「転職エージェントの対応がめんどくさい…」
そうお悩みの方も少なくはないと思います。
書類応募して面接に受かればすぐに入社できる採用と違い、転職エージェントは仲介業者を通すことで様々な手間が生じるため、めんどくさいと感じてしまうのも仕方のないことです。
ですが、転職エージェントを使う年齢・キャリア段階ともなると、めんどくさいことを一つずつ片付けていく能力が必要とされます。
その「めんどくさいこと」の積み上げが、結果的に良い転職を成功させるのです。
逆に言えば、転職エージェント利用で生じるめんどくさい手間さえ惜しむような人間は、中々良い職場に恵まれないということでもあります。
ただ、転職エージェントの利用がめんどくさくても、要点を把握しておくことで効率化することは可能です。
そこで当記事では、転職エージェント利用のめんどくささを和らげるための知恵を紹介していきます。
転職エージェントがめんどくさい理由
まずは転職エージェントの利用がめんどくさいと感じる理由について、抑えていきましょう。
登録項目が多くてめんどくさい
転職エージェントに登録する場合、登録時点で様々な情報の記入を求められることとなります。
ですので、人によっては登録途中でめんどくさくなって、投げ出してしまうこともあるかもしれません。
また、よくある例として「選択回答でどれに当てはまるかわからない…」「自分の職業区分がどれになるかわからない…」と悩んでしまい、そこから先に進めないということもあります。
紹介求人数が多すぎてめんどくさい
大手転職エージェントに登録すると、一日に膨大な数の求人が送られてくることもあります。
そうなると、求人一つ一つをチェックする時間や余裕もなく、イライラしてしまうこともあることでしょう。
とくに、転職サイトとエージェントが併合している「doda」は、スパムメールレベルで求人情報が届くことで有名で、匿名掲示板2chではとくに不評です。
77 名前:名無しさん@引く手あまた[] 投稿日:2019/01/22(火) 21:29:20.04
dodaメール攻勢が鬱陶しい。的外れなデタラメな求人情報送ってきやがる。79 名前:名無しさん@引く手あまた[] 投稿日:2019/01/23(水) 22:48:17.99
dodaからのメールを迷惑メール指定にしてるのに、どういうわけか普通に受信しやがる。80 名前:名無しさん@引く手あまた[] 投稿日:2019/01/24(木) 15:34:38.21
dodaはこの時点でメール30通。有り得ん。1日でこんなに送ってくるとか正気の沙汰とは思えん。
全く条件にカスリもしないものしかないし。81 名前:名無しさん@引く手あまた[] 投稿日:2019/01/25(金) 09:48:09.27
dodaの迷惑メール、昨日から今朝までで41件。狂っているとしか思えん。
筆者の場合、仕事で一日数百件のメールを受信するのでスパムばりのメールが来ても頭の処理が追いつくので今は大丈夫ですが、慣れない人にとってはイライラする要因となるかもしれません。
面談参加がめんどくさい
転職エージェントがめんどくさい理由として、面談参加が必須だからというのもあります。
幸い、最近ではコロナの影響でオフィス面談からビデオチャット面談の流れが進んでおりますが、中には「ビデオチャットを導入するのもめんどくさい…」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
そもそも、人付き合いが苦手で干渉されたくないような人なら「面談する意味がわからない」ぐらいに考えている場合もあることでしょう。
職務経歴書の添削がめんどくさい
職務経歴書の添削も、転職エージェントがめんどくさいと感じる理由でしょう。
とくに、時間をかけて書いた職務経歴書をエージェントに容赦なく修正指示されて、手間を増やされるのにイライラする人も少なくない模様。
119 名前:名無しさん@引く手あまた[] 投稿日:2019/02/07(木) 01:10:00.54
エージェントが職務経歴書の書き方とか指摘してくることあるけど、
いや、こんなの書く必要ねーだろと思うことが多々ある
何でもかんでも正直に書けばいいってもんじゃねーだろ
都合の悪いこと全部大っぴらにしてどうすんだよ、アホか
