仕事において「納得は全てに優先する」という考え方。

スコシテン編集長です。

当サイトを運営していると「本当に世の中、いろんな価値観で仕事している人がいる」とわかってきました。

ちなみに、私の仕事や人生の価値基準ですが「納得が全てに優先する」だったりします。

基本的に、性格が合理性一辺倒のINTJ(MBTI診断)+熟考熟慮の小早川隆景タイプ(戦国武将)なので、じっくり考えて、その上で選んだ選択であれば、後悔することはまずありません。

「合理性」とは言いましても、それは「自分の頭の中で、しっかりと説明できるものか?」なので、一見すれば突拍子もないことを言ったりもします。

あるいは世の理不尽なことも、しっかり各立場の主張や論理を理解していけば、おおむね納得は出来ます。

…が、残念ながら日本では「上の言うことであれば、理不尽でも従わなければいけない」「考えるよりも、まずは行動しろ」という風潮が強く、実際そういう人物のほうが評価されるのだとは思います。

その結果として「弱者は不満や要求があるのに、一切主張しない」→「結果、上の人間が都合よく搾取できる」という構造が、加速していくのです。

6次以下の下請け地獄、技術者・クリエイターのやり甲斐搾取、派遣会社の仲介手数料中抜き問題…など。

これに関しては、法改正なんて「焼け石に水」なものも多く、問題の根本は改善していません。

いい加減、みんな「日本の上の人間は底抜けのバカだ!」と気づいているでしょう。

かと言って、バカ正直に批判とか愚痴を言っておけばいいわけではありません。

そのあたり、仕事を通して私が学んでいった考えを、言語化しておきます。

仕事に「納得」が必要ない理由とは?

例のごとく「なぜ、仕事では納得が必要ないのか?」から、突き詰めていきます。

社会の様々な事例を分析してみますと、おおむね以下の4通り。

  • 相手が納得しないまま、こちらの条件を飲ませる方が楽だから
  • 言質取り・揚げ足取りが大好きな人間が多すぎだから
  • 性悪説ベースの判断基準が多すぎるから
  • 考えない・検討しないで行動する人が多いから

もっと突き詰めて言えば「相手が納得しないまま、コトを進めても問題ない」と判断する人がいるからです。

「理不尽なことでも従え」とは言いますが、時にその考えが破滅をもたらすことは、かの第二次大戦が物語っています。

相手が納得しないまま、こちらの条件を飲ませる方が楽だから

仕事に納得を求めてはいけない最大の理由は「相手が納得しないまま、こちらの条件を飲ませる方が楽だから」です。

日本社会でよくあるケースなら、以下の通り。

  • 育児放棄している親に逆らえない子供
  • 理不尽で言っていることが無茶苦茶な教師に逆らえない生徒たち
  • パワハラ上司の理不尽な指示
  • 大企業の理不尽な要求を飲むしかない下請け
  • その大企業も株主の理不尽な要求を飲むのが基本

立場が上であればあるほど、問答無用で相手に理不尽な要求を突きつけられます。

ハラスメント行為が減らないのも、上の立場の人間が「聞く耳持たぬ=相手に納得して貰う必要がない」と考えているからです。

超絶わかりやすい例を挙げるなら「物の値段を一律にして売っている大手小売」です。

「相手がその値段で納得できるなら買う、そうじゃなけりゃ買わない」

この二択しかないのですから、消費者サイドは交渉の余地も、他の選択肢もありません。

もちろん、実際は競合商品や競合店から選べるのですが、それも「数あるものの中から、選ばされている」だけの状態でしかありません。

で、政府や企業側が「不況だから値上げするよ」などと言えば、どう文句をつけようが、国民を従わせることが可能なのです。

もちろん、これは政府や経済界など、あらゆる利害関係者が綿密に調整を重ねているので、ある程度は納得できる説明はなされます。

問題は第三者が介入しない、狭いコミュニティ内での場合です。

一度、納得できない理不尽な要求を飲んだら最後、第三者が介入しなければ、死ぬまで都合よくコキ使われておしまいです。

んで、その第三者となり得る、監査の目を誤魔化すのは基本です。

日本で不正やハラスメント行為、あるいは過労死などの問題が減らないのも、これが原因です。

ここまで説明すればおわかりでしょうが、納得できないことを思考停止で飲み込むのは、時に破滅をもたらすのです。

言質取り・揚げ足取りが横行しているから

仕事において、相手が納得するまで説明しないのは「言質取り・揚げ足取りが横行している」からでしょう。

私も一時期クレーム処理の仕事をしていましたが、一度こちらに難癖つけてきたら、本筋と違うことまでイチャモンつけてくる輩はいます。

まだ、感情的に怒鳴ってくる奴はマシです。

黙るまで平謝りで済みますから。

一番厄介なのが、こちらの発言から揚げ足取って、巧妙に難癖つけてくるタイプです。

わかりやすく言えば「あなたが言ったから、こうしたんですよ?」と、自分の理解力や判断力がない理由を、こちらの責任に転嫁してくる輩ですね。

もちろん、これが利権に関わる問題であれば、弁護士交えて行うべき案件かもしれません。

が、実際は「マナーが出来ていない」だの「日本語が出来ていない」だの「あいつは不倫している」だの「過去にこんな発言をしていた」だの、そういう余計な詮索と批判をするのが大好きな人間がいるせいで、しょーもないとこで揚げ足取り・言質取りを行い、人の邪魔をして足を引っ張ることを当たり前だと思っている輩が、結構います。

