転職エージェントは”あくまでビジネス”ですので、担当者も一枚岩ではありません。
中にはウソをついてきて利益重視の提案をしてきたり、あるいは人柄はいいけど提案力はイマイチな人もいます。
出来れば、信用できるエージェントと出会って、最高の転職先を見つけたいものですよね。
しかし、ネットでどれだけ情報を探り当てても、結局信用できるエージェントに出会えるかどうかは”運”です。
信用できる担当者と出会うコツは、とにかく多数のエージェントを使ってみること。
厳しい話ですが、最初に使ったエージェントで信用できる相手と出会えるのは稀です。
恋愛と同じで、初恋の相手が結婚相手になるほど、転職も甘くはないのです。
極端に言えば、信用できる転職エージェントに出会うということは”運命の人”に出会うということ。
そこで今回は、本当に信用できる転職エージェントと出会うための考え方や、ヒントをご紹介していきます。
エージェントは”かかりつけ医”のようなもの
転職エージェントとは、言わば”かかりつけ医”のようなもの。
自分の健康状態をよく知っている信用できる医者のもとに検診に通うように、定期的に自分のキャリアを検診してもらう時代が到来しているのです。
下の画像は2016年に国家資格化した「キャリアコンサルタント」の要請数推移の予測です。
画像出典:キャリアコンサルタントとは?|キャリア開発のパイオニア 日本マンパワー
キャリアコンサルタントとは、職業相談や適性を診断する人のことですが、今後10年間で10万人にも昇ると予想されています。
つまり、多くの人が常に転職を意識し、定期的にキャリアを見直すべき時代が来たと言えるのです。
ですので「本当に信用できる転職エージェント(またはキャリアアドバイザー・キャリアコンサルタント)に出会いたい!」というのは、当然の欲求と言えるのです。
登録情報・履歴書・職務経歴書は充実させておこう
転職エージェントに登録しても、なかなかいい担当者と出会えないのは、そもそも登録段階で自己アピールが上手く出来ていないという原因が考えられます。
たとえば、登録段階で「登録必須」の項目だけ記入して、あとは待つだけの姿勢で利用していませんか?
そのような意欲の低い人材には、転職エージェント側も「経験の浅い、質の低いエージェント」を当ててくるに決まっています。
逆に、自分の経歴をしっかりと書いて、今後のキャリアプランも明確な人材には、エージェント側も似たような経歴や価値観の担当者を配置してくれるようにしてくれます。
ビジネス経験を重ねるとわかってきますが、自分の情報や願望をオープンにしない人って、話がスムーズに進まなくてめんどくさいんですよ。
たとえば「自分にはこの年収は高望みだから、遠慮しておこう…」と思いつつも、心の底では年収の最低ラインがあるような人。
エージェント側からしても「年収にはこだわりません」と言っているにも関わらず、心の底では高望みしているような人は、エージェント側からも「信用できない」と思われるわけです。
相手を信用されたければ、まずは自分から相手に「信用しているぞ!」という姿勢を見せることも大切でしょう。
転職エージェント運営会社の方針で決める
人間性・人柄重視
doda(デューダ)…エージェント完全分業制なので、キャリアアドバイザーが人柄・人間性重視の傾向が強め。会社は現在パーソルグループに統合されたものの、統合前は「インテリジェンス」という中堅企業で、独自の転職ノウハウや社風が強め。
マイナビエージェント…ブランド名の割にはベンチャー気質あふれる、若手向けのエージェント。キャリアアドバイザーも若手揃いで、熱量と勢いにあふれるエージェント。
パソナキャリア…かなり社会事業寄りで誠実な社風。公式サイトにて、人材育成の方針も公開されているため、信用度はかなり高い。
メイテックネクスト…エンジニア専門の人材派遣会社の子会社が営む転職エージェント。理系出身者多数のため、理系卒・ものづくりエンジニア・開発・研究なら相性がかなり良い。
ビジネスライクさ重視
リクルートエージェント…国内最大手の人材サービス会社で、効率・利益重視の社風。ネットでは悪評が散見されるが、実績があるのも間違いないので、ある程度のビジネスライクさを許容できる人向け。保有求人数や転職ノウハウについては間違いないので、性質を理解して利用しておきたい。
LHH転職エージェント(アデコ)…こちらも外資系運営だが、他よりも利用者の幅は広め。ビジネスメールで直接担当者から求人が届いて交渉を進めていくため、個人間の交渉力は必要。
専門性・担当者の知識重視
業界・職種向けの転職エージェント全般。あまりに選択肢が多すぎるので、以下の記事を参照していただきたい。
関連:業界向け転職エージェントを使うメリット。通常の転職エージェントとの違いと、利用すべき理由を解説!
大手のアドバイザーで専門性の高い相談に期待出来ない場合は、利用しておこう。
スカウト・オファー・ヘッドハンティング待ちもあり
「スカウト」「オファー」「ヘッドハンティング」が届くタイプの転職総合情報サイトを使っておくのもあり。
ただし、スカウトが届くかどうかは利用者の経歴やログイン状況にも寄るので、期待し過ぎは禁物。自らアクションを起こせる人は、素直にエージェント制を使っておくことをオススメする。
リクナビNEXT…「オファー」「スカウト」により、企業はもとより、提携他社エージェントやヘッドハンターからもオファーが届く点に注目。求人サイト・転職情報サイトとしても機能しているが、目玉機能は「登録しておくだけでチャンスが得られる」ところ。
doda…エージェント制もあるが、総合転職情報サイトとしてスカウト・オファー機能もある。こちらもリクナビNEXT同様、提携他社エージェントからもスカウトが届くため、エージェント制を使わずともチャンスが得られる。
ビズリーチ…他転職エージェントとは異なり、登録者から企業やヘッドハンターにアプローチ出来る「転職情報サイトと言う名の出会い系サイト」。登録と一部機能は無料だが、本格的に活用するなら有料になるところからも、本格的な高年収転職サイトだとわかる。
派遣社員の場合は「サポートの充実した派遣会社」を選ぶこと
最近では、派遣会社のキャリアサポートも充実している。派遣社員・フリーランスの場合は、信用できる担当者のいる派遣会社でキャリアプランニングを練っていくことも現実的な選択肢となってきている。
テンプスタッフ…国内大手の派遣会社であり、女性創業者が立ち上げた経緯もあり、とくに女性の働き方に理解がある。今はパーソルグループに統合されたため、企業体力も十分。マンパワーグループ同様、福利厚生やキャリアサポートも充実しており、派遣社員として働くなら頼もしいパートナー会社となる。
信用できるエージェントが見つかるまで行動し続けよう!
以上、分類や社風ごとに転職エージェントを紹介してきましたが、信用できるエージェントを見つけるためには、とにもかくにも”行動第一”です。
元々、転職エージェントは「効率(利益)と満足度のジレンマ」に悩むことになるため、サポートの充実しているエージェントに出会えるかどうかはかなり”運”にかかっています。
転職は今後の人生を決める一大事ですので、心から信用できるエージェントと出会うことこそ、成功の鍵です。
また、転職後のサポートやキャリアプランニングも考えますと、本当に信頼できる”ビジネスパートナー”として、転職エージェントを利用する心がけも大事ですね。
ぜひ、このサイトの情報を参考に、信用できそうな転職エージェントを見つけ出してみてください。