私が転職アドバイザー時代、俗に言う「社内ニート(窓際族)」を理由に転職する方も結構いらっしゃいました。
そして、転職希望の社内ニートに共通するのが、仕事が振られずに自信を失くしてしまっているという悩みを抱えていること。
「本当はもっと仕事で活躍したいのに、何をすればいいかわからない…」
「することなすこと、空回りで上司に怒られて辛い…」
「上司の嫌がらせで左遷された…」
社内ニートであることが悩みの転職希望者の話を聞いていくと、意外と職場環境が原因であることもかなり多いです。
新卒の場合であれば「教育せずに放置」という問題から、20代後半以降からは「職場いじめ(モラハラ)」「左遷」「嫌がらせ」など、職場の複雑な人間関係やいざこざが原因で社内ニートに追い詰められる方もいます。
もし、読者のあなたがそうなのでしたら、自信を持って転職活動に当たって欲しいと思います。
なぜなら、転職活動とは「己を探す旅」でもあるからです。
社内ニートになってしまう原因は?
社内ニートになってしまう原因は、以下の通り。
- 受け身で言われたことしか出来ない
- コミュニケーション力がなく自分で居場所を作れない
- 向上心がないため自発的に仕事に取り組めない
- 仕事をこなすのが早すぎる(本人が優秀過ぎる場合)
- 左遷で閑職に追い込まれる
社内ニート本人が悪いこともあれば、理不尽に仕事を振られていない可能性もあるので、客観的に見極める必要があります。
中途採用者であれば、放置プレイを食らうことも珍しくありません。
会社の方針などを見極め、自分から職場内で仕事を見つけ出す努力をしておきましょう。
社内ニートの転職理由は?
新卒社内ニートは色々ヤバイ
新卒入社してすぐに社内ニートになってしまった場合は、色々考えておいた方がいいでしょう。
理由・原因としては以下の通り。
- 新卒社内ニートの本人が受け身
- 上司や先輩が新人を放置プレイする社風
この2つが合わさると、新卒社内ニートは非常にマズイです。
通常、新卒社員は会社側でしっかり研修してくれるのですが、それさえしてくれない企業である…ということも考えられますから。
「新人でも自発性が大事」とは言いますが、社内に入りたてで右も左も分からない新卒にそれを求めるというのは酷です。
社内ニートはつらい
社内ニートになってしまうと、単純につらいです。
- 周りが忙しいのに自分だけ暇な罪悪感
- 出社しているのに仕事のない虚無感
- 上司や先輩から陰口を叩かれて酷評されていないか心配になる
…など、社内ニートも決して楽な立場ではありません。
上司や先輩というのは意外に他人の仕事っぷりを見ています。
少なからず、暇で時間があるからと言って「社内ニートは勝ち組!」だなんて慢心しないようにしたいものです。
社内ニートは無能感が重たい…
社内ニートがつらい理由、それは「圧 倒 的 無 能 感」。
やっぱり、人間って自分が無能なのを突きつけられると、耐え難いものを感じるんですよね…。
関連:自分が無能だと気づいてしまった…自己嫌悪してしまった場合はどうするべきか?
私も過去に大手企業の一流商社に勤めていましたが、あまりにレベルが高い上に派閥争いが激しく、無能感に打ちひしがれて辞めた経緯を持ちます。
関連:周りのレベルが高すぎて仕事についていけない!?能力以上の仕事を振られる職場は辞めるべき?
仕事のモチベーション低下は転職のきっかけになる
社内ニートに関わらず、多くの方が転職を意識しだすのが「今の仕事に対するモチベーション低下」が原因です。
そして、転職を考えているにも関わらず、なかなか踏み出せない方が勘違いしているのが「モチベーションが低いと転職が成功しない…」という勘違いです。
実は、転職活動を始まる際に多くの人が「モチベーションが下がっている」「転職に不安を抱いている」という状態からスタートするんです。
当然ながら、社内ニートで自信をなくして不安になっている方が、自分だけの力でモチベーションを高めるのはかなり難しいと言えます。
ですので、ほとんどの方がキャリアアドバイザーなどの転職のプロに相談し、転職を成功させています。
とくに「キャリアカウンセリング」では「意欲向上」「自己啓発」といった、転職希望者のモチベーション向上の役割もありますので、社内ニートの方は利用を検討しておきましょう。
社内ニートが生まれるのは会社や職場環境のせい
社内ニートが生まれるのは9割以上が上司や職場環境のせいです。
なぜなら、好き好んで社内ニートになりたがる人は、そう多くはないからです。
職場で周りがバリバリ仕事してる中、仕事せずに平然としていることに何も感じないのであれば、そもそも転職したいなどと考えもしませんよね。
社内ニートがニートなのも、単に職場の環境が悪いだけで、自分の使命に出会えていないだけです。
関連:人のせいにして仕事辞めるのはあり?誰かのせいにして生きるのはかしこい処世術だと知っておこう!
社内ニートは出世のチャンスが低い
左遷・嫌がらせ・スケープゴートを食らったパターンの社内ニートは、出世コースが絶たれてしまうという切実な問題があります。
…いや、冗談抜きで「都合良く使われて、ボロ雑巾のように左遷させられた社内ニート」って、たまにいるんです。
しかも、30~40代ぐらいの今まで転職とか考えてなかったような人も。
そういう人の場合、実は経歴やスキルが噛み合えば一発で転職先が決まることも珍しくないので、めげずに転職活動を始めてほしいですね。
社内ニートから転職するなら転職エージェントを使おう
社内ニートで転職をしたい方は、転職エージェントでプロのアドバイスを受けておくことをオススメしますよ。
転職エージェントは無料で利用できる上に、自分に合った求人の紹介や心理面のケアもしてくれるので、社内ニートの方でも自信を持って転職を成功させやすくなります。
社内ニートになると、会社で追い込まれる立場になるので、プロの転職アドバイザーと一緒に転職を進められる心理的な安心感は予想以上にデカイですよ。
…あと、男性の場合は若い女性のアドバイザーがつくと、やる気20%マシになるのでこれも結構大きい。
相談しても必ずしも転職する必要はないので「ちょっと仕事の悩みでも相談して、転職を検討するか」ぐらいの感覚で使ってもOKです。