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【連鎖退職】従業員の一斉退職で組織崩壊は秒読み!芋づる式退職が起こるメカニズムと立て直し方

「連鎖退職で職場が崩壊してしまった…」
「なぜか従業員が芋づる式に辞めていく…」
「退職ラッシュが続いて立て直しが大変…」

運悪く、このような事態に立ち会ってしまい、頭を抱えていませんか?

この世には、人望があり職場崩壊が起こらぬように陰で努めていた者が辞めたことを皮切りに一気に社員が辞めたり、あるいは職場内で見えない不満が溜まっていたため、誰かが辞めたことを契機に他の従業員まで退職を決意するという、言わば「見えない人の流れ」のようなものが存在します。

また、大きな組織の場合ですと、現場を知る従業員の声を無視した一方的な経営方針を打ち出したり、その伝達方法が社内ではなくメディア経由で知らされてしまうなど、従業員への不信感を形成してしまう要素も数多く存在します。

どのような理由にしても、人の心はわからないものですから、こうと断言できる要因はありません。辞めていった人は前々から不満を溜め込んで、何かをきっかけにして決断したのでしょう。ただ、同じ過ちを繰り返さないために要因を分析して改善したり、直面する人手不足の問題を解消する段取りも考えておく必要があります。

そこで本記事では、連鎖退職に出くわしてしまい悩んでいる読者の方に向けて、連鎖退職が起こる原因の事例解説から、その後の対処法、連鎖退職を起こさないための人材マネジメントに関する情報まで、まとめてお伝えしていきたいと思います。

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芋づる式退職の起こる職場に見られる兆候や現象とは?

芋づる式退職は、多くの組織やチームにとって重大な打撃となる可能性があります。この連鎖的な退職が起きる背景には、多くの隠れた問題や環境の変化が関与しています。一度この現象が起きると、その影響は非常に大きいものとなるため、早期に対処することが求められます。

以下は、芋づる式退職が始まる前兆や典型的な現象を示しています。

  • 辞めないと思っていたエース社員やベテラン社員の退職
    企業の柱となるような人材が予期せずに退職を決断することは、組織全体の不安を引き起こす可能性がある。
  • ベテラン社員の退職に連鎖して他従業員も退職を表明
    一人のベテランが去ることで、他の社員も続くように退職の意向を示し始める。
  • 職場の従業員が一斉に退職の意向を表明
    退職する意向が一気に広がり、まるで連鎖反応のように多くの社員が退職を考えるようになる。
  • 中心人物不在により現場が回らなくなる
    重要な役職や業務を担っていた人材が退職することで、業務が滞り、業績の低下や業務の遅延が発生する可能性が高まる。
  • 新入社員や中途採用者も定着せず早期離職
    新たに入社した人材も、職場の環境や雰囲気に影響され、短期間で退職を選ぶことが増える。

これらの現象は、企業の持続的な成長や発展に悪影響を及ぼすことが考えられるため、早期の対応や問題の原因を探ることが重要です。

なぜ退職連鎖は起こる?組織崩壊の原因とは?

次に、退職ラッシュが続く職場の問題点や原因について解説していきます。

エース社員・ベテラン社員への業務負担のしわ寄せや依存レベルの属人化

組織崩壊の予兆となるのが、優秀なエース社員が辞めることにより、業務負担の増加に耐えられないで芋づる式に退職者が出てくることです。

組織においては優秀な働き者ほど割を食うように機能してしまうものです。

また、職場の人間関係が悪かったり、上司が部下を潰すような社風ですと、優秀な社員は出世を恐れる上司に潰されるようなことも、当たり前に行われています。

いずれにせよ、組織においては優秀な社員ほど割を食いやすくなるため、耐えられずに先陣を切って辞めていくものなのです。

これは職場にて「一部の優秀な人材に過剰に業務負担をかけすぎた」という面で、会社側にも責任はあるでしょう。

聞き上手の調整役退職に伴う人間関係の悪化

 

退職理由の中でもとくに多いのが「人間関係・対人関係」だと言われております。

職場の中には、必ずと言っていいほど「聞き上手の人」「職場の人間関係の調整役」ともいうべき人が存在します。

たとえば、ウマが合わない上司と部下の間を掛け持つ人であったり、気難しい社長のことを理解しているベテラン社員など、職場の人間関係のバランスを上手いこと保っている人物がいることで、職場の対人関係が円滑になることはよくあります。

