「職歴なしだけど、履歴書の書き方がわからない…」
「職歴なしで経歴に自信がないから、就職できるか不安…」
そう悩んでいませんか?
仮にそうでしたら、それは仕方のないことです。
まともな経歴や経験がない人が、就職・転職活動に自信が持てるわけがありません。
その不安は、誰もが通る道です。
ですが、世間では空白期間や職歴なしの期間が長引くほど、就職・転職も不利になりやすいものです。
職歴なしで自信がないからと言って、ゆっくりしている余裕はありません。
…とは言っても、職歴なしですと「本当に自分でも採用されるんだろうか?」「職歴なしでも通用するのか?」と悩みますよね。
私もその不安を経験してきました。
この記事では、当サイトの保有するキャリア情報や管理人の無職期間の経験をフル活用して、職歴なしの人が最も効率よくかつ安全に就職先を決める方法をご紹介していきます。
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職歴なしの人が履歴書・職務経歴書を工夫して書いたところで効果なし
職歴なしの方にまず伝えておきたいことがあります。
それは、職歴なしの人が履歴書・職務経歴書を工夫して書いたところで、大して選考結果に影響を与えないということです。
たとえば「字を丁寧に書く」「アルバイト経験でもとりあえず書いておく」あたりは基本ですが、それ以外は気にするだけ無駄です。
それはなぜか?
職歴なしの人が、どんなに職務経歴書を頭ひねって書き出したところで「職歴なし」という事実は、どうしようもないからです。
仮にあなたが広告代理店や作家を目指すのであれば、職務経歴書に秀逸なキャッチフレーズや自分の経歴を大河ドラマのような脚本並に魅せるように、工夫して書くべきでしょう。
しかしそうでなければ、職歴なしの人が履歴書・職務経歴書の書き方工夫したところで、採用の是非を覆せるわけありません。
だいたい「正しい履歴書・職務経歴書の書き方」なんて、職歴や経験のある人が「今までの自分の経歴を簡潔にわかりやすく書くため」のものであって、職歴なしの人が参考にしたところでしっかり書けるわけがないのです。
ないものをどれだけ知恵を絞ったところで、書けるわけがありません。
また、人事経験のある人と話したことがある人ならわかりますが、人事はそんなにしっかり履歴書や職務経歴書をチェックしていないのが、実際のところです。
せいぜい、今までの経歴や学歴に軽く目を通すぐらいです。
隅から隅まで読むなんてことは、よっぽど暇な人事じゃなければしません。
考えても見てください。
人事は他の仕事と並行しながら、今まで何人もの履歴書に目を通してきているわけです。
ですので、よっぽど目を引く経歴がなければ、どれだけ文字をキレイに書いて、正しい履歴書の書き方をしたところで、まともに読まれることなく書類選考で落とされます。
なにせ、文字をキレイに書くのなんてみんな当たり前にやっているのですから。
もし、読者が「履歴書や職務経歴書をしっかり書いて、選考に受かるようにしよう…」と考えているのであれば、その考えは捨ててください。
書類数枚で選考結果をどうにかできるほど、現実は甘くはありません。
どんなに気持ちを込めたラブレターを芸能人に送ったところで、自分を知らない相手には「まともに読まれずにおしまい」なのが、現実なのです。
職歴なしの人が経歴のある人材に勝てる要素とは?
職歴なしの人が、履歴書・職務経歴書ではどうあがいても選考結果を覆しようがないのであれば、一体どうすればいいのでしょうか?
答えはカンタン。
経歴以外の部分で勝負すればいいのです。
具体的には以下の通り。
- やる気・ポテンシャル
- 謙虚さ・素直さ
- 気づかい
- こまめな努力
- 手間や労力を惜しまない姿勢
- 勝つ気でヤること
この中でも2~3ぐらいは出来ておけば、職歴なしでも採用される確立はグッと上がります。
それはなぜか?
現職で働いている社会人なんて、多くが「めんどくせー」「だるい」という感じで、勤務期間が長くなる度にだらけてしまうからです。
職歴なしの方ですと、これは冗談のように思えるかもしれません。
しかし、仕事の出来る人ほど、こういった「精神論」「人間性や人柄」といった部分を重要視しております。
採用の決め手は「言葉にできない”何か”」なのです。
やる気・ポテンシャル
職歴なしの人が、職歴なしという逆境を覆すには「やる気・ポテンシャル」が大事です。
これだけあれば、まず有利になります。
なぜなら、社会人の9割ぐらいが「仕事めんどくせー」「早く終わらねえかな…」と思っている、やる気のない人ばかりです。
人はある程度安定した環境を得られると、努力しなくなる生き物なのです。
下手をすれば人事や面接官ですら「うわぁ…面接めんどくせぇ…」と思っているのですから、こっちから向こうのやる気を引き出すぐらいでなければ、話になりません。
面接は「企業から選ばれる」のではありません。
企業に選ばせるのです。
若手の未経験人材を募集している企業もそういった「社内に新しい風を巻き起こす若い人材」を求めています。
みずほファイナンスグループの社長レベルですら、本心では「半沢直樹みたいな人材が欲しい」と思っているのです。
決して「テストで100点とるように、履歴書や職務経歴書も正しく書こうと思っている。自分の頭で考えないマジメちゃん」ではないのです。
謙虚さ・素直さ
職歴なしの人が、就職・転職で有利になるためには「謙虚さ・素直さ」が大事です。
それはなぜか?
