「社会人として成長している実感がない…」
「思い描いていた将来と今がまるで違う…」
「成功からは程遠いしょぼい毎日を送っている…」
そんな、伸び悩んでいる社会人の方も大勢いることでしょう。
社会人はある程度成長したら、そこで止まってしまう人は多くいます。
職場でダラダラ仕事している上司。
大企業のくせして過去の遺産や業績にすがってばかり。
定年退職後にダラダラ余生を使い潰しているだけの老夫婦。
ある程度成長したらそこで止まってしまうのは、資本主義社会と人間の宿命だと言えますね。
実は「成長が止まった段階」「ほどほどの状態で満足」したところからが、本当のスタートラインなのです。
もしあなたが伸び悩んでいるのであれば、それはすでにスタートラインに立っていると言えますね。
そこから必要とされるのは「柔軟な発想力」「新しいことへの挑戦心」であり、今までの常識だけで生きていては、決して成長できません。
今回はすでに新しいスタートラインに立っている社会人の方々へ、さらに成長するための”ヒント”を授けたいと思います。
もくじ
理想が高い
社会人が成長する絶対的条件は「理想を高く持つ」ことです。
企業が「企業理念」を持つように、理念や理想に向かっていけるからこそ、人も会社も成長していけるのです。
理想も夢もない人間は、前に進むことも出来ず、与えられる環境でただ命を消費していくだけの存在です。
「大人になったら理想を持つな」
「現実を見ろ」
…という大人もいますが、それは成長の止まってしまった人間の言い訳です。
何をするにしても、遅いなんてことはありません。
理想があって初めて、人は強い意志を持って行動することができるのです。
現実をよく知っている
社会人に求められるのは「現実認識能力」「現実的判断力」です。
これは、社会人数年勤めていれば、嫌でも身につく能力です。つまり、誰でも身につく能力です。
しかし、それはごく一部の”現実”でしかありません。
自分の現場の”現実”だけ知っていてエラソーに仕事していても、外から見れば「井の中の蛙」ですからね。
社会人がさらに成長するためには、現実をもっとよく知る必要があります。
自分の経験を”絶対”だと思っていない
自分自身の経験則しか信じていない人は、せいぜいアルバイト程度の”誰でも出来る仕事”止まりに終わります。
「愚者は経験から学ぶが、賢者は歴史から学ぶ」という格言もある通り、愚者は経験からしか物事を判断できません。そのため、新しいことや想定外の出来事にも対応できないのです。
また、自分自身の経験則からしか学べないため、人材育成=マネジメントにおいても「自分と似たような経験のある人」にしか対応できません。目まぐるしく時代の変わる現代において、これは致命的欠陥と言えます。
一方、自分自身の経験を絶対だと感じていない人は、物事を柔軟に判断できます。
知識・教養の”本質”を理解している
知識や教養は、他人の経験の濃縮されたものです。
これらが本領を発揮するのは、経験値が蓄積され、自分自身の経験と他者の経験を照らし合わせて考えることが出来るようになった段階からです。
学歴や知識・教養が重視される理由も「自分の経験と他者の経験が結びつく瞬間」において、その真価を発揮できるからです。
すべての学問・知識・経験は細かくつながっているものです。
この本質を理解できない人は、どんなに学歴や知識があっても、ただのノウハウマニアとして終わりです。
他者の視点を持っている
また、知識や教養がある人は、自分自身の経験が大したことがないと理解しています。
なぜなら、自分と他人の経験は全く違うものなのですから、自分自身の経験則から判断しても、まったく見当違いの結果を生みかねないのです。
相手の立場や経験、あるいは感情や欲求を予測し、そこに適切な答えを出すことこそ、社会人が仕事に求められる本当の能力です。
他人に良い影響を与えられる
成長できる社会人とは、決して自分自身の仕事では満足しません。
他人に良い影響を上げて、組織全体の能率を高めることこそ、会社から求められる「リーダーシップ」と言えます。
