「仕事は楽しいかね?」成功できない理由。時代の閉塞感を打ち砕くヒント。大切なものを取りこぼしている現代人。

―――仕事は楽しいかね?

こう聞かれて、ためらいなく「楽しい!」と断言できる人は、そう多くはないと思う。

上がらない給料。
悪くなるばかりの待遇。
変わらない毎日。
無駄に重ねていくだけの歳月。

街を歩けば、やつれた顔のビジネスマン。
満員電車に詰め込まれる、消耗しきったサラリーマン。
スマホに取り憑かれた、無口な群衆。

きっと、明日からもこの景色は変わらない。

これから、何度も何度も何度も、変わらない景色を嫌というほど見続け、同じ毎日を繰り返していくのだろう―――


このような、現代の閉塞あふれる景色や心情は、現代人なら誰も容易に想像できるであろう。

あまりに、見慣れた景色である、何より嫌というほどテレビや小説、あるいはネットでも見てきた表現でもあるのだから。

だが、想像して欲しい。

金曜日の残業終わりの終電帰り、駅から自宅の帰り道。

帰って風呂でも浴びて、土曜日の貴重な休日を何に使おうか…とでも考えている夜道。

一人の陽気な老人が、あなたに話しかけてきたとする。

「君、仕事は楽しいかね?」

おそらく、あなたはこう思うはずだ。

(なんだ、このじじいは。私は早く帰りたいんだが…)

そしてあなたは、その老人を適当にあしらって、早く自宅に帰る選択肢を選ぶだろう。

―――その老人が偉大な経営者であり、あなたの人生を変える大きなきっかけを与える力のある人物だとあることにも気づかずに。

「仕事は楽しいかね?」

冒頭につづった文章は、言うなれば「現代日本版:仕事は楽しいかね?」の序章とでも言おうか。

「仕事は楽しいかね?」という書は、似たようなシチュエーションから始まる、物語式のビジネス書だ。

いや。

ビジネス書でもあり、
哲学書でもあり、
自己啓発書でもあり、
その解釈はあなた次第だ。

常識的に考えて欲しい。

―――仕事は楽しいかね?

こんなことを見ず知らずの他人に聞かれたら、あなたはきっとこう考えるはずだ。

「は?お前、オレをバカにしてるの?楽しいわけねえだろ!」

現代人には、余裕がないのである。

私たちは”成功”を欲している

私たちは常に”成功”を欲している。

いや。

”求められている”と言ったほうがいいか。

目標、成果、給料、出世。

何かを求めて、成功を欲さなければ、前に進めないのである。

目標もない、成果も得られない仕事は、ただただ虚しい。

給料のない仕事など、誰もが嫌がるだろう。

そして、出世の見込めない仕事では、次第にやる気も失せていくであろう。

”成功”を求めて生きていなければ、前に進むのですら困難なのである。

そして、実はその”成功”とやらも、幾分不明瞭なままであることにも気づかない。

せいぜい「給料を上げたい」「部長ぐらいにまでは出世したい」「マイホームと家庭を持てれば勝ち組」程度の目標を”成功”だと考えているのではないだろうか。

そんなものは、実は”成功”ではない。

せいぜい”失敗していない、けれど成功からは程遠い”ぐらいだろう。

成功するというのはね、右に倣えをしないってことなんだ。

なぜ現代人は”閉塞感”を打ち破れないのか?

「時代の閉塞感」とやらは、いつまで経っても打ち破られることはない。

貧富の二極化。
正規と非正規の格差。
先行きの暗い、日本社会。

豊かな国である日本でも、相変わらず”閉塞感”が漂ってばかりだ。

場末の飲み屋では愚痴ばかり。
テレビやネットでも暗いニュースばかり。
誰かが失敗すれば「ほーら見ろ」との嘲笑。
誰かが成功すれば「あいつは運がいい、才能があるから」と羨んでばかり。

そして、テレビやスマホを消せば、夜の静寂が訪れる。

静寂の中「明日も何も変わらない」と諦観の中、眠りにつく。

なぜ、閉塞感は打ち破れないのか?

