人間関係とは、定期的に入れ替えリセットするものです。
たとえば、学生時代には席替え・クラス替え、大企業では部署替えなどで、定期的に人間関係を入れ替えられるようにしています。
そして、子供は親元を離れ自立していき、やがて結婚して新たな家庭を持ちます。
なぜ、私たちが人間関係を定期的に入れ替える必要があるかというと、それは血液の循環や経済の流動と同じです。
人間は、同じような人間関係の中に居続けては、成長しなくなるからです。
そして、それはこと、経済成長が目的とされる資本主義社会において、より重要になってきました。
お金が回れば経済が活性化するように、人材も流動することで、社会は活性化していくのです。
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目次
転職するだけでは人間関係はリセットできない?
しかし、日本人は風習・歴史的に、人間関係の入れ替えを嫌う、古くさい旧時代の体質が色濃く残っています。
江戸時代300年の鎖国体質・封建主義
何と言っても、日本人の悪しき鎖国体質・安定思考を色濃く残す原因となったのは、江戸時代の300年間の鎖国政策でしょう。
江戸時代とは、300年間まるで成長のなかった時代です。
日本人の性質を見抜き、300年も続く政府を作り上げた徳川家康の手腕はお見事と言えますがね。
また、江戸時代が300年も続いた背景には、日本人の家柄主義、あるいは村などの共同体を大切にする封建主義的な体質が、それまでの時代からも残っていたことにあります。
織田信長の合理的な実力・成果主義的な政策や、それを継いだ豊富秀吉の独裁政権が長く続かなかったことからも、いかに日本人に封建主義体質の遺伝子が色濃く残っていたかがおわかりいただけるでしょう。
しかし、この悪しき不動の江戸時代300年が打ち砕かれたのは、言うまでもなく黒船来航…すなわち異文化の流入です。
しかし、黒船来航は起爆剤でしかありません。あとはなるべくして、崩れ落ちるように300年の不変政権の負債を払うように、大政奉還まで進んだだけです。
明治維新とは、唯一日本史で成功した革命とも言えますからね。学生運動とか赤軍連合などは、現実見れないバカどもの革命ごっこですからw
戦後からまるで成長していない国民性
日本の国際的な視点での歴史上の転換期は、言うまでもなく戦後の民主主義・資本主義への緩やかな転換です。
あくまで”緩やかな転換”です。
政策や主義が変わったからと言って、それは必ずしも国や国民が変わるというわけではありません。事実、今も戦後から日本人は思想的にはまるで成長していない人間の方が多数です。
この本質を理解しておかないと、政治を理解できませんよ。法律も条例もすべては、ただの「ルール・文章」でしかありません。机上の取り決めだけでは、人民が想定通りに動かないというのは、いつの時代も不変の原則です。
ちなみに筆者はゆとり世代で、戦後の歴史教育を省かれたのですが、ここを省くと、昨今の国際情勢・経済動向がまったく見えなくなるのですが、戦後の歴史を学ばせない教育委員会はバカなのでしょうか?無駄な仕事で税金溶かすバカはさっさと死んだほうが国益です。
それはさておき。
日本の高度経済成長は、一部の資本主義を理解している人間により、極めて社会主義・封建主義的な組織運営術で行われてきました。
モーレツ社員・正社員終身雇用制度など、軍国主義的な方法論や、封建制度的な「会社に尽くしておけば一定の待遇は保障する」という、組織運営術ですね。
これは、日本の急激な高度経済成長を成功させたという点で、実に合理的であったと言えるでしょう。
いつも人間関係が理由で退職する人が考え直しておくべきこととは?
ところが、その組織運営術や方法論が崩壊したのは、言うまでもなくバブル崩壊ですね。
「失われた10年」だのほざいてる層がいますが、未だにバブル崩壊の現実を受け止めきれず、思い出にひたるようにバブル崩壊前の日本を取り戻そうだの考えている高齢層のまるで成長していない人間が日本にははびこっています。
ところで筆者は1989年生まれですが、バブル崩壊だのベルリンの壁崩壊だのソ連崩壊だのの転換点に生まれた世代ですね。つまり、バブル崩壊前の幻想に浸っている高齢層よりも、先進的・資本主義的な思想により近い発想のできる人間なわけですね。あえて自分で言っておきますけど。
新聞社や教育委員会の、まるで中身のない堅っ苦しい教養ひからかすだけのクソの価値にもならない文章よりも、本質を捉えた記事を遊びで書いているので、興味のある方はぜひ読んでおいてください。
正社員終身雇用制度に未だにすがる高齢層たち
結果論的に言えば、正社員終身雇用制度は、バブルが弾けた時点で即刻廃止するべきでした。
大して生産性も能力もない人間なんて、さっさと社会のステージから落として然るべきなのです。「頑張った分だけ報われなければならない」というのは、傲慢でしかありません。
ガキの恋愛ですか?
尽くした分だけ報われないといけないとか、思い上がりもいいところです。
小泉政権時代の「派遣労働法」も、おそらくこの意図があったと思うのですが、それを都合よく人材使いつぶしとしてしか利用できなかった企業も、いかに資本主義のセンスがないかお察しです。
本当に必要なのは「不相応に上にいる人間を、企業が躊躇なく下に落とせる政策」です。企業もバカじゃないので、本当に会社に必要な人間の待遇を悪くすることなんてしません…と信じたいんですけどね。まあ、仮に堕ちたとしても、成長性がないよりも、一度落とすところは落として、資本主義原理に忠実に再競争させた方がマシなんじゃないですかね。
人間関係が理由で転職を繰り返し続けると失敗し続ける?
だいぶ話が逸れましたね。
まあ、歴史的に見ても、いかに日本の環境・風土的に「人間関係の固定」が起こりやすい体質か、おわかりいただけたことでしょう。
大企業というのはなんだかんだで優秀ですから、部署替えや他業界から人材流入・業務提携などで、人間関係・組織運営が固定化しないよう、常に血液=人材を循環させることで、健全な運営ができるわけです。
逆に、人間関係の固定化が起こっていたり、自業界に籠もっているような企業は、もはや職場も職場で働く人間も更年期障害で、血液も発想も凝り固まってしまっているので、そのうち死にます。
人間関係の入れ替え=人材流動が活発になれば、その分技術や思想も社会内に広く行き渡るようになり、結果として国の成長につながり、経済も活性化するようになるわけです。
つまり、正社員終身雇用制度で安定=成長しないことを求めている日本人の体質は、まるで江戸時代から成長していない、旧人類的かつ後進国的だと言いたいわけです。
人間関係が理由の転職は逃げではない?
ところが、その日本人の体質を変えるべくシステムが生み出されました。
インターネットですね。
インターネットは、物理上の人間関係の制約をいともたやすく破壊でき、その上でリアルタイムでのコミュニケーションも、歴史の教科書や新聞と同じような「過去の情報」も発信することが可能になりました、
情報の本質を理解できないバカは、未だにインターネットを正しく理解していませんが、情報とは古来より人民の統一や、戦争の明暗を分けるものとして、非常に重視されてきました。
まあ、宗教なんて、思いっきり情報統制ですからねw
それはともかく、インターネットに発達により、同調圧力や組織の思考に支配されることなく「真に自由な思考」を育むことができるようになりました。
「リベラル」だの、エラソーに言っているマスコミもいますが、マスコミの情報そのものが不自由そのものなので、まったく見当違いの意味になって当然です。
インターネットにより思考が自由になったことで、より私たちは今の自分にあった人間関係や環境を選ぶことが可能になってきました。
そうすると、当然ながら、インターネットでの求人・人材誘致が盛んになってくるわけですね。まあ、企業も公人も、鎖国体質・不自由思想ばかりで、まだまだ国内サービスの発展には時間がかかりそうですけでね。
人間関係が理由で転職するならどうするべき?
というわけで、職場の人間関係をリセットして、新たに成長したいのならば、転職するのが一番です。
職場の人間関係に限界を感じる=あなたの能力の限界です。成長余地ゼロです。
しかし、環境と人間関係を変えれば、新たに成長していくことが可能となります。
そのためにも、転職とは先進的かつ資本主義的な、今の時代の当然の選択肢なわけです。
とくにおすすめしたいのは、転職エージェントという、担当が適性にあった職場を紹介してくれるサービスですね。
なんだかんだで、未だに「求人出しておけば誰か来る」並のバブル前の発想で求人を出してミスマッチ人材を募集している企業も多いですからね。
転職エージェントでより適した企業と求職者をつなげようという発想が、インターネットの発達でより実現性が高くなってきているわけです。
転職エージェントでは、何と言っても普通の転職活動では得られにくい「希望する職場の人間関係・社風」などの情報も得られますので、より自分に適した環境を選びやすくなります。
バブル崩壊前の古くさい日本人体質に嫌気がさした人は、積極的に転職エージェントを利用してみましょう。