そういった人間は、細かい気配りであったり、職場の人間関係や感情に関する観察力などが優れており、職場で意外と根回ししているものです。

そういった人材が退職してしまうと、途端に職場の人間関係が険悪になることは珍しくありません。

もし、退職連鎖が続いて組織崩壊してしまっている職場で「あの人がいれば…」と感じているのであれば、おそらくその人が職場の対人関係にもたらしていた影響力が、想像以上に大きかったのかもしれません。

一斉に辞めることによる嫌がらせ(謀反)

退職の連鎖が続いて組織崩壊するということは、従業員の嫌がらせの可能性も十分にあります。

それも一斉に退職届けを出してきた場合、裏で結託して辞職している可能性も否定できませんので、ほぼ計画的な行為だと考えていいでしょう。

とくにアルバイト・パートであったり、派遣社員であれば、正社員のように立場も待遇も保証されていませんから、以下のような方法を使わずにいきなり一斉に退職してくることも十分ありえます。

  • 上司に直談判しない
  • 派遣会社に要求を通さないで退職
  • 労働組合を通して賃上げ要求・待遇改善のストを起こさない

正社員の感覚で言えば「上司や仲介会社を通じて要求を通す」「労組を通してストを起こす」などの方法がありますが、そこまで知識のない非正規雇用者は、段階を踏まずにいきなり退職してくることも十分に考えられます。

正社員目線からでは想像しにくいでしょうが、非正規雇用者は正社員との待遇の差に不満を抱えている一方で、いつ辞めても同じような待遇の仕事は見つかる立場です。

職場に不満があるといきなり退職してくるという強硬手段をとってきても、失うものは少ないのです。

もっとも、正社員からも一斉退職されてしまう会社は、おそらく「社長の人格に問題あり」「待遇があまりに酷すぎる」のどちらかでしょうから、それは単に「社長に人の上に立つ器がなかっただけ」とも言えるかもしれません。

企業買収・経営再建に伴う組織崩壊

企業買収・経営再建に伴い、組織が一度崩壊してしまうことも珍しくはない現象でしょう。

  • 企業買収により、経営方針が大きく変わって企業のビジョンについていけなくなった
  • 経営方針の変更による人事の入れ替わりで、割りを食ってしまった
  • 新たな社長・役員とウマが合わず、左遷・閑職される未来が見えた
  • 今までの仕事とまったく違う方向性を要求され、ついていけなくなった

以上のように、企業買収・経営再建では会社が大きく変わることもありえるので、従来のやり方にこだわりや愛着があった社員は、ついていけなくなって一定数脱落するものです。

40代以降からの転職でも「経営者や上司との考え方が合う」という理由が決め手になるぐらい、会社の方針と自身の仕事観が一致することは大事だと思われています。

これは組織改変が行われる以上は、必要とされる犠牲とも言えるので、仕方のないことではあります。

芋づる式退職の起こった職場で働き続けるとどうなる?無理に続けるべき?

芋づる式退職が発生した職場には、多くの難題やリスクが潜んでいます。多くの組織での連鎖的な退職は、組織の機能や業務効率、そして従業員の精神的な健康に大きな影響を与えることが考えられます。このような状況下で働き続けることは、多くのリスクを孕んでいるので注意が必要です。以下、その主なリスクを示します。

  • 業務量の増加
    退職者が増えることで、残った社員にその業務が押し付けられることが増え、過重労働の原因となる。
  • モチベーションの低下
    連鎖的な退職を目の当たりにすることで、自身のモチベーションや仕事への情熱が低下しやすくなる。
  • 研修・育成の不足
    人材の入れ替わりが激しいため、新人の研修や育成が追いつかず、業務のクオリティが低下する可能性がある。
  • 人間関係の複雑化
    人材の流動化により、社内のコミュニケーションが乱れ、人間関係のトラブルが増加する可能性が考えられる。
  • キャリアの停滞
    会社の不安定さにより、自身のキャリアアップの道が見えにくくなり、プロフェッショナルとしての成長が阻害される。

以上のようなリスクが考えられる中で、無理に続けるべきかどうかを判断する際には、自身のキャリアの方向性や、職場環境との適合性、そして身体や心の健康を優先して検討することが重要です。

社員全員が一斉に辞めた場合はどうする?

社員全員が一斉に退職してしまった職場で、運悪く一人だけ取り残されてしまった場合、どうすればよいのでしょうか?

