- 人生の中で一つの物事を長く続けた経験がない
- 飽き性・気分屋で仕事に集中できない
- 仕事や人生の目標設定が出来ておらず、流されるまま生きている
- 仕事の選び方が間違っており、長く働ける職場に出会えていない
仕事が続かない人の特徴や原因は?
仕事が続かないと悩んでいる方の中でも、とくに多い原因や理由についてご紹介していきます。
「自分に出来そうなこと」で仕事を選んでいるは続かない
仕事が続かない人の特徴として「自分に出来そうなこと」を基準に仕事を選んでいるというものがあります。
これは、キャリアの自己分析においてよく使われる「Will・Can・Must」のうち「Can~できること」からでしか仕事を選んでない状態にあります。
- Will~やりたいこと
- Can~できること
- Must~やらなければならないこと
この状態でなぜ仕事が続かないかというと、大したスキルや経験がない状態だと、そもそも「Can~できること」だけで選べる仕事が限られてしまうからです。
たとえば、今まで勉強しかしたことがない就活生が完全に「自分に出来ること」だけで仕事を選んでしまうと、一切の仕事経験がないわけですから、どの仕事も選べない状態になってしまいます。
逆に「Will~やりたいこと(=挑戦してみたいこと)」「Must~やらなければならないこと(=勉強や経験を積んで身につけるべきこと)」を踏まえて仕事を選べば、今の自分では出来ないことが含まれる仕事も選択肢に含まれるようになるのです。
短期離職を繰り返して仕事が長く続かない人は、この「Can~できること(=出来そうなこと)」だけを基準に仕事を選ぶあまり、スキルや経験が身につかないうちに転職を繰り返している可能性があります。
もし転職し過ぎで悩んでいる方は、この「Will・Can・Must」のバランスをしっかり考えて、自分の志望動機を見直してみるといいでしょう。
仕事に「楽さ」を求めすぎているは続かない
仕事に「楽さ」を求めすぎていることも、仕事が続かない原因かもしれません。
楽な仕事では、以下のようなデメリットが生じます。
- 給料が安い・待遇が良くない(上がる見込みも低い)
- スキル・経験・実績が身につかない
- 考えずにこなせるので、知力や判断力が身につかない
- 誰でも出来る仕事が多いので、人材としての価値が上がらない
文字通り、本当に「楽な仕事」にこだわり過ぎてしまうと、結果として長く続かない仕事に流れてしまいがちなのです。
また、楽な仕事はアルバイト・派遣社員などの非正規雇用者に任されがちなので、そもそもが長く続くことが前提ではない、使い捨て前提のことも多いです。
逆にしっかりと「自分にとって楽なこと=適性があること」を踏まえた上で仕事を選ぶと、他人にとっては辛いことや苦しいことでも楽にこなせる可能性があり、その場合は給料面や待遇面が大幅に上がる可能性もあります。
たとえば、筆者の適性は分析・調査が主とされる「マーケティング」「企画」「金融・保険」などが出てくるのですが、実際に現在はマーケティング領域での仕事が中心となっております。
上記の適性診断は「ミイダス」という転職アプリで無料で使えますので、気になる方はチェックしてみてください。
イメージだけで仕事を選んでいる人は続かない
イメージだけで仕事を選んでしまうことも、長く続かない原因のひとつかもしれません。
仕事をイメージだけで選んでしまう人は、以下のような判断基準で仕事を選びがちです。
- コミュニケーションが苦手だから営業は向いていない
- 事務職は楽そうな仕事
- 公務員や大企業は安定している
- 飲食や不動産はブラック企業が多い
以上のようなイメージはあくまでほんの一部であって、すべてに当てはまるわけではありません。
仮に営業職に向いている人が、イメージだけで「営業は無理」と決めつけていては、向いているかどうかの判断すら出来ないまま、適職に出会えずに似たような仕事を転々とする結果になるのです。
また、イメージだけで仕事を選び過ぎると「理想と現実」のギャップに悩むことにもなります。
どんな仕事にも見たくはない側面があり、理想通りに働けることはごくまれです。
ですので、イメージだけで仕事を選ばず、しっかりと現実に根ざした情報を集めた上で、慎重に仕事を選ぶことも大切でしょう。
世間体や周りの評判に流されがち
世間体や周りの評判に流されがちなことも、仕事が続かない原因かもしれません。
世間体や周りの評判を重視して仕事を選び過ぎると、自分の意志や本音を圧し殺してしまうこととなるります。
そのような状態では、仕事が長く続かなくても当然です。
…とは言っても、中々自分の本音や動機と向き合えない人が多いのも事実ですので、思い当たる方は以下のことを考えてみてください。
- 親や教師などの意向に従い過ぎてないか?
- 他人の評価を気にし過ぎて自分を見失ってないか?