簡単だ。

「明日も何も変わらない」と思い込んでいるからである。

”明日は今日と違う自分になる”だよ。

成功するためにはすべてを逆にする必要がある

成功する。

あるいは、目標を達成する。

すべてには順序がある。

目標を定めて、それを達成するために、計画を立てる。

計画なき行動は、すべて無駄に終わるから。

計画を立て、目標を立て、それを達成すべく、多くの社会人が仕事をしている。

それを積み重ねることで、成功できるのだと信じられている。

無計画、無秩序な思いつきで仕事していては、成功などありえないと多くの人は考えているであろう。

しかし、それが間違いなのだ。

実は、逆なのである。

行動や努力が積み重なった結果、目標が達成されるのである。

目標を達成するつもりでいては、いつまで経っても成功することはありえないのである。

つまり、偶然、大きな成功とは生まれるわけだ。

きみは、最初に陸に上がった魚は
長期に渡る目標を持っていたと思うかね?

実は、答えはもう知っている。
ただ、気づかないだけ。

私たちは、日常で大いなる発見に気づかないまま、毎日を消費している。

なぜなら、目標や成功に縛られすぎて「無駄」と判断するものが、あまりに多すぎるからである。

たとえば、冒頭に書いた「用もないのに話しかけてくる老人」など、忙しい現代人からすれば”無駄”そのものだろう。

そして、その老人が偉大な経営者であり、あなたのビジネスに大きな変化をもたらしえることにさえ、気づけないのである。

これは極端なたとえだが、私たちは常日頃から”大きなきっかけ”を”無駄”と切り捨てているのである。

果たして、人生において”無駄”なものなど、あるのであろうか?

少し視点を変えてみると、毎日は変化し続け、新たな発見があるというのに、私たちは気づいていないのである。

なぜなら、変化していないことにしておいたほうが、都合がいいから。

毎日、同じことが続く仕事の方が、楽だから。

だから、小さな変化も”気づかないフリ”でいようとしているだけなのである。

僕たちはね、失敗するのを怖がりすぎて、
それが宇宙からの贈り物だってことに気づこうとしないんだ。

「変化は難しく、試してみることは簡単だ」

本著は「変化は難しく、試してみることは簡単だ」という一文で幕を下ろす。

あなたは、きっと”変化”を望んでいるはずであろう。

なぜなら、すべての人間は変化を望んでいるからである。

生きている限り、変化を望まない人間なんていない。

”もっとよくありたい”とは、人間誰しもが抱く欲望である。

しかし、思うとおりにいかないのが、世の常である。

では、なぜ思うとおりにいかないか?

―――試してみないからである。

では、なぜ試さないのか?

―――失敗が怖いからである。

なぜ、失敗を恐れるのか?

―――確実に成果を得たいと焦るからである。

なぜ、成果を得たいと焦るのか?

―――変化したいからである。

なぜ、変化したいのか?

―――     からである。

この答えこそが、あなたが”変化できない”最大の理由なのだ。

「なぜ変化したいのか?」と問われれば、千差万別の答えが思い浮かぶだろう。

誰かに認められたい。
出世したい。
金がほしい。
成功したい。
大きなことを成し遂げたい。
歴史に名を残したい。

なんでもいい。

だけど、その「目的」あるいは「欲望」こそが、何よりもあなたを苦しめているのかもしれない。

―――仕事は楽しいかね?

この本を読み終えた時、あなたは気づくだろう。

仕事をつまらなくしているのも、時代に閉塞感を感じるのも、生き苦しいのも、社会や時代のせいではない。

その答えは、自分自身で確かめて欲しい。

なぜなら、この世で一番近くにあるというのに、まったく気づかない…という、本著の教えが意味することこそが、すべての答えなのだから。

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