接客業はアルバイトとしても採用されやすく、フリーターの中でもとくに多い職種のひとつだと言えますね。
ですが、将来を考えて「そろそろ正社員になるべきかも…」と悩んでいる方もいるはずです。
というのも、接客業のアルバイトは20代中盤ぐらいになると「このままじゃまずい…」と思うことが多くなるからですね。
あるいは、接客業で人の嫌な面や割の合わなさに気づき、正社員勤めを考えるケース。
…どちらにせよ、接客業のフリーターから正社員を目指したい方は、しっかり将来設計やキャリアプランを考えて、転職活動に臨むべきです。
この記事では、とくに接客業のフリーターの方が正社員を目指す方に向けて、転職前に知っておくべきことをご紹介していきます。
接客業フリーターが知っておくべきこと
接客業フリーターのままだと将来性がない
接客業フリーターがまず知っておくことは、若いうちに正社員にならないと将来性が危ないということです。
この記事のお越しの方には言うまでもないことでしょうが、フリーターと正社員には以下のような差があります。
正社員 | フリーター | |
生涯平均年収 | 2億以上 | 1億未満 |
社会的地位 | 歳を取るごとに上がる | いつまでも学生バイトレベル |
昇給ベース | 年1万以上・ボーナス50万以上 | 勤務数年でせいぜい時給+10~100円程度 |
仕事のやり甲斐や責任感 | 昇進すると責任ある仕事を任せられる 他の会社との取引で経験が身につく 大人としての自信や品格が身につく | シフトリーダー止まり 店長クラス代理として現場の仕事止まり 社会人としての品格や自信が身につかないまま |
転職・キャリア | 経歴や実績次第で転職先選び放題 | 経歴として評価されにくく、年をとると将来的なキャリアは絶望的 |
どう考えても正社員の方がメリットが大きいですが、これは20代中盤ぐらいで周りと差がつかないと気づきにくいものです。
この歴然とした差を見れば、いかにフリーターで20代を過ごすことが後々の人生に不利かは簡単にわかることでしょう。
接客業フリーターだとスキルも経験も身につかない
接客業フリーターですと、将来役に立つスキルも経験もまったく身につきません。
接客スキルや商品知識が身についたからと言って給料が上がるわけでもありませんし、お客から評判が良くて売上に貢献しようが、すべて上司や会社の手柄です。
何より、転職を考えた場合「接客業・フリーター」という経歴は、どれだけ努力していようが、しょせんバイト。
バイト・フリーターがどれだけ必死に「今まで頑張ってきたんです!」と言っても、人事からは厳しく「でも、バイトなんでしょ?」と評価されて終わりなところが悲しい現実。
シフトリーダーは割に合わなすぎる
接客業のフリーターですと「シフトリーダー」「バイトリーダー」「時間帯責任者」などの立場として、一応は昇進可能です。
ただし、それ以上は社員クラスを目指さなければ昇進することはなく、しかも給料も対して上がりません。
その上、責任と仕事量だけが増えるばかりです。
しかも、シフトリーダーなんて大学生バイトですら任せられるほどなので、経歴としても大して評価されません。
そもそも、シフトリーダーとして任命されるほど真面目に長期間働けるぐらいであれば、普通に正社員としてもやっていけるレベルなので、正社員を目指したほうがマシというものでしょう。
接客業フリーターが正社員を目指すには?
今までの学歴・経歴・資格にはこだわらなくてOK
接客業のフリーターが正社員としての転職を考える場合、今までの学歴・経歴・資格にはこだわらなくていいでしょう。
というのも中途採用の場合、そこまで学歴・資格が問われることは少なく、会社によっては実務経験しか評価しないこともあるからです。
ただし、接客業のアルバイト経験自体は評価される傾向もあり、とくに販売・小売・飲食業界のマネージャー候補(店長)としての求人は紹介されやすいです。
アピール次第ではフリーター経験も強みとなるので、経歴として有効活用しましょう。
未経験職OKの正社員求人を狙おう
接客業フリーターが接客業以外の職種や業界へ転職する場合、未経験職OKの求人や転職サービスを活用するのが効果的です。
逆に一般的なキャリアコースの求人ですと、書類審査で落ちることが大半なので、自分に合った求人に的を絞って応募したいものです。
とくに20代であれば「既卒・第二新卒」層として未経験職へ挑戦できるチャンスは大きいですので、前向きに転職活動に取り組むといいでしょう。
未経験職で正社員を目指したいフリーターの方は「ウズキャリ」がオススメ。Skype面談・LINEでの連絡など非常に融通が利く業者さんです。
場合によっては「契約社員」も視野に入れておこう
接客業フリーターから正社員を目指す場合は「契約社員」も選択肢に入れておくといいでしょう。
契約社員は非正規雇用扱いにはなるものの「準正社員」的な扱いで、正社員候補として採用されることとなります。
そのため、優良企業ほど中途採用者は契約社員で採用し、実績や能力を見て正社員として正式採用という形が主流になっています。
逆に下手に正社員にこだわりすぎて契約社員を避けると、結果として待遇が良くない+将来性の低い会社に入社してしまう恐れもあるので、長く働ける会社に転職したいのであれば、契約社員も選択肢に入れておいて損はないでしょう。
「派遣社員」を選ぶのもあり
また、正社員・契約社員のように一つの会社で働くよりも、いくつかの職場を転々とする方が肌に合っている方は「派遣社員」もオススメです。
派遣社員は派遣会社に登録して、自分の働きたい時に働きたい求人に応募する形なので、契約社員よりもアルバイトに近しい形になります。
しかも、多くの現場で経験を積みつつ、派遣会社のキャリアアップ支援やスキルアップ講座も利用できるので、アルバイトでダラダラ働くよりも将来性は高いです。
嫌な職場を辞めても、派遣会社から次の職場をすぐ紹介してもらえるので、柔軟に働くことが可能です。
給料も月25万〜30万ほどは手堅く稼げるので、正社員が向いていないと思う方は、あえて派遣社員を選ぶといいですよ。
転職に悩んでるなら転職エージェントに相談しておこう
接客業フリーターの方で転職に悩んでいる方は、一度「転職エージェント」に相談しておくことをオススメしますよ。
転職エージェントとはプロに相談して自分に合った求人を紹介してもらえるサービスのことで、無料で利用できます。
その上、面接の指導から職務経歴書の添削、さらには内定後のサポート・アフターフォローまでしてくれるので、転職に自信のないフリーターであっても転職成功率がグッと高くなります。
とくに「非公開求人」の中には、フリーターからでも転職できる優良求人が集まっており、ハローワークや転職サイトで一から求人を探すよりも効率的かつ楽に転職先が見つかるので、ぜひとも利用しておきましょう。