「仕事辞めたいけど勇気が出ない…」
「退職することを言いづらい…」
「辞めるかどうかを相談する相手がいない…」
こんな風に、仕事に関しての不安や迷いを感じている方、少なくないのではないでしょうか?
仕事を辞めることは、大きな決断です。家族や友人、周りの目や社会的なプレッシャー、そして何より自分自身の不安や迷いが重なり合って、簡単には前に進めない場面もあるでしょう。
しかし、あなたの人生はあなたのもの。自分の心の声に耳を傾け、本当に自分にとってベストな選択をすることが、長い人生をより良くするための第一歩です。
この記事では、仕事を辞めるという選択を迫られた時、どうすれば自分の気持ちや理由を正確に見極め、そしてその勇気を持続させることができるのかを深掘りしていきます。
仕事を辞める勇気が持てない理由とは?
多くの人が仕事に不満を抱えながらも、実際に退職する一歩が踏み出せない。それには、さまざまな背景や心理的な要因が絡んでいます。では、具体的にどんな理由があるのでしょうか?
見栄やプライド、世間体
「他の人たちは我慢してるのに、私だけが辞めるなんて…」と、自分を責めてしまうことがあります。社会の中での自分の立ち位置や、周囲の目を気にして、結局は我慢を選ぶ。見栄やプライドが仕事を続ける理由となってしまうことも少なくありません。また、家族や親戚からのプレッシャーを感じ、世間体を気にして仕事を辞めることができないという人もいます。
サンクコスト/現状維持バイアス
「もうこんなに長く働いてきたし…」と、これまでの投資した時間や労力を無駄にしたくないという思いから、踏みとどまることが多いです。これは「サンクコスト」と呼ばれる心理的な現象です。また、変化を恐れて現状を維持したいという「現状維持バイアス」も、仕事を辞める勇気が出ない大きな理由となります。
退職決定までの社内とのやりとりの苦痛
退職を決意しても、それを上司や同僚に伝える過程が辛いと感じることは多いです。特に、退職理由を説明するのが難しく、心の中で「どう伝えればいいの?」と戸惑ってしまうことがあります。また、退職の意志が固まっていないと、上司からの説得や同僚からの非難により、結局は退職を撤回してしまうことも。
辞めた後の生活の不安
「仕事を辞めたら、次の仕事は見つかるのだろうか?」や「収入がなくなったらどうやって生活していけるの?」といった、退職後の生活に対する不安は、多くの人が感じることです。特に、家族を養っている場合や、一人暮らしで固定の生活費が必要な場合には、この不安は大きくなるでしょう。
辞めにくい会社環境や心理的な問題とは?
離職を考えているものの、一歩を踏み出せない…そんな状況に陥るのは、会社の環境やあなた自身の心理的な要因が影響していることが考えられます。具体的にはどのような要因があるのでしょうか?
新卒採用のカードを手放したくない
「新卒で入社したから、このカードを手放したくない…」と思うことは多いです。新卒のブランド価値を保持しつつ次のステップに進みたいという気持ちから、なかなか退職の決断ができないのです。
退職が言いづらい雰囲気の職場
社内の雰囲気や上司との関係性が、退職を言い出すのを難しくしている場合もあります。特に、小さな組織や上司との距離が近い場合、感情的な要因で退職を先延ばしにしてしまうことが。
短期離職による経歴への悪影響
「短期間での退職は履歴書に傷になる」という考えが、退職を躊躇わせる大きな要因となることが多いです。これには、次の転職活動でのハードルの上昇を恐れる気持ちが背景にあります。
望まない転勤や配属によるプライベートへの影響(地方配属など)
突然の転勤や望まない部署への異動が原因で、私生活や家族との時間が取れなくなってしまうケース。このような環境下では、退職を考えるものの、具体的に行動に移せない人も多いでしょう。
会社に変わって欲しい期待や希望が捨てきれない
「もう少し待てば会社が変わるかもしれない」という楽観的な期待や、自身が変革の一翼を担いたいという希望。これらが、退職を踏みとどまらせる要因となることがあります。
長年勤めた会社で恩や義理がある
何年もの長い間、会社に貢献してきた結果、会社や上司、同僚との間に深い絆や感謝の気持ちが芽生えているケース。このような背景から、仕事を辞めるという選択が難しくなることも。
仕事を辞める際に実際に生じるリスクとは?