自分自身の仕事だけで満足しているのであれば、それはアルバイト以下のレベルです。
自分自身の仕事が余裕でこなせるようになったら、今度は他人に与える影響力を意識してみましょう。
勝ち・負けにこだわらない
成長できる社会人は、目先の損得や、くだらない勝ち負けにこだわりません。
なぜなら「何に勝つべきか?」ということを、しっかり見つけ出しているからです。
一方、しょうもない人ほど、どうでもいい勝ち負けにこだわります。
一見、勝ち負けの競争意識の低そうに見える人ほど、ウチでは高い闘争心を秘めているものです。
「何に勝つべきか?」が明確だからこそ、くだらない競争や言い争いを嫌うのです。
環境を変えることを意識している
人が成長するためには、定期的な環境の入れ替えが必要です。
大手企業が部署替えして色々な現場で経験を積ませるように、環境を適度に変えることで人は成長していくのです。
何年も同じ環境で仕事し続けていては、ベテラン正社員も同じ店で働いているフリーターも成長レベルは大して変わりありません。
どんな人間関係にも適応できる
成長できる社会人は、どんな人間関係にも適応することが出来ます。
与えられた人材を有効活用し、チームのパフォーマンスを向上できる人材こそ、ビジネスマンに求められる条件なのです。
人の好き嫌いが激しくチームを選ぶ人もいますが、それは二流です。
本当に出来る人は、どんな人材でも最大限の成果を上げることが出来ますからね。
”市場”を意識している
成長できる社会人というのは「市場」を強く意識しています。
市場を意識できないビジネスマンは、利益を生み出せません。
たとえば、就活や将来設計でよく言われる「英語力が必要」というのも、英語力がどれだけ業界の中で価値が高いかを知っているかで、大きく価値の変わるものです。「英語が話せる=給料が上がる」のではなく「英語が話せる=こなせる仕事の幅が増える=人材価値が上がる」なのです。
会社においても、市場を意識して仕事に取り組むことで、見当違いの努力をせずに済みますからね。
見当違いの販促や開発で予算を溶かすバカな企業も多いですが、それは市場を意識していないからだと言えます。
市場を強烈に意識し、逆算してから仕事をしていくことで、仕事の効率や生み出す利益は何倍にも膨れ上がるのです。
転職市場から逆算して、キャリア構成ができる
転職においても、人材市場を意識することで、年収アップにつながりやすくなります。
たとえば今の時代で、伝書鳩を飛ばす技術をいくら磨いたところで、大して人材市場では価値がありません。
逆に、業界で高く評価される技術や、それを証明できる経歴を積み重ねることで、転職市場での価値は高くなっていきます。
お店で商品が高く売られるように、自身の価値も自分で高く売り込むように努力してこそ、高い人材価値が生まれるのです。
転職エージェントを利用して、人材価値を知っておこう
社会人として成長するためにも、一度転職エージェントでプロのキャリアアドバイザーに相談し、自分の市場価値を正しく知っておくことをオススメします。
転職市場のリアルと、今の自分の人材価値を客観的に知っておくことで、今後の仕事における努力の方向性も間違わずに済むでしょう。
- 今の会社の将来性はどれぐらいか?
- 同業界内と照らし合わせ、自分の待遇はどれぐらいか?
- 他業界に自分の活躍できる場はないか?
- 今の会社と他の会社での将来のポストの差はどれぐらいか?
こういった転職市場の現実をしっかり知っておくことで、より自分の成長していくべき方向性を明確にできます。
逆に、自分の会社の”現実”だけで仕事し続けては、もし会社の経営が傾いた時、自分の今までの努力がすべて水の泡になる可能性もあるのです。
社会人経験数年以上を越えたら、そこからがあなたの新たなスタートラインです。
早いうちに転職市場を意識しておけば、間違いなくあなたの成長性はグッと高くなっていきます。
もし、今の会社で伸び悩んでいるのであれば、一度転職エージェントを利用し、自分の成長性や可能性を知っておきましょう。