仕事が向いてないと感じるのは逃げ？甘え？続けたるべきか辞めるべきかの判断基準は？

「今の仕事が向いてない…」
「会社で働くのが辛い…」

このように悩んでいるにも関わらず「辞めるのは甘えだ！」「向いてないと感じるのは逃げだ！」と無理してがんばっている方は非常に多いです。

もちろん、どんなに辛い仕事や向いてない仕事も、続けてみるに越したことはありません。

ですが、それはあくまで自分自身の身体・精神が壊れない範囲での話であり、また企業側がしっかりと労働時間や待遇を守っているに限った話です。

残念ながら、日本の企業の多くは労働環境や待遇に関してひどい状況の職場もあり、そういった職場では無理に働き続けない方がいいこともあります。

また、自分に明らかに向いていない仕事を無理に続けると、成果が出せなかったり周りの足を引っ張るだけの結果になってしまい、自分だけでなく職場全体で辛い思いをするかもしれません。

この記事に訪れた読者の方は、様々な理由があって「辛い・向いていないと感じているにも関わらず、甘えや逃げだと思って辞められない」という状態にあるのだと思います。

そこで当記事では「向いてない・辛い・辞めたいと思っているにも関わらず、辞められない原因」を解説した上で、仕事を辞める際には具体的にどうするべきかを紹介していきます。

辛い仕事や向いてない仕事を辞めない方が甘え…!?

まず読者のみなさんに知っておいて欲しいことは「辛いと感じている仕事や向いてないと感じる仕事を辞めない方が甘え」だということです。

世間一般では「仕事を辞めるのは甘え」「とりあえず続けてみろ」と言われがちですが、それはあくまで自分自身の意志でやりたい仕事を選んだり、恵まれた職場に運良く出会えた人に限った話です。

世の中の大半の人は「とりあえず働かないと生活に困る…」「就職しておかないと世間体が悪い…」という理由で、やりたくもない仕事を選んでいます。

ですので、仕事が大好きで熱中している人と違い、辛いと感じている仕事や向いていない仕事を無理して続けられるのが無理な方が多数派なのです。

ですが、多くの人は辛いと感じていたり向いていないに仕事にも関わらず「辞めるのは甘えだ！」と感じて、今の仕事を続けてしまいます。

その理由は単純で、仕事を辞めるために手続きしたり、転職活動して次の職場を見つけ出すよりは、辛い仕事でも続けた方が楽だからです。

そのため、多くの人は「仕事を辞めるのは甘え」だと決めつけ、転職活動して自分に向いている仕事を見つける努力すらせず、ダラダラとやりたくもない仕事をやり続けます。

実際、退職したり転職活動することは、今の仕事を続ける以上に労力がかかりやすいものです。

ですが、しっかりとした転職先を見つけて向いている仕事に出会えれば、今の辛い状況や苦しい状態から抜け出せる可能性があります。

もし、読者の方が「辛い仕事や向いてない仕事を辞めるのは甘え」だと思っているのであれば、一度「辞めて転職した後の可能性」を想像してみてください。

辛い状態で向いてない仕事を続けることが、あなたの望んだ未来でしょうか？

もし違うと感じるのであれば、今の仕事はあなたにとって「本当はやりたくない仕事」なはずです。

「辞めることは甘え」だと決めつけずに、むしろ「辞めない方が甘えだ！」と強く心を持ちましょう。

向いてない仕事でも「甘え」だと決めつけて続けてしまう心理を知っておく

ここで一度「仕事を辞めたいと思うことが甘え」だと決めつけてしまう心理について、解説していきたいと思います。読者自身の心境と照らし合わせながら、自分の心に負荷をかけていないか、しっかりと確かめてみてください。

今の仕事に就いた苦労や続けた実績が無駄になってしまうのが怖い

仕事を辞めたいことを甘えだと考えてしまうのは、今の仕事に就くまでの苦労や今の職場で積み上げてきた実績が無駄になってしまうのが怖いと感じているかもしれません。

事実、日本の労働環境は学生時代からのエスカレーター式の考え方が根本にあるので「退職するのはもったいない」「せっかくいい学校を出たのに辞めるのはいけない」という価値観が根強く残っています。