大人になれば、多くの人が謙虚さや素直さを失って、建前ペラペラしゃべったり、自分の非を認めないで責任転嫁する汚さばかりを身につけるからです。
もちろん、大人になればそういう処世術は必要ではありますが、職歴なしの人材にはそんなものは必要とされていません。
むしろ、人事側からは「こいつは本音でしゃべってないなあ…」「この人の人間性が見えてこないなあ…」と、まるで不審者のように思われます。
そこを見誤って、まるで犯罪経歴を隠すかのように職歴なしの経歴をどうにかしようと思うから、がんじがらめの状態になるのです。
過去のことは、もう変えられません。
大事なのはこれからです。
別に職歴なしならそれはそれで、堂々としておけばいいのです。
反省するべきところは反省して、切り替えるべきとこは切り替えて、前向きになればいいだけの話です。
実際、仕事しているとわかりますが「自分の悪いところを隠してばかりで、本音をまったく話さない人」というのは、相手しててめんどくさいだけです。
その理由は単純で「助けようにも助けられない」「相手の悪いところをフォローする方法がわからない」からで、組織で働く上では厄介な性質ですから。
気づかい
職歴なしの人が、就職・転職で上手くいくためには「気づかい」も大事でしょう。
これは別に就職・転職ではなく、仕事・ビジネスのあらゆる場面はもちろん、人生においても上手くやっていく秘訣です。
気づかいと言っても、決してルールやマナーを守って「相手に悪く思われないようにしよう…」という考えのことではありません。
むしろ、逆です。
「相手によく思われよう」という意識があれば、自然と出来ることです。
たとえば、就職・転職活動の限られた時間で出来る「気づかい」は、ざっと以下の通り。
- 連絡はこまめになるべく早く
- 連絡に遅れた場合も、フォローをしっかり
- 最低限のあいさつや身だしなみは整えておく
- 事前に相手の企業側を調べて、話のネタを使っておく
こういった気づかいは「相手に悪く思われないように完璧にしなきゃ…」と思っている人は、決して出来ないことです。
それはなぜか?
融通が利かなかったり、人に合わせてアドリブ対応できないからです。
たとえば、就職先が決まらない無職の人がよく言っている愚痴が「面接先がいきなり予定を変更してきて迷惑だ」です。
急な予定変更などは、社会人になればいくらでも起こり得るものですが、その程度でキレているようでは、まともな気づかいなど出来るわけもありません。
そこで「相手側にも何か事情があってのことだ」「せっかくだし、面接の際の話のネタにでもするか…」と思えないのは、精神がまだまだ未熟な証拠です。
こまめな努力
職歴なしの人であれば「こまめな努力」も大事です。
就職・転職活動で出来るこまめな努力とは、具体的には以下の通り。
- 毎日、求人をチェックして、気になるものがあったら応募だけでもしておく
- 履歴書・職務経歴書を完成させた上で就職サポートを利用する(荒削りでもOK)
- 面接対策など、練習した上で本番に望む
- 受かる見込みの少ない面接でも、他人の紹介ならとりあえず受けてみる
- セミナー・企業説明会などに参加し、企業の人事の話を聞いておく
努力には2種類あって「直接結果を出すための努力」と「常日頃から結果を求めずに行う努力」があります。
後者は目立たないながらも、しっかり評価してくれる人がいます。
これは学生時代の部活で考えればわかりやすいです。
たとえば、高校の野球部が甲子園に出場できなくても、部活で毎日練習してきた努力は、社会的にはしっかり評価されます。
一方で「直接結果を出すための努力」しかしない人は「一夜漬けでテストで百点とるためだけに勉強」「学歴だけとるために進学して、単位取るためだけに出席」など、本質的な努力を放棄しがちです。
これは就職・転職活動でも同じことが言えて、直接の努力しかしない人は「履歴書・職務経歴書をしっかり書いておけば受かるだろう」「面接は本やネット情報に書いてある”正解”だけいっておけばいいだろう」という態度で臨みます。
そういうナメた態度は、まともな社会経験のある人からすればすぐに見抜けます。
もっとわかりやすく言いましょう。
採用されたあとに怠ける気満々のナメた人材など、落とされて当たり前なのです。
ですので「就職して早く楽になりたい…」という気持ちを捨てましょう。
手間や労力を惜しまない姿勢
職歴なしの人に大事なのは、手間や労力を惜しまない姿勢です。
この記事を読んでいるような職歴なしの方は「就職・転職はネットで調べて効率よく終わらせたい…」と考えていませんか?
