプは、仕事だけでなく無駄なストレスも増やしてくるという意味で危険度が高いと言えます。
完璧主義タイプが上司やクライアントとなった場合、下記のように、無駄な仕事とストレスを増やされがちです。
◯重要でないことに無駄な労力を求める完璧主義者の例
- ・スピード重視の業務でも細かいことを指摘してくる
- 「何が書いてあるか?」が重要な資料で、誤字脱字の指摘や批判ばかりで、本質的な議論やレビューをしない
- 見当違いのアドバイスや手直しを要求してきて、最終的な承認で白紙に戻される
- 現実的なリソースを考慮しないで大幅に工数のかかる修正を要求してくる
- 些細なミスの批判や指摘をねちねちと行い続けて他人の精神を消耗される
- 実務を進めるための合理的な判断ではなく「神は細部に宿る」などの精神論を振りかざす
また、こういったタイプの上司の中でも、クラッシャー気質が強いと「無駄な仕事を増やすついでに、ハラスメント的な言動で余計なストレスも増やしてくる」と、著しく他人の仕事の生産性とモチベーションを低下させてきます。
たとえば、相手の言い分や考えも聞かないうちから「仕事が雑だ。こんなものが世に出せると思ったのか?」など、自分勝手な決めつけや価値観だけで理不尽な叱責を行う…といった具体です。

ハラスメント行為への
風当たりが強くなった今でも
そんな人っているんですね…

TPOわきまえずに必要以上に
自分のこだわりや価値観を
他人に押し付ける人は多いぞ…
このタイプを相手にすると「どうせ何をしても批判される…」「効率良くなるように工夫してもどうせ手直しさせられる…」と、モチベーションや自発性を奪われることになります。
さらに厄介なのが、当の本人は「自分は仕事ができている」「相手に文句を言うのが自分の仕事だ」と本気で勘違いしている節すらあります。
「自身が”無駄に仕事を増やしているだけの無能”である自覚もない」という点も、完璧主義タイプによくある特徴です。

「無能な働き者」が
年功序列で出世した末路ですね…
このタイプはまともに話も通じず「自分が正しい」「相手の非を指摘するのが自分の仕事だ」と本気で思い込んでおり、もっとも部下を追い込んで潰すリスクがあります。身近に思い当たる人物がいるなら要注意です。
仕事を増やす人の対処法、振り回されないコツとは?
「無駄に仕事を増やされている…」と感じている人は、おそらく「卒なくなんでもこなせる人物」「他人の相談に乗ったり話を聞く頼り甲斐のある人物」であることが多いかと思います。
ただ、そういった人物は「仕事ができる」「人が良い」ばかりに、周りが「あいつに任せておけばいいや」と知らず知らずのうちに甘えて、真っ先に仕事を押し付ける対象ともなりやすいです。
自分のキャパシティが許すうちなら、仕事を増やされても処理が追いつきます。
また、勤務経験が浅いうちや能力が身についてないうちは、そういった「なんでも引き受けるやる気のある人物」が評価されやすいです。そのため、率先して無駄な仕事や雑用をこなして評価を上げた方がいい場面もあります。
しかし、自分の仕事を処理しないまますべての頼まれ事を断ることなく引き受け続けていたり、勤務経験が長くなって業務内容が難しくなってくるほど、自分一人だけでは抱えきれなくなることが多くなります。
その結果、自分自身に余裕がなくなり、無駄な仕事を増やす相手にイライラすることが多くなるのです。
ですので、ある程度経験を積んで仕事が増やされる立場になった段階で、仕事の仕方や社内の人間との関わり方を見直す必要が出てきます。
加えて言えば「どの業務が無駄で、どの業務が本質か?」を考えることができることは、自分の仕事に必要な情報の取捨選択ができており判断力が成長している証拠という見方もできます。

自分の成長度や求められる役割に合わせて
仕事との向き合い方を変えることで
キャリア的にも大きな成長を果たせます
ここでは、そういった「無駄に仕事を増やされて自分一人で処理しきれなくなった」と感じた際に、意識しておくべきことを紹介していきます。
手に負えない相談や頼み事は断る、または先送りにする
まず初めにできる対処法としては「無駄な仕事が増えそうな相談や頼み事は上手く断る」「無駄な仕事や面倒事を振られないように立ち回る」といった「自分一人でも実行可能」な考え方となります。
具体的には、下記のように多くのテクニックが存在します。
- 他人が困っていても安易に手を貸さない:
本人が直接相談してくるまでは見て見ぬふりをする、調べればわかることは自分で調べさせる、先読みしたり空気を読んで「指示されてないこと」をやらない - 相談や依頼があってもすぐに回答しない:
その場で「出来ます!」と反射的な対応をしない、回答をわざと先送りさせて緊急度の低い連絡を弾く、「こういう条件なら動く」という”交渉”に持ち込む - 返信速度や連絡頻度を下げる:
メールやチャットツールの返答に即座に対応しない、面倒事を押し付けられそうな会議は口実を用意して欠席する、事前準備や調整のできていない頼まれ事は無視 - 忙しそうだと思わせておく:
暇で余裕があっても日頃から「忙しい」と言っておく、スケジュールが空いてても埋まっていることにしておく、速く終わる仕事も時間をかけてやったことにして仕事が早いと思わせない
また、相手によっては、率直に「仕事を増やされて迷惑だ」と伝えることも有効な手段となることもあります。周りに迷惑や負担をかけてる自覚のない人は「良かれ」と思ってやっていることが多いです。そのため、場合によっては単刀直入に伝えた方が効果が高いこともあります。

