転職エージェントを利用されている方の中には、
「わがままはどこまで言ってもいいの?」
「この条件はわがまま過ぎないかな?」
とお悩みの方もいらっしゃるかと思います。
あまりに高い理想の条件を言えばエージェントに相手にされませんし、かと言って低い条件だと良い転職を逃しがち…。
どこまで本音を言えばいいか、わからない方も少なくはないと思います。
そこで当記事ではエージェント側の意見や利用者の体験も踏まえ、どこまでわがままを通すべきか解説していきます。
※当記事では「転職エージェントを利用する際にどこまでわがままを言っていいか?」の判断基準について解説しております。「仕事を辞めて転職することがわがままかどうか?」について気になる方は、以下の記事をお読みください。
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転職エージェントに嫌われやすい”わがまま”の例は?
転職エージェントを利用する際、嫌われやすいわがままについてご紹介していきます。
ここで紹介するのは、あくまでSNSなどのエージェント側の意見で多いものを取り上げているだけなので「言ってはいけない」という意味ではなく「要望として優先するべきではない」という意味合いで考えてください。
休日の条件に関して強いこだわりがある
転職エージェントや紹介先企業の人事に嫌われやすいわがままが「休日」に関してでしょう。
就職活動・転職活動ともに、面接でしつこく聞かない方がいいことに「休日」がよく挙げられます。
もちろん、休日がしっかりしている企業や残業が少ない企業で働きたいという願望は悪いことではありませんし、誰もが持っているものでしょう。
ですが、企業側の状況によって休日・残業状況が変わるのは当たり前のことなので、第一条件に持ってくるのは間違いです。
また、「休日について聞いてはいけない=ブラック企業」と短絡的に考えるのも危険です。
休日に関しては、企業側の経営状況や事情によって決まり、人事側でもどうこうしようもないことも多いため、仮に転職条件として強いこだわりがあったとしても、表に出し過ぎないようにしておく方が無難でしょう。
勤務地に関してや働き方に関しての条件
勤務地・働き方に関しても、わがままは言わない方がいいでしょう。
具体的には、以下のような例です。
- 出張がない会社がいい
- 客先常駐が嫌だ
- 育児休暇が取れる会社がいい
- 在宅ワークができる会社がいい
仮に、上記のような要望を通したいのであれば、転職エージェントに頼むよりはその条件を満たせそうな求人・企業を自分で見抜いてアプローチした方がいいでしょう。
休日同様、社内環境や福利厚生は第一条件として要望に挙げるものではないので、これも気をつけておいた方がいいでしょう。
※そもそも、転職エージェント登録時に勤務地条件等は記入できるので、面談時に話す内容としても優度はそこまで高くはありません。
業界の実態に即してない要望
業界の実態に即していないわがままも、転職エージェントで相手にされない原因になりやすいです。
- パソコンが使えないのにIT・WEB業界に転職したい
- 人と関わるのが嫌なのに営業職に就きたい
- 土日に休みたいのに接客・小売業に就きたい
- 成果に追われずに年収500万以上欲しい
- 将来的に独立して起業したい
このような要望は、わがまま以前に業界に対しての勉強不足だと受け取られるので、押し通そうとすればするほど、マイナス評価になりやすいです。
自分の経歴や実績に釣り合わない年収条件
自分の経歴や実績に釣り合わない年収条件も、わがままとしては嫌われやすいです。
転職に少し詳しい方ならご存知でしょうが、年収は業界の平均相場で決まるため、自分の経歴や実績である程度固定されてしまいます。
また、転職エージェント毎に対象としている年収帯が変わるため、高すぎても低すぎてもダメです。
目安としては、一般向けの大手転職エージェントなら300万~600万、ハイクラス向けは500万~600万以上など、それぞれ想定している年収条件が存在します。
また、年収条件にこだわる際に、
- 月収は額面か?手取りか?
- 年収はボーナス込みか?ボーナスなしか?
- 成果報酬・実績による昇給は考えているか?
- 社会保障や福利厚生などの会社負担は考えているか?
など、額面年収以外の条件を一切考えていない人も少なくはないです。
この場合、年収どうこう以前に会社の経理から社会保障・福利厚生も含めた年収計算、将来的な昇給可能性について考えてないと無知を晒すだけになりがちなので、これもわがままは言わない方がいいでしょう。
現実を受け入れられるなら転職エージェントにわがままは言っても問題ない
上記のような「言ってはいけないわがまま」は、あくまで面接の際に表に出し過ぎたり、求人選びの優先条件にしてはいけないという意味です。
転職エージェントは企業と求職者の架け橋役でもあるので、わがままを言っても「無理」「この条件であれば…」という判断をしてくれますので、どうしても譲れない条件があるなら言っておくといいでしょう。
ただ、以下の点には注意です。
- 率直に「無理かどうか?」を判断する意味で聞く
- エージェントに「厳しい」「難しい」と言われたら素直に受け入れる
- どうしても理想の条件にこだわるなら求人情報を参考に自分で調べる
大事なのは、転職エージェント側が「無理」「厳しい」「難しい」と判断したら、素直に言うことを聞いておいた方がいいということです。
最後の「求人情報を参考に自分で調べる」というのは、転職エージェント側も企業側の詳しい内情は把握してないことが多いので、そもそもエージェント担当者に聞くだけ無駄です。
どうしても調べたいのであれば、口コミ投稿型の転職サイト「キャリコネ」「OpenWorks(旧:Vorkers)」で企業情報を調べたり、SNSで現職の人をフォローするなど、別の手段を使うことを検討しておきましょう。
また、一番手っ取り早いのは、面接の際に直接企業に聞いたり社内の雰囲気から判断することなので、事前に調べすぎて身動きが取れない事態だけは避けたいです。
転職エージェントが信用できない・使えないと感じた場合は?
上記のようなわがままを小出しにし、転職エージェント側の出方を探るうちに、担当者の提案力や情報について不信感を抱くこともあるかと思います。
その場合、エージェント担当者側の実力不足、あるいは担当者がノルマ第一で利用者の要望を無視している可能性もあります。
その際は、他の転職エージェントの担当者にも相談しておき、同じことを尋ねて回答を聞いておくこといいでしょう。
少なからず、3社ほど転職エージェントを使って全担当者が同じようなことを言えば、自分のわがままは通らない可能性が高いと考えてもいいです。
逆に、エージェントごとに言われることが違うのであれば「無理」「厳しい」と判断した担当者の力量不足か、面倒で対応が投げやりになってるだけかもしれません。