残念ながら、そういう意識は日常のいたるところで、態度に現れてしまうものです。
たとえば「ハローワークに通って一から求人を探すのはめんどうなので、全部自宅から検索する」という考えで、本当にいい求人と出会えなかったり、あるいは「楽でカンタンに受かる仕事がいいから」という理由で妥協してブラック企業に入社してしまう…など。
一方で「めんどうだけど、しっかりやっておこう」と考えている人は、小さなところで「他人と”差”がつく」のです。
その小さな差の積み上げの違いが、職歴なしと経歴ありの人の、取り返しのつかない差になるのです。
ちまたでは「差をつける!履歴書の書き方」なんて記事がありますが、本当に差をつけたいのであれば、そんなものを読んで満足するよりも、もっと本質的な部分に手間や労力をかけるべきなのです。
だいたい、小手先の技術だけでつく差など、他の人も試せばすぐに取り戻せる程度の差ですので、職歴なしの人間がそんなものに頼るのは、自分の能力や人間性で勝負する気のない証拠です。
急がば回れ
急がば回れとは、急いで物事をなしとげようとするときは、危険を含む近道を行くよりも、安全確実な遠回りを行くほうがかえって得策だということ。
勝つ気満々
職歴なしの人が、就職・転職で勝つためにはシンプルに「勝つ気でヤる」ことです。
「勝つ気もねえのに、戦場にくるな」
仕事はケンカです。
仕事は戦争です。
他人から仕事をぶんどって、金もぶんどる、大人の争いです。
どうして「勝つ気もない、ナヨナヨした自信のない人間」を雇いたがるものでしょうか?
社会人になると、冗談抜きで「この仕事量はどうにもならんでしょ…」「こんな仕事こなせるわけがないッ!」「まじもう無理…」と思う事態がよくあります。
その逆境や修羅場を乗り越えられるかどうかを決めるのは「勝つ気があるか?」だけです。
やる前から「無理」「どうせ負ける」なんて思っているのであれば、そのままずっと職歴なしのまま生きて、何も成し遂げられないまま死んでいけばいいのです。
それは、負けることのない人生ではありますが、勝つこともない退屈な人生です。
「職歴なし」でも就職・転職を確実に決めるには?
冒頭にもお伝えした通り、履歴書や職務経歴書はあくまで経歴がある人用のもので、職歴なしのニートがどれだけない経歴を知恵を絞った書いたところで、どうしようもありません。
であれば、視点を変えて「人間性や人柄」「個性」「やる気」などで勝負するしかないのです。
そこを勘違いして「自分は才能も実力もあるので、履歴書を丁寧に書いておくだけでいい」「出来るビジネスマンのようにマナーを徹底しておけばOK」みたいな就職活動方法を行っていると、いつまで経っても採用されません。
学校のテストじゃないんですから「ネットで調べた情報通りに履歴書を書いて、本に書いてある通り面接で話そう…」なんて考えるのは、もう終わりにしましょう。
もっと本質的な「人として大事な部分」をアピールして、内定を勝ち取るように考えましょう。
就職支援サービスをフル活用しておこう
職歴なしの方で、とくに20代の若い方であれば、履歴書作成や職歴なしで悩んでいるぐらいなら、素直に人材会社のプロのサポートを受けておくことをオススメします。
20代の若手の場合、自分で思っている以上に働き口はあるので、プロの力を借りて素直に話を聞いておけば、カンタンに内定はもらえます。
その証拠に「既卒・第二新卒」という区分が国から用意され、企業側に積極的に採用されるように促されており、最近は「若いだけでチャンスあり」という状態になっているのです。
関連:既卒・第二新卒が企業に歓迎される理由「若ければチャンスはある」は本当なのか?その真相に迫る!
もちろん、あなたが何時間もかけて丁寧に書いた履歴書・職務経歴書を送って、読まれた形跡すらないまま何度も何度も書類選考で落とされ続ける地獄を味わいたいのであれば、就職支援サービスなどで他人の力を借りずに、自分1人の力で転職活動を続けるべきです。
しかし、そうでなく「効率よく就職先を見つけたい」「落とされる確率を下げて、なるべく早めに内定をもらいたい」と思っているのであれば、素直にプロの力を借りたほうがいいに決まっています。
人材会社のサービスは無料で登録するだけで、誰でも利用可能です。
電話相談や面談などに時間や手間がかかりますが、その分優良企業と出会いやすくなるので、本気で就職したい職歴なしの方は、早めに使っておきましょう。