後ほど説明しますが、職務経歴書は添削したり応募先企業に合わせて書き換えるなど、労力がかかる分、書類選考通過率を上げるために重要になるので、手間をかけてでもしっかり仕上げるように意識しておきましょう。
面接対策がめんどくさい
エージェント利用の際、面接対策の指導を受けることもあるかと思います。
細かな動作や服装まで指摘されることがあるので、めんどくさいと感じる人は少なくないはずえす。
ただ、これも基本的なビジネスマナーから人柄を見られる一次面接の通過率を上げるためにはしておいて損はないので、めんどくさくても行っておくべきでしょう。
担当者が使えなくてめんどくさい
転職エージェントがめんどくさいという理由で最も多いのは「担当者が使えない」という意見です。
実際問題、転職エージェントの担当者はそこまで融通が利くわけではないので「使えない」と感じる人が多くても不思議ではありません。
ただ、転職エージェントの担当者は何人も登録者を抱えている以上、自発的に動かない人材はすぐに損切りして塩対応してくるのは仕方のないことです。
もし、読者が転職エージェントの担当者が使えないと思っているなら、自分のコミュニケーション方法に問題がある可能性が高いので、以下の記事を読んで自分自身から改善した方が手っ取り早いはずです。
転職エージェントの利用がめんどくさい場合の対処法
転職エージェントをめんどくさいと感じる場合の対処法について紹介していきます。
登録段階の情報は適当でもOKと知っておく
前にもお伝えした通り、転職エージェントは登録段階の情報は適当でもOKです。
もちろん、明らかなウソを登録するのは問題ですが、多少の誤差は実際の転職活動で詰めていくことになるので、登録段階では難しく考えずとも大丈夫です。
何事もめんどくさいと感じる人は、
「完璧にやろう…」
「間違いなくやろう…」
「最初から正確にやって後からの手間を失くそう…」
と考えがちです。
ですが、転職活動は試行錯誤を繰り返す中で色々なものが最適化されていくわけですので、最初から完璧にやろうとしても上手くいくわけがありません。
それどころか、余計なことで悩んで時間を無駄にすることにもなるので、最初は「適当でもOK」と考えて気楽に登録情報を入力していくといいでしょう。
転職活動の「軸」を決めておき情報に流されなくする
転職活動で大事だとよく言われるのが「軸」です。
転職エージェントを利用したり転職サイトに登録すると、膨大な数の求人情報や転職ノウハウが流れ込んできますが、すべてが自分を対象としているわけではないので、取捨選択の判断が必要となります。
その際、迷いを失くし、余計な情報に振り回されなくなるためにも転職の「軸」が必要なのです。
「軸」とは「何を一番優先するか?」「譲れない部分は何か?」と言った、自分自身の転職活動方針を支える「核」みたいなものだと考えるとわかりやすいはずです。
より具体的に言うのであれば、
- 年収を一番大事にするのか?
- 待遇条件を大事にするのか?
- 自分のやりたいことを一番大事にするのか?
など、転職条件の優先度やバランスを明確にすることで「軸」は確固たるものとなります。
たとえば「この業界は年収が良くて魅力的だけど、自分のやりたい仕事とは違う」と思うのであれば、その業界の求人は流し見する程度にしておき、他の業種や企業の求人を見つけることに時間を割くことが可能となります。
情報の取捨選択も転職活動では大事な要素となるので、早いうちに「軸」を定めて、余計な情報に振り回される手間を省くことも意識しておきましょう。
面談に関しての方法やスケジュールはこちらから提案しても良い
転職エージェントを利用する際、めんどくさいと感じやすいのが面談日程などの細かなスケジュール調整でしょう。
これに関しては、利用者側からも自発的に連絡して調整するということも大事です。
具体的には、
- スケジュールの都合が悪くなったら事前に連絡して代替日を伝えておく
- オフィス面談が面倒ならビデオチャット・音声チャットに対応してないか尋ねておく
- 残業などで予定が狂う可能性があるなら予め担当者に伝えておく
など、状況に合わせた柔軟な対応をすることで、エージェント側の負担と自分自身へのを減らしやすくなるはずです。
ただ、登録後に機械的に連絡してくる大手転職エージェントの場合は融通が利かない場合もありますが、その際も再度事情を説明した連絡を入れておけば、大半は対応してくれます。
※この場合、メール末尾に「このメールへの返信は受け付けていません」などの注意書きがあるはずですので、チェックしておきましょう。
いずれにしても、自分側からスケジュール調整に関して動くことで、エージェント側から強制されているような心理的なめんどくささは減るはずなので、意識して試してみるといいでしょう。
職務経歴書の添削は定期的に行っておく
転職活動の中でもめんどくさいのが、職務経歴書の添削です。
筆者も職務経歴書を作成したり、転職相談者の添削を手伝った経験もありますが、自分自身の過去の経歴を書くのは「今まで大して努力して来なかった過去」を振り返るような罪悪感があり、精神的にもしんどさやめんどくささが勝ります。
逆に言えば、今まで職務経歴書に自分の経歴や実績を振り返る習慣がなかったからこそ、めんどくさいと感じるのです。
ただ、職務経歴書作成および、自分のキャリアの整理は避けては通れぬ道です。
めんどくさがっていては、進むものも進みません。
また、大手転職エージェントの場合、職務経歴書のアップロードを行うことでアクティブな登録者として認識され、紹介求人の精度が上がったり、直接エージェント担当者からオファー求人が届くこともあるので、職務経歴書の定期的な添削は行っておいて損はありません。
登録時の情報と同じ通り、最初の段階は大雑把に書き上げてしまい、エージェントの指導で添削していくなどして、定期的にコツコツ書き上げていく方法で少しずつ最適化していくといいでしょう。
スケジュール管理は徹底しておく
「めんどくさい」の要因となるのが、スケジュール管理がしっかりしていないからです。
とくに転職活動はいつ終わるかわからない不安と戦うことになるので、段階的にゴールを設けて達成感を味わうためにも、スケジュール管理はメンタル面でも重要となってきます。
人間は目に見えた結果がでなければ、モチベーションが下がって「めんどくさい…」と感じる生き物です。
ですので、転職活動の成果を形とするためにも、自分自身(またエージェントの協力)でスケジュール管理を徹底しておき、日々の家事や雑務を消化していくような形で転職活動も進めていくのです。
スケジュールのないまま、ゴールの見えない転職活動を続けると「めんどくさい…」という感情が積み重なって、そのうち何もする気が起きなくなります。
そうして「早く楽になりたい…」という思いから至るところで手を抜くことばかりにこだわり、転職活動が上手く行かない負のループに突入することにもなりかねません。
もし、転職活動がめんどくさ過ぎて無気力になっているなら、スケジュールの組み方も考えておいてください。
中長期での転職活動なら無理にエージェントの相手をしなくてもいい
転職エージェントでの転職サポート期間は3ヶ月が目安ですが、登録段階で「半年以上」としておくと、初回の面談以降はあまりしつこく催促されてきません。
ですので、中長期での転職活動を希望するのであれば、そこまで転職エージェントと深く関わる必要はないのです。
その際にはひとつだけ注意があります。
それは、中長期での転職活動の場合はエージェントから求人情報が届かなくなるということです。
ただ、その場合は利用者側から担当者かサポート部署に直接連絡するなどすれば、対応してくれ再度求人情報が送られてきます。
転職エージェント毎に、非アクティブでも求人が送られてる期間が設定されていて、その期間を過ぎると途端に求人が届かなくなるので、その際はこちら側から連絡してかけ合う方法もあると覚えておきましょう。
そうすることで、自分のペースで落ち着いて転職活動に臨めますので、めんどくささも和らぐはずです。
どうしてもめんどくさいなら転職サイトを使う
転職エージェントを通してのやりとりがめんどくさいと感じるなら、転職サイトを通じての転職活動を中心にするのも良いでしょう。
仮に、転職サイト経由で落ち続けるのであれば、転職エージェントで職務経歴書の添削や面接指導を受ければいいだけです。
ただ、基本的な転職情報やノウハウを理解する前に転職サイトを見ても、質の悪い転職情報に右往左往するだけのハメにもなりかねないので、できればエージェントと併用しておき、目安となる求人条件や年収を把握しておくことも大事でしょう。
いずれにせよ、どちらも試してみなければどの方法が自分に一番合っているかは判断できないので、自分が活動しやすい転職サービスを探し出してみてください。