- 占い・スピリチュアルなどで仕事を選んでないか?
よりわかりやすく考えるなら、仕事を選ぶ際に「誰かにこう思われたらどうしよう…」と先に思い浮かぶのでしたら、世間体や周りの評判を気にしすぎている証拠です。
もし、思い当たる節があるなら、以下のような対策が必要になってきます。
- 自己分析をしっかり行い、自分の志望動機を確かめる
- カウンセリングを重ね、自分の本音を確かめる
- 親・友人などの意見を無視する勇気を持つ
世間体や他者評価に流されがちな人は、様々な立場の人にカウンセリング・相談を重ね、自分のことを知っておくことが有効です。
以下の記事では、転職時の相談相手の選び方についてまとめますので、参考にしてみてください。
人間関係の悪い職場を選びがち
人間関係の悪い職場を選びがちなのも、仕事が続かない理由のひとつかもしれません。
上司や先輩に意見を通しやすい職場であれば仕事もやりやすいはずですが、ギスギスした職場や暗い雰囲気の職場であれば、そうもいかないはずです。
ですので、そういった職場を避けるために、人間関係が悪くなりやすい職場の特徴を知っておく必要があります。
人間関係が悪い職場には以下のような傾向があります。
- 職場の環境が閉鎖的で人の入れ替えが激しい
- 経営者や上司にリーダーシップがない
- 将来性が低く活気のない業界や会社
- 意識の低い人ばかりが集まっている
- 陰口・悪口・噂話が多い
- 暴力・暴言が日常茶飯事
よく、仕事が続かない人の中に「人間関係に恵まれない…」と嘆いている人がいますが、無意識のうちに人間関係が悪くなりがちな会社を選んでいるかもしれません。
一人前に仕事がこなせるようになる前に辞めてしまう
一人前に仕事がこなせるようになる前に辞めてしまうことも、仕事が続かない原因です。
仕事がそれなりにこなせるようになるには、おおよそ2~3年が目安とされていますが、短期離職を繰り返していては、そもそもが適性があるかどうかすら判断が出来ないのです。
事実、転職活動でも早期離職を繰り返しているとマイナス評価になりやすく、妥協してしまった結果、長く続かない職場に入社してまた転職…という負のスパイラルに陥ってしまいがちです。
そのため、まずは最低限3年は続けられそうな職場を見つけ出し、そこで経験と実績を積んでキャリアの足しにしておくという考え方も大事でしょう。
仕事の選び方が間違っている
仕事が長く続かない人は、仕事の選び方が間違っている可能性があります。
たとえば、以下のような仕事の選び方をしていたら、要注意です。
- 求人サイトや無料求人誌で「簡単な作業です」「アットホームな職場です」というフレーズに釣られて応募している
- 前の職場の給料と照らし合わせて「こんなに給料もらえる仕事は自分には無理…」と、やる前から諦めている
- 「事務職だから楽そう…」というイメージだけで仕事を選んでいる
- 「この仕事なら自分でも出来そう…」と仕事のハードルを自分で決めつけている
- 面接が一回しかないような規模の会社に入社してしまっている
これらの選び方は、比較的楽に入社しやすい会社である分、辞めたくなるような仕事も多めだからです。
逆に、採用ハードルが高い会社であればあるほど、その分入社した後に長く働ける可能性が高まる傾向にあります。
ですので、今まで仕事が長く続かないかった人は、無意識に楽な仕事の選び方をしていないかどうか見直しておくべきでしょう。
長く働けるような会社を選んでいない
仕事が長く続かない人は、単純に長く働けるような会社を選んでいない可能性があります。
長く働けない会社とは、具体的には以下の通りです。
- アルバイト・派遣社員が現場の大半を占める会社
- 従業員を大事にしない会社
- 離職率の高い業種(飲食・接客・不動産など)
- 待遇の悪いブラック企業(残業時間が長い、給料が低いなど)
- 上司や経営者の人格に問題があり、人間関係の悪い会社
「長く働けないような会社=人が辞めていく会社」とも言え、職場の構造自体が長く続けられるものでないことも非常に多いです。
人が辞めていく会社の特徴は以下の記事にまとめてますので、合わせてお読みください。
転職先が決まらないうちに退職を繰り返している
仕事が長く続かない人は、転職先が決まらないうちに退職を繰り返し、生活やお金に困ってから初めて転職活動を繰り返す…という負のループに陥りがちです。
以下の記事にも書いておりますが、転職先が決まらないうちに退職してしまうのは、次に良い職場を見つけ出すつもりがあるなら、あまりいい選択ではありません。
また、空白期間が長いとそれだけやる気や自信がなくなり、仕事選びも適当になりがち。
そこに生活の不安やお金の不安が重なると「働ければどこでもいいや…」と、仕事選びで妥協してしまうわけです。