ですので、賢い人ほど寡黙となり、大企業は自分たちに都合のいい情報ばかりしか公開しなくなるのです。

それがなぜかと問われれば「余計な言質取りや揚げ足取りから、自社が不利にならないための防衛策」なのです。

ま、これはどちらかというと、相手の立場や事情が読めないバカ向けの防衛策だと言えます。

たとえば、求人票に「残業:月20時間」と書いてあったとしても、残業時間なんてその時の状況によって変わるのが常です。

これを真に受けて「21時間の残業なんてブラック!求人票にウソ書くな!」とか抜かす奴は、ただのアホです。

これは極端な例ですが、割とそういう「書いてあった通り」「マニュアル通り」でなければ、揚げ足取ってくる輩がいるので、企業側も「じゃあ、納得されないように曖昧な表現しか使わんわ」「過剰広告で夢売りつけたるわ」となるわけです。

つまり、どういうことかというと「話のわかる人間だと認められなければ、納得行く説明は得られない」とも言えます。

転職エージェントが「会って話す」を原則としているのも、こういった事情があると考えられます。

「性悪説」ベースの判断基準があまりに多すぎる

仕事で納得が得られないのは、組織や社会が性悪説ベースで出来ているからです。

基本的に日本では「怪しい人についていってはいけません」を始め、性悪説ベースの教育を施されます。

前提として「他人を疑え」と教わるのですが、これは逆説的に言えば「権威を信じ込め」でもあります。

学校や企業が”ある側面から見れば悪”であるとは教わることはなく、社会に放り出されるので、新社会人は痛い目にあって、辞めていくのです。

法律が性悪説ベースであることからしても、社会のシステム自体が「悪が存在すること」を前提に作り出されているのですから、その下の企業や公共施設なども性悪説ベースにならざるを得ません。

また「正社員=正義・非正規=悪」という二元論がはびこりやすい事情を見ても、いかに正社員が正義であると信じ込ませるように社会が出来ているかは、わかりやすい事実でしょう。

しかし、これは経営者目線で考えると、痛いほどわかります。

誰もが犯罪者予備軍・裏切り者となり得るのですから、仕事に関する重大な情報を、ペラペラ新人風情に話すことは出来ないのです。

よって、大した実績も信用もない人間は、納得など得られず、理不尽な憂き目に遭い続けます。

…まあ、こればかりは「ある程度経験しないとわからない」「ちゃんと先人の話を聞いて想像しないとわからない」なのですがね。

考えない・検討しないで行動する人が多すぎる

納得が優先されないのは「行動すればどうにかなる」と思っている人が多いからでしょう。

「行動しなければ何にも起こらない」は事実でしょうが「闇雲に行動するだけでは上手くいかない」も事実です。

で、猪突猛進タイプは「考えないで行動していたら上手く行ったので、行動しない人の気持ちがよくわからない」というタイプが、少なくありません。

バブル弾ける前の高度経済成長期に育った人も、おそらくはそういう人間が多いのでしょう。

もちろん、新しいことに挑戦する前から心配していては「杞憂」に終わりますが、それもケースバイケースです。

たとえば就活生で言えば、明らかなブラック企業や自分に合わない企業に就くリスクを避けるのであれば、企業研究や業界分析、自己分析も出来たほうがいいに決まっています。

さらに言えば、インターンシップやセミナーなどに参加し、しっかりと企業人事と話を詰めて、両者納得した上で雇用契約を結ぶのが、本来のあるべき姿です。

少なからず「数撃ちゃ当たる」だとか「成功するまで挑戦し続けろ」という精神論が、有効ではないことも、ままあるのです。

もちろん、これは学生側の受け身の姿勢や経験不足にも問題があります。

業界分析や企業研究どころか、企業側の話をしっかり聞かないで妥協した就活をするからこそ、リクルートやマイナビがそれに合わさざるを得ないという事情もあります。

意地の悪い言い方をすれば「事前のリサーチや就活方法が甘いから、合わない企業に就いてしまったんだ」とも言えますので、当サイトではそういう人に躊躇なく転職を薦めています。

私などはもはやただの考える葦と化したので「行動するだけでなんとかなると思うな」というスタンスではあります。

納得するためには「まず、相手を納得させる」必要がある

最後に、結論的にまとめておきます。

「納得を得るためには、まず相手から納得させる必要がある」

これが大事です。

もっとわかりやすく言いましょう。

「この人ならば、話がわかる」と思わせることこそ、納得のための第一歩です。