たしかに、辛い仕事や向いてない仕事を続けることで、昇進や出世のチャンスはあるかもしれませんし、何より今までがんばってきたものが無駄にはならないかもしれません。

ですが、そのまま無理に続けても、仕事で得られるものや心に残るものは「辛い…」「向いてない…」という徒労感ばかりです。

少なからず、今の仕事を辛いと感じているにも関わらず続けている方は「今まで一回でも仕事を続けていていいことや達成感はあったか？」を思い返してください。

もしないのであれば、それは「無理に続けているだけの仕事」なはずです。

そうだとしたら、一度立ち止まって自分の人生やキャリアについて考える時期に来ているのです。

どうしても「今の仕事を辞めて色んなものを失うのが怖い…」と悩んでいるのであれば、考え方を切り替えて「次は絶対にいい転職先を見つけ出す！」と決断することも大事です。

今の仕事を辞めないで続ける方が楽なので無意識に逃げている

何度かお伝えしている通り、今の仕事を辞めないで続ける方が楽なので無意識に逃げて「仕事を辞めるのは甘え…」だと自分に言い聞かせている人も、少なくはありません。

仕事を辞めるためには、以下のような「面倒な手続き」が生じます。

こういった退職時の処理や手続きを経験したことがない人からすれば、むしろ嫌な仕事でも続ける方が楽だと感じてしまうわけです。

「仕事を辞めるのは甘え」という考えも、一種の「新しいことをやらない言い訳」「行動しない言い訳」だとも言えるのです。

大事なのは「今の自分が本当はどうしたいのか？」ということを、自分自身の気持ちに素直になって自覚することです。仕事が辛いと感じていたり、向いてないと感じてしまうのは、おそらく「自分自身にウソをついているから」ではないでしょうか。

「辞めるのは甘え」という世間の評価に自分自身の意志を支配されている

辛い仕事でも辞めることを甘えと考えてしまうのは、世間の評価に自分自身の意志を支配されてしまっているからかもしれません。

「仕事を辞めるのは甘え」というのはあくまで世間の一般論であって、必ずしもすべての人に当てはまるわけではありません。

本体、仕事を続けるのも辞めるのも本人の自由なのですから、そこに他者の意見や意志が介入するべきでありません。

しかし、多くの人は世間体を気にしたり、周りに合わせるために、世間の評価に自分自身の意志を支配されがちです。

どういうことかと言うと「自分自身の意志で仕事を選んでるように思えて、実は自分自身の意志でまったく選んでいない」という状態になると、仕事を辛いと感じてしまうのです。

具体的には、以下のような仕事の選び方をした場合、自分自身の意志で仕事を選んでいない可能性が高いです。

これらの仕事の選び方は一般的に思えますが、実は自分自身の意志とは関係なく嫌々就職してしまうことにもなりかねません。

運良く自分に向いている仕事に就けたり、職場環境に恵まれれば続くかもしれませんが、そうでないなら辛い・向いてないと感じてしまっても仕方のないことです。

とくに学生からエスカレーター式に就職する場合、適性や自分自身の意志を無視して採用されることが多いため、社会人になってから「今の仕事は本当に自分のやりたいことではなかった…」と薄々気づいてくることもあるはずです。