事実、空白期間が半年以上あったり、無職期間中の人は、採用ハードルが上がりがちな傾向にあるので、次も長く働けない職場に就いてしまう可能性が高くなります。
ですので、仮に読者の方がまだ在職中であれば、退職前に転職活動を始めておき、次は長く働けそうな職場をしっかり見つけ出すべきでしょう。
以下の記事では、筆者の知識や経験をもとに「失敗しないための転職活動」についてまとめていますので、ぜひご参考ください。
派遣社員・アルバイトなどを転々としている
派遣社員・アルバイトなどの非正規雇用形態を転々としている場合も、仕事が長く続かない傾向にあります。
その理由は単純で、派遣社員やアルバイトは誰でも替えが利くような仕事を任せられがちで、その分採用ハードルが下がり、人が辞めていきやすい職場になりやすいからです。
フリーターという生き方が悪いとは思いませんが、長く仕事が続かないことに不安があるなら、この機会にキャリアを見直すきっかけにしてみるといいでしょう。
また、派遣社員も多くの現場では正社員との確執が強く、人材使い捨てになりがちで、長く続かない原因になることが考えられます。
派遣社員も悪いこととは思いませんが、派遣会社の性質や派遣先の事情を踏まえておかなければ、長く続かない事態になりがちですので、以下の記事で非正規雇用の問題点を把握しておくといいでしょう。
占い・スピリチュアルなどで仕事を決めてしまう
仕事が長く続かない人の中には、占いやスピリチュアルで次の職場を決めてしまう人もいます。
ひとつの判断基準程度に占いやスピリチュアルを使うのは構いませんが、すべてを占い・スピリチュアルで決めてしまうのはあまりに危険です。
以下の記事などにも書いてますが、占いやスピリチュアルで仕事を決めるぐらいなら、転職エージェントなどでプロに相談するなど、しっかりとした情報を集めた方が間違ないです。
仕事が出来ない自分に嫌気が差しやすい
私が仕事が長く続かなった最大の理由は「仕事が出来ない自分に嫌気が差しやすい」からです。
たとえば、転職しても以下のようなコトを考えちゃうんですよね…。
- 「周りの人が完璧に仕事出来ているのに、自分だけ出来なくて情けない…」
- 「上司が理不尽で頭が悪いと、ついつい口答えしてしまう」
- 「職場が雰囲気悪いと、仕事に関するコミュニケーションが取りにくいので嫌になる」
もちろん、上のような職場に就いてしまったとしても、ある程度は我慢してとりあえず続けてみます。
それでも、ある日我慢の限界が来て「辞めてやる!」と決心しちゃうんですよね。
それも「こんな職場で一生終えるのかな…」と考えると「いや、マジありえない!」と思うからです。
やっぱり、どうせ仕事にするなら、自分が得意ことを活かせて、活き活きと働ける職場がいいに決まってるじゃないですか?
こんなことを言うと、普通の人からは「甘えるな」「みんなつらいんだ…」なんて言いますけど、そういう声は無視してOKですよ。
だって、普通の人には私たちみたいな仕事が長く続かない人の苦しみなんてわかるわけないんですから。
そして、若い頃に仕事が長く続かなかった私からすれば「自分の直感に従って、嫌な仕事は辞めて良かった!」と思っています。
長く働きたくなる良い職場に巡り会えるとわかりますが、初日から「うわ、この職場感じ悪い…」「上司が頭悪くて疲れる…」みたいな感情は、一切湧いてきませんから。
自分の意志で仕事を選んでいない
仕事が長く続かない人って、実は自分の意志で仕事を選んでいないんですよ。
たとえば、以下のような基準で仕事を選んでいませんか?
仕事が長く続かない人のダメな仕事の選び方
- 「楽な仕事」「簡単な仕事」というキャッチフレーズを見て応募している
- 大企業ブランドや世間体などを基準に、仕事を選んでいる
- 親や友人に「こういう仕事が向いてるんじゃない?」と言われて、それを真に受けている
- 「自分でも出来そうな仕事」を選んで、いざ働きだして出来ずに挫折してしまう
- 占いやスピリチュアルなどの方法で仕事を選んでいる
私も若い頃は上のような基準で仕事を選んでいたので、何回も痛い目にあいました。
仕事が長く続く人は、違うんです。
「無理と思える仕事でも、挑戦してみよう」
「楽な仕事じゃ成長できないから、あえて厳しい仕事をしてみよう」
「”出来ない仕事”を、どうすれば出来るようになるのか考えて実践する」
こういう、パワフルで前向きな考え方をするんですよね。
仕事が長く続かない人は、一度「自分の仕事の選び方」を見直してみるのも、長く働ける職場を見つけ出すポイントですよ。
事前の情報確認を怠っている
仕事が長く続かない人って、圧倒的に事前の情報集めが出来ていないんです。
たとえば、下のようなことに思い当たる節はありませんか?
- 求人情報だけで会社を判断している
- 企業研究・業界分析をしっかりしていない、やり方がわからない
- ネットの口コミを参考にしすぎている
これらはすべて、仕事が長く続かない人がよくやっている、誤った情報集めのやり方です。
一方で、仕事が長く続く人は以下のような、泥くさい情報集めを行っています。
- インターンシップ参加で、事前に職場の雰囲気や仕事内容を理解した上で、本当に働くべきかどうか判断している
- 企業説明会・セミナーなどに参加し、会社で働いている人から実情についての詳しい話を聞いている
- 人材会社でプロに相談し、紹介先企業や業界の事情を聞いておく
- 面談でしっかりと質問をしておき、食い違いのないようにしている
このように、仕事が長く続く人は、事前にしっかりと「本当に長く働ける会社だろうか?」と、慎重にリサーチを重ねています。
もし、仕事が長く続かない人で事前準備がしっかり出来ていないと感じるのであれば、めんどうでも定期的にセミナーに参加するなどして、新しい転職先についての理解を深めておくことをオススメしますよ。
「プライベート>仕事」という優先度
仕事が長く続かない人は「仕事よりもプライベートが大事!」と考えがちです。
やはり、今の日本で「プライベート>仕事」という優先順位で長く続く仕事を見つけ出すのは無理です。
もっとわかりやすく言うと「仕事のためにプライベートを捧げられるぐらいの人じゃないと、正社員として続けていくのは難しい」ということ。
それはなぜか?
今の日本で「プライベート>仕事」という基準で働くためには、非正規雇用で働くか、フリーランスになるしか選択肢がないからです。
たとえば、正社員として働く場合、上司から「海外出張に行ってこい!」と命令されたら、絶対に逆らえません。
仮に逆らったら最後、一生大きな仕事は任されないどころか、左遷もあり得ます。
ですので、どうしても「仕事よりもプライベートが大事!」だと考えている人は、ワークライフバランスの実現できる派遣社員を選ぶほかないでしょう。
関連:派遣社員が残業なしは嘘?本当?派遣は残業を拒否できる強い立場であることを知っておこう
人目や評判を気にしやすい
仕事の長く続かない人って、意外と人目や評判を気にしやすい、デリケートな人が多いです。
たとえば「フリーターだから世間で悪く見られているかも…」とか「職を転々としているから信用されない…」という感じですね。
それがなぜかというと「一つの仕事を長く続けたことがないから、自信を失くしている」だけなんです。
転職活動をしてみるとわかりますが、自信がない人ってイマイチいい仕事に恵まれないんですよ。
たとえば、経歴が同じ、以下の二人が面接に来たとします。
「自分はフリーター経験しかないけど、真面目に働いてきたから正社員だって出来ます」
「自分なんてフリーター経験しかないから、正社員なんて無理ですよね…」
常識的に考えて、条件が一緒なら自信のある前者に「なら、正社員の仕事も任せてみようか」と思うに決まってます。
やる前から「無理…」なんて言う人、どんなに才能も適性もあっても、いい仕事は任せられないんですよ。
そこに気づかずに「楽そうな仕事をしよう」「自分にできることだけやっておこう」と思うから、いつまで経ってもすぐ辞めたくなる仕事ばかりにしかありつけず、長く続かないことになるんです。
私自身、若い頃は「どうせ私なんて…」と思ってましたが、この事実に気づいて「ウソでもいいから、自信のあるように振る舞っておこう!」と心がけるようにしました。
飽きっぽい
仕事が長く続かない人は、単純に飽きっぽいです。
たとえば、以下のようなことを考えちゃってませんか?
- 「もう、この職場で学ぶことないかも…」
- 「他の仕事のほうが楽しくてやり甲斐ありそう」
- 「どうせ、この仕事続けても先が見えきっているしなあ…」
私もよく仕事中に考えることです。
しかし、そういう感情が芽生えたら「いや、本当にそうか?」と考えてみるのがポイントです。
すると、意外と今の仕事の課題や目標が見えてくることもありますからね。
仕事に飽きたら、むしろ「これは成長チャンスだ!」と考え方を変えてみましょう。
仕事が続かないなら転職エージェントで長く働ける職場を探そう
仕事が続かないことで悩んでいるなら、転職エージェントにしっかり相談することをオススメします。
「簡単に内定をもらえる仕事=長く続かない仕事」ですので、転職エージェント利用して「今の自分のキャリアよりワンランク上の仕事」へ応募するといいでしょう。
今の自分のキャリアより少し上の会社へ転職するには、それなりに面接対策や企業分析などの準備が必要だからです。