相手の性格や自分との関係性を考えて
状況に合わせた対処法を取り入れましょう
ミーティングなどで「チームの課題」として認識させ、職場全体を動かすように仕向ける
前項はあくまで「自分一人だけでできる対処法」です。言い換えれば「他人が変わったり動かないでも済む範囲」になります。極論、相手次第では「自分が何をやっても変わらない」こともあります。
一方で、ここで紹介するのは「他人の考えを変え、上司や他部署を動かす」という高度なビジネスコミュニケーションが求められます。
そのためには、まず「仕事を増やされる原因」を「特定の人物のせい」という視野ではなく、より広い視野で分析する必要があります。
特定の人物の影響だけでなく、組織の問題として「無駄な仕事が多い職場」となる要因としては、
- 社内でのコミュニケーションが上手く行っておらず、自発的に動く人が損する構造となっている
- 社内で目的や目標が定まっていないため、どの仕事が無駄かどうかの判断がメンバー間で異なる
- 職場全体でタスク管理ができておらず、一部の人(エース社員やベテラン)に業務が集中している
- 上層部が、慢性的に無茶な仕事の振り方をしており、それを現場で支えているだけの状態
- 人事部が機能しておらず、ミスマッチ採用で使えない人物が投入され、現場の教育負担が増えている
などがあります。
こういった課題をミーティングやプレゼンなどで指摘して、上司や同僚・部下などのチーム、果ては他部署や上層部までをも動かせるようになれば「仕事を増やすも減らすも自分次第」となることでしょう。
また、上手く他人を動かして「自分の仕事を他人にも振る」というスキルを身につけることは、紛れもなく「リーダーの資質」でもあります。「無駄な仕事が増やされる現状」を「チーム・社内全体の問題」と捉えて動くことで、マネージャー・管理職ポジションとして評価される可能性も高められます。

難易度は高いかもしれないが
上手く実行できるのであれば
仕事での能力は劇的に高まるぞ!
一方で、ここで紹介した方法は社内だけで解決できないことも多いことも、あわせてお伝えします。
理由としては「上司や上層部が非協力的で改善案や指摘自体が疎まれる」「下の立場の人間から社内の問題を指摘されるのが気に食わない」などの感情的な問題があります。

用意周到に
社内で根回しする胆力がないと
実現できないかもです…
社内で解決できない企業が多いがゆえに「外部のコンサルティング会社に解決を依頼する」「アウトソーシング会社や人材会社に頼む」という方法を選ぶぐらい、一個人の力でどうにかするのは難しいことも多い問題です。

無理に社内環境を変えようとしても
次は「自分が無駄な仕事を増やす側」になりかねないので
自分の能力や社内の状況をよく見て
計画的に動きましょう
仕事を増やされる状況が改善しそうにないなら転職も考慮しておく
「無駄な仕事を増やされる…」と感じる原因や問題点は、それぞれの置かれた状況や職場環境によって様々です。そして、その多くは一個人の努力だけでは変えようがないことも、忘れてはなりません。
仕事を増やされる状況が改善せずに割を食っていたり、社内環境が変わることに期待できないなら、思い切って転職してしまうのも現実的な手段です。
前述の通り、仕事を増やされることが多いと感じる機会が多くなった人は「卒なくなんでもこなせる人物」「他人の相談に乗ったり話を聞く頼り甲斐のある人物」と、言ってしまえば「優秀な人」「仕事のできる人」である可能性が高いです。
そのため、転職するにしてもしないにしても、転職活動を通して今の自分の経歴や能力を客観視する機会を設けておくだけ損はありません。
仮に今の職場が年収が上がらずに無駄に仕事量や責任だけ増えていく状況なら、転職するだけで年収や待遇が向上したり、より働きやすい職場環境に就ける可能性が高いです。
下記に「転職した方がいい、無駄に仕事が増やされる人」の例を紹介します。
- 例1:職場の雰囲気が終わっていて、面倒事や責任の押し付け合いになっており、誰からも改善への協力が見込めない。
- 例2:ITエンジニアだが、上司や担当者にPMとしての能力がなく、顧客対応から要件定義まで全部やらされる
- 例3:自社内にITに関して詳しい人物が自分しかおらず、ITに関する相談や業務がすべて自分の元へと押し寄せている
- 例4:零細企業で経営からの信頼は厚いが、毎回、思いつきに振り回されてばかり。なのに義理や恩を口実に待遇は向上していない
- 例5:上司がハラスメント気質で、過剰な手直しの要求や叱責などで無駄に精神的な負担をかけてくる。そのせいで仕事が進まないしプライベートにも悪影響が出ている
- 例6:人事部が現場の意向を無視し、能力の足りない新人や問題児ばかりを採用。そのせいで余計な仕事が増え、自分の時間が奪われてばかり。
上記の例に当てはまらずとも、転職活動を日頃から行っておくことで、無駄な仕事ばかり増やされる今の職場に愛想が尽きた時や、今の会社は変わる気がなくてダメだと確信した瞬間に即転職…と選択肢を増やすことができます。
また、転職先を確保しておくことで、今の職場でもメンタル的にも「仕事を増やされないように忙しいフリをしたり、連絡を無視する」など、大胆な行動もしやすくなります。
いずれにしても、仕事を増やされると感じたタイミングで、転職活動を通して自分のキャリアを見直すことはプラスしかないことは間違いありません。
もし、転職活動をしたいと思ったなら、下記に当サイトで厳選した”心強い味方になってくれる転職サービス”を紹介してますので、ぜひ、活用してみてください。