ですので、仕事を辛いと感じているにも関わらず「辞めるのは甘えだ…」と悩むのは、誰かの意思で無理やり仕事を続けらせられている状態なんだと考えてください。

「辞めるのは甘え」と考えて身体や精神が壊れてしまうまで働き続ける未来は避けたい

「仕事を辞めるのは甘え」と自分に言い聞かせて無理に働き続けて「身体や精神が壊れてしまう」という結果になってしまう例もあります。

とは言っても、今まで一度も仕事を辞めたことがない方は「まずは何をすればいいかすらわからない…」と悩んでいることかと思います。

その場合、まず知っておいて欲しいことは「仕事を辞める人に対してのサポートがたくさんある」ということです。

とくにハローワークは国が運営しているサービス、心療内科は給料から差し引かれている保険料の適用が利くので、国民なら誰でも自由に利用していいサービスです。

もし、読者の方が仕事を辞めることに不安に感じているのであれば、まずは「仕事を辞める前に使える機関」について、知っておくことが大事です。

仕事を辞めても失業手当で生活はなんとかなる

仕事を辞める際に多くの人が不安なのは「辞めても生活できるのか…？」という悩みだと思いますが、これは失業手当を受けとることで半年の間は収入はどうにかなります。

失業手当は自分から退職する場合も受けとることが出来るので、仕事を辞める場合は必ず活用しておきたいです。

ただし、受け取り条件が複雑なので、早めに最寄りのハローワークに問い合わせておき、受け取り可能かどうか確認しておくといいでしょう。

うつ病寸前なら心療内科を活用しておいてしっかり心を休めよう

仕事を辞めることを甘えがと言い聞かせて続けた場合に起こるのが、うつ病になるまで働いてしまい心も体も壊してしまうケースです。

うつの兆候が見られるのであれば、退職したり転職活動を始める前にまずは最寄りの「心療内科」に通い、心の状態を整えることも大事かもしれません。

厚生労働省の運営する「こころの耳」というサイトでは、仕事でのメンタルヘルスに関する知識から、全国の心療内科への紹介まで、幅広いサポートが行われています。

一度、相談相手を見つけ出して心を楽にする意味でも、心療内科に通ってみることも大事でしょう。

今の職場を辞められない時には「退職代行」を利用するのもあり

仕事を辞める際に、現実問題として障害になってくるのが「辞めさせてくれない職場」や「無理やり引き留めてくる上司」などです。

とくにハラスメント被害にあっている方であれば、すんなり退職出来ないことも考えられます。

そんな事態に出くわした時に役に立つのが「退職代行」と呼ばれる業者です。

退職代行は公的機関ではなく民間のサービスなので有料ではありますが、万が一の際は自分の代わりに退職の意志を会社に伝えてくれるため、上司に辞める意志を伝える気力すらない場合には利用を検討しておくといいでしょう。

退職代行のオススメは業界でも実績のある「退職代行SARABA」が信頼性が高く、安心して利用できます。

向いてない仕事を辞めるのは「甘え」や「逃げ」ではなく「挑戦」にもなる

最後に読者にお伝えしたいのは、仕事を辞めることは「甘え」や「逃げ」ではなく「挑戦」にもなるということです。

もちろん、退職してから転職先が見つかるまでは「甘え」「逃げ」などと言われることもあるでしょうし、そういった言葉に敏感になってしまうこともあるでしょう。

ですが、世の中には仕事を辞めることを前向きに受け入れてくれ、サポートしてくれる人もたくさんいることを忘れてはいけません。

ここで一度、今回の記事の内容をまとめておきます。

今まで無理に辛い仕事や向いてない仕事を続けてきた方は、いきなり退職に向けて動きだすのは難しいかもしれません。

ですが、少しずつでも行動しなければ、未来は変えられません。

もし「仕事を辞めることは甘えだ！」と思って今の状態から抜け出せないのであれば、この記事をまた読んでみて、何度も自分の心に「今の仕事を続けるべきか？」と問いかけてみてください。

そして、少しでも辛いと感じるようであれば、少しずつでもいいので行動に移してみてください。

転職活動を通して本当に自分のやりたい仕事や向いている仕事を見つけよう！

仕事が辛くて辞めることを「甘え」「逃げ」だと思われるのが不安な方は、転職エージェントを活用しておくことをオススメします。

転職エージェントはプロのアドバイザーが転職に関する相談に乗ってくれ、在職中でも効率よく転職活動が進められます。

どんな理由であれ、在職中に辞めてしまえば「逃げ」「甘え」だと言われる事態は避けられません。

逆に、転職成功して次の職場で活躍できれば、結果として「辞めてよかった」「転職は挑戦だった」と言えます。

転職エージェントを使えば、客観的に「今の仕事を辞めるのは甘えなのか？」という判断もしてくれるので、心もグッと楽になるはずです。

また、次の内定先さえ決まれば、逃げではなく挑戦だとも言えますので、それは決して甘えとは言えません。

何度もお伝えしている通り、今の日本では「転職が盛んなので辞めてもどうにかなる」「仕事を辞めるのが甘えや逃げというのは昔の話」という感じになってきているので、それを実感するためにも転職エージェントを活用してみてください。