社長に恩があったり、今の会社が立て直すほどの力があると思うのであれば、残り続けるのも一つの手段でしょう。

逆に社長の人格に問題があったり、待遇があまりにひどい場合は、自分も流れに乗って辞めてしまうのが一番でしょう。

以下の記事にも書いてますが、人手不足の会社や人が辞めていく会社は、何かしら問題があります。

また、社員の多くが辞めてしまった場合、おそらく上司や社長は、

「残ってくれてありがとう、これからも任せた」
「過去のことは忘れてこれから頑張ろう」

…など、都合のいいことを言ってくるかと思います。

ですが、そのような都合のいい方便に流されてはいけません。

常識的に考えて、一番割を食うのは残された社員になりますので、社員や上司はまず残された社員を絶対に辞めさせないように根回ししてきます。

ですので、そこは一度しっかりと「なぜ、他の社員が一斉に退職されたのですか?」と問い詰めて、事態を重く受け止めているかどうかを見極めておくことも大事でしょう。

管理職でも部下が一斉に辞めたら転職を考えておくこと

従業員が一斉に辞めてしまった場合、最も割を食うのは中間管理職でもあります。

本人がクラッシャー上司で部下を辞めさせてしまう場合は別として、会社側の人事や労働条件があまりにひどく、自分の権限でどうしようもないと感じているのであれば、管理職でも転職してしまうのも手でしょう。

ただし、転職活動の際に「管理職が部下が一斉に辞めたという理由で転職」というのは、あまりポジティブな動機にはならないので、注意が必要です。

ですが、会社側に責任があって人事面で無茶振りをされていると感じるのであれば、他の会社に移った方がまともに働ける可能性は大きいので、社員が全員辞めていくような会社は自分も辞めてしまう道も考えておくと無難でしょう。

芋づる式退職に巻き込まれたらどうする?自分も辞めるべき?

連鎖的な退職の波が職場で巻き起こる際、どのように対応すべきかは、その人の価値観や状況によって異なります。ただし、一つの選択をする前に、以下の点を検討し、冷静な判断を下すことが求められます。

  • 自身のキャリアビジョンを再確認
    退職を考える前に、自分がキャリアでどこを目指しているのか、その職場での経験やスキルが将来役立つのかを再確認する。
  • 退職の真の理由を分析
    周りの人々が辞めるからというだけでなく、自分自身が退職を考える理由を深く探る。組織の問題、人間関係、キャリアの成長性など、多角的に検討する。
  • 直属の上司やHRとのコミュニケーション
    状況の変化や自身の不安・疑問を率直に伝え、組織としての対応や将来のビジョンを確認する。
  • メンタルのケア
    職場の不安定さや変動は、心に大きなプレッシャーをもたらすことがある。メンタルヘルスのプロフェッショナルやカウンセリングを利用して、感じているストレスや不安を適切にケアする。
  • 外部のネットワークを活用
    職場外のネットワークや業界の人々との交流を通じて、現在の業界の動向や他社の状況を確認し、自身の選択の参考にする。

最終的に、自分も辞めるべきかどうかを判断する際には、今の職場での将来性や自身のキャリア目標、そして心身の健康を優先して、冷静に状況を分析し、最適な選択をすることが大切です。

退職連鎖に巻き込まれたら転職タイミングかも

以上のように、退職の連鎖が続き組織崩壊してしまう会社は、一個人の責任だけでは済まないぐらい、複雑な要因が絡み合ってなし崩し的に壊れてしまうものです。

流れに身を任せて自分も辞めるもよし。
あえて残り続けて、再建に尽力するもよし。

ただ、冷静に見極めておきたいのは「社長や上司に反省の色は見られるか?」ということです。

そもそも、社員が一斉に辞めるというのは、かなりの覚悟がなければ出来ないことですので、事態を甘く見ているようではまた同じことを繰り返します。

今の日本では社員を大事にしない会社も増え、恩を仇で返すクソ経営者も増えていますので、自分も内心で不安や不満を抱えているのであれば、この機会に転職活動のきっかけにしてみるのもいいでしょう。

ただ、いきなり転職しようとしても、経歴が不十分なうちや自己アピールが不十分なうちは自力で転職しようとしても採用されにくいばかりか、下手をすると年収ダウンしてしまったり待遇がさらに悪くなる…なんて失敗にもつながりかねません。

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