仕事を辞めたいと考えている方にとって、その先に待ち構えているリスクは大きな不安要素となります。仕事を辞める決断を下す際、どのようなリスクが考えられるのでしょうか?
退職を引き留められて辞められない
「辞めたい」と伝えた瞬間、上司や同僚からの引き留めが始まるケースは珍しくありません。特に価値のあるスキルや知識を持つ人、あるいは組織にとって重要なポジションにいる人ほど引き留められるリスクは高くなります。心の中で「本当に辞めたいのに…」と悩むことに。
中途半端に会社に留まることでその後居づらくなる
一度辞めたいという意思を示した後、引き留められて会社に留まった場合、その後の職場の雰囲気や人間関係が前よりも居づらくなる可能性があります。これは、特に同僚や上司からの信頼を失うリスクが伴うためです。
転職先が決まらずに空白期間が伸びる
仕事を辞めた後、すぐに新しい転職先が見つからないこともあるでしょう。この空白期間が伸びると、経済的な不安はもちろん、履歴書の「ブランク」をどう説明するかという問題も生じます。これが、次の転職活動の障壁となることも。
その後の転職先でも上手く行かず短期離職を繰り返す
一度の失敗がトラウマとなり、次の転職先でも不安を感じやすくなることがあります。これにより、短期間での退職を繰り返し、履歴書上の短期離職が増えるリスクが生まれるのです。これが転職市場における評価の低下につながることも。
言いづらい状況でも安全に仕事を辞めるためには?
新社会人1年目で辞めたい方で、不安なのが「どうやって辞めればいい?」「転職先はどうやって見つければいい?」という疑問でしょう。
学校では退職の仕方や転職活動の方法を教えてくれないので、不安になってしまうのもしょうがありません。
ここからは、具体的に新社会人1年目の方が辞めて転職するまでの方法をご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
まずは転職先を決めておくのが無難
冒頭で「辞めちゃってもいいよ」とは言ってますが、考えなしにいきなり辞めるのはあまりオススメできません。
私もエスパーではないので、仮に読者が「実は上司が超絶良い人だった」「実は会社が儲かっていて昇給チャンスがあった」「3年働けばめちゃくちゃ転職で有利になる職場だった」という可能性もあるのです。
ですので、すぐにでも辞めたいレベルで今の会社が嫌なのでなければ、まずは転職活動から始めておき、内定先を決めてから辞めましょう。
以下の記事にも書いていますが、一度辞めてから転職先を見つけ出すのは、あまりメリットはありません。
また、貯金が尽きてから転職活動を始めると、妥協した転職先を選んでしまい、また辞めたくなって辞めて…の繰り返しになり、仕事が続かない人になりやすいです。
ですので、辞めるにしても出来る限り転職先が決まってからにしておきましょう。
会社を辞めるのが言いづらいなら退職代行を使おう
もし「会社を辞めるのが言いづらい…」と悩んでいるのであれば、退職代行のご利用がオススメです。
退職代行では、自分の代わりに会社に退職意志を伝えてくれるので、顔も見たくない上司であったり、めんどくさい手続きを省略してさっさと辞めたい方にはオススメできます。
料金が3万円ほどかかるサービスですが、その分しっかりと退職するまでサポートしてくれるので、辞めるのが言い出せない人は使ってみるといいでしょう。
退職代行を使わないにしても、万が一、上司に脅されて退職を言い渡せない自体に備えて「こういうサービスもあるんだ」と知っておくだけでも、強気に出れます。
転職エージェントを使えば内定まで全面サポートしてくれる
新社会人1年目で辞めたい方は、とりあえず転職エージェントを使っておくのが鉄板でしょう。
転職エージェントは無料で使え、第二新卒層も対象としているので、すぐに転職に取りかかれます。
また、キャリアカウンセリング(面談)で、本当に辞めるべきかどうかの判断もしてくれますので、客観的かつ現実的な意見にも期待できます。
もし、転職エージェントの相談してみて、今の会社の方がいいと感じた場合は、退職を踏みとどまって考え直すことも出来るので、辞める前に必ず使っておきたいです。
辞める意志が堅いのであれば、最短3ヶ月のスピード転職も実現可能ですので、どちらにせよ転職エージェントを使っておくだけ、選